映画『ヘルタースケルター』は面白い?感想と動画配信サイトで無料で見る方法

邦画

2011年公開の映画「ヘルタースケルター」は、人気漫画家である岡崎京子さんの漫画を実写化した作品です。衝撃的なストーリーとインパクトのある映像から、公開当初は大きな反響を呼びました。映画は大ヒットを記録し、多くの動画配信サービスで配信されています。そこで、映画「ヘルタースケルター」が気になっている人のために、映画の見どころや感想、あらすじを紹介します。

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岡崎京子の人気漫画が原作の映画!ヘルタースケルターとは?

2011年7月に公開された映画「ヘルタースケルター」は、岡崎京子さんが描いた同名の漫画を原作とした作品です。漫画「ヘルタースケルター」は1996年まで、祥伝社の雑誌「FEEL YOUNG」に連載されていました。しかし、雑誌の連載が終了した直後、岡崎京子さんが交通事故により意識不明の重体となってしまいます。岡崎京子さんは療養生活を送りながら原稿のチェックを行い、2003年に「ヘルタースケルター」は単行本化されました。なお、この作品は2004年に第8回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞しています。

主人公は全身整形をした人気モデルで、自らの美貌を保つために何度も整形を繰り返します。人々からの羨望のまなざしや経済的な成功、名声など、あらゆるものを手に入れた主人公は、一方で美貌を失うことと、世間から忘れ去られることを常に恐れているのです。孤独感や無力感に蝕まれた主人公の心は次第に壊れ、自ら破滅的な人生を歩み始めます。さらに、ストーリーの中盤では、生まれながらの美貌で人気を博する、りりことは正反対のモデルも登場します。美に執着するりりこに対し、彼女は自分の容姿や世間からの評価には、さして執着がありません。彼女が現れてからりりこの心の均衡はさらに崩れ、彼女からモデルとしての地位と美貌を奪おうと画策します。

原作のラストシーンには、「TO BE CONTINUED」という文字と、「タイガー・リリィの奇妙な冒険の旅が始まっていた。しかし、それはまた別の機会に」という作者からのメッセージが書かれています。タイガー・リリィとは、作中の登場人物が主人公を示すときに呼ぶ名前です。このことから、原作はまだ終わっていないのではと考えるファンもいます。映画のラストも非常に意味深で、ファンに期待を持たせるような終わり方となっているのです。果たして主人公は破滅してしまうのか、それとも活路を見出すのか、その答えは実際に映画を見て確認してみましょう。

衝撃的なストーリー展開だけでなく、整形や過度なダイエット、メイクなど、当時の女性たちの美意識や「美」に対する執着に着目した作品であることも、この作品が注目を集めた理由の1つです。映画の中では、原作が生まれた時代を象徴するかのように、浜崎あゆみさんの最新曲ではなく、2001年のヒット曲「evolution」が流れます。映画公開当初、人気フォトグラファーの蜷川実花さんが監督をつとめることと、主演の沢尻エリカさんにとって5年ぶりの映画出演であることから、大きな話題を呼びました。公開から45日で興行収入20億円観客動員150万人を記録しています。さらに、日本国内にとどまらず中国、台湾、香港、韓国でも公開され、公開翌月の台北映画祭には蜷川監督が招待されました。

国内外で大ヒットを記録した映画「ヘルタースケルター」は、動画配信サービスでも視聴できます。人気作品であることから、無料配信を行っているサービスは多いです。なお、本作は衝撃的なストーリー展開と過激なシーンが多いことからR15+指定となっています。家族で楽しむ作品には向いていませんが、その分大人だからこそ楽しめる内容です。蜷川監督ならではの印象的な演出や、登場人物たちのファッションからも目が離せません。サスペンスやスリリングな展開の映画が好きな人や、人間の心の闇を描いた作品に興味がある人は、ぜひ動画サービスを利用してみましょう。

