映画「トゥルーマン・ショー」は面白い?感想と動画配信サイトで無料で見る方法

洋画(海外映画)

HuluやU-NEXTといった複数の動画配信サイトで無料で視聴可能な映画「トゥルーマン・ショー」。アカデミー賞の受賞歴はなく、地上波での再放送などもほとんどされていないため一般的な知名度はそれほど高くありませんが、知る人ぞ知る名作映画の一つです。

コメディ映画にもかかわらず、主人公のトゥルーマンがラストシーンで下す決断はどんな人の心にも感動を呼び起こすでしょう。そんなトゥルーマン・ショーの魅力を筆者の感想を交えて、みなさんに紹介していきます。

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映画トゥルーマン・ショーの概要について

トゥルーマン・ショーはコメディ映画の達人、ジム・キャリー演じるトゥルーマンが主人公の映画です。1998年にアメリカで公開され、アカデミー賞を受賞することはありませんでしたが、男優賞でジム・キャリー、助演男優賞でエド・ハリスなどがゴールデングローブ賞を受賞しています。

物語としては、およそコメディとは思われないような深く考えさせられる作品となっているのが特徴です。ただし、ジム・キャリーの明るい演技によってストーリーの重たさが緩和され、楽しく見ることできる映画となっています。

また、この物語のあらすじについては、この記事の後半部分で紹介しますが、「これまでありそうでなかった映画」だという点が特徴的です。この映画では本来であれば、エンディングにもってきてもいいような重大な事実に中盤あたりで主人公は気が付きます

その事実は、単なる映画作品にとどまらず、精神医学界で、「トゥルーマン・ショー妄想」という言葉が生まれたほど重大なものでした。そこで、主人公がどのような選択をするのかが見どころの一つです。

映画作品には恋愛、アクション、SFといった各種のジャンルがありますが、主人公にネタ晴らしをしたうえでこのような選択をさせる映画はほかに見たことがありません。

この作品はコメディ演出も多いので、ジャンルとしてはコメディに分類されます。しかし、最終的には「人生においてどのような決断を下すか」といったヒューマンドラマとして見ることもできます。

それは、主人公であるトゥルーマンだけでなく、一般社会で暮らす人ならだれにとっても深く、重たい決断です。単なるコメディの枠にとらわれていないという意味で、トゥルーマン・ショーは異質の作品だといえるので、動画で確認してみることをおすすめします。

だれでも共感できる決断がこの物語のクライマックスになっているので、最後のシーンでは感動できるのです。前半部分では単純に楽しく見ていても、きっと途中からは知らず知らずのうちに主人公に感情移入しているはずです。いつのまにか作品に引き込まれている、そんな不思議な魅力をもつ映画だといえます。

トゥルーマン・ショーをおすすめする3つのポイント!

おすすめポイント1:ジム・キャリーの代表作の一つ

デビュー作の「エース・ベンチュラ」や同年にヒットした「マスク」など、さまざまな作品に出演しているジム・キャリーですが、意外なことにアカデミー賞には縁がありません。

これまでの受賞歴として代表的なのは、トゥルーマン・ショーと翌年(1999年)に公開された「マン・オン・ザ・ムーン」でのゴールデングローブ賞の主演男優賞です。

ジム・キャリーはコメディ映画において観客を笑わせることにとても優れている一方で、下品な顔芸役者という批判も受けていることが原因の一つだといわれています。しかし、今作ではそのような下品さは感じられず、子供にも安心して見せられるような演技をしているのが特徴です。

また、この映画はそれまでのコメディアンとしてのジム・キャリーの面影を残しつつ、新たな一面を見せてくれます。それは、いつも明るい演技を特徴とするジム・キャリーだからこそギャップを感じて、視聴する人の心に深い印象を与えるのです。

ジム・キャリーはこの作品以降、コメディ作品以外にも出演していますが、その試金石ともいえる映画となっています。ジム・キャリーのファンだという人は、動画を見ておくべき作品の一つです。

