映画『大逆転』は面白い?感想と動画配信サイトで無料で見る方法

洋画(海外映画)

1983年にアメリカで公開された「大逆転」は、「2人の男の人生を入れ替えたらどうなるか」を描いたコメディドラマです。エディ・マーフィやダン・エイクロイドのコメディタッチな演技に彩られた本作は、間違いなく頭の中を空っぽにして笑えることでしょう。

また、笑いの要素だけには留まらず、後半の大きなどんでん返しでフィクション特有の爽快感を味わえる1本になっています。

本記事では「大逆転」の魅力や感想を余すところなく紹介。また、主な動画配信サイトでの配信状況や無料で映画を視聴する方法についても解説します。

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キャッチーに解説、大逆転はこんな映画

先物取引を行う企業の会長を務めるデューク兄弟の、とある思考。それは、「出世とは血筋と環境のどちらに左右されるのか」というものでした。これを実証するために「2人の男の人生が入れ替えられてしまう」というのが「大逆転」の物語の主軸です。

人生を入れ替えられてしまうのは、企業のエリート社員であるウィンソープと、ホームレスのバレンタイン。ウィンソープは、デューク兄弟の暗躍により無実の罪を着せられ、ホームレス生活に転落してしまいます。

一方、バレンタインもまた、デューク兄弟の手によってウィンソープの後釜に座り、彼の資産をそのまま受け継ぐことになるのです。

人生の成功者として少し高慢な様子も見られるウィンソープと、ホームレスであることを微塵も感じさせない明るさとおふざけで、周りを煙に巻くバレンタイン。彼らの性格はそのままにして立場だけが入れ替わったとき、そのギャップは爆笑の渦を呼び起こします。

古くは童話「王子と乞食」に見られるように、誰かの人生を入れ替えるという設定は、物語に大きなギャップを生み出す効果があり、今も多くの話に用いられる形式です。しかも、本作ではコメディ映画の重鎮として知られるエディ・マーフィや、同じく往年のコメディ映画に多数出演したダン・エイクロイドが、それぞれ主人公を演じています。

動画の中で繰り広げられる主人公の人生は、彼らのコメディタッチな演技も相まって非常に面白く、ひとつひとつのシーンに思わずにやりとしてしまうでしょう。

そして、人生を狂わされたふたりがデューク兄弟へ復しゅうするシーンは、まさに爽快の一言です。単なる笑いだけではなく、暗躍した者たちへこれ以上ない方法で仕返しを図る様子には、監督ジョン・ランディスの実力が遺憾なく発揮されています。

ブルース・ブラザーズ」や「星の王子ニューヨークへ行く」といった往年のコメディ映画を多数手がけたジョン・ランディス。彼の代表作のひとつとして、「大逆転」は老若男女を問わず全ての人におすすめできるコメディ作品です。

必見、大逆転のおすすめポイントを3つ紹介

おすすめポイント1:エリート社員とホームレスの入れ替わり

「大逆転」の原題である「Trading Places」が示すとおり、2人の主人公の立場が入れ替わることによるギャップは、本作一番のおすすめポイントです。

先物取引会社のエリート社員として活躍し、同社の会長であるデューク兄弟からも一目置かれているウィンソープは、そのデューク兄弟によって無実の罪を着せられます。犯罪者の汚名を着せられたウィンストンは、地位や資産だけではなく、デューク兄弟の姪である婚約者にも逃げられてしまい、一夜にして全てを失うことに。

一方、ウィンソープの勘違いで逮捕されたバレンタインは同じくデューク兄弟によって保釈され、ウィンソープが持っていた資産や会社での地位を与えられることになります。

ウィンソープの高慢な様子とホームレス人生のギャップは、最初は面白おかしく描かれるものの、だんだんシニカルさを感じることになるでしょう。元の人生に戻るために奮闘するウィンソープは、結局自分だけでは名誉を挽回することができず、ついには自殺未遂すら引き起こしてしまいます。

ウィンソープとは対照的に、バレンタインは本作の笑いの要です。彼の底抜けな明るさはホームレス独特の性格も相まって、金持ちになった瞬間から爆笑の渦を引き起こします。

しかし、決して無能なキャラクターとして描かれるわけではありません。バレンタインは地位に導かれるようにして、先物取引の才能を開花させていくことになるのです。彼の成功は、出世に必要なのが血筋ではなく環境だということを決定づける場面でもあります。

おすすめポイント2:エディ・マーフィのコメディタッチな演技

バレンタインが本作の笑いの要であるのは、もちろん彼のキャラクター設定にあります。しかし、そのキャラクター設定を最大限に演出するのが、キャストであるエディ・マーフィのコメディタッチな振る舞いにあるのは疑いようがありません。

