映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は面白い?感想と動画配信サイトで無料で見る方法

洋画(海外映画)

SFの世界に大人も子どもも楽しめるエンターテイメント性を強く意識したストーリーを導入して大成功を収めた映画が「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズです。

主人公とその友人の科学者の彼が発明したタイムマシンを使って、過去と未来を移動しながら、さまざまな事件に遭遇し、それを鮮やかに乗り越えていきます。シリーズ全体を通して、時折辛辣な社会批評を含んだアメリカンジョークが観客の笑いを誘い、手に汗握るスリリングなシーンも交えつつ、絶妙なテンポでストーリーが展開します。

この記事では、3部作のうちの第1作にあたる「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の見どころや感想の紹介とともに、無料動画配信状況について紹介していきます。

バック・トゥ・ザ・フューチャーを見てみる

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のみどころ紹介

大ヒットシリーズの第1作目

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は代表的な3部作構成シリーズとされていて、代表的な「トリロジー trilogy」として多くの人に親しまれています。

第1作は1985年公開の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で、第2作は1989年公開の「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」です。第3作は1990年公開の「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」で完結しています。

5年間の間に全3作が立て続けに公開されています。エンドロールに次作の予告編動画が挿入されることで期待を盛り上げ、SF映画ファンの話題となりました。

このシリーズは、タイムトラベルが基本となっているのですが、第1作から、第3作にかけて、約130年間にわたる過去と未来を行き来します。そのため、1度見ただけではストーリ展開についていけないこともあるくらい、時代が複雑に絡んでいる点が魅力の1つです。

これを見ないと続編の展開がわからない?

3部作は密接に絡み合っているため、ストーリー展開の大まかな時系列を押さえておくと、より深く楽しめます。ここでは、それぞれの概略と関係を紹介しましょう。

第1作は、1985年からスタートします。主人公の高校生マーティー・マクフライとその家族が住むヒルバレーと呼ばれる住宅地が舞台です。このヒルバレーという場所は、全3作を通して物語の舞台であり続けます。

第1作は、1985年から始まり、マーティーの両親が出会うことになる1955に向けて30年の時をさかのぼって、ストーリーが展開するのです。最終的には再度1985年に戻ってハッピーエンドで終わりそうになります。ところが、映画の最後に未来で大事件が起こったことが示され、観客の期待を高めたところでエンドロールが流れるのです。

第2作は、1985年から30年後の2015年にタイムトラベルしたところから始まります。問題を解決して、もとの1985年に戻ろうとしたところ、タイムマシンの存在に気がついたある人物が過去に戻って歴史を改変してしまいます。ちなみに、この人物はトリロジーを通して準主役級扱いの人物です。

その改変を知ったマーティーとタイムマシンを発明したドクことドクター・エメット・ブラウン博士たちは、変えられた歴史をもとに戻そうと試みます。

第1作に登場した人物たちのそれぞれの思惑に翻弄され、ストーリーはヒルバレーの過去と未来を行き来しながらスリリングに展開して衝撃のラストシーンにつながるのです。

第3作では、第1作の1955年のストーリーと同時進行で、そして、そのすぐ外側で新しいストーリーが展開していきます。つまり、第1作の映像に写っていなかったところで、別の事件が進行していくのです。

最終的には当初の問題は解決するのですが、また新たな問題が起きるのです。そして、命の危険が迫るドクを救うため、マーティーはそこから1885年の西部開拓時代のヒルバレーにタイムトラベルすることになります。

無事に到着したものの、タイムマシンであるデロリアンは自走不能になってしまいます。さらに、マーティーには決闘の試練が与えられ、ドクには新しい恋人ができるという、息をもつかせぬ目まぐるしい展開で観客の心はスクリーンに釘付けです。

さて、デロリアンをどうやって動かして元の時代に帰るのかが問題になります。ドクは新しい恋人と一緒に1985年のヒルバレーに帰ることができるのでしょうか。予想を裏切る新しい展開でトリロジーの幕が降ろされるのです。

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で絶対見るべきポイントは?

