映画「ピエロがお前を嘲笑う」は面白い?感想と動画配信サイトで無料で見る方法

洋画(海外映画)

犯罪サスペンス映画が好きな人であれば一度は観ておきたい映画が「ピエロがお前を嘲笑う」です。この映画はドイツで大ヒットしたサバイバースリラーである「Who Am I-No System Is Safe」をリメイクした映画で、ドイツ・アカデミー賞に6部門ノミネートされています。日本では「106分間、あなたが目にしたものは、果たして真実か」というキャッチコピーで宣伝されていました。

サスペンス好きであればこのキャッチコピーはかなり興味をひかれますよね。そこで、今回はピエロがお前を嘲笑うは本当に面白いのか、映画のあらすじと感想について紹介していきます。映画を動画配信サイトで無料で見る方法についても解説するのでぜひ参考にしてみてくださいね。

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ピエロがお前を嘲笑うってどんな映画なの?映画の概要と監督・主演俳優について!

ピエロがお前を嘲笑うは天才ハッカーの「ベンヤミン(トム・シリング)」がある事件について自供していく中でストーリーが進む犯罪サスペンス映画です。

ベンヤミンはハッカー集団の「CLAY」に所属している天才ハッカーで、厳重なセキュリティの管理プログラムに次々とハッキングを仕掛けていました。ベンヤミンは幼い頃の経験から「スーパーヒーローになりたい」という願望を持っており、ハッキングを行うことに自分の存在意義を見出していたのです。

しかし、ある日、尊敬するハッカーの「MRX」に裏切られ殺人事件の容疑者としてユーロポールに追われることになります。次々と殺されていく仲間たち、正体の分からないMRXの存在、次に狙われるのは自分の命だと察したベンヤミンはユーロポールに自ら出頭します。ユーロポールのハンネ捜査官(トリーヌ・ディルホム)に事件の真相を話すと語るベンヤミン。

その代わりに証人保護プログラムによって自分の命を保障することを要求します。司法取引は成立し、ベンヤミンは事件の真相を話し始めますが供述と事件の内容が食い違っていました。ベンヤミンの供述は真実なのか、それともブラフ(嘘)か。

ドイツだけでなく全世界の観客をだましたトリックとは一体何なのか、サスペンス好きにはたまらないマインドファック映画が「ピエロがお前を嘲笑う」です。

ドイツ・アカデミー賞にもノミネートされたこの映画の監督は「バラン・ボー・オダー」です。バラン監督は米テレビ番組で「世界で注目すべき監督10人」に選出された映画界の新星ともいえる人です。2015年バイエルン映画賞でも監督賞を受賞しています。

2010年に「23年の沈黙」というロンドンを舞台とした映画がきっかけで長編監督デビューし、数々の映画祭で高い評価を受けています。

また、主役を務めるのは「コーヒーをめぐる冒険」で一躍有名になったトム・シリングです。天才ハッカーのベンヤミンは内向的で狂人さを秘めている難しい役どころですが、トム・シリングは見事に演じきっています。

新進気鋭のバラン監督と実力派のトム・リシングがタッグを組んだピエロがお前を嘲笑うはサスペンス好きの人であれば要チェックの作品です。映画は動画配信サイトで無料視聴できることができるので、ぜひチェックしてみましょう。

ピエロがお前を嘲笑うの絶対おすすめできる見どころポイント3つ!

おすすめポイント1:ただのハッキング映画じゃない!ハッキングのリアルを描いた作品!

