怖くて魅了される。一風変わった大人しい少女『エスター』

洋画(海外映画)

『エスター』は2009年に公開されたスリラー映画。ホラーとスリラーの要素がバランスよく配合された映画であり、一度見ると忘れられないストーリーです。

ホラー好きな人にはもちろん、サスペンスドラマが好きな人にもおすすめの作品。R指定でありながらもそれほどショッキングなシーンは含まれていないため、ホラー初心者でも安心して見ることができます。

『エスター』は現在劇場で観ることはできませんが、各動画配信サイトで配信しています。ここでは、映画『エスター』の魅力や感想、現在配信している動画配信サイトについて紹介します。

1分でわかる!公式ライター・トキエスによる映画解説

公開から10年たった今でも熱烈ファンが多いサイコスリラー『エスター』。

「この娘、どこか変だ」というキャッチコピーとともに無表情の少女の顔が大きく映し出されている、あのジャケットを思わず手にとった人も少なくないだろう。

ストーリーは、ケイトとジョン夫妻が死産で赤ん坊を失い、悲しみに暮れているところから始まる。2人は孤児院を訪れ、一風変わった大人しい少女、エスターを養子として迎え入れることに。さっそく一緒に生活するようになるのだが、まもなくしてエスターは不気味な言動を起こすようになる。

本作は、俗に言う “子どもが怖い”ホラー映画のひとつ。『オーメン』や『エクソシスト』など、とてつもなく怖い子どもは、これまで数々映画界に登場してきた。しかし、その中でもエスターが一際目立つのは、どこか憂いを帯びた美しさを持っているからだ。怖いのに魅了される……まるでメデューサのような存在。

そんなエスターを演じたイザベル・ファーマンは現在22歳。本作で知名度を上げた彼女は2012年に『ハンガー・ゲーム』に出演。

そして現在はブロードウェイの舞台に立っているそう。一度彼女の名を英語でググって現在の美しい姿を確認してほしい。それから本作を観れば、恐ろしいほどイチコロになってしまうだろう。

トキエス
ライター:トキエス
映画ライター。兵庫県出身。サスペンス・スリラー作品記事をメインに執筆。趣味は海外映画のロケ地巡り。

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イヤミス、初心者向け本格ホラー!『エスター』の見どころ・ポイントとは

1.「イヤミス好き」には絶対におすすめの作品

日本でも徐々に話題になった「イヤミス」、イヤミスとは後味の悪さを楽しむミステリーのことです。ただ、本作は後味の悪い作品ではありません。むしろ、最後のほうは謎がスカッと晴れ、こういうことだったのかと晴れ晴れした気持ちにさえなります。

それでもイヤミス好きの人におすすめしたい理由は、エスターが謎に包まれた存在というだけでなく、人間の奥に潜む心理などをうまく描写し、見たくないと思いながらもつい見てしまう作品だから。

展開が進むにつれ「それはやってはいけない!」「どうしてそんなことになるの!?」とドキドキハラハラするシーンも多いです。

とくに、かわいらしい少女が起こす不可解で不快な出来事は、私たちが日常ではまず見ることのない内容。見た目の可愛さとやることの残虐性が非常にミスマッチで、イヤミス特有の後味の悪さがありながら、見始めたら最後まで目が離せない作品です。

2.じわじわ来る恐怖!「ホラー初心者」でも楽しめるホラー作品

本作はホラー作品でありながら、大量の血が流れたり、大きな音で驚かされたりすることもなく、幽霊や怪奇現象が起こることもありません。サイコホラー特有のじわじわと恐怖が襲ってくるような内容になっています。

そのため、ホラーが苦手という人でも楽しむことができる作品。ギャーっと叫んでしまうようなシーンはないので、怖がりな人でも比較的安心して鑑賞することができます。

主人公の少女エスターを引き取ったことで、振り回されゆく家族。はじめは家族に従順であったエスターですが、徐々に家族に牙を向けていきます。

とくに、夫婦の間にいるもともとの子どもに対する豹変した態度は非常に恐ろしく、見ているとつい「逃げてくれ」「そっちに行ってはダメだ」と手に汗握る展開に。今度は何をしでかすのかと不安になり、サスペンス映画のような展開のハラハラ感、ジャパニーズホラーのような、じわじわ来る恐怖が楽しめます。