おすすめポイント2:トゥルーマンの決断

主人公のトゥルーマンはどこにでもいる好青年です。周辺住民とは毎日欠かさずあいさつもしますし、親切心や相手を思いやる心をしっかりともっています。

しかし、そんな好青年が突然、周りの人間をだれも信用できなくなる出来事に巻き込まれていることを知るのです。

これまで信用していた周囲の人間すべてが実は自分の敵で、トゥルーマンの行動すべてを妨害してきます。一般的な人であれば、いじけてしまい、人間不信になって自暴自棄に陥ってしまうかもしれません。ところが、トゥルーマンは常に前を向いて、この状況からどうやって脱出するかということだけを考えて行動します。

その姿勢からは、人間が逆境に追い込まれたときこそどのように生きていくべきかを教えてくれます。そして、最後にトゥルーマンは人生で最も重要だといえる決断を下すのです。

その決断は、なにもトゥルーマンに限ったものではありません。人間が生きていくうえで、根本的に大切な決断だといえます。また、トゥルーマンが下した決断が必ずしも正しいとはいえない点にも注目です。

人によっては、トゥルーマンと反対の決断を下す人もいるでしょう。しかし、それを責められる人は決していないはずです。なぜなら、その決断が正しかったかどうかは、未来にならないとわからないからです。

そのため、この映画を見終えると、「自分ならどうしただろうか」という気持ちにきっとなることでしょう。映画のなかでトゥルーマンが下した決断は、視聴したあなたの今後の人生において影響を与えるかもしれませんので必見です。

おすすめポイント3:キャストも含めた世界観

トゥルーマン・ショーは「これまでありそうでなかった」映画です。その世界観は異質であり、一種の芸術だといえます。これまで無数にある映画のストーリーのなかでも盲点といえる物語なので、過去に数多く映画を視聴してきた人ほど「やられた!」と悔しがることでしょう。

それぐらい、トゥルーマンが置かれている現実は衝撃的なものです。しかし、映画の本質は、トゥルーマンが置かれている状況ではありません。そこから、トゥルーマンがどのように決断するのかに焦点が当てられています。

その過程においては主人公であるトゥルーマンのみならず、その他の登場人物たちの心の葛藤も垣間見られます。私欲にかられてストーリーを続けさせようとする者、トゥルーマンに同情するあまりストーリーを終わらせようとする者、それぞれが悩み行動を起こすのです。

この作品は、トゥルーマンの最終的な決断のみならず、周囲の人間たちの行動もカギになってきます。それは、ある意味でトゥルーマンが最後に下した決断とまったく同じ内容のものです。登場人物たちがどのような決断を下していくかも注目してみましょう。

トゥルーマン・ショーを楽しめるのはどんな人?

人生の決断に悩んでいる人

トゥルーマン・ショーでは、ラストシーンで主人公のトゥルーマンが重大な決断を下します。そのシーンは自分の人生をかけて下すほど重いものです。

トゥルーマンの性格が明るいため、作品中ではそれほど重たさを感じさせませんが、一般的には人生を左右するほどの決断だといえます。しかも、その決断はトゥルーマンに限ったものだけでなく、映画を鑑賞した人はだれもが経験する類のものです。

動画を見ている人がトゥルーマンと同じ状況に置かれるのは、過去においてすでに経験しているかもしれませんし、これから先の未来で経験することかもしれません。はたまた、動画を見る時点で同じような決断に迫られている人もいるでしょう。

どのような状況の人だとしても、きっとこの映画を鑑賞したあとに自分ごとに置き換えて感慨にふける時間があるはずです。なかでも、鑑賞する時点でトゥルーマンと同じような決断を迫られている人は、なおさら物語に感情移入できるでしょう。

アッと驚く映画を見たい人

この映画は、これまでの作品にはあまりなかったストーリーで構成されています。主人公が最初からだまされていて、最後にどんでん返しをされるという作品はいくつかありますが、それとはまた異なった魅力のある映画です。

そもそも、この映画では主人公がだまされていることを視聴者に気づかせるような演出がストーリーの初期部分から行われています。つまり、主人公がだまされていることを最初から気づかせようとしているのです。