ハッキングという言葉を聞いたとき何をすることだと思うでしょうか?多くの人は「パスワードや個人情報を盗むものでしょ?」と思うのではないでしょうか。たしかに、フィッシングサイトからパスワードや暗証番号を盗んだりメールでウイルスを送り込んだりして個人情報を盗むことをハッキングといいます。

しかし、実際のハッキングはそれだけではありません。実際には「技術的に高度な手法」と「誰でもできる簡単な手法」を組み合わせた方法で行われます。技術的に高度な方法とはXSSやSQLインジェクションなどパソコンの技術者でなければできない方法です。

一方、誰でもできる簡単な方法とは話し方や大胆な態度、トラッシング(ごみあさり)などで個人情報を入手する方法をいいます。「話し方や態度だけでハッキングができるの?」と疑問に思うかもしれません。しかし、映画の中ではCLAYの構成員の1人であるマックスがドーナッツ店でこの方法を実践しています。

まず、「10個買ったドーナッツのうちチョコドーナッツが2つ入ってなかった」と店員に伝えます。このとき、いかにも「本当に買った客」として店員に堂々とかつ大胆に接することで店員の信頼を勝ち取るのです。その結果、お金を払わずチョコドーナッツをもらっています

これは現実世界のハッキング手法の1つで「ソーシャルエンジニアリング」と呼ばれるものです。ソーシャルエンジニアリングとは、人間の心理的な感情の移り変わりや行動の傾向を把握し自分が欲しい情報や物を入手することをいいます。

ピエロがお前を嘲笑うではこのソーシャルエンジニアリングと技術的な手法を組み合わせた非常にリアルのハッキングを表現しています。「どうせ現実離れした天才ハッカーが活躍するだけでしょ?」と思っている人はいい意味で裏切られること間違いなしです。

おすすめポイント2:ハッキングを地下空間で表現する斬新な撮影手法が見逃せない!

ハッキングはネット空間で行われる攻防戦です。よくあるハッキング映画では攻撃者と防衛者のやり取りを光の玉がぶつかりあう様子や2次元で表現したりするでしょう。しかし、ピエロがお前を嘲笑うではハッキングのやり取りを地下空間で攻撃者と防衛者が相対する形で表現しています。

動画の中でベンヤミンがMRXの正体を暴くためトロイの木馬を渡すシーンがあります。息が詰まるような緊迫感とハッカー同士の心理戦が特徴。地下空間を使ってうまく表現しているのです。「ネットやサイバー空間のことはよく分からない」という人でも視覚的に分かりやすく作られているため、誰でも簡単に理解できます。

また、今作の撮影はドイツで行われていますが、現実世界でのドイツはハッカーの聖地として知られています。「現実のドイツでもこんなことが起こっているのかも」と想像力をかきたてられますよね。

バラン監督はこの地下空間の表現について「インターネット社会はアンダーグラウンド(地下社会)だ、我々はその表層しか知らない」と語っています。ネットの奥深くに潜んでいるサイバーマフィアの存在やFR13NDS(フレンズ)など、ピエロがお前を嘲笑うではリアルなハッキングサスペンスを見ることができます。

おすすめポイント3:必ずだまされる?最後のどんでん返しが最高にクール!

ピエロがお前を嘲笑うは「マインドファック映画」として宣伝されていました。マインドファックとは直訳で「固定観念を覆すショッキングで頭から離れないような経験」という意味です。サスペンス映画では序盤に伏線が張られ、最後にどんでん返しがあるというのが1つのパターンになります。

もっとも、これは一般的なサスペンス映画での話です。ピエロがお前を嘲笑うでは見た人のほとんどがだまされてしまうほど、巧妙なトリックが行われています。

「私はだまされない」「トリックを見破ってやる!」という人はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。それでも、最後まで見終わった後に「ああ、そうゆうことだったのか」とだまされてしまうこと間違いなしです。

ピエロがお前を嘲笑うはこんな人なら楽しめる!