芸術的な映像に思わずうっとり!映画ヘルタースケルターの3つのポイント

美しくて少し不気味?色鮮やかな世界観

本作の監督をつとめるのは、人気フォトグラファーであり映画監督としても活躍する蜷川実花さんです。蜷川さんの作品といえば、一度見たら忘れられないような鮮やかな色彩とインパクトのある画面作りで知られています。2007年の映画「さくらん」では、初監督作品でありながら蜷川さんの個性を前面に押し出した仕上がりとなっており、こちらも大ヒット作品となりました。本作でも蜷川さんの個性的なセンスが光っています。美しいだけでなく、不気味さやグロテスクを感じさせるのも、本作における演出の特徴です。作中では目や唇などの人体の一部が、印象的なアイコンとして随所に登場します。

特に衝撃的なのが、主人公のりりこがテレビの収録中に幻覚を見るシーンです。収録を行っているスタジオには、ケーキやフルーツ、メリーゴーランドなどメルヘンチックなモチーフが山のように置かれています。しかし、幻覚の中ではそれらのモチーフに突然リアルな眼球が現れ、りりこをパニックに陥れるのです。さらに、ぬいぐるみや人形などの可愛らしいアイコンも、幻覚の中では不気味な笑みを浮かべ、りりこに襲いかかります。ぞっとするくらいのリアリティと、目まぐるしい画面の移り変わりに、思わずくぎ付けになってしまうでしょう。

女性なら思わず共感?登場人物の心理描写

本作の重要なポイントとなるのが、主人公であるりりこの心理描写です。りりこは自分の美しさとモデルとしての地位を誇りに思っている一方で、いつか全てを失うのではないかとびくびくしています。そのため、常に情緒が不安定で、急にヒステリックにわめいたり、子どものように声を上げて泣き出したりするのです。ストーリーが進むにつれて、彼女の過去や心の弱さが明らかになっていきます。全身整形までするりりこの心情は理解できなくても、美に執着するりりこの気持ちに共感できるという女性は多いでしょう。

原作者の岡崎京子さんがこの作品を作った当時、美容整形をここまでクローズアップした作品はそれほど多くありませんでした。整形依存症という言葉もそれほど知られていなかった時代です。現代病ともいえる心の闇を浮き彫りにした本作は、見る人に衝撃を与えるとともに「美しさや幸せとは何か」という問いを投げかけます。

当時を知る人なら懐かしい!90年代後半から2000年初頭の空気感

ヘルタースケルターの舞台は、原作が描かれた90年代後半から2000年初頭をイメージしています。そのため、道行く女子高生も当時のギャルを思わせる格好です。主人公であるりりこのメイクやファッションが少しけばけばしく感じられるのも、この時代のギャルファッションを彷彿とさせます。一方で、りりこのライバルとなる吉川こずえのファッションは、りりこに比べるとかなりナチュラルです。こうした見た目の対比も、二人の対照的なキャラクターを象徴しています。

実際にこの時代を知っている人なら、懐かしく感じるシーンもあるでしょう。当時は濃いアイメイクや金髪、茶髪のギャルがたくさんいて、渋谷は若者の象徴でした。この作品では当時の渋谷の空気感もリアルに描いています。街中の風景だけでなく、登場人物たちのメイクやファッションも、本作を見るうえで注目したいポイントです。ただし、インパクトが強いシーンが多いぶん、1度見ただけでは細かな演出を見逃してしまうこともあるでしょう。動画サービスなら好きなときに、好きなシーンを何度でも見直せます。

こんな人にはぜひ見てほしい!映画ヘルタースケルターを楽しめる人とは?