おすすめポイント1:正統派アメリカンジョーク

例えば、マーティーがライブのオーディションを受ける場面では、ヒューイ・ルイスが審査員として登場します。ヒューイ・ルイスHuey Lewis)はアメリカのロックバンドである、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースのボーカルを務めています。

彼のハスキーな歌声とキャッチーなサウンドは、映画のテーマ曲の「Power of Love」や「Back In Time」で気分を盛り上げているのです。

その彼が、審査員としてマーティーのギター演奏を聞いたあとのコメントが観客の笑いを誘います。彼は「音が大きすぎる」というのです。ロックバンドのボーカルが、自分の作曲した曲を聞いて、自虐的なジョークを言ってしまうわけです。

さらにパンチのあるジョークは、マーティーとその父親であるジョージが、時を越えて同じセリフをしゃべっているところで見られます。

まず、マーティーのガールフレンドのジェニファーが、ライブのオーディションテープをレコード会社に送ることを勧めるのですが、自信のなさを次のように表現しています。それは「I can’t take that kind of rejection.(そんなふうに断られたら立ち直れないよ)」というセリフです。

このあとタイムトラベルをしたときに、まだ高校生の自分の父親ジョージに会うのですが、マーティーの眼の前で全く同じセリフで弱音を吐き、観客の笑いを誘います。

この作品では親子に絡むジョークが多いのですが、母親であるロレーンについては、1985年にマクフライ家の夕食シーンでのセリフがあります。マーティーあてに恋人ジェニファーから電話があったことを、男女の関係に厳しいロレーンは自分が若かった頃の経験を語るのです。

自分が高校生の頃は、男の子を追いかけたり、電話をしたりしたことはないと主張します。そして、最後に「(I never)sat parked car with the boy(停車中の車の中で男の子のとなりに座ったことはないわ)」と付け加えます。この時点では、このセリフの意味はわかりません。

実は、後半で展開する重要なシーンのことを述べているのですが、ロレーンはこのセリフと真逆のことをやっていたことが判明します。このジョークは、2度目を見たときに気がついて笑えるジョークとして挿入されています。つまり、DVD動画などで何度見ても笑えるようにアメリカンジョークが各所に埋め込まれているのです。

おすすめポイント2:運命は変えられる?

ストーリーの前半で見られる1985年のマクフライ家は、ある意味で問題を抱えた家庭といえます。頼りない父親と極端に厳しい母親、いまひとつ冴えない兄弟たちに囲まれて、食卓でのマーティーは常に困惑したような表情を浮かべているのです。

それが、タイムトラベルを経て帰ってきたときには、過去の出来事をちょっとだけ変えてしまったことで、理想の家族に激変しています。さらに、欲しかったけれど、夢だと思っていたものが、既に手に入っていたというオチがついているのです。

人は「あのときこうしておけばよかった」と過去の行いを後悔して、できれば変えたいと願うものです。そのような人間心理を見事に捉えた物語の結末は、観客に爽快感を与えます

おすすめポイント3:会話に活かせるアメリカ英語

マーティーとドクのテンポのよい言葉の掛け合いや、さまざまな登場人物の話すアメリカ英語は、英会話例文の宝庫といえます。この作品には、一般的な英会話の教材ではつかみにくい、発言する際のタイミングのとり方や、知らないと意味がわからないアメリカンジョークなどが満載なのです。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」はエンターテイメント映画なので、それほど難しい語彙は使われていません。映画であると同時に、日常会話にそのまま活かせる理想の教材でもあるのです。

実際、英語のセリフと日本語の意味を併記したバイリンガルテキストや、映画を見ながらセリフとその文法を学べるアプリも発売されています。

さらにいえば、この映画にはわかりやすい単語とともに、アメリカ口語の軽いスラングも多く登場します。覚えて積極的に使う必要はないのですが、辞書に乗っていない表現も多く、ネイティブスピーカーとコミュニケーションを取るときのために、耳をならしておくには有効です。

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を楽しめる人はこんな人

タイムトラベル映画好きに!

19世紀から20世紀にかけての多くのSF小説を発表したH.G.ウェルズは1986年に「タイムマシンThe Time Machine)」を出版しています。この作品以降、さまざまなSF作品に時間を移動する機械が登場するのです。

その中でも「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアンはディテールまでよくデザインされています。リアリティーという観点から、タイムトラベル物ファンには最も評判が良い作品の1つと言えるでしょう。

さらに、この作品では映画であることを生かして、タイムトラベルに突入するシーンが、迫力の映像で描かれています。88マイルのスピードになると次元を超えていくという設定は、動画で見られることも含めて、小説などで描かれた歴代のタイムマシンの中で最も魅力的です。

親の若い頃が気になる人に!

