映画『マージン・コール』は面白い?感想と動画配信サイトで無料で見る方法

洋画(海外映画)

マージン・コール」という映画を日本で知っている人はどのくらいいるでしょうか。海外では話題となったものの、日本では残念ながら公開されなかった作品であまり知名度は高くありません。しかし、実はこの映画、一度は見ないともったいないくらいかなり面白い作品です。

どんな内容なのかを知れば確実に見たくなることでしょう。今回は、そんな「マージン・コール」について、実際に見た感想を交えつつあらすじや見どころをまとめてみました。動画をお得に見たい人のために、動画配信サイトで無料視聴する方法についても紹介していきます。

マージン・コールを見てみる


超がつくほど面白い!「マージン・コール」ってどんな映画なの?

「マージン・コール」は、ニューヨークウォール街にある大手投資銀行を舞台に世界的金融危機が始まるまでの24時間を描いた映画です。

ある日、若手社員が上司から引き継いでほしい仕事があるとUSBメモリーを手渡されます。それを分析すると、会社の総資産価値を遥かに上回る巨額損失の可能性を発見。そこから、MBS(不動産担保証券)を市場にバレないように売り払うために、「さまざまな登場人物たちの思惑が交差していく」というとにかく重苦しいストーリー展開となっています。しかし、そこが「マージン・コール」の魅力のひとつです。

経済や金融業界のリアルを描いた作品が好きな人なら確実に楽しめますし、金融業界に詳しくない人でも映像やせりふがとてもわかりやすく描かれているので十分に理解できるでしょう。

ちなみに、題名のマージンコールとは、証券会社などに損失が生じた際、取引業者が証拠金を追加するか決済するのかを顧客に通知することです。本作の面白いところはマージンコールをしなければならない立場の銀行側が逆にマージンコールされている点にあります。これまでのリーマン・ショックものとは一線を画す作品なので、同じジャンルをたくさん見てきた人でも楽しめますよ。

「マージン・コール」の監督を務めたのは、新人のJ・C・チャンダーです。実は、彼はこの作品の脚本も務めています。当時、リーマン・ショックが起きた絶望的な状況の中で81ページもの草稿を4日で書き上げ、それを映画業界に携わる親友に見せたことで制作に結びついたのだとか。

実際、「マージン・コール」のストーリーは2008年当時のリーマン・ブラザーズが起こしたリーマン・ショックを彷彿とさせます。あくまでフィクションではありますが、リーマン・ブラザーズ含め5~6の投資銀行をモデルにしているとのこと。そのため、よりリアルな金融マンたちの実情を目の当たりにできるわけですね。

ケヴィン・スペイシーやジェレミー・アイアンズなど実力派俳優を結集させた本作は、サンダンス映画祭のプレミア上映を皮切りに、ベルリン国際映画祭でも上映され金熊賞を受賞しています。

世界に認められた作品にもかかわらず、日本で上映されなかったのは実に惜しいです。日本で上映されていたらもっと知名度が上がっていましたし、話題にもなったことでしょう。「マージン・コール」に興味を持った人は、ぜひ動画でチェックしてみてください。

「マージン・コール」の魅力はここにある!絶対に見るべきおすすめポイント3

おすすめポイント1:ストーリーが秀逸

本作は、リーマン・ショックが起こる投資銀行の24時間をこれでもかというほど濃密に描いています。他の映画のように、「数日後、1週間後、3カ月が経ち」 といったことはありません。リーマン・ショックが起きてこの先どうするべきなのかを思案し、苦渋の決断をしていく重役たちの1日のみに焦点を充てた作品なのです。

それは、濃厚過ぎるほど濃厚なシナリオになっていて、正直に言ってしまえば登場人物はほぼ会議での演技しかしていません。それもそのはず、今後の方針を決めるには会議をするしかないのです。

そんな迫力のない劇的な何かがあるわけでもない映像が映し出されるだけなのに、何がそんなに面白いのでしょうか。それはやはり、とことんリアルさを追求したシナリオにあるといえるでしょう。

J・C・チャンダー監督は脚本を描く際、リーマン・ブラザーズやリチャード・ファルド元最高経営責任者らをモデルにしています。そのため、金融マンの動きをよりリアルに、金融破綻までの場景をスリリングに描けるのです。