見ているうちに、少女の精神状態に恐怖を感じ「もし、近くにこんな少女がいたらどうすればよいのだろう」と考えずにはいられないサイコホラー作品です。

3.テンポの良い展開、「アクション好き」にもおすすめ

本作はじわじわ恐怖が襲う映画でありながら、ストーリーは非常にテンポよく進みます。数多くある映画作品のなかには主人公の心理描写をしっかり描くあまり、なかなか展開が進まずイライラすることもあるでしょう。しかし、本作は登場してくる人物それぞれの役割が明確で、エスターとの絡みも分かりやすく展開していきます。

また、話が進むにつれ、激しい争いのシーンも出てきます。ネタバレになるのであまり詳しいことはいえませんが、恐ろしいエスターに対してどう戦っていくのかも描かれており、アクション好きの人にも楽しめる内容になっています。

手に汗握るアクションシーンのようなものも含まれているので、ホラー、サスペンス、サイコ、アクションといった要素を思う存分楽しむことができるでしょう。

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『エスター』は女性、ホラー入門者、刺激が欲しい人におすすめ!

女性にもおすすめできる映画

『エスター』はショッキングなシーンというより、子どもが殺人を犯すといった描写があることから、年齢指定があり15歳未満の人は鑑賞禁止となっています。しかし、この映画作品は「女性」にはおすすめできる映画。

なぜなら、『エスター』の映画には同時主役といっても過言ではない、ケイト・コールマンという少女の義母の存在があるから。

ケイトは3人目の子どもを流産したことから罪悪感にさいなまれ、結果的に少女を3人目の子どもとして引き取ったのです。そこから悪夢がはじまってしまうのですが、実子と少女を分け隔てなく育てようとする彼女の努力があり、そして逆に実子を守りたいという彼女の気持ちが揺れ動きます。

少女を引き取ったせいで夫との関係もぎくしゃくするのですが、夫婦だったらこのときどうすべきか、見ている方も考えてしまう場面が多くあるでしょう。母として妻としてどうするか、女性の視点が多く取り込まれている作品です。

普段はあまりホラーを見ないという女性にも、おすすめできる映画です。

高校生(15歳以上)のホラー入門者にもおすすめ

前述にもある通り『エスター』のジャンルはホラー映画であり、15歳未満の人は鑑賞禁止ではありますが、それほどの残虐性はなく、高校生くらいの年齢なら楽しむことができるでしょう。

ホラー映画のなかには、スプラッター、残虐性、拷問といったおどろおどろしい作品も数多くあります。しかし、本作の場合は、それほどむごい残虐性があるわけでもなく、血しぶきが飛ぶといったこともありません。

15R 指定の理由は、子どもが殺人を犯していくという、ややショッキングな内容とともに、夫婦の営みシーンも描かれているから。しかし、明らかな濡れ場というより、子どもを授かるということはどういうことかといった、生理学的なシーンで演出されています。

激しい官能的なシーンがあるといったこともないので、カップルや家族で楽しむこともできるでしょう。かわいらしい女の子が実はサイコパスであり、家族が追い詰められていく展開には目が離せません。

高校生くらいになって、ホラー映画に触れてみたい、いままでのホラー映画とは少し違った物が見たいという方にとって、『エスター』はぴったり。

普段の生活に刺激が欲しい人にも

『エスター』は、日常ではなかなか起こりえないようなストーリー展開にはなっていますが、もし身近にこのような少女がいたらどうするか、考えさせられる作品でもあります。じわじわ来る恐怖でありながら、テンポよく進む展開にもなっているため、見ることで大きな刺激にもなるでしょう。

本当に怖いのは、幽霊よりも人間なのでは?」と感じられる作品です。

もし自分が、サイコパスのような少女と一緒に暮らすことになったらどうするのか、彼女から逃れる方法はあるのかなど、見ている間はドキドキ感とスリル感、恐怖感でいっぱいになります。そのため、日常にちょっと刺激が欲しいといった方にもおすすめできる映画です。

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※本ページの情報は2019年3月時点のものです。

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ネタバレなし!じわじわ襲い掛かる恐怖!エスターのあらすじ