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズは、すべての作品を通して「家族」とはなにかという問題がテーマになっています。

マーティーと父親であるジョージとの関係、また、母親であるロレーンとの関係が、コミカルながらも丁寧に描かれるのです。

時間をさかのぼって、若かった頃の両親に会うという設定は、親が子に対して持っている権威が幻想かもしれないことを暴露させます。道徳的に厳しい母親も、実は若い頃に不道徳な行為をしていたかもしれないことが、ロレーンを見ている想像できるのです。

もし、親子でこの作品を見たとすれば、親の方は気まずくなるかもしれません。一方で、子からすれば親しみが湧いて、親子関係がさらに密なものになる可能性があります。

また、深読みすれば、マーティーが1985年に帰ってきたときに示される「理想的な裕福な家族像」は、現代社会で崩壊していく家族関係へのノスタルジーとも受け取れます。両親と子どもで構成される核家族は、1950年代から70年代にかけてのアメリカのテレビドラマに出てくる家族の基本形態でした。しかし、それは1980年代のアメリカでは過去のものになりつつあり、その社会的な状況を反映したのが、ラストシーンでのマクフライ家の劇的な変化なのかもしれません。

気に入った作品は何度も楽しみたい人に!

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」では、ストーリーが展開していく際に起こる小さな出来事が、あとに起こる事件で大きな役割を果たすエピソードが数多くあります。そして、それらが絶妙に影響しあって、エンディングに近づくにつれて、なるほどと思わせる爽快な納得感につながっていくのです。

このように詳細に考えられた脚本と演出のおかげで、この映画は繰り返し見ても飽きが来ないといわれています。1度目はストーリーを追って楽しみ、2度目以降は細かい演出とエピソードの作り込みの密度で何度も楽しめるわけです。

そのような作り込みの例としては、1985年の時点でもらった「時計台保存のチラシ」があります。何気ない演出かと思っていると、実はそこに書かれていた内容は、1955年から1985年に戻る際に重要になる「未来の情報」を含んでいることがあとでわかります。

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は無料で見られる?動画無料配信サービスは?

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バック・トゥ・ザ・フューチャーを見てみる

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のあらすじ※ネタバレ注意

あらすじの記述には、ネタバレの部分があります。

30年前にタイムスリップ!?

タイムトラベルをテーマにしたストーリーを暗示するように、さまざまな時計が並ぶエメット・ブラウン博士(通称ドク)の自宅兼研究室から映画が始まります。そして、つけっ放しのテレビからは、リビアのテロリストがプルトニウムを盗んだというニュースが流れています。

時は、1985年のカリフォルニア州の田舎町ヒルバレーです。そこに住むロックミュージシャンを夢見る高校生マーティ・マクフライは、親友であるドクの自宅を訪れますが、ドクも愛犬のアインシュタインもなぜか不在です。

マーティーは高校で行われたバンドのオーディションに落ちて落胆します。さらに、恋人ジェニファーとの週末のデートに使おうと思った車が父の同僚のビフが起こした事故で使えなくなります。そのビフに対して弱腰の父ジョージの態度を見て、情けなく散々な気持ちで夜を迎えることになるのです。

ベッドでうとうとしていたマーティーに、ドクからある実験を手伝ってくれと電話が入ります。深夜のショッピングモール「ツインパインズ・モール」の駐車場に向かうと、デロリアンDMC-12を改造したタイムマシンをとともにドクが待っていたのです。そのときの実験で、アインシュタインを乗せたデロリアンは、タイムトラベルに成功します。

そして、ドクが未来に向けて旅立とうとしたときに事件が起こるのです。タイムマシンの燃料であるプルトニウムをだまし取ったリビアの過激派に襲撃され、ドクは凶弾に倒れてしまいます。

同じように命を狙われたマーティは、デロリアンで逃走を図ります。ところが、シフトレバーを動かす際に次元転移装置が起動してしまい、ドクがタイムマシンの原理を思いついた1955年にタイムスリップしてしまうのです。

若すぎる!?両親との再開

何が起こったかわからずにやっとの思いでトラブルから逃げ切ったマーティーは、自分が1955年に来ていることを知り途方に暮れます。悪い夢ではなく、現実にタイムスリップしてしまったのです。

何とかして1985年に戻ろうとするマーティ。しかし、燃料のプルトニウムを使ってしまったデロリアンにはタイムトラベルする力は残っていません。そこで、マーティは1955年のドクを探すため、ヒルバレーの街に行きドクの連絡先を見つけます。

そして、その時入ったカフェのとなりの席に、偶然にも父になるはずのジョージ・マクフライが座っていたのでした。現れたビフの態度とジョージの関係が時を経ても変わらないことにマーティーは、あぜんとしてしまいます。

自転車に乗って去っていくジョージを追いかけていたときに、運悪くそのジョージの代わりに将来の母になるロレーンの父が運転する車にぶつかってしまいます。本来は、ジョージが事故に遭い、ロレーンと出会うはずだったのです。

ここで、役割が入れ替わってしまい、ジョージに恋するはずだったロレーンは、息子になるはずのマーティーに恋心を抱き始めます。

どうすれば1985年に帰れるのか?