一般的な作品では、最後のどんでん返しを強調するために、主人公がだまされているという事実は視聴者には悟られないようにします。あるとしても、わずかにヒントを出して後々の伏線にしておくというレベルです。

しかし、この映画では主人公がだまされている事実に気づいたあとからが本題となります。これまでたくさんの映画を見てきて、どの作品でもストーリー展開がほとんど読めてしまうようになった人でも、きっとトゥルーマン・ショーでは驚くはずです。アッと驚く展開に飢えているという人はぜひ視聴してみてください。

親子で一緒に見たい人

トゥルーマン・ショーでは人生の決断に焦点を当てています。そのため、この作品は親子で鑑賞するにも最適な作品です。中盤あたりまではコメディータッチで描かれている部分も多いので、楽しみながら鑑賞できるでしょう。

普段は映画に興味がない子供でも、テレビのバラエティ感覚で最初のうちは鑑賞できるので、一緒に見やすいのもおすすめするポイントです。あまりシリアスで暗い作品だと子供は途中で飽きてしまうこともありますが、トゥルーマン・ショーではそのような心配をする必要はほとんどありません。

ただし、人生の大きな決断部分については小さな子供ではその意味がわからないかもしれないので、ある程度の年齢の子供(中学生以上ぐらい)と鑑賞するとよいでしょう。親の立場からしても、子供が人生の岐路に立たされたときにどのような決断に導いてやればよいか考えさせられる作品です。

鑑賞し終わったあとは、子供の感想を聞いて親子で話し合ってみるとよいでしょう。

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トゥルーマン・ショーのあらすじについて※ネタバレ注意


この段落にはネタバレが含まれているので、閲覧には十分注意してください!

あらすじ1:物語の始まりからトゥルーマンが疑念を抱くまで

物語はこの映画の製作者となるクリストフのインタビューから始まります。クリストフは「俳優の演技や派手な爆破シーン、合成されたCGなんかの作り物には飽き飽きしている」と述べます。

そして、「しかし、トゥルーマンだけは本物だ。シェイクスピアに劣るかもしれないが、1人の男の真実の姿を映し出している」と続けて話すのです。

その後、映像はアメリカのとある場所にある離島の「シーヘブン」へ移ります。そのシーヘブン島には、ある青年が暮らしていました。その青年こそ、主人公であるトゥルーマン・バーバンクです。トゥルーマンはどこにでもいる平凡な礼儀正しい青年で、毎朝の出勤時には周囲の人にあいさつをします。

そのあいさつとは「おはよう!会えないときのためにこんにちはとこんばんは!」という独特のもので、周囲の人たちに気遣いを忘れない好青年です。

ある日、自宅を出たトゥルーマンは落下物を目撃します。近づいて確認してみると、なんとそれはテレビ撮影で使われるようなカメラでした。なぜ、カメラが上空から落下してきたのか不思議がるトゥルーマンでしたが、それほど気にしないでその場を立ち去ります。

その後はいつも通りキオスクで新聞を買っていると、初老男性たちがトゥルーマンに話かけてきて、なぜか「カイザーチキン」のポスターの前に立たせる謎の行動をとります。しかし、それに気づかないトゥルーマンは何事もなくその場を立ち去りました。

職場から帰宅したトゥルーマンは妻のメリルや親友のマーロンに「フィジー島に行きたい」という夢を話します。

しかし、トゥルーマンのこの夢には大きな障害がありました。その障害とは、トゥルーマンが水恐怖症であることです。シーヘブン島は海に囲まれた離島であるため、水恐怖症を克服しないとフィジー島にはいけません。

トゥルーマンが水恐怖症になったのは、幼少期に嵐に遭遇して一緒にヨットに乗っていた父を亡くしたことが原因でした。このことが深刻なトラウマとなっており、実際にトゥルーマンは30歳近くの年齢になっても島の外に出たことがなかったのです。

その翌日、ちょっとした事件が起こります。毎朝の日課でキオスクに寄って新聞を買っているトゥルーマンはある老人とすれ違った際にぎょっとします。なぜなら、その老人はかつてヨットの事故で亡くなったはずの自分の父親にそっくりだったからです。