丁寧に描かれた脚本のおかげで、淡々としたシーンであっても退屈に感じることはまったくありません。「マージン・コール」は、ぜひとも一度見たほうがいい名作です。ぜひ、動画で視聴してみてください。

おすすめポイント2:キャストが豪華すぎる

この映画の特筆すべき点は、なんといってもキャストが豪華というところです。本当によくここまで有名俳優を集結させられたなと脱帽してしまいますね。しかも、有名どころの俳優をただ起用するのではなく、役柄がしっかりと合っているのが素晴らしいのひとことです。

主演を務めるのは実力派俳優ケヴィン・スペイシー。会社倒産の事態にも慌てず、冷静な判断をし渋く頼りになるキャラクターサムを演じています。一見、気難しく無愛想にも見える彼は、自分の信念を貫く正義感の強さが魅力のひとつです。そんな難しい役柄をケヴィン・スペイシーは見事に演じきっています。

脇を固めるのはポール・ベタニー、ジェレミー・アイアンズ、ザカリークイント、サイモン・ベイカー、スタンリー・トゥッチなど。びっくりするほど豪華すぎるキャストが勢ぞろいしていますよね。

サイモン・ベイカーの演技も注目です。彼は、本作で金の亡者ともいわれる悪役を演じています。サイモン・ベイカーは「メンタリスト」のイメージが強いので、悪役ポジションは正直どうなのかなと感じていました。

しかし、映画を見てみるとサイモン・ベイカーの表情や仕草、声がまさに悪役そのもの。映画は吹替派という人は、一度字幕版を見てみることをおすすめします。サイモン・ベイカーのこれぞ悪役という声音に思わずゾッとしてしまうことでしょう。

もちろん、その他の俳優も登場人物と見事にマッチしています。「マージン・コール」は、シナリオもさることながら俳優陣の演技も見応え十分です。ぜひ動画で視聴してみてください。

おすすめポイント3:映画に華を添えるのはあの女優

「マージン・コール」は、ほとんどの登場人物が男性です。そんな男性陣の中に唯一加わっている女優がデミ・ムーアです。彼女が出なかったら掃除係のおばさん以外出演者がすべて男性になってしまっていたことでしょう。

実力派俳優が勢ぞろいした作品というのも、それだけで十分魅力的ですが、やはりその中に華を添える登場人物がいてもいいですよね。

デミ・ムーアはこれまでに数々の名作に出演してきた実力派女優なので、この映画に加わるには申し分ない配役でしょう。本作では、押しの強いキャリア女性サラ・ロバートソンを演じています。社員たちにとっては、リストラを推し進めようとする地獄の死者ですね。

気に強い女性はこれまでのデミ・ムーアのイメージとは少し異なるので、あまり見たことのない新鮮な演技をする彼女がとても印象的でした。

どんな人におすすめ?「マージン・コール」を楽しめる人はこんな人

ウォール街関連映画が好きな人

ウォール街は、マンハッタン南端部にある通りの俗称です。そんなウォール街を題材にした映画は「ウォール街」をはじめ「ウォール・ストリート」「マネーモンスター」などさまざまあります。そのどれもがお金をめぐる人間模様を描いており、ウォール街をメインにした映画では金融関係で起こるあらゆるトラブルが見られるのです。

本作「マージン・コール」もそのひとつ。ニューヨークにある大手投資銀行に起こるトラブルの発端から、経営破綻に至るまでの24時間を色濃く描いた社会派ドラマです。

あくまでフィクションという姿勢を貫きながら、実際にリーマン・ショックの渦中にいた人物たちをモデルにし、これまでにないリアルなストーリーを紡ぎ出しています。ウォール街を舞台にした映画が好きな人なら絶対に楽しめる作品といっていいでしょう。

個人的に面白いのは、登場人物たちの階層がはっきりしているところです。「最高経営責任者の部下、その部下の部下」といったように序列が明確なので、余計に登場人物たちの行動や台詞が面白く感じます。

本作の主人公サムは、階層でいえばちょうど真ん中といったところ。上司と部下にも挟まれて、一番ストレスがたまるポジションですね。

階層によって年収は、もちろん異なりますし性格も大きく違ってきます。やはり、上に行けば行くほどお金にがめつくなる様子。自分のこと以外どうでもいい上司と、解雇が嫌で泣き出す部下、それに挟まれたサムがどのような決断を下すのか、ぜひ動画で見届けてください。

