『映像研には手を出すな!』国民的人気のアニメをイッキ観するなら今! その魅力と見どころを、全力で語る!

おたのしみ

今年1月からNHK総合で放送され、日本中に大ブームを巻き起こした大童澄瞳原作の人気アニメ、それが『映像研には手を出すな!』です。

日曜日深夜帯での放送ながら、毎回放送後に多くの絶賛コメントがツイッター上に投稿されるなど、その人気のほどは、第5話放送日の昼の時間帯に、急遽第1~4話の一挙再放送が行われたことからも、お分かり頂けると思います。

放送後1ヶ月での一挙再放送は異例の事態なのですが、これも視聴者からの感心や反響の大きさを物語るエピソードと言えるでしょう。

すでに日曜の夜の鑑賞が習慣となっていた方も多いだけに、心配されるのは放送終了後にやってくるであろう”映像研ロス“の存在・・・。

でも、ご安心を!何とアニメ版の放送終了直後の4月から、実写版ドラマが放送開始。更に、5月15日から実写版映画が公開されるなど、今後も『映像研には手を出すな!』の快進撃は止まることを知らないようです。

そこで今回は、TV放映時に見逃した方や、これから配信でイッキ観しようとお考えの方に、アニメ版『映像研には手を出すな!』の魅力と見どころを、ご紹介したいと思います。

ストーリー

湖に面する人口島に建てられた、まるで秘密基地のような芝浜高校。人見知りだが人並み外れた空想力を持ち、アニメの設定や監督として優れた資質を持つ浅草みどり(CV伊藤沙莉)、カリスマ読者モデルでアニメーター志望の水崎ツバメ(CV松岡美里)、そして金儲けが何より好きなプロデューサータイプの金森さやか(CV田村陸心)は、「映像研究同好会」を結成!自分たちが思い描く”最強の世界“を作るため、彼女たちはアニメーションの制作を開始する。

ズバリ、見どころはここ!

アニメの第1話で描かれるのは、後に映像研を結成する3人の運命的な出会いと、彼女たちがアニメ制作という共通の目的に向けて動き出すまでの姿。

後述するように、アニメの制作や宣伝に関する専門的なセリフが多く登場する本作ですが、この3人のキャラクターに命を吹き込むような声優の起用が大成功し、動きの少ない会話がメインのシーンでも、観客の興味が途切れることなく観ていられるのです。

更に、原作コミックでは3巻から登場する、音響担当の百目鬼(どうめき)さんを、アニメでは早い段階で登場させたり、浅草さんがアニメにハマるきっかけとなった子供の頃のエピソードを、アニメ版では第1話の冒頭に持ってくるなど、原作エピソードの登場順を入れ替えながらも、決して全体の流れを崩すことなく、『映像研には手を出すな!』の世界観を膨らませてくれるのは見事!

加えて、原作コミックで描かれなかった部分(学園祭での上映を巡る攻防や、金森さんの外部との交渉など)を補完し、より深く作品の背景を描いてくれるアレンジも、アニメ版ならではの魅力と言えるでしょう。

最終回を観終えて特に印象に残ったのが、映像研が参加する即売イベント用のアニメの制作過程が、最終回直前の山場として描かれる点でした。

何故ならそこには、作品の完成間近に発覚した予期せぬアクシデントや、納品日までのタイムリミットが迫る厳しい状況下にも関わらず、与えられた条件の中でベストを尽くして、自分の目指す作品内容に仕上げる!という、クリエイターと制作側との譲れない一線を守る攻防が、見事に描かれていたからです。

これ以外にも、製作の過程で生じるクリエイターとプロデューサーとの意見の衝突や、SNSを使ったマーケティングの重要性。更には、資金の調達や制作費回収といった金銭面での問題など、非常に現実的な面も描かれる本作。

このように書くと、まるでアニメに詳しい方や大人が見て楽しむ内容に聞こえますが、実は未就学のお子さんたちが夢中になって一緒に見ている、そんな投稿がツイッター上に多く寄せられていたのは、非常に印象的でした。