トゥルーマンがそれに気づいて声をかけようとした刹那、その老人は何者かに取り押さえられて連れ去られてしまいます。どうみても事件にしか見えない出来事だったのですが、トゥルーマン以外気にしている人はいないようでした。

不思議に思ったトゥルーマンは自分の母親に、その出来事を話しますが、とりあってもらえません。どうしても納得できないトゥルーマンは父の写真を探すために地下室へ行き、その場にあった赤いカーディガンを見て過去について思い出すのです。

あらすじ2:疑惑の深まりと感動の再会まで

実は、トゥルーマンが昔好きだったのは妻のメリルではなく、大学時代に知り合った女性でした。トゥルーマンはその女性に一目ぼれをしていたのですが、その思いもむなしく成就しなかったのです。

結果的には、同じ大学でまるで恋愛漫画に出てきそうな展開でぶつかってきたメリルと出会い、最終的には結婚しました。メリルと付き合う前はその女性のことが好きだったのですが、ダンスをしたくてもなぜか引き離されたりして近づくことがなかなかできません。

そんな最中、その女性と近づく絶好のチャンスが到来します。図書館で勉強しているトゥルーマンの前にその女性が1人で座っていたのです。その女性はなぜか「今しかチャンスはないの」という言葉を筆記し、トゥルーマンと海へ出かけます。

しかし、そこで世間的にはローレンと呼ばれている女性であるにもかかわらず「私の本当の名前はシルヴィア」ということを告白します。また、「みんながあなたを見ていて、これも舞台装置」というよくわからないことを言い出すのです。

そして、その発言の直後、彼女は父親だという人物に連れ去られて、フィジー島で療養するという話を聞かされます。それ以来、トゥルーマンの夢はいつかフィジー島へ行くことになったのでした。赤いカーディガンは彼女のことを思い出せる、唯一の品だったのです。

トゥルーマンはこの時点ではまだ半信半疑ですが、動画の視聴者にはここでネタバラシが行われます。実は、トゥルーマンが生まれてからこの日まですべての映像は世界中に配信されており、視聴者は彼の人生をヒューマンドラマとして楽しんでいたのです。

トゥルーマンが生活していた世界は大きなドームの中なのですが、彼自身は当然のことながらその事実を知りません。一見すると気が狂ったとも思われるシルヴィアは、実は本当のことをしゃべっていたのです。

疑問に思う部分はあるものの、確信にまで至らないトゥルーマンはそのまま日常生活を続けます。ところが、翌日の10911日目にまた不思議な現象が起きるのです。それは、突然カーラジオからまるでテレビの裏方が音響効果の指示をしているような声が聞こえたことがきっかけです。

すぐにスタッフが指示を出して周波数を変えたのですが、うまく調整できずに「キーン」という大きな音が鳴り響き、みんなが耳を押さえます。

こうした出来事が続き、どうしても不信感がぬぐえないトゥルーマンは親友のマーロンに相談します。マーロンは小さいときからの親友で、信頼しているだけでなく運送の仕事に就いているため外の世界を知っているだろうと思ったからです。

その後もトゥルーマンの疑惑が深まる住民たちの謎の行動は続きます。いよいよ外の世界へ出ることを決心したトゥルーマンは飛行機やバスで旅立とうとしますが、なぜか空席がなかったりバスが故障したりで島から出ることができません

「それならば」と妻のメリルを連れて車で脱出しようとしますが、今度は「放射能漏れが起きて通行禁止」になっている始末です。しかも、そのときに一般市民でしかないトゥルーマンの名前をただの警備員が知っていたこともさらに疑惑を湧き立たせました。

しかし、通行止めが解除されないと島から脱出できないのには変わりないので、仕方なく自宅に帰ります。すると、妻のメリルはトゥルーマンが病気だと決めつけてきて「もう私には無理」と言い残して去ってしまうのです。