生粋のコメディアンとして活躍するエディ・マーフィの演技は、まさに必見の一言。たとえば、ベトナム戦争の負傷兵のふりをして物乞いする様子を警察に見つかり、脚が治ったとごまかすシーンでは、得意のまくし立てるような台詞に爆笑することうけあいです。

エディ・マーフィはいくつかのテレビ番組でコントを披露したあと、1982年に映画俳優としてデビューしています。1984年には「ビバリーヒルズ・コップ」シリーズ、1988年には「星の王子ニューヨークへ行く」で主役を務め、コメディ俳優としての地位を不動のものにしました。

1983年に公開された本作は彼の黎明期の作品のひとつでもあり、コメディ俳優としての彼の才能の片鱗を感じることのできる作品としてもおすすめです。

おすすめポイント3:魅力的なサブキャラクターが見せる信頼

ウィンソープの専属の執事であるコールマン、そして娼婦のオフィーリア。2人は転落人生を歩むウィンソープを救うキャラクターとして描かれます。彼らのウィンソープに対する信頼は、本作のコメディ性を華やかに彩る人間関係として魅力的に映ることでしょう。

コールマンは、もともとデューク兄弟の会社に雇われています。しかし、気持ちのうえでは誰よりもウィンソープのことを慕っているのがよくわかるでしょう。

そのことをよく示しているのが序盤のデューク兄弟との電話のシーンです。ウィンソープの人生を台なしにする実験に協力するよう指示されると、渋々これに協力するものの、彼はデューク兄弟のことを「イカれじじい」とこき下ろします。彼にとっては雇い主のデューク兄弟よりも、長い時間を過ごしたウィンソープのほうが大切なのです。

オフィーリアは当初、お金のためにデューク兄弟の手先であるビークスの依頼により、ウィンソープをおとしめることに加担してしまいました。しかし、ホームレスとなったウィンソープを哀れみ、彼を家にかくまうことにするのです。

「タダ住まいはさせない」とお金に厳しい性格を見せるものの、ウィンソープのことを放っておけないオフィーリアの様子からは、どこか憎めない人間の情を感じます。その情は、やがてコールマンとともに、自殺未遂を図ったウィンソープを救うことになるのです。

コールマンとオフィーリア、動画の向こうで繰り広げられる2人の様子は、いささかコメディとはかけ離れています。しかし、オチに待っているデューク兄弟への復しゅう劇は彼らの信頼があってはじめて成り立っており、本作が単なるコメディに留まらぬ魅力を持っているのもうなずけるでしょう。

大逆転はこんな人にぜひおすすめ

逆転劇やどんでん返しが好きな人

コメディ映画に限らず、物語の面白さのひとつはあっと驚く意外性です。特に、逆転劇やどんでん返しは見る人に驚きを与えるとともに、スカッとする爽快感をもたらしてくれます。こうした爽快感を求める人にとって、「大逆転」は間違いなく面白いと思える作品です。

もちろん、ウィンソープとバレンタインの立場が入れ替わることによるギャップの面白さは、いうまでもありません。たとえば、バレンタインが家のものをくすねたり、ジャグジーを見てはしゃいだりするシーンでは、ホームレスの性格で富豪という大きなギャップについ笑ってしまうことでしょう。

しかし、終盤に待ち受けているデューク兄弟への復しゅうシーンには、こうしたギャップとは別の面白さがあるのです。強者であるデューク兄弟に翻弄されるだけであった2人がはじめて攻勢に転じるシーンに、見る人は固唾をのんで見守ることになります。

そして、壮絶な方法によって行われる復しゅうは、物語を通じて感情移入した弱者が、強者へ入れ替わるという爽快感をもたらすのです。その爽快感は必ず、どんでん返しが好きな人の心に突き刺さることでしょう。

歴史的な町並みや内装が好きな人

「大逆転」の舞台であるフィラデルフィアは、アメリカでも有数の大都市であるとともに、歴史の古い街でもあります。どこかヨーロッパの雰囲気を携えた町並みをリムジンが駆け抜けていく様子は、確かにアメリカではあるものの、まるで異国に迷い込んだかのような印象を受けるはずです。

そうした町並みが舞台であることも影響しているのでしょう。舞台のひとつである先物取引会社では、豪華なシャンデリア、石造りの壁、エレベータ内のソファと、古めかしく設えられたセットがいたるところに見受けられます。ウィンソープ個人にあてがわれたオフィスも年代物の調度品に囲まれており、燃えさかる暖炉の存在が印象的です。

