『ボラット』待望の続編は、家族愛と女性の自立を描く感動作!その魅力と見どころを全力で語る!

続ボラット 洋画(海外映画)

世界中を笑いの渦に巻き込んだ、カザフスタンの暴走TVレポーター”ボラット“が、13年ぶりに帰ってきた!

日本でも2007年に公開されて人気を呼んだコメディ映画、『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』。

ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習

その待望の続編となる『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』が、10月23日からAmazonプライムビデオで配信開始され、多くのユーザーから高い評価を受けています。

イギリスの人気コメディアン、サシャ・バロン・コーエンが演じるボラットの他人の迷惑を一切考えない突撃取材で笑わせながら、アメリカが抱える問題点を浮き彫りにしてみせた前作から13年を経て、今回の舞台はトランプ政権による混乱やME TOO運動、更には世界的なコロナ禍に見舞われた激動のアメリカ。

前作とは社会状況や人々の意識が大きく変化した中、果たしてボラットはどんな騒動と混乱を巻き起こしてくれるのでしょうか?

ストーリー

前作のアメリカ取材でカザフスタン国家に恥をかかせたとして、強制収容所に収監され強制労働を課せられていた、元人気レポーターのボラット(サシャ・バロン・コーエン)は、カザフスタン大統領によって突然釈放される。

カザフスタン文化大臣であるチンパンジーのジョニーを、アメリカの偉大な独裁者ドナルド・トランプ大統領に貢ぎ物として送り届ける使命を受けたボラットは、一路アメリカへと向かうのだが、前作での”ある行為“が災いしてトランプ大統領に会うことができずに終わってしまう。

仕方なく、ターゲットをマイク・ペンス副大統領に変更するが、思わぬアクシデントでジョニーが死亡!苦肉の策として、彼の後を追って密航してきた15歳の実の娘トゥーター(マリア・バカローヴァ)を、マイク・ペンス副大統領に献上しようとするボラットだったが・・・。

ズバリ、見どころはここ!

冒頭でも触れた通り、何といってもボラットの武器と魅力は、その恐れを知らない行動力による突撃レポート

ところが、前作が大ヒットしてボラットの名前と顔が世界中に知られてしまったため、行く先々で人々に正体がバレてしまうことに・・・。

そこで今回は、様々な変装を駆使して体当たり取材を繰り広げるのですが、中でも見どころは、マイク・ペンス副大統領の集会へ娘のトゥーターと一緒に潜入するシーン!

特殊メイクによって、トランプ大統領そっくりの外見に扮装したボラットは、ペンス副大統領に娘を献上しようと接近を試みるのですが、当然ながら護衛のSPたちに不審者として取り押さえられ、退場させられてしまいます。

トランプに続き、ペンス副大統領との接触にも失敗したボラットは、次のターゲットをセクハラ行為で有名な、トランプ大統領の顧問弁護士のルディ・ジュリアーニに定めるのですが、ここでの隠し撮り映像に捉えられた、後に社会的大問題となったジュリアーニの”ある行動“は必見!

実は今回、ボラット以上に娘のトゥーターが体を張ったギャグで大いに笑わせてくれるのですが、このジュリアーニへのインタビューでも大活躍する彼女の存在は、今回の続編成功の大きな要因となっています。

ボラットを追ってアメリカに来るまで、カザフスタンでの女性に対する差別的な扱いに疑問を持たなかったトゥーターですが、黒人の家政婦からアメリカでの女性の生活を知らされたことで、次第に女性の自立に目覚めていき、遂に父親のようにレポーターとして取材に挑戦するなど、最終的に父と娘の関係性や女性の自立・成長の物語へと変化していく展開は、現代の社会状況を見事に反映しているのです。

トランプ大統領を支持する人々の実態や妊娠中絶に対する医師のホンネ、更には思わぬセクハラ行為の現行犯映像など、笑いの中に現代アメリカのリアルな姿を描き出す作品なので、全力でオススメします!

最後に

前作のように攻めたギャグと下ネタで笑わせながら、意外にも家族愛や女性の自立、更にコロナ禍の世界状況を反映したメッセージ性の強いドラマへと変貌していく展開は、正直鑑賞前の予想を大きく覆すものでした。

加えて、確かに前作のような強烈なギャグも登場するものの、最終的にボラット自身が父性愛に目覚めて”いい人”に変貌してしまうため、前作のキャラクターが好きな方に違和感を与えてしまうのでは?そう思えたのも事実。

とはいえ前作から13年を経て、いかに世界の状況が変わってしまったか?その大きな変化を実感できる上に、トゥーター役のマリア・バカローヴァという新たな才能の登場など、前作とは違う魅力に溢れた作品となっている、この『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』。

ちなみに本作で主役のボラットを演じているサシャ・バロン・コーエンは、同じく10月からNetflixで配信開始された話題作『シカゴ7裁判』でも、実在の政治活動家アビー・ホフマンを見事に演じているので、この両者のギャップぶりも、ぜひ見比べて頂ければと思います。

滝口アキラ
ライター:滝口アキラ「シネマズPLUS」公式コラムニスト、雑誌「昭和40年男」ライター。専門は映画コミカライズ研究。

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