新世代の美しきスター、ティモシー・シャラメ。ハリウッドという綺羅星に忽然と現れ、ひときわ輝きを放つそのオーラと色気で今や若手俳優の中でも随一の人気を誇っています。
そんなシャラメは、1995年12月27日、ニューヨーク州マンハッタン生まれ。英語とフランス語を流暢に話すバイリンガルでもあります。芸能一家に育った彼は、幼い頃から演技や舞台に親しみ、9歳でCMに出演しました。

その後、『スパイダーマン』のオーディションでトム・ホランドに惜しくも敗れるなどの紆余曲折を経て、男性同士の恋を描く『君の名前で僕を呼んで』で、ついに一大ブレークを果たします。
セレーナ・ゴメス、エル・ファニングといった人気女優と共演した、ウディ・アレン監督の新作『A Rainy Day in New York』や、『レディ・バード』のグレタ・ガーウィグが監督を務める『若草物語』を描いた『Little Women』など、今後も有名監督の新作映画が続々と公開される予定です。
また、配信が予定されているNetflixオリジナル映画『The king』で共演したジョニー・デップの娘リリー・ローズ・デップとの交際が噂され、世紀の美男美女カップルの誕生に世界中がどよめきました。
今回は、そんなティモシー・シャラメが出演する映画を、10作品ご紹介していきます。
目次
- 1.ジェイソン・ライトマン『ステイ・コネクテッド〜つながりたい僕らの世界』(2014年)
- 2.クリストファー・ノーラン『インターステラー』(2014年)
- 3. アンドリュー・ドロス・パレルモ『シークレットチルドレン 禁じられた力』(2015年)
- 4. パメラ・ロマノウスキー『サスペクツ・ダイアリー~すり替えられた記憶~』(2015年)
- 5. ジェシー・ネルソン『クーパー家の晩餐会』(2015年)
- 6.ジュリア・ハート『Miss Stevens』(2016年)
- 7. ルカ・グァダニーノ『君の名前で僕を呼んで』(2017年)
- 8.グレタ・ガーウィグ『レディ・バード』 (2017年)
- 9.フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン 『ビューティフル・ボーイ』(2018年)
- 10.イライジャ・バイナム『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』(2017年)
1.ジェイソン・ライトマン『ステイ・コネクテッド〜つながりたい僕らの世界』(2014年)
今や私たちとは切っても切り離せなくなったネットの世界。そんなネットの世界に深く関わりながら生きる人々を描いた群像劇です。日本では劇場未公開となってしまった映画ですが、私たちの生活にも通じるテーマで、観終わったあとはスマホと少し距離を置いて考えさせられる秀作です。
シャラメが演じるのは、アンセル・エルゴート演じるアメフト部員のティムに、一発お見舞いされる同級生役。実は、アンセルとシャラメは高校時代の同級生でもあります。本当に一瞬の出演なので、貴重なシャラメの姿を見逃さないよう、気をつけて観てください。
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2.クリストファー・ノーラン『インターステラー』(2014年)
2014年の大ヒットSF映画『インターステラー』。人類滅亡が迫る地球を救うため、マシュー・マコノヒー演じるクーパーは宇宙へと旅立ちます。そんなクーパーの息子であり、ケイシー・アフレック演じるトムの少年時代を演じていたのがシャラメでした。
役を与えられて本格的に出演した初めての映画だったため、そこまで見せ場があるわけではありませんが、マッケンジー・フォイ演じる妹マーフの少しやんちゃながら頼れるお兄ちゃんとして存在感を放っていました。
深遠な科学的テーマと宇宙の美しい描写が出色で、SFなどのジャンル映画を対象としたサターン賞でも最優秀SF映画賞など最多受賞に輝き、世界的に高い評価を得た作品です。
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3. アンドリュー・ドロス・パレルモ『シークレットチルドレン 禁じられた力』(2015年)
テレポーテーションという特殊な力を持った兄妹の宿命の行方を描く映画です。そんな子供の底知れない能力を恐れる父親は、二人を縛り、時には暴力的な手段で縛り付けさえします。選ばれた特別な少年少女という設定は、神秘的で吸い込まれるような瞳を持つシャラメに、まさにぴったりの役どころと言えます。
『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』などの撮影を担当したアンドリュー・ドロス・パレルモがメガホンを取った作品であるだけに、深い森の中で描かれるミステリアスな雰囲気漂う映像にも陶酔できます。キーナン・シプカ演じるエヴァとの美しすぎる兄妹の戯れを眺めているだけでなんとも福眼な映画です。
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4. パメラ・ロマノウスキー『サスペクツ・ダイアリー~すり替えられた記憶~』(2015年)
父親との確執を綴った自伝で一躍有名となったジェームズ・フランコ演じる作家のエリオット。シャラメが演じるのは、暴力や薬物で荒れていたエリオットの10代の頃。気怠い雰囲気でワルの役柄が珍しく、黒髪で少し巻き毛の長髪姿のシャラメが雪面に力なく横たわるワンシーンが美しいです。