作中に登場する会員制のクラブも、歴史的な内装をおおいに誇張する場面のひとつといえるでしょう。インテリアはもちろんのこと、中性ヨーロッパの議事堂を模したかのような会議場では、多くの絵画が空間を取り囲んでいます。いささか時代がかったセットは映画全体を通じて見られ、機能性に特化した列車やバス、終盤のワールドトレードセンターとの対比によって、よし一層映えることになるのです。

ニューヨークのような都市を思い浮かべることの多いアメリカにおいて、動画の向こうに広がるフィラデルフィアの歴史的な町並みや風景、内装は新鮮に映ることでしょう。こうした町並みや内装が好きな人にとって、時代の最先端を走った国がもたらすギャップが魅力的に見えるはずです。

執事が好きな人

漫画やアニメの影響もあり、執事はフィクションにおける存在として人気を博している設定のひとつといえるでしょう。「大逆転」はそうした執事の様子が垣間見える作品でもあるのです。

当初、ウィンソープは先物取引会社のエリートとして順風満帆な生活をおくっています。その生活にはいささか誇張されたかのような富豪特有の生活シーンが目白押しです。執事のコールマンはウィンソープを起こすと、朝食と新聞を用意し、彼のヒゲをそります。

会社へのスーツ選びすら、彼の手によって行われるのです。もちろん、会社への移動もコールマンの運転によるもの。ウィンソープは会社と婚約者のことにだけ出精します。しかし、生活におけるちょっとしたことを自ら行うことはしないのです。ウィンソープを影から支える無駄のない仕事ぶりは、コールマンを優秀な執事ことを印象づけます。

中盤、ウィンソープを追い出すコールマンの様子を見ると、どこか申し訳なさそうにしているのがわかるでしょう。コールマンがただ寡黙なだけではなく、ウィンソープをさり気なく慕うキャラクターであるのがわかる一幕です。

ウィンソープの身を案じる一方で、職業人としての矜持と板挟みになった様子が感じられます。コメディ的な要素が主である本作において、執事としての彼の健気な姿にはきっと胸を打たれるはずです。

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大逆転のあらすじを紹介※ネタバレ注意

「大逆転」のあらすじについて紹介します。一部、話の根幹にかかわるネタバレが入っていますので、動画を見る前に読み進める場合は注意してください。

アメリカ合衆国フィラデルフィアに位置する先物取引会社の社員、ルイス・ウィンソープ3世。彼は先物取引における市場の先読みに優れており、若くして会社の重役にのぼり詰めたエリートでした。

会社の会長であるデューク兄弟もまた彼のことを高く評価しており、さらには姪のペネロープを婚約者として認めることに。

しかし、デューク兄弟がウィンソープを評価する理由は真逆のものでした。ウィンソープの能力は純粋に彼の血筋がもたらしたものだと主張する弟に対し、兄はハーバード大学のような環境が彼を育てたのだと反論するのです。

ある日、フィラデルフィアのホームレスであるビリー・バレンタインは、いつものようにベトナム負傷兵を装って物乞いをしていました。警官に捕まりそうになった彼は会員制クラブの前でウィンソープと衝突し、誤解からウィンソープの荷物を盗んだ犯人として逮捕されます。

バレンタインが連行される様子を見たデューク兄弟はある計画を企てはじめました。それは、人間の素質を決めるのは環境か血筋かのどちらであるかを実証するために、「ウィンソープとバレンタインの立場を入れ替えよう」というものです。

早速ウィンソープの執事であるコールマンに電話し、計画に協力するよう迫るデューク兄弟。ウィンソープの忠実な執事である彼も雇い主に逆らうことはできず、渋々これを承諾します。

拘置所に入れられていたバレンタインはデューク兄弟によって保釈され、主が不在のウィンソープ邸へ招かれました。一方、ウィンソープは会員制クラブでデューク兄弟の手により窃盗の容疑にかけられ、逮捕されることに。彼は会社での地位や財産を失うことになります。

しかも、デューク兄弟のエージェントに依頼されたオフィーリアによって麻薬の密売人であることをでっちあげられ、婚約者からも見放される始末。さらには、彼の執事であるコールマンすらウィンソープを家から追い出してしまうのでした。

失意のままどうすることもできないウィンソープに対して、オフィーリアは彼をほうっておくことがどうしてもできず、自分の家にかくまうことにします。

ところで、バレンタインがウィンソープ邸に招かれるシーンは、登場人物の性格をよく表しているといえるでしょう。コールマンがバレンタインの服を預かろうとするのに対して、バレンタインは自分の服が盗まれると警戒します。また、本当に自分が家の主として招かれたのかを確かめるために、わざと壺を割って相手の出方をうかがうのです。