確かに、前述した声優陣のハマりっぷりに加え、浅草さんと金森さんのかけあいの面白さや、3人の個性的な動きや目まぐるしく変わる表情、そして、一度見たら中毒になるOPタイトルの高揚感など、子供も夢中になれる要素が盛り込まれているのも事実。

そんなアニメ版ならではの見どころと言えば、やはり原作では想像するしかなかった、映像研が制作したアニメが観客を取り込んで魅了するシーンや、浅草さんの空想が具現化して、三人がその世界に入り込むシーンを、実際に動く映像として観られる点でしょう。

特に、浅草さんがノートに書いた様々な設定やメカが作品内では具現化し、主人公たちがその設定の中に入り込んで自由に飛び回る!という展開は、まさに大人も子供も一緒にワクワクしながら鑑賞できる、素晴らしいものとなっているのです。

大人になる過程でいつしか失われてしまう自由な空想力の素晴らしさを、見事なビジュアルとスピード感で表現するこの作品に、小さな子供たちが夢中になっているという現象には、アニメの中の主人公たちが、確実に”未来の映像研”を育てている!そんな印象を受けました。

自分が描きたいものを描き、自分が考えた最強の世界を世に送り出す

彼女たちの活動の根底にあるのは、自分が描きたいから描く!という、子供の頃に誰もが持っていた「初期衝動」に他なりません。そのために妥協することなく、周囲を巻き込んで外部へと活動の場を広げていく、映像研のメンバーたち。

その姿は仕事に疲れた大人たちに、あの頃抱いていた情熱や想像力を思い起こさせてくれるものであり、これから成長していく若い世代に対しては、好きなことを妥協せずに思いっきりやっていいのだ!そんなメッセージを伝えてくれるのです。

アニメ『映像研には手を出すな!』全12話は、現在FODで独占配信中ですので、噂を聞いて気になっていた方や、初回を見逃してそのままになってしまった方は、実写ドラマ化や劇場版公開の前に、ぜひ彼女たちの目指す”最強の世界”を体験して頂ければと思います。

最後に

色々と書いてきましたが、やはり本作の最大の魅力は、「映像研のメンバーと一緒に、芝浜の町で過ごす30分が楽しすぎる!」これに尽きると思います。

もちろん映像研の面々も魅力的なのですが、影の主役とも言えるレトロ感あふれる芝浜の町や、主人公たちが通うダンジョンのような芝浜高校の設定には、「ここに住みたい!」そう思われた方も多かったのではないでしょうか?

それだけに、放送終了後に味わう現実に引き戻される寂しさから、すぐに録画したものをもう一度見返すなど、放送中から映像研ロスを感じていた方も多かったようです。

基本的には、高校生がアニメを制作するストーリーですが、そこにはアマチュアや部活の一環という甘い考えは無く、クリエイターや表現者にとっての悩みや喜び、更には、制作スケジュールや収益・宣伝といった、現実的な部分が描かれています。

事実、決められたスケジュールや厳しい制作状況の中で様々なトラブルに直面しながら、それでも自分たちの目指すクオリティを実現しようとする主人公たちの姿勢には、大いに学ぶところが多いのです。

自分たちは、友だちではなく”仲間”だ。

そんな浅草さんのセリフに象徴されるように、友だちという”甘え”を含んだ関係ではなく、お互いの能力を認め合い、共通の目的実現のために協力する仲間たちの姿が、観る者にやる気と熱気を与えてくれる、この『映像研には手を出すな!』

4月からの地上波での実写ドラマ放送開始、更に5月15日からは実写映画が劇場公開と、今後も日本中が「映像研」ブーム一色となることは確実なだけに、話題は知っていたが結局見逃してしまったという方は、ネット配信でのイッキ観がオススメです!

滝口アキラ
ライター:滝口アキラ「シネマズPLUS」公式コラムニスト、雑誌「昭和40年男」ライター。専門は映画コミカライズ研究。

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