とにかくオッサンが好きな人

「マージン・コール」は、たくさんのオッサンたちが危機的状況を何とかしようと四苦八苦する話です。イケメンなオッサンや悪役なオッサンなど出演するオッサンはまさにより取り見取り。初老といってもいいくらいの年季の入った実力派俳優たちがこぞって出演する映画は、オッサンが好きな人なら見ないわけにはいかないでしょう。

主演を務めるケヴィン・スペイシーは渋い演技が見事で見ていて引き込まれますし、最高経営責任者を演じたジェレミー・アイアンズは悪役がぴったり。副社長ジャレッド役を演じたサイモン・ベイカーは文句なしに格好良いでしょう。また、下階層のエリックを演じたスタンリー・トゥッチは恰幅の良さと演技が好印象です。

本編では、登場人物たちの心の内側が垣間見えるシーンや、思わず鳥肌が立ってしまうほどかっこいい決断を下す男の姿も描かれています。決断といえば、彼らの判断力と決断力のすごさも見どころのひとつです。

本編で経営破綻の可能性を見つけるまで、対策を講じるための会議が開かれるまで、対策案を決定するまでのスピードがとにかく速い。問題となるUSBを分析するのが21時、会議が開かれるのが2時、対策案決定は4時ですから驚きですよね。本編では行動力が半端ないオッサンたちの姿も見ることができます。

さまざまなオッサンが見られる「マージン・コール」。オジサン俳優が好きな人に自信を持っておすすめできる作品です。

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マージン・コールを見てみる

ラストまで目が離せない!「マージン・コール」のあらすじ※ネタバレ注意

あらすじパート1ネタバレ注意

2008年のニューヨーク・ウォール街。そこにある大手投資銀行で、非公表の大量解雇が発生したところから本編がスタートします。

即日退去を言い渡されてしまったリスク管理部門責任者エリック・デールは、同じ部署にいる数少ない部下ピーター・サリバンにあるUSBメモリーを手渡します。ピーター・サリバンは、リストラされずに済んだ数少ない社員のひとりでした。USBメモリーを受け取ったピーターは、さっそくデータを分析します。

分析を終えて確認したピーターは、思わずその内容に驚いてしまうのでした。そこで初めて、エリック・デールがUSBメモリーを渡す際「用心しろ」といっていた意味を理解するのです。

USBメモリーには、「多大な損害リスクを持つ大量のMBSを保有している」というデータが記されていました。会社はすでに倒産する寸前であり、明日にもリスクが世間に顕在化するほどの危機的状況です。それを知ったピーターは、すぐに上司を呼び戻そうとします。

あらすじパート2ネタバレ注意

ピーターは、退社後バーで飲んでいた自分の上司ウィル・エマーソンを呼び出しました。そして、ウィルの上司である本作の主人公サム・ロジャース、その他の重役たちもオフィスに駆け付けます。その後、最高経営責任者までヘリコプターで急行。会社の危機的状況に、主要登場人物が続々と一堂に会するのです。

経営破綻という問題に対して、重役たちの悪あがきがここから始まるわけですね。のっぴきならない事態であることをまざまざと見せつける演出に、冒頭ですでにストーリーにのめり込んでしまう人も多いかもしれません。特に、静かな映像に緊迫感漂う登場人物を映すという演出がとても印象に残るシーンになっています。

実際の映像では、スーツを着た人々が無機質なオフィスを行ったり来たりするだけ。それだけを想像すると地味な映像に見えるかもしれませんが、行き交う人の表情を見ればわかるのです。「経営破綻するかもしれない前の日の夜」という尋常でない状況に焦りを感じているのがわかります。映像が淡々と進んでいくだけに、まさに嵐の前の静けさを思わせますね。さらに、このシーンではピーターの口から名言が生まれるのです。

ピーターはUSBメモリーを渡してきた上司エリック・デールが失踪していたことで、探しに行かなければならなくなります。

その際、タクシーの窓から歩く人々を眺めつつ「彼らは明日、世の中がどんなことになるのか知らないのだ」とつぶやくのです。このせりふは見る人に強烈な印象を植え付けたのではないでしょうか。何か底知れぬ恐怖といったものを彷彿とさせるのです。