「どうして僕らは人の記憶は疑うのに 自分の記憶を疑おうとしないのだろう」というモノローグの言葉通り、エリオットは自身の錯綜する過去の記憶を辿りながら、真実に近づくため奔走します。父と息子のヒューマンドラマであり、記憶をテーマにしたミステリーサスペンスでもある映画です。
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5. ジェシー・ネルソン『クーパー家の晩餐会』(2015年)
クリスマス・イブの夜、一堂に会するクーパー一家の嘘と秘密。クリスマスの群像劇といえば、あの名作『ラブ・アクチュアリー』も彷彿とさせます。
この作品でシャラメが演じるのは、同級生に恋をする汗かきでダサいチャーリーです。今でこそカッコ悪い姿が想像しがたいシャラメですが、この作品では本当にカッコ悪く見えるところがすごいです。
『ステイ・コネクテッド』でも同級生に殴られていましたが、ここでも殴られてしまいます。恋相手の女の子との下手くそなファーストキスが繰り広げられるシーンでは、微笑ましくてついつい笑顔になってしまいます。
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6.ジュリア・ハート『Miss Stevens』(2016年)
演劇部の一人の教師と三人の生徒が週末に演劇大会へと出かける、青春ロードムービー。シャラメ演じる精神的に不安定なビリーと、哀しみを誰にも言えずに暮らす孤独な女性教師が心を通じ合わせる、人と人が一瞬でも心を通い合わせることの素晴らしさを描いています。
シャラメ自身も名門であるラガーディア高校演劇科に進んだだけあって、一人芝居などを披露するシーンはリアリティに溢れています。決して派手な映画ではないけれど、そのあたたかさは永遠に続いていく夏のよう。ホテルの一室のバルコニーで、静かな夜に教師の過去の話に耳を傾ける誠実なビリーの姿は天使的でもあります。
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7. ルカ・グァダニーノ『君の名前で僕を呼んで』(2017年)
シャラメにとって運命的作品となった映画です。この作品で一気にブレークし、多くの人々にシャラメの名が知られることになりました。その年のアカデミー賞では、主演男優賞部門に22歳という最年少でノミネートを果たしました。
北イタリアの避暑地を舞台に、シャラメ演じる17歳のエリオと大学院生オリヴァーの一夏の恋が描かれます。人は彫刻のようで、風景は絵画のよう。シャラメ自身が弾くピアノの演奏シーン、桃を使ったセクシャルなシーン、ラストの長回しによる涙のシーンなど、一瞬も忘れることのできない時間が続きます。続編が製作されるとも報じられており、今から期待が高まります。
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8.グレタ・ガーウィグ『レディ・バード』 (2017年)
“レディ・バード”と自ら名乗る、少し変わった17歳の女の子をシアーシャ・ローナンが演じたコメディ映画。青春の“あるある”を詰め込んだとびきりの恋と友情の物語で、アメリカの批評サイトRotten Tomatoでも長らく支持率100%を維持し続けていた驚異の作品。
シャラメはレディ・バードの初体験のお相手役、ミュージシャンのカイルを演じます。初対面のシーンでは、カフェでタバコを片手に本を読む麗しい姿で登場し、レディ・バードが思わず恋に落ちてしまうのも納得のイケメン具合を見せています。監督のグレタ・ガーウィグも、「シャラメはディカプリオを思い出す存在」と絶賛しました。
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9.フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン 『ビューティフル・ボーイ』(2018年)
薬物依存症の息子ニックを演じるシャラメと、その父親デヴィッド を演じるスティーヴ・カレルの名優コンビの熱演が必見の映画です。薬物から抜け出すためにもがき苦しむ難しい役どころを演じきった、シャラメの演技力を改めて実感した人も多かったかもしれません。
この作品をもって、シャラメの実力を世に知らしめたと言っても、過言ではありません。また、服を着たままシャワー室で繰り広げられるロマンティックなラブシーンも、シャラメファンにとってはたまらないワンシーンです。
本作のDVD・ブルーレイ発売およびレンタルは2019年10月見込み。
※編集部調べ
10.イライジャ・バイナム『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』(2017年)
1990年代のカルチャーと鮮やかな色彩で綴られた、令和最初の夏に贈られるとっておきの青春映画。本作は8月16日公開予定ですが、実は『君の名前で僕を呼んで』、『レディ・バード』といった名作に出演する前に撮られた作品です。
シャラメが演じるのは、父親の喪失から立ち直れないまま、猛烈な恋に落ちていく少年。デヴィッド・ボウイの”スペイス・オディティ”と、打ち上げ花火をバックに交わされる恋相手との熱いキスは圧巻です。夏よりも熱い男シャラメを、ぜひスクリーンで堪能してください。
↓8月16日公開予定です↓
上映のシアター情報はこちらから

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映画にまつわる文章を書く人。
LGBTQ映画の研究論文を大学院で執筆したほか、リアルサウンドなどに映画批評を寄稿。→Twitter