真相には触れていませんが作中のストーリーについて細かく紹介しているため、これから鑑賞する人はご注意ください。


3人目の子どもを死産したジョンとケイト夫妻は、ひどく落ち込んでいました。とくに死産を経験した妻のケイトは、夜な夜な悪夢に悩まされます。

2人にはすでに長男・ダニエルと、長女・マックスがいました。娘のマックスは生まれつき難聴があり、補聴器をつけています。普段は手話で会話するものの、兄であるダニエルは手話を覚える気がありません。

そんな2人の子どものためにも、もう1人子どもを授かり、兄弟の絆をさらに強くしたいと考えるジョンとケイトでしたが、残念ながら3人目は死産してしまったのです。

ある日、落ち込むケイトを見たジョンは「孤児院へ行って養子をもらおう」と提案します。死産した子どもは女の子だったので、ケイトも女児をもらい受けようと心に決めて孤児院へ向かいます。

はじめは、集合室にいるたくさんの子どもたちを見ていましたが、そのうち教室の奥にいる1人の少女を見つけました。その少女はとてもユニークな絵を描いており、話し方も利口でとてもかわいらしいです。

ジョンとケイトは彼女を気に入り、孤児院のシスターから彼女のことを聞き、名前はエスター、9歳の女の子でロシアから来た、この数年で英語を学んだといった情報を知ります。

養女として引き取られた経験があるものの、火事による事故で養父母は他界。また、少女は首と手首にリボンを巻いており、いつも外さないということも知ります。

そのような身の上話を聞いたケイトとジョンは、聡明でかわいらしい少女を養女として向かい入れる決断をしました。

家に一緒に帰った少女は、さっそく車のなかで教えてもらった手話を披露し、祖母や子どもたちに好印象を与えます。しかし、手話を覚える気のない息子のマックスは良い気がせず、友人とともに木の上にあるツリーハウスへ遊びに行ってしまいます。

こうして養女としてジョンとケイト夫妻に迎えられた少女ですが、学校や家で次々に不可解な行動を起こします。

ある日息子のマックスがエアガンで遊んでいると、誤って鳩に当ててしまいました。苦しがっている鳩を目の前に立ち尽くすマックスですが、少女がやってきて「早くとどめを刺さないと余計に苦しむ」と言ったのです。

動かないマックスを横目に、少女は石を振り下ろして鳩を殺してしまいます。このことから、マックスは少女が実は恐ろしい少女なのではないか?と疑念を抱くようになります。

また、少女は入浴中にカギを内側からかけています。それをやさしく注意したケイトでしたが、タンスの引き出しに分厚い聖書が入っているのを発見。これがどういう意味なのか、ストーリーが進むにつれて恐ろしい展開が待っているのです。

そして、学校に通い始めた少女は古めかしいドレス、決して外さないリボンのせいで、クラスの男子から、からかいにあいます。一度リボンを外されそうになると絶叫、周囲は非常に驚く自体に。

また、夜間夫婦が営みを持とうとすると、その場を少女に見られてしまいます。ケイトは性教育について話そうとしますが、少女は「ファックでしょ」と言ってのけ、ケイトを驚かせました。徐々に少女に恐怖を抱いたケイトですが、夫に相談しても取り合ってもらえません。

ある日少女は、気に食わない同級生を滑り台からこっそり突き落とします。それを見ていたマックスは夕食時に少女をいじりますが、父親であるジョンは信じてくれません。

また、この頃孤児院のシスターが少女の様子を尋ねるため、電話をかけてきます。電話越しに少女へ出てほしいと頼みますが、少女は決して電話に出ようとしません。そして、ピアノも完璧なチャイコフスキーを弾くことができ、孤児院育ちの9歳が一体どうやってピアノを弾けるようになったのか、ケイトはさらに疑念を抱くようになります。

その後、家族の様子を心配したシスターが家を訪ねてきます。実はエスターは過去にもいろいろと問題を起こし、彼女の周りにいる人物はケガを負うことが多い前の家の火事も、少女が関わっている可能性があると告げたのです。