その場にはマーロンもいたので、場所を浜辺に変えて2人で話し込みます。するとマーロンは「自分なりに調査した結果、一つだけ真実を見つけた」といってある人物を連れて来たのです。

それは、トゥルーマンの実の父親でした。生き別れになっていた父親と再会できた喜びで、一時的にこの世界に抱いていたトゥルーマンの疑念は吹き飛びます。

しかし、もちろんこれは製作者側がトゥルーマンをこの世界に閉じ込めておくための作戦です。この感動的な演出にトゥルーマン・ショーを見ている視聴者たちは涙していました。

あらすじ3:真実にたどり着くまで

その後、いつもと変わらない毎日を送るトゥルーマンでしたが、時間が経つにつれて親子の感動のシーンに違和感を覚えます。偶然にしてはあまりにも出来過ぎているような気がしたのです。

そこで、トゥルーマンはある賭けに出ます。メリルが去ったあとの地下室の片づけをして、そのままうつぶせで寝たふりをして横穴から脱出したのです。

トゥルーマン・ショーの製作者たちは当初、居眠りをしているだけだと思っていましたが、何時間たっても動かないトゥルーマンに異変を感じ、マーロンに様子を見にいかせます。様子を見に行ったマーロンは、寝ていると思ったトゥルーマンが実はパジャマだけ残して脱出していることを発見するのです。

この番組が始まって以来、カメラから姿を消したトゥルーマンは初めてだったので、製作者たちは大慌てになります。登場人物たちを総出でトゥルーマンの捜索に当たらせるばかりか、時間帯は夜にもかかわらずトゥルーマンを探すために太陽まで出す始末です。

しかし、いくら探してもトゥルーマンは見つかりません。そこで、製作者のクリストフは海を探していないことに気が付きます。本来、重度の水恐怖症であるはずのトゥルーマンがそこにいるとはだれも考えなかったのです。

クリストフの考え通り、トゥルーマンは海でボートを必死にこいでいました。クリストフはトゥルーマンの真意を察して、引き返させるために嵐を起こします。それはかなり大規模な嵐で、ボートをこいでいるトゥルーマンの命が危険にさらされるほどのものでした。

しかし、すでに疑惑から確信に変わっているトゥルーマンは「僕は負けない!殺せるならやってみろ!」と叫んで、一歩も引きません。大波によってトゥルーマンの乗っているボートは転覆します。

トゥルーマンはなんとかボートによじ登り、事なきを得ているとついにこのトゥルーマン・ショーの世界の終わりであるドームの端までたどり着くのです。そこにある階段に気が付いたトゥルーマンは階段を昇り始めます。

しかし、この物語を終わらせたくない製作者のクリストフは「この世界にとどまる限り、平凡だけど安定した幸せな人生を約束する」とトゥルーマンに話かけます。たしかに、外の世界を一切見たことがないトゥルーマンにとって扉をあけることが幸せになるとは限りません。

なぜなら、外の世界ではこれまでのようにうまく生きていける保証はないからです。

果たしてトゥルーマンは扉をあけて、リスクはあっても外の世界で自由に生きていくのでしょうか。それとも、扉をあけずに、これまでどおり安定した幸せな生活を営むのでしょうか。トゥルーマンの決断に注目してください。

トゥルーマン・ショーの主要な登場人物たちについて

【トゥルーマン・バーバンク役】ジム・キャリー(James Eugene Carrey)

トゥルーマン・ショーの主人公で、とてもまじめで明るい好青年です。周囲の人たちに毎朝するあいさつ「おはよう!会えないときのためにこんにちはとこんばんは!」はとても印象的です。

しかも、何気なく使われているこのあいさつがラストシーンでも重要な意味を持つあたりに、脚本や演出のうまさを感じます。この映画を最後まで見た人は、このあいさつの持つ意味について鳥肌が立ってしまうことでしょう。

作品中では「実は自分が生きている世界は本物ではなく、作られている世界だった」ことに気がつき、脱出するために行動します。普通の人であれば、信じている人たちにだまされていたことを知ってしまうと立ち直れなくなりそうですが、もともとの明るい性格のおかげが、常に前を向いて行動を起こします。