ロレーンの実家であるベインズ家を抜け出したマーティーは、ドクの家を見つけてドアをノックします。状況を説明してドクに未来に帰る手助けをしてもらおうとするのですが、最初は信じてもらえません。自分しか知らないことをマーティーが知っていたことで、やっとドクは話を聞いてくれます。

タイムマシンになったデロリアンを回収し、実験の動画を分析することで、帰る方法を見つけようとするドクでしたが、大電力が必要なことがわかりショックを受けます。

諦めかけたその時に、ヒルバレー裁判所の時計台に落ちる雷の日時が書かれたチラシを見つけ、それを利用して次元転移装置を起動させる計画を立てることになるのです。

1985年に帰る方法は見つかったのですが、過去の出来事に介入してしまった件を解決しなければ、存在が消えてしまうという新たな問題が出てきます。

本来であれば、ロレインの父がジョージを車ではねて、そのジョージにロレーンがひと目惚れして結ばれ、結果としてマーティーとその兄弟が生まれているはずでした。ところが、マーティはジョージの代わりに車ではねられて、役割が入れ替わってしまっています。

何とか本来の関係に修正するため、マーティーはジョージにロレーンを誘うように、あの手この手を使って説得を試みるのです。

最初は断っていたジョージに詐欺的な方法で納得させたマーティーは、ロレーンへのアプローチを手助けすることになります。しかし、そこに乱暴者のビフとその手下たちが立ちはだかるのです。大立ち回りを演じたマーティーでしたが、それを見ていたロレーンはさらに恋心を強くしてしまいます

運命のダンスパーティー

落雷時刻が迫るなか、ドクはマーティーを帰還させる準備を進めています。マーティーは、ロレーンをダンスパーティーに誘い、車内で乱暴な行為をするふりをし、そこにジョージが助けに入るというプロットを実行に移します。

最初は上手く行きそうに見えたのですが、そこにまた邪魔が入ります。そこにいたのはマーティーではなくて、ビフだったのです。ひるみながらも、襲われるロレーンを見てジョージは勇気を振り絞ります。そこで奇跡が起きます。なんと、ジョージのパンチでビフが倒れたのです。

そして、そのあとに起こるさまざまな問題をなんとかクリアし、ダンスの最中にジョージとロレーンがキスを交わし、マーティーと兄弟たちは存在の消滅から逃れます

ドクの身に危険が!

喜びのあまりエレキギターの演奏で調子に乗りすぎたマーティーでしたが、落雷を受けるためのギリギリのタイミングでデロリアンに乗り込むことに成功します。そのとき、銃撃のことを警告する手紙を渡そうとするマーティーでしたが、ドクは拒絶して破ってしまいます。

銃撃されるドクを助けるために、10分間早めに目標時間カウンターをセットしたマーティー。嵐が迫るなか、手に汗握るギリギリの献身的なドクの助力によって、なんとかタイムスリップした夜に戻ることができたのです。

1985年に戻った喜びもつかの間、マーティーは危険を知らせにドクのいる駐車場に急いで駆けつけるのですが、あと一歩のところでドクは銃撃されてしまいます。

悲しみで泣き崩れるマーティーでしたが、実はドクは生きていたのでした。一度破いた手紙を復元して、危険を予測して防弾チョッキを着込んでいたのです。駐車場から未来へ旅立ったドクを見送ったマーティーは、自宅に帰ってベッドに入ります。

新たなバック・トゥ・ザ・フューチャーの旅へ!

次の日の朝、いつもと同じように目覚めたマーティーは、自宅の様子と家族の身なりが激変していることに驚きます。インテリアも衣服も高級になり、あのビフはマクフライ家の使用人となり、ジョージの車を磨いていたのです。

欲しかった車も手に入り、ジェニファーとキスを交わすという幸せを味わおうとしたマーティーでしたが、その瞬間にデロリアンの再突入音が響き渡ります。それは、未来から戻ってきたドクでした。

彼によると、未来でマーティーとジェニファーの子どもにトラブルが起きているとのことです。空中を飛べるようになったデロリアンに乗って、3人は未来に向かうのでした。

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の魅力的な登場人物とキャストたち

ここで紹介する登場人物とキャストたちは、トリロジーを通じて登場します。本作の1985年より古い時代には若くなり、それよりあとになれば年をとった容貌で現れるのです。