ホームレスであるバレンタインと富豪の生活とのギャップが面白おかしく描かれているだけではなく、彼の警戒心の強さが出ているシーンとして印象的に映ることでしょう。

ウィンソープの後釜に座ることになったバレンタインは、デューク兄弟の導きもあって、先物取引における先見の明があることを周りに知らしめます。

一方、会員制クラブの友人に協力を呼びかけるウィンソープは誰にも振り向いてもらえません。やがて、かつて自分のいた位置にバレンタインがいることを知ったウィンソープは、バレンタインに対する恨みを募らせていきます。

クリスマスイブの夜、オフィスで仕事をするバレンタインは、そこでウィンソープと鉢合わせすることに。ウィンソープはバレンタインを貶めるために、彼が麻薬中毒であるというでっちあげをしようとしていたのでした。ウィンソープのあまりに稚拙な行動に、バレンタインもデューク兄弟もあきれるばかりです。

しかし、ウィンソープの手には一丁の拳銃が。彼はオフィス内で発砲し、逃げるようにして会社をあとにします。

やれやれといった様子でこっそりトイレで麻薬を吸うバレンタイン。彼はそこで、偶然にもデューク兄弟の計画を耳にします

そして、ウィンソープとバレンタインの様子から、出世は血筋ではなく環境が影響すると結論づけたデューク兄弟。彼らの手には掛け金としての1ドル札がありました。何もかもデューク兄弟の馬鹿げた陰謀だったと知ったバレンタインは、ウィンソープを探しに行きます。

しかし、浴びるように酒を飲んだウィンソープはオフィーリアの家まで戻ると、絶望に駆られて自殺未遂を図ってしまうのです。

間一髪助かったウィンソープが目を覚ますと、そこは自分の家でした。ウィンソープを取り囲むのはオフィーリアにコールマン、そしてバレンタイン。バレンタインはデューク兄弟の陰謀を話すとともに、自分達の人生を狂わせたデューク兄弟への復しゅうを持ちかけます

彼らを貶める材料を探すウィンソープ達。バレンタインは、デューク兄弟が農務省の役人であるクラレンス・ビークスから冷凍オレンジの出来高報告書を手に入れ、市場価格を操作するつもりであることを知ります。

ビークスがフィラデルフィアへの移動に使用する列車に乗り込んだウィンソープ達は、見事に彼を出し抜き、出来高報告書を奪取することに成功しました。

出来高報告書の内容から、彼らは偽の報告書をでっちあげ、デューク兄弟に渡します。デューク兄弟はそれが偽物であるとも知らずに、嬉嬉として持ち帰っていくのでした。

なお、バレンタインをはじめとする4人がビークスを出し抜く際の演技は、本作のコメディタッチな部分を強調したシーンとして見応えがあります。特に、カメルーンの交換留学生に扮したバレンタインの様子は、エディ・マーフィの外見と妙な英語の言い回しも相まって笑いを誘うことでしょう。

また、列車ではゴリラが出てくることにも注目。本作の監督であるジョン・ランディスは作中にゴリラを登場させることで有名です。バレンタイン達に出し抜かれたビークスは登場したゴリラとともに、予想も付かない結末を迎えることになります。

冷凍オレンジの出来高報告書が発表される当日、ワールドトレードセンターにはウィンソープとバレンタインの姿がありました。偽の出来高報告書の内容を信じ込んでいるデューク兄弟に対して、ウィンソープとバレンタインは彼らを破滅させる一手を打ちます。

市場がオープンになると、予想通りデューク兄弟は嘘の内容に踊らされ、冷凍オレンジに買い注文を出しました。冷凍オレンジの市場価格はどんどん上昇するものの、高止まりした隙を逃さないようにして、ウィンソープが空売りの注文を宣言。すると冷凍オレンジの価格は下がりはじめます。

やがて、農務省の報道官が冷凍オレンジの出来高が例年通りと発表すると、冷凍オレンジの価格は大暴落。青ざめるデューク兄弟の視線の先には勝ち誇るウィンソープとバレンタインの姿がありました。

彼らは自分達がデューク兄弟に勝てるかどうか賭けをしたといいながら、1ドル札を見せびらかします。なんと、デューク兄弟は3億9400万ドルもの損失を出してしまったのです。

デューク兄弟への復しゅうとともに莫大な利益を手にしたウィンソープ達は、カリブ海のリゾートへバカンスに行きます。ウィンソープは、自分を支えてくれたオフィーリアと恋に落ち、今までにない幸せな生活をスタートするのでした。