推理小説・サスペンスが好きな人

ピエロがお前を嘲笑うはベンヤミンがユーロポールに出頭し、事件の詳細を自供するところから始まります。ストーリーはすべてベンヤミンが自白している内容を追体験する形で表現されています。

したがって、「ベンヤミンの自供は本当か嘘か」という推理をするのが楽しみの一つです。作中では数多くの伏線が張られており、一つでも誤解すればミスリードを導くような作りになっています。

逆に、論理的にベンヤミンの供述と事件の内容を比べれば「何が真実か」を理解することができます。もっとも、約2時間で真相にたどり着くのは至難の業でしょう。

ベンヤミンがなぜ自供をしているのか、何が目的なのかを冷静に考えればトリックを見破れるかもしれません。ピエロがお前を嘲笑うは見終わると、骨太な推理小説を読み終わったかのような余韻が残るサスペンス映画です。「サスペンスが好き」という人にはピッタリの映画ですね。

ハッカー集団「CLAY」がカッコいい!

ベンヤミンは恋人マリのために学校のサーバーにハッキングを仕掛け、試験問題を盗み出そうとします。しかし、警備員に捕まってしまい慈善活動をさせられる羽目に。

しかし、そこで同じくハッキングで逮捕されたマックス(エリアス・ムバレク)と出会います。ベンヤミンの才能をいち早く見出したマックスは元々の仲間(シュテファンとパウル)にベンヤミンを加えてハッカー集団「CLAY」を組織しました。CLAYは「Clowns Laughing At You(ピエロがお前を嘲笑う)」の頭文字を取って名付けられています。

CLAYのメンバーはそれぞれが得意分野を持っており、ベンヤミンは機械語を理解しネットワークへのハッキングを得意としています。マックスは作戦の立案とメンバーの統率が主な役割です。シュテファンは管理プログラムの脆弱性を見つけるのが得意で、パウルはハードウェアを触らせれば右に出るものはいません。

一人ひとりが役割をこなすことによってCLAYは数々の堅牢な管理プログラムへの侵入を成功させます。しかし、敵対するMRXの策略によりCLAYは殺人事件の容疑者として濡れ衣を着せられます。CLAYはどのようにしてMRXの正体を暴き、殺人事件の真相を解明するのか、一秒も見逃すことはできません。

スーパーヒーローが好きな人

ベンヤミンは幼い頃から「スーパーマンになりたい」という夢を持っていました。なぜなら、スーパーマンは何でもできて誰からも尊敬されるからです。しかし、現実のベンヤミンには何一つ上手にできることがありません。バイト先ではばかにされ、学校でも恋人にまともに話しかけることすらできないのです。

もっとも、ベンヤミンはたった一つだけプログラミングの才能を持っていました。ネットに埋もれる毎日の中で、ベンヤミンは次第にネットの深い闇に沈んでいきます。

そして、行き着いたダークネットで英雄扱いされているMRXと出会います。MRXはどんな管理プログラムにもアクセスすることができ、クラッカーの中でも一目置かれる存在でした。その姿はまさにベンヤミンが幼い頃から憧れていたスーパーマンそのものだったのです。

MRXは正義のヒーローではありませんが、人から尊敬を集める存在に違いはありません。「MRXのようになりたい」と思いを募らせたベンヤミンはマックスとともにハッカー集団CLAYを結成します。

ピエロがお前を嘲笑うは天才ハッカーが不可能に見えるハッキングを成功させるだけの映画ではありません。動画の中ではベンヤミンがハッキングを通して「スーパーヒーローとは何か」を苦悩し、実現させていく様子をみることができます。「実際にスーパーマンがいればこんな感じだろうな」と思わせてくれる、そんな映画です。

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ピエロがお前を嘲笑うの詳しいあらすじまとめ!※ネタバレ注意

あらすじパート1

ピエロがお前を嘲笑うはベンヤミンが欧州警察に出頭するところから始まります。ちなみに、これから紹介する動画のあらすじはネタバレを含むため、トリックを楽しみたい人は読み飛ばしてくださいね。