また、ロシアから来た少女の過去を、現在ロシアに問い合わせているということでした。その動きを察知した少女は、娘のマックスを出し抜いて父の金庫を開け、銃を取り出します。シスターを脅してもう2度と来ないようにするという計画でしたが、シスターの車が近づくと、少女はマックスを突き飛ばし車に接触させようとします。

驚いたシスターは車を急停止させ、マックスに駆け寄りました。少女は背後からシスターを襲い、ハンマーで殴打。こうして少女の正体を暴こうとするシスターを亡き者とし、共犯を手伝わせたマックスも他言しないよう脅します

その恐ろしい犯行の様子を息子のダニエルが見ていたことを知った少女は、夜にダニエルの布団に潜り込み、首にカッターナイフを当てて他言しないよう脅していきます。

このようにして、少女はまず夫婦の子ども2人を自分の支配下に置き、奴隷のように扱っていきます。夫婦の実子である2人の子どもは、少女の狂気に気づきながらも、恐怖心からそれを親に伝えることができません。

母親のケイトは早めにエスターの異常に気づき、精神科へ連れていったりもするのですが、少女はカウンセリングなどもうまくかわし、周囲の大人たちをどんどんあざむいていきます。その後もエスターの狂気はさらに増していき、少女のことを疑う母親のケイトを逆に追い詰めていくのです。

ケイトは過去にアルコール依存症をわずらったことがあり、その過去を少女に知られてしまいます。少女はそのことを利用し、周りで起こる不可解な出来事は、すべてケイトがお酒を飲んでしで行ったことだと主張し、周りの人も徐々にそれを信じるようになってしまいます。

果たしてエスターとは一体どういう過去を持っているのか、その少女の目的は一体何なのか。恐怖に支配された子どもたちや母親のケイトは、少女から逃れることができるのでしょうか。ここでのあらすじでは、ネタバレは含まれていません。最終的なストーリーはあまりにも驚く展開のため、続きはぜひ、自分の目で見てお楽しみください。

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息の長い人気ホラー!『エスター』とはどんな映画?その魅力とは?

この段落では結末について軽く触れる箇所があります。ご注意ください。

 

『エスター』はアメリカで作成されたホラー映画。日本では2009年10月に公開されており、「予想外の結末」として話題となりました。原題は「Orphan」といい、「孤児」という意味を指します。

本作の魅力は何といっても「そういうことだったのか!」という予想外の結末。サスペンスホラーというゾクゾクする内容のため、最後の展開で謎が解き明かされたときは、多くの人が驚きを隠せませんでした。

この『エスター』が上映されて以降、同じようなサスペンス映画が何本も作られています。また、本作はサイコホラーとして紹介されることも多く、「精神異常」や「多重人格」といった意味合いも合わせもっています。

『エスター』は見た目がかわいらしい少女であり、その少女を中心に多くの人が振り回されていきます。ホラー映画でありながら、幽霊や妖怪が出るわけでもなく、ポルターガイストのような怪奇現象が出るわけでもありません。

現実ではあまり考えにくい設定になっているものの、絶対に起こらないとも限らない状況が用意されており、「自分が同じ立場だったらどうしていただろう」と考えてしまうでしょう。そんなノンフィクションでも通用するような内容が、本作には凝縮されています。

また、本作はサスペンスの要素もたっぷりです。話が展開していくうちに、不可解なことがどんどん起こるのですが、サスペンス好きの人にとっては「どうしてこうなったのか」を考えながら見ることができるので、非常に楽しい内容になっています。

また、エスターは制作されてから結構な時間が経過している映画ですが、未だ衰えない人気の理由の一つに「主人公の女の子役が素晴らしい」という評価があります。エスターを演じたのは、当時13歳のイザベル・ファーマンです。映画の役としては9歳の孤児を演じているのですが、その演技力は非常に高く、終盤での狂気じみた恐ろしい少女には見ているこっちも非常に恐怖を感じます。あどけない少女がどんどん狂気じみた恐ろしい女児に変わっていく様は必見です。

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映画を彩るエスターを中心とした登場人物

【エスター役】イザベル・ファーマン

この映画の主役であり重要な登場人物です。幼くて聡明な少女でありながら、じつはサイコパスの一面を持っています。見た目はとてもかわいらしい少女ですが、彼女が起こす恐ろしい一面はとてもショッキングであり、その外見と行動のギャップから目が離せません。