大逆転の主な登場人物キャストを紹介

【ルイス・ウィンソープ3世役】ダン・エイクロイド(Dan Aykroyd)

本作の主人公。先物価格の予想に優れており、若くして先物取引会社の重役を任されています。会社から執事のコールマンを配置してもらい、ひとりで住むには広すぎる邸宅を有するなど、私生活はとても裕福です。

しかし、デューク兄弟のくだらない陰謀に巻き込まれ、一転してホームレス生活に陥ることになります。どん底の生活でついには自殺未遂まで起こすあたり、ウィンソープはバレンタインに比べて打たれ弱い印象を受けるかもしれません。

しかし、オフィーリアやコールマンが最後まで彼を支えたことを思うと、当初のホームレスや警察を見下すような性格とは裏腹に、意外と人望に厚いことがうかがえます。

ダン・エイクロイドはもともと、全米でも名の知れたバンドであるブルース・ブラザーズで活躍していました。本作の監督であるジョン・ランディスはこのバンドを題材にした映画「ブルース・ブラザーズ」を手がけています。もちろん、同作の主役もダン・エイクロイドです。同作は世界的なヒットとなり、彼らを一気に有名にしました。

【ビリー・バレンタイン役】エディ・マーフィ(Eddie Murphy)

本作のもうひとりの主人公。ベトナム戦争の負傷兵を装ったホームレスであり、日銭を稼ぐことに苦心しています。しかし、ウィンソープと対照的な立場がデューク兄弟の目にとまり、彼らの陰謀に巻き込まれることになるのです。

ウィンソープの立場を手に入れた彼は、自らの立場に警戒しつつも、ウィンソープと同じように先物取引に関する才能を見せはじめ、会社の重役として重宝されることに。やがて、デューク兄弟の陰謀を知った彼はウィンソープと和解し、協力してデューク兄弟への復しゅうをくわだてるのです。

コメディ俳優として不動の地位を築くエディ・マーフィは、特殊メイクを駆使して女性や白人の演技をすることにも定評があります。

作中でブルース・リーの直弟子に扮するシーンは、カンフーの動きがとてもよくできており、まだ若い彼の才能の片鱗を感じ取ることができるはずです。ベトナム戦争の負傷兵やカメルーンの交換留学生を真似るシーンとあわせて、それぞれの役柄の特徴を見てみるのも楽しいでしょう。

【オフィーリア役】ジェイミー・リー・カーティス(Jamie Lee Curtis)

フィラデルフィアに暮らす娼婦。農務省の役人でありながらデューク兄弟の部下でもあるクラレンス・ビークスの依頼を受けて、麻薬の客のふりをしてウィンソープに近づきます。

お金に厳しい性格をしており、文無しとなったウィンソープに対しても家賃を払うように迫るものの、一方で行く先のない彼をかくまい、やさしく面倒を見る一面も。やがてウィンソープは彼女の恩義にほだされるとともに、オフィーリアもまた彼の素直な性格に気がつき、2人は恋に落ちます。

なお、オフィーリアのけばけばしい出で立ちは、登場シーンにおける彼女の下品な言い回しもあって、本作の登場人物の中でも眉をひそめたくなることでしょう。しかし、作中でその髪はなんとカツラであることが判明します。カツラを脱ぎ捨ててショートカットになった彼女の姿は、情に厚い性格と相まってとても美しく、本作のヒロインが誰であるのかが一気に判明する場面です。

【コールマン役】デンホルム・エリオット(Denholm Elliott)

ウィンソープの直属の執事であり、かいがいしく彼の世話をします。直接の雇用主であるデューク兄弟にあまり良い印象を持っていないらしく、ウィンソープの人生を狂わせる計画を聞かされたときには、彼らのことを苦々しくけなす場面も。

渋々計画に参加してウィンソープの帰還をはねつけるコールマンの台詞からは、雇い主の命令を絶対とし、私情を挟まない彼の執事としての矜持が見えるでしょう。こうした細やかな演技は、やがて彼がウィンソープの復しゅう劇へ協力することへの布石となっていきます。

コメディタッチな演出の多い本作において、彼の執事としてのキャラクターは多くの人の印象に残るのではないでしょうか。実際にコールマンを演じた俳優のデンホルム・エリオットは、この映画で英国アカデミー賞の助演男優賞を受賞しています。

大逆転の作品情報を紹介

原題:Trading Places

公開年:1983年

製作総指揮:ジョージ・フォルシー・Jr

監督:ジョン・ランディス

脚本:ティモシー・ハリス、ハーシェル・ワイングロッド

※本ページの情報は2018年12月時点のものです。