警察に出頭した天才ハッカーのベンヤミンは「サイバー犯罪捜査課のハンナ捜査官に事件のすべてを話す」とだけ告げ、ハンナ捜査官に事件の全容を自供し始めました。

ベンヤミンは生まれたときから父親がおらず、母親は8歳のときに自殺、育ての親は祖母でした。幼い頃から孤独を感じ、学校やバイト先でばかにされていたベンヤミンは「スーパーヒーローになりたい」という夢を持ちます

しかし、これといった才能もなかったベンヤミンはより内向的な性格になり、家では四六時中コンピューターに向かう生活を送っていたのです。

毎日、ネットに埋もれる生活をしているベンヤミンでしたが、あるとき自分にハッカーの才能があることに気付きます。そして、ダークネットと呼ばれるハッカーたちが出入りする闇サイトを発見し、そこでMRXに出会いました。

MRXはハッカーたちの間でスター的な存在の人で、スーパーマンに憧れていたベンヤミンはMRXに少しでも近づきたいと思うようになります。

MRXには「安全なシステムはない」「不可能に挑め」「ネットとリアルの両方を楽しめ」という3つの持論がありました。MRXを尊敬するベンヤミンもこの3つを自分の持論として考えるようになります。

そんなある日、ベンヤミンは恋人のマリが学校の試験に落第したとの情報を知ります。マリに少しでも振り向いてもらうため、学校のサーバーにハッキングを仕掛けるベンヤミンですが、あっけなく警備に捕まってしまいました。

前科がなく、犯罪性も薄かったことから50時間の慈善活動を命じられたベンヤミンでしたが、そこでハッカーのマックスと出会います。マックスもベンヤミンと同様にMRXに憧れを抱いている1人だったのです。マックスはMRXに近づくためハッカーの仲間を集めていました。

そこで、ベンヤミンを仲間に加えるかどうか試すために試験を行います。パソコンを与えられたベンヤミンがハッキングで近隣の家の電源を落として見せると、マックスは感心しベンヤミンを仲間に引き入れます。

マックスの仲間はシュテファンパウルの2人でそれぞれが得意分野を持つハッカーでした。そして、マックスたちはMRXのようなスーパーマンになるため「CLAY」というハッカー集団を結成します。

あらすじパート2

MRXに自分達の実力を見せつけるため、CLAYはドイツ国民同盟の集会会場に忍び込み会場のPCをハッキングします。手法はいたって簡単で、堂々と会場の中央に設置されたPCに無線機器を取り付けるだけです。

「これがハッキング?」と思うかもしれませんが、れっきとしたソーシャルエンジニアリングの1つですね。そして、真剣な集会会場の巨大スクリーンにふざけたアニメ映像を流します。

その他にも、金融会社のシステムをハックし株価を操作したり、大手製薬会社や通販サイトなど手当たり次第にハッキングを仕掛けたりしていきました。この一連の事件はマスコミにも大きく取り上げられ世間ではハッカー集団CLAYの名が有名になっていきます

しかし、MRXはベンヤミンたちに全く関心を寄せません。それどころか、MRXはハンネ捜査官がユーロポールに送った特別捜査班の捜査資料を盗み、ベンヤミンたちに送ってきます。その操作資料には「CLAYは無害なグループで大物ではない」と書かれており、マックスは激怒します。

これまでやってきたようなハッキングではMRXに認めてもらえないと考えたマックスは、次のターゲットにドイツ連邦情報局を選びました

トラッシングなどのソーシャルエンジニアリングを駆使し、ドイツ連保情報局の入館証を手に入れたCLAY達たちはそれぞれの才能を発揮します。そして、ついにドイツ連邦情報局のハッキングを成功させます。

CLAYがドイツ連邦情報局をハッキングした事件はマスコミにも取り上げられ、CLAYたちの株が大きく上がることとなりました。

ハッキングの成功に祝杯をあげるマックスたちですが、その酒宴の場でマックスとマリがキスをしているところをベンヤミンが目撃します。マックスに腹を立てたベンヤミンはハッキングを仕掛けた際に盗んでいた情報局員のメンバーリストをMRXに送ってしまいます。マックスに内緒で送ることで1人だけMRXに認めてもらおうとしていたのです。