【マーティ・マクフライ役】 マイケル・J・フォックス(Michael J. Fox)

トリロジーの中でさまざまな困難をドクことエメット・ブラウン博士と乗り越えていく主人公がマーティです。1980年代のアメリカの中流家庭で、冴えない父親と男女関係の道徳に厳しい母親との間で、常に見せる困惑の表情が特徴的な高校生です。

ドクの発明したタイムマシンに乗って、自分と同年代の両親に遭遇して、二人を結びつけるという、奇想天外な役割を果たします。

マーティーを演じたのはマイケル・J・フォックスです。マイケルは本作より前に、テレビドラマ「ファミリー・タイズ」で既にコメディーセンスが認められ、全米の人気ものでした。そのコミカルな魅力が本作でも十分に生かされています。

トリロジー以降では、「摩天楼はバラ色に(1987)」などの実写や、「スチュアート・リトル(1999)」などのCGアニメーションの声優としても活躍しています。

1990年代に入るとパーキンソン病を発症しながらも、俳優・プロデュース活動を継続していたのですが、2000年代になると活動を抑えられました。また、芸能活動だけではなく、パーキンソン病リサーチ財団を設立したり、所有する100本を超えるギターをクリスティーズに出品したりする慈善家の一面も持っています。パーキンソン病やこれまでの生い立ちを綴った自伝「ラッキー・マン(Lucky Man) 」はベストセラーになりました。

【エメット・ブラウン博士(ドク)役】
クリストファー・ロイド(Christopher Lloyd)

映画のキーポイントになるタイムマシンを、デロリアンを用いて作ったのがブラウン博士です。主人公のマーティーからは「ドク」という愛称で呼ばれ、親交の深さがうかがえます。

ヒルバレーには長い間住んでおり、マーティーが通う高校のストリックランド先生も彼のことを知っていますが、あまり良い印象を持たれていません。マーティーが遅刻したときに、ブラウン博士に近づくと大変なことになるぞと注意するシーンでそのことがわかります。

髪がボサボサのドクの風貌は、ステロタイプな科学者のイメージを踏襲していますが、役に立つものの発明はタイムマシンが初めてだったと劇中で語っています。

このドクを演じるのが、名優クリストファー・ロイドです。本作以前では、ジャック・ニコルソン主演の「カッコーの巣の上で(1975)」や「郵便配達は二度ベルを鳴らす(1981)」などの映画に出演していました。

脇役だったロイドを世界的に有名にしたのは、やはり本作でのマッド・サイエンティストぶりと言えるでしょう。演技のキャリアは14歳に始まるベテラン俳優で、「真夏の夜の夢」や「ハッピーエンド」などのミュージカルや戯曲もこなす多才な表現力を持っています。それは、本作でのマーティとの掛け合いで見せる存在感につながっているのです。

クリストファー・ロイドは、本作以降のロバート・ゼメキス監督作品にはよく出演しています。1990年に入ると「アダムス・ファミリー」シリーズのフェスター・アダムス役に抜擢されました。アダムス家の家長ゴメズの兄を、不気味な雰囲気を醸し出しつつ、ユーモラスに演じたのです。

【ロレーン・ベインズ・マクフライ役】 リー・トンプソン(Lea Thompson)

マーティーの母親であるロレーンは、1985年の段階ではちょっと太り気味の口うるさい女親として登場します。

これは特殊メイクでそうなっているのですが、1955年では細身で可愛らしく、好奇心たっぷりの女子高生として将来の息子であるマーティーを驚かせるのです。そして、そのマーティーに恋をして、猛烈にアプローチをかけてきます。

1985年のロレーンは、親として子ども達に偉そうに説教をします。しかし、若かったときには、隠れてお酒を飲み、タバコも吸うという、問題行動を平気でやっていたことがわかるのです。このような、時代を超えた「言行不一致」が本作における笑いのポイントの1つとなっています。

この、憎めない魅力を持つロレーンを演じたのは、リー・トンプソンです。彼女は、1983年の「ジョーズ3」でデビューして、本作でハリウッドへの進出を果たしました。本作以降はテレビドラマへの出演が多くなっていますが、日本では動画配信サイトなどでも未公開なのが残念なところです。

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の作品情報

原題:Back to the Future

公開年:1985年

製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、キャスリーン・ケネディ、フランク・マーシャル

監督:ロバート・ゼメキス

脚本:ロバート・ゼメキス、ボブ・ゲイル

※本ページの情報は2018年12月時点のものです。