多部未華子の口ずさむ歌と桜に心掴まれる! 春に見たい恋愛映画『ピースオブケイク』

ピースオブケイク 邦画

人気恋愛コミックが原作、多部未華子&綾野剛共演の『ピースオブケイク』。

現代ならではの女性の恋愛の悩みを誇張せずリアルに描いた本作は、お世辞でも美しいとはいえない恋愛模様の裏に、春を感じられるシーンが盛りだくさんとなっている。

あらすじ

植物を買っては、なんとなく枯らしてしまい、恋愛の面でも告白されては、なんとなく付き合う。そんな流されるままの人生を送ってきた梅宮志乃(多部未華子)は、仕事場での浮気がバレてしまったことで、彼氏も仕事も失ってしまう。

これを機に心機一転引越しした志乃は、隣人の男性、京志郎(綾野 剛)とばったり顔を合わせる。友人の紹介でビデオレンタル店へとバイト面接に行った志乃だが、そこの店長が京志郎だった。

身だしなみの研修で髪の毛を触られたり、遅番のシフト交渉の際、一緒に帰ることになったり、裏のなさそうな心からの笑顔を見せたりする京志郎に困惑する志乃。

同じ失敗は繰り返さないと、慎重になりながらもどんどんと彼にハマっていく。しかし、京志郎には同棲する恋人がいた。

映画っぽくないリアルな恋愛関係

一般的な恋愛映画では取り上げられなさそうな、リアルな関係をメインに描いている本作。彼女持ちの男性を好きになり、その男性は、曖昧な態度をとる。

ガールズトークでは「絶対にやめたほうがいい!」と全員一致で別れることに賛成しそうなそんな恋愛関係。それをまるでモニタリングを見ているような気持ちで、観客は彼らの行く末を見守っていく。

そんなリアルな関係だが、恋愛映画の醍醐味である“胸キュン”はしっかりとあるのだ。本当の恋愛とはなんなのだろうか。そんなことを今一度考えさせられる一本だ。

春を感じられるシーンがたくさん

本作は、志乃と京志郎の一年半以上の物語が描かれている。そのため“春”が舞台の物語ではない。

しかしながら、春を感じられるシーンがたくさんあるのは、志乃が育て始める植物のクワズイモや、京志郎のベランダの野菜、旅行での電車の窓からの風景など、緑が溢れているからなのだ。

中でも物語の終盤で、志乃が桜満開の道を歌いながら歩くシーンはとても印象的。桜の花びらが舞い散る中、本作のタイトル、『ピースオブケイク』の意味でもある「容易いことよね」を歌うのだ。切なさも感じられれば、志乃が少しだけ強くなったようにも見える魅力的なシーンでもある。

泣ける恋愛映画、純粋なラブストーリーとは全くかけ離れている。だからこそ人の心を掴んで離さない『ピースオブケイク』。

二人の行方にもぜひ注目しながら春を感じてエンジョイしてみてほしい。

トキエス
ライター:トキエス
映画ライター。兵庫県出身。サスペンス・スリラー作品記事をメインに執筆。趣味は海外映画のロケ地巡り。

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