しかし、その数日後、ロシアのサイバーマフィア「FR13NDS(フレンズ)」の構成員であるクリプトンの死体が発見されます。クリプトンはドイツ連邦情報局の潜入捜査官で、同じくフレンズの構成員だったMRXが殺害したのでした。

そして、MRXはクリプトンの殺害容疑をCLAYの犯行の仕立てあげるために偽装を行います。この結果、欧州警察はCLAYがクリプトン殺害の容疑者だと思い込み、ベンヤミン達は濡れ衣を着せられてしまったのです。

殺人容疑がかけられたことを自分の責任と感じたベンヤミンは、密かに局員リストを盗んでいたことを3人に説明します。激怒したマックスはCLAYの解散を宣言しますが、解散したところで事態は解決しないと理解し、MRXの正体を暴くことにします。

あらすじパート3

MRXの正体を突き止めるため、罠を仕掛けるベンヤミンですが逆にMRXに利用されてしまいます。その結果、ベンヤミン達の身元と居場所がばれてしまい、フレンズによって他のメンバーは殺されてしまいます

自分の命も危ないと感じたベンヤミンは欧州警察に自ら出頭し、事件の真相を語る代わりに証人保護プラグラムによって身柄を保護するよう求めました。

ベンヤミンは事件の真相を語りMRXの正体を暴くため、もう一度罠をかけさせてほしいとハンナ捜査官に頼み込みます。そして、以前自分が仕掛けられた罠でMRXを引っ掛けることに成功します。MRXを逮捕したハンナ捜査官は大手柄です。

しかし、同僚が言っていた「ベンヤミンの証言には大きな穴がある」という言葉が気になり、ベンヤミンの身元を再調査します。その結果、ベンヤミンの母は遺伝性の多重人格者であったこと、ベンヤミンが日常的に精神安定剤(リタリン)を服用していたことを知ります。

さらに、調査を進めると、マリの証言とベンヤミンの供述内容が食い違っていることも発見しました。

この状況証拠から、マックス・シュテファン・パウルという人物はベンヤミンが作り出した空想上の人物だったと結論付けます。つまり、ベンヤミンは多重人格者であり、これまでの犯行はすべて1人で行ったものだったのです。

また、精神疾患が認められたことにより、証人保護プログラムは適用できなくなります。釈放されそうになるベンヤミンですが、ハンナ捜査官は自分が子供を持ったときの感情をベンヤミンに重ね、証人保護プログラムへのハッキングを許します。

その後、なんと釈放されたベンヤミンはマックス達と船で合流しました。つまり、ここまでがベンヤミンの作戦だったのです。ハンナ捜査官にマックス達はベンヤミンが生み出した架空の存在だと思わせることが狙いでした。

その伏線として、母の病気と精神安定剤の服用、マリへの口裏合わせを準備していました。このたくらみがうまくいき新しい名前と出生証明書を手に入れたベンヤミンは新しい人生を送ります。

ピエロがお前を嘲笑うの主な登場人物と各人物の見どころ!

【ベンヤミン役】 トム・シリング(Tom Schilling)

ベンヤミンは驚異的なハッキングスキルをもつ天才ハッカーです。しかし、自分に自信が持てず恋人のマリにまともに話しかけることもできません。そんなベンヤミンの憧れはスーパーマンでした。スーパーマンは何でもできて多くの人から尊敬を集めるからです。

始めは目立たなかったベンヤミンですが、CLAYに参加してから状況が大きく変わります。CLAYのメンバーと一緒なら持前のハッキング技術を生かすことができたからです。そして、数々の管理プログラムをハッキングしたベンヤミンはマスコミからも注目されるようになります。