行動の途中において、自分をだましてきた人たちに対する敵意や憎悪といった感情が表現されないことが、この映画を見たあとのさわやかさにつながっているのでしょう。彼の性格上、ラストシーンで下した決断については、もしも失敗だったとしても後悔することはきっとないのではないでしょうか。

【クリストフ役】エド・ハリス(Edward Allen Harris)

クリストフはトゥルーマン・ショーの製作者でありながら、登場人物でもある人間です。作中では、トゥルーマンの脱出を阻止しようとあの手この手を仕掛けてきます。

しかし、生まれたときからトゥルーマンを見守ってきているのは事実で、親心がないわけではありません。もちろん、トゥルーマン・ショーを続けて視聴率を稼ぎたいという気持ちもあったのは間違いないでしょう。

しかし、子供のように見ているトゥルーマンに対して、心のどこかで「安定した幸せな生活」を送らせてあげたいと考えていたのかもしれません。このあたりの気持ちは実際に子供のいる親であれば、共感できる部分ではないでしょうか。

最後のシーンではトゥルーマンに対して、究極の決断を迫ります。そこには「子供はいつまでたっても子供」だという気持ちから、トゥルーマンは結局自分の予想通りに動くだろうという考えも透けてみえるのです。

しかし、トゥルーマンはすでに30歳近い年齢の立派な大人です。自分で物事を考えて、自分で責任を取れる人間となっています。そして、クリストフの予想を超えた行動を起こすのです。トゥルーマン・ショーを親子のヒューマンドラマとして見るならば、親の立場を演じることになる人物だといえます。

【マーロン役】ノア・エメリッヒ(Noah Emmerich)

主人公であるトゥルーマンの親友役がマーロンです。幼少期からトゥルーマンと仲良くしており、作中では幾度となく相談を持ち掛けられます。そのたびに、トゥルーマンの疑念を払しょくする役回りを演じ、基本的にはうまく役割をこなします。ある意味で、トゥルーマン・ショーにおける影のMVP的な存在です。

今作でも、トゥルーマンの心配事に的確に回答しアドバイスを送ります。また、中盤では死んでいたはずの父親を捜しだして、トゥルーマンに再会させるという重要なシーンの立役者となっているのです。

しかし、逆の見方をすると、生まれてからトゥルーマン・ショーが終わるまでのおよそ30年間に渡って、親友と呼んでくれる人をだまし続けたことになります。

大学生のときにトゥルーマンが一目ぼれしたシルヴィアや、耐えきれずに失踪したメリルと比べると図太い神経をしていたことがうかがえます。トゥルーマン・ショーを始めたクリストフに次ぐ悪役といえるでしょう。

【メリル・バーバンク役】ローラ・リニー(Laura Linney)

主人公トゥルーマンの妻役として、大学生のころからトゥルーマン・ショーに出演している女優です。もともと、トゥルーマンと恋に落ちて結婚することを目的に登場したのですが、トゥルーマンがシルヴィアに一目ぼれするというまさかのハプニングに見舞われてしまいます。

しかし、そういうトラブルもトゥルーマン・ショーならではの見どころであり、途中でどうにか軌道修正して無事にトゥルーマンと結婚します。

結婚後の生活については可もなく不可もなくといったところのようですが、やはり演技で結婚しているためか、比較的冷めている関係のようです。

メリル最大の謎は結婚式の写真に写っていた人差し指と中指をクロスさせるマークだといえます。これは「嘘をついていることを許してもらうためのマーク」であり、なぜ、結婚式の写真に写るタイミングでこのような行動をとったのか理解に苦しむのです。

ひょっとしたら、シルヴィア同様に、トゥルーマンをだましていることに申し訳なさを感じて、当時から彼女なりにサインを送っていたのではないかと考えてしまいます。

トゥルーマン・ショーの作品情報について

公開年:1998年

製作総指揮:リン・プレシェット

監督:ピーター・ウィアー

脚本:アンドリュー・ニコル

※本ページの情報は2018年12月時点のものです。