また、一見するとすぐにバレそうな重大犯罪を次々に起こしていくのですが、それを見た人物を脅すシーンも非常に恐ろしいです。相手によってどんな脅し方が通じるのかを知っており、脅された方はエスターの迫力にたじろぎ、彼女の言いなりになってしまいます。

この映画はエスターの演技力なしではありえない作品です。エスターを演じたイザベル・ファーマンは、この動画がきっかけで非常に高い演技力を評価されました。現在は美しい女優となり、多方面で活躍しています。

【ケイト・コールマン役】ヴェラ・ファーミガ

エスターに立ち向かう、強い母親です。最初は養女としてエスターを受け入れ、深い愛情を注いでいこうと決めたケイトでしたが、徐々にエスターの本質に気づき、困惑していきます。

最終的にはエスターの異常性と真っ向から立ち向かうのですが、自分の本当の子どもたちを守りながらの戦いになるため、状況は常に不利です。また、頼りにしたい夫との関係も、劇中において不安定になり、1人追い詰められていく姿には非常に同情します。

この映画のもう1人の主役といっても良いケイトですが、演じたのはアメリカの実力派女優ヴェラ・ファーミガです。2009年公開の「マイレージ、マイライフ」では、ゴールデングローブ賞 助演女優賞、およびアカデミー助演女優賞にノミネートされています。

【ジョン・コールマン】ピーター・サースガード

エスターの義父となる、頼れる父親です。本来ならばこのお父さんが、もう少し子どもや妻の言うことを信じていれば、エスターによる惨劇も多少は防げたはずです。明るく頼りになる夫ですが、「エスターなら大丈夫だ」というのんきな姿勢に、見ている方はイライラすることもあるでしょう。

ストーリーの終盤には、エスターの正体が分かる重要なシーンに非常に絡んできます。話の前半ではあまり活躍することのないお父さんですが、ストーリー終盤では非常に重要な存在になります。果たして彼は、エスターの魔の手から家族を守ることができるのでしょうか。

演じたのはハーバード大学卒業のインテリ俳優、ピーター・サースガードです。

【ダニエル・コールマン】ジミー・ベネット

ジョンとケイトの長男です。やんちゃでツリーハウスが大好き、友達と常に元気に遊んでいる活発な男の子です。自分に注目してほしいがあまり、手話を覚えなかったり、反抗的な態度ばかりとったりしています。

しかし、そんなダニエルだからこそ、エスターの正体をいち早く気づくことができます。どの映画でも、客観的に自分の存在や家族を見ることができる人物はキーポイントになるでしょう。

ダニエルはエスターに脅され、言いなりになってしまうこともありますが、ストーリー終盤では彼女に対抗しようと決意します。普段はあまり関わることのない妹に対しても、必死で守ろうとする姿は必見です。

2時間の映画のなかでも、ダニエルの成長ぶりには目が離せません。しかし、エスターに対応しようとした結果、非常に恐ろしい目にあってしまいます。映画のなかで一番かわいそうな立場になるのは、実はこのダニエルかもしれません。

【マックス・コールマン】 アリアーナ・エンジニア

ジョンとケイトの長女であり、ダニエルの息子です。生まれつき難聴の障害を持っており、補聴器をつけています。ハムデン聾(ろう)学校に通う、心優しい少女です。母親のケイトとは常に手話で会話を行い、この手話が映画のキーポイントにもなっています。

兄のダニエルとはそれほど仲が良くありませんが、エスターが家族に加わったことで互いに助け合う存在になります。ストーリーの終盤は、このマックスの存在も非常に大きなものとなっています。言葉が話せずか弱いイメージのあるマックスですが、彼女なりにエスターに立ち向かう姿にも注目です。

ちなみにマックスを演じたアリアーナ・エンジニアは、彼女自身も聴覚に障害があり、手話と読唇術を得意としています。

エスターを作った人々、その作品情報

原題:Orphan

公開年:2009年

製作総指揮:スティーヴ・リチャーズ、ドン・カーモディ、マイケル・アイルランド

監督:ジャウム・コレット=セラ

脚本:デヴィッド・レスリー・ジョンソン