友達がいなかったベンヤミンにとって唯一の居場所がCLAYでした。一時的に不仲になることはあっても、最終的にベンヤミンはCLAYのメンバーを守るため、自ら欧州警察に出頭します。

ベンヤミンが1人だけ助かりたいと考えていたなら単独犯で証人保護プログラムの適用を受けるだけでよかったはずです。しかし、仲間を助けつつ自分も助かる方法にかけたベンヤミンの行動はまさにスーパーマンそのものですね。

ただのハッキング映画ではなく、仲間を助けるためベンヤミンが精神的に成長していく姿を描いている点が物語に深みを与えています。

また、作品の冒頭で角砂糖が4個から1個になるマジックをベンヤミンが披露していました。これは、多重人格者のベンヤミンが作り出したCLAYメンバーの4人がベンヤミン1人だけになるという伏線だったのですね。

さらに、終盤で角砂糖が1個から4個に戻るのは、多重人格はブラフで4人とも生きていたという暗示になっている点も見逃せません。

【マックス役】エリアス・ムバレク(Elyas M’Brarek)

マックスはCLAYの中心的メンバーで作戦の立案や実行を指揮する役目です。ベンヤミンからすればマックスもMRXと同じように「何でもできて自信に満ち溢れている憧れの存在」でした。

しかし、実際にはベンヤミンはハッキングは全くできずCLAYのメンバーに命令を与えるだけの存在だったのです。作中では「スクリプト野郎」と馬鹿にされていますが、これはコピー&ペーストしかできないプログラム初心者という意味です。

もっとも、ベンヤミンはマックスがハッキングできないことを初めから知っていました。それでも命令を聞いていたのは「マックスのカリスマ性」に魅了されていたのではないでしょうか。ソーシャルエンジニアリングの実演としてのドーナッツ店でのくだりでマックスのカリスマ性は証明されています。

マックスは相手の行動心理を把握した上での大胆な行動によって多くの人が騙されるというソーシャルエンジニアリングをマスターしています。そんなマックスにベンヤミンは一目置いていたのでしょうね。

しかし、憧れのマックスが恋人のマリとキスしているシーンではベンヤミンは激怒します。たしかに、マックスはベンヤミンがマリのことを好きなのは知っているわけですから、ベンヤミンからすれば「ふざけんな」となるのも分かります。この結果、クリプトンの殺人事件が起こりCLAYは窮地に立たされてしまうわけですね。

あと、余談ですがマックスとマリのキスシーンでは、1コマだけマックスがベンヤミンと入れ替わりマリとキスしているシーンが差し込まれています。これは、「ベンヤミンの欲望」と「ベンヤミンが多重人格者という伏線」の2つの意味があります。注意してみなければ分からないので、気になる人はぜひ観返してみてくださいね。

【マリ役】ハンナー・ヘルツシュプルンク(Hannah Herzsprung)

登場人物の中であまり目立たないながらも、最後に重要な役割を果たすのがベンヤミンの恋人であるマリです。

マリはベンヤミンがハンナ捜査官を騙す際に「ベンヤミンとは会っていないし、興味もない」と証言しています。これは、ベンヤミンがマリと会っていたという自供が実際にはベンヤミンの妄想だったとハンナ捜査官にミスリードさせるために機能しています。マリの証言とCLAYの死体がなかったこと、さらにベンヤミンの母が多重人格者だったことからハンナ捜査官はベンヤミンが精神疾患を持っていると判断したのです。

さらに、最後にCLAYメンバーと一緒にマリも脱出していることを考えると、ベンヤミンが出頭する前に口裏を合わせていたのでしょうね。ここまで準備されていてはハンナ捜査官がミスリードしたのもうなずけます。

ピエロがお前を嘲笑うの知っておきたい作品情報

原題:Who Am I-No System Is Safe

公開年:2014年

監督:バラン・ボー・オダー

脚本:バラン・ボー・オダー、ヤンチェ・フリーセ