もう、気づけば12月。今年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって、おうち時間が増え、今まで手をつけたかった新たな趣味を見つける人もいれば、映画鑑賞の時間を増やした人もいるだろう。
映画を見る機会が増えた人にとって、時には刺激的な作品を求めてしまう時があるはずだ。そんなアナタにお勧めしたいのが『スケアリーストリーズ 怖い本』。
本作はおうち時間の“ひとりホラー”に最適。本作がなぜひとり映画に最適なのかを、見どころと一緒に紹介する。
禁断の本、恐怖の物語の次の主人公は自分……?
本作の舞台は、ハロウィンの夜。作家を夢見るティーンエイジャーのステラは、仲間と知る人ぞ知る幽霊屋敷に忍び込むことに。
その地下室で1冊の本を見つけたステラは、こっそり持ち帰ってしまうのだが、その翌日から、仲間がひとり、またひとりと失踪してしまう。
ステラはその本に赤い文字が浮き出して、勝手に新たな怖い物語が綴られていくことを知り、さらにはその物語の主人公がこれまでの失踪した友人だということに気づく。
次の主人公はいったい誰……?
図書館に置くことが禁じられた“怖い本”が映画化
本作は世界的フィルムメーカーであるギレルモ・デル・トロが製作、不気味すぎると話題になったホラー映画『ジェーン・ドウの解剖』のアンドレ・ウーヴレダルが監督を務めた作品だ。
ギレルモが目をつけたのは、全米の悪夢や言い伝えを集めて書籍化したという作家でジャーナリストであるアルビン・シュワルツの1981年出版の本。
この本はベストセラーになったが、挿絵があまりにもおそろしかったので、学校図書に置くことを禁止するという論争を巻き起こした問題作でもある。
ギレルモ・デル・トロとアンドレ・ウーヴレダルが見事にその不気味な挿絵を映像化。思わず目をそらしてしまう恐怖が詰め込まれている。
子どもたちの“一番怖い”が詰め込まれた、恐怖に耐え続ける1本
本作で最も怖いシーンというのは、見る人それぞれなのかもしれない。なぜなら、本作に出てくるモンスター(お化け)は、その子どもが“一番怖い”と思っている存在だからだ。
その存在に襲われていくシーンに、思わず目をつぶってしまう。自分が幼い頃に聞いた怖い話や、今まで人生で忘れられない怖い話は、誰にでもあるだろう。
そんな自分の人生から拭いきることができない恐怖が見事に映画となって、私たちにトラウマを与えてくれるのだ。
昔の恐怖を語り継ぐという重要な存在にもなった、この『スケアリーストーリーズ 怖い本』。ぜひ“ひとりホラー”でおうち肝試しに挑戦してほしい。

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映画ライター。兵庫県出身。サスペンス・スリラー作品記事をメインに執筆。趣味は海外映画のロケ地巡り。