当事者たちとまったく関係のない人々の間にある大きな壁が、ピーターのせりふによってはっきりとわかる場面ですね。

あらすじパート3ネタバレ注意

重役たちが全員到着すると、緊急役員会議が開かれることになりました。緊急役員会議では、発見者のピーターがこれまで会ったこともない経営陣の前に引っ張り出され、事情を説明しなければならない状況に。

その説明を聞く重役は、ウィル・エマーソンとサム・ロジャースをはじめ、総括部長のジャレッド・コーエン、最高経営責任者のジョン・トゥルドらそうそうたる顔ぶれです。ほとんどの人間が利益拡大と資産保全のためならどんな非情な手段もいとわないという連中ですね。

特に、ジョン・トゥルドはトップである威圧感と貫禄たっぷりで、初登場シーンから迫力満点です。会議が始まると、ジョン・トゥルドは、ジャレッド・コーエンとともに開口一番売り逃げしようと口にします。金にがめつく、「自分以外はどうなっても構わない」という非道な性格がわかりますね。

はっきりいって、この2人は登場人物のなかでも特に常識も倫理も良心も存在しません。一番大事なものはお金なのです。彼らの本質が見事に描かれていてとても印象深いシーンになっています。

会社の総資産8兆ドルもの莫大なお金を左右する会社の存亡をかけて、市場が気付く前にすべての不良資産をとっとと売り払ってしまおうとする上司たち。崖っぷちに立たされた重役たちが導き出した答えは、お世辞にも人道的とはいえないものです。

主人公であるサムも当然それに納得できない様子。まったくの無価値であるものを誰にも知られないように売り抜くなど、顧客や市場の信頼を失うだけだと猛反発します。

そして、自分の信念に反すると社長にはっきりと抵抗する姿勢をみせるのです。確固たる信念を持って仕事を続けてきたサムでなければできないことですよね。

しかし、上司に逆らうことはできず、会議で決定された指示を部下たちに伝達して自身も実行するのでした。MBSを売り抜くことを部下に指示し、自らも実行したサム。

当然、自分もリストラされると覚悟していましたが、上司から聞かされたのは「お前は生き残った」という言葉でした。自分が指示したことで多くの部下が解雇される状況のなかで、いたたまれなくなったサムは意を決して社長に「辞める」と宣言します。

「マージン・コール」は、経営破綻という状況下で、お金と深く関わる男たちがそれぞれどのような判断を下していくのかという点が見どころのひとつとなっています。

上司は自分たちの保身を一番に考え、部下は事態の深刻さに泣き出す始末。それに板挟みとなった中間管理職のサムは自分の信念を最後まで貫けるのかが大きなポイントです。また、上司の決定に実際に手を下すのはあくまでもその部下であるという事実も、見ていてなんともいえない気持ちになります。

ジョン・トゥルドとともにMBSを売り抜くという非道な案を出したジャレッド・コーエンは、巧みに立ち回って早々に安全な立場をキープしました。しかし、実際に手を下したサムは自分のせいで部下たちが解雇され、自分も解雇される覚悟をするわけです。上司と部下の関係性が見事に描かれていますよね。

会社の危機的状況に、サムは今後どのような判断を下し行動するのでしょうか。中盤から終盤にかけては、人間が最も欲望をあらわにするであろうお金が関わってくることで、他の登場人物たちの本質が徐々に明らかになっていくのも面白いですよ。続きは、ぜひ動画で視聴してみてください。

豪華キャスト!「マージン・コール」の登場人物紹介

【サム・ロジャース役】ケヴィン・スペイシー(Kevin Spacey)

主人公でウィルの上司。勤続34年を誇るベテランで誰よりも信念が強く正義感があり、ピンチのとき頼りになるキャラクターです。

リストラは当たり前という業界のなかで、リストラの恐怖におびえる部下を巧みな話術で奮い立たせます。このシーンはウィルのリーダーシップを感じる素晴らしい場面です。

そんな彼は、普段部下と上司の板挟みになるストレスの多い中間管理職。サムは「仕事に対して真面目であること」「会社のために最善の策をとること」「選択を間違わないこと」の3つを、中間管理職でうまく生き抜くために実践しています。金の亡者でしかない上司を持ちながら、割とまともなサムが本編でどのような決断を下していくのか気になりますね。

サム・ロジャースを演じたケヴィン・スペイシーは言わずもがな有名な俳優です。これまで凶悪犯罪者や恋する中年男性など多彩な役を演じ、アカデミー助演男優賞やアカデミー主演男優賞などを受賞しています。

【ウィル・エマーソン役】ポール・ベタニー(Paul Bettany)

サムの部下で、ピーターの上司。上司にも部下にも好かれるうえ、仕事もできるというキャラクターです。ただし、出世できないのがマイナスポイント。どこの世界にもいる典型的な損をする役回りです。

根が善人ではあるものの、仕事のストレスをタバコと女性、車で発散しているところが致命的な欠点といえるでしょう。浪費癖が彼の残念なところなので、これのせいで出世ができないのかもしれません。

ウィル・エマーソンを演じるポール・ベタニーは、1997年の「ベント堕ちた饗宴」で映画デビューすると、2001年の「ROCK YOU!ロック・ユー!」でハリウッドに進出。その後、マーベル作品やスターウォーズシリーズなどに出演しています。

【ジョン・トゥルド役】ジェレミー・アイアンズ(Jeremy Irons)

会社のトップで、これぞ悪役という登場人物。本作で最も性根が腐っているのはおそらく彼でしょう。「自分さえ良ければ他人のことはどうでもいい」という大悪党です。

本編では、サムとの会話がとても印象深く描かれています。MBSを売ると決めたジョンに対して、サムが「価値のない商品を売ることを考え直してください」と訴えかけるシーンです。サムの訴えも空しく、ジョンは「購買意欲のある買い手に正当な価格で売るまでだ。そうやって、我々は生き残るのだ」とはっきり伝えます。

市場の迷惑を顧みずMBSを売ろうとするジョンに、良心をどこかに置いてきてしまったのではと思わせるシーンですね。

しかし、この映画では何も彼だけが悪というわけではありません。そもそも、この作品にはヒーローは誰ひとりとして登場しないのです。

主人公サムはというと少し良心が残っているくらいで、決してヒーローと呼べる存在ではありません。そのなかで、最も金に執着しているジョンだからこそ絶対悪に見えるのでしょう。

そんな彼を演じるのは有名俳優ジェレミー・アイアンズです。彼はこれまでにトニー賞、アカデミー賞、エミー賞の3冠を受賞しています。実力派俳優が演じたジョン・トゥルドがどんなラストを迎えるのか、ぜひ動画で視聴しましょう。

【ジャレッド・コーエン役】サイモン・ベーカー(Simon Baker)

サムの上司で副社長であり、43歳にして証券部門最高責任者の肩書きを持つ天才です。ウィル・エマーソンによれば、非常に冷酷な男とのこと。

副社長としての決断力や判断力は「素晴らしい」のひとことですが、自信家で高飛車で金の亡者という性格がすべてを台なしにしているキャラクターです。能力だけを見れば部下からの信頼も厚くなるように思えますよね。しかし、彼の判断はすべてお金に直結しており、普通であればできないような非情な決断も冷静に下します。

そんな冷酷な男に部下からの信頼が寄せられることはないでしょう。影の主人公ともいわれており、本編ではシナリオにかかわる重要な判断や行動のほとんどを彼が行っています。

そんなジャレッド・コーエンを演じるのは、サイモン・ベーカーです。2008~1015年まで放送されたテレビドラマ「メンタリスト」で主演を務めたことは記憶に新しいですね。この作品で多くの女性ファンをとりこにしました。2017年に制作された「Breath」では監督を務めたことで話題となっています。

気になる「マージン・コール」の作品情報紹介

原題:Margin Call

公開年:2011年

製作総指揮:カシアン・エルウィズ、ローラ・リスター、ジョシュア・ブラム、カーク・ダミコ、ランディ・マニス、アンソニー・グダス、マイケル・コルソ、ローズ・ガングーザ

監督:J・C・チャンダー

脚本:J・C・チャンダー

※本ページの情報は2018年12月時点のものです。