とにかく画面が美しい作品が見たい人

ヘルタースケルターの見どころは、蜷川実花監督ならではの色の使い方にあります。本作は最初から最後まで、色鮮やかな画面の連続です。蜷川実花さんの写真が好きな人なら、見ていて飽きることはないでしょう。画面のコントラストが強く、登場人物のメイクやファッション、インテリアが際立っています。主人公の自宅が、壁紙から家具まで赤一色なのも、蜷川監督らしい演出です。

蜷川監督の作品に登場するファッションやインテリアは、実際の生活に取り入れるのは難しいですが、美術品のように鑑賞するにはぴったりです。また、色の効果は美しさだけでなく、不気味さや不穏な空気を演出するためにも使われます。画面の美しさにこだわりがある人や、衣装や小道具にこだわった作品が好きな人には、ぜひ見てほしい作品です。

人の心の闇を暴くようなダークな作風が好きな人

本作は人の心の奥に潜む不安や、嫉妬や執着などの暗い感情に焦点を当てています。主人公のりりこは常に苛立っていて、彼女に関わる人々も、巻き込まれるかのように破滅的な道を辿っていくのです。しかし、ただ暗くて絶望的なわけではありません。美しさとは何か、幸せとは何か、人気や名声とは何なのかという、根本的な問いを見る人に投げかけます。主人公は誰もが羨む美貌を持ち、経済的にも恵まれた生活を送っていますが、決して幸せではありません。仕事では世間が期待する自分を演じていても、プライベートでは暴君のように振る舞い、周囲の人間が自分と同じくらい不幸になることを願っています。

そんな主人公も、決して心の底から冷たい人間というわけではありません。家族に対しては思いやりのある一面を見せることもあります。容姿に恵まれなかった過去を持ち、誰からも必要とされなかった辛さを知っているからこそ、モデルとしての地位を失うことを恐れているのです。自信満々に見えて、内心は自己評価が低く臆病というギャップが、主人公を魅力的なキャラクターにしています。また、主人公を取り巻く人々の思惑も見過ごせません。それぞれの思いが複雑に絡まり合い、物語に衝撃的な結末をもたらすのです。

サスペンス要素のある作品が好きな人

本作は主人公であるりりこの目線で進行していきますが、キーパーソンともいえる人物がもう一人登場します。それが、検事の麻田誠です。彼はとある事件を追ううちに、鍵を握るりりこの存在に行き当たります。彼は調査を進めながら、りりこの過去や隠された秘密を明らかにしていくのです。りりこにとって、全身整形をする前の過去は決して知られてはいけない秘密です。モデル事務所の社長や実の妹など、限られた人間しか事実を知りません。万が一、秘密が漏れることがあれば、彼女はモデルとしての地位を失い、仕事も干されてしまうでしょう。そのため、麻田は情報を集めながら、慎重にりりこと接触する機会をうかがいます。

一方、度重なる美容整形の末に心を病んだりりこは自ら破滅的な道を辿り、犯罪とも呼べる行為に手を染めてしまいます。さらに、自分だけではなく周りの人々も一緒に罪を背負うように仕向けていくのです。まるでサスペンス映画のようなストーリーも、本作の大きな見どころといえるでしょう。特に、ストーリーの中盤から後半にかけての不穏な展開は目が離せません。動画サービスでサスペンス系の映画やドラマをよく見るという人は、一度チェックしてみることをおすすめします。

無料配信はある?映画ヘルタースケルターをお得に見られる動画サービス

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急展開に目が離せない!映画ヘルタースケルターのあらすじ※ネタバレ注意

主人公のりりこは「誰もがなりたい女子顔ナンバー1」に選ばれるほどの圧倒的な美しさとスタイルの良さを誇るモデルです。映画やテレビ、雑誌など、ありとあらゆるメディアにひっぱりだこの彼女は、時代の寵児とも呼べるほどの人気を博していました。しかし、そんな彼女には誰にも知られてはならない秘密がありました。それは、彼女の美しさが全身整形によって得たものという事実です。眼球や耳、爪など、体のごく一部分を除き、全てが作りものでした。美しさと人気、名声と、あらゆるものを手に入れたりりこは、大企業の御曹司である南部貴男と恋人関係にあり、幸せの絶頂にいたのです。

一方で、検事の麻田誠は、脱税や政治家への贈収賄、薬事法違反、堕胎した胎児の死体臓器売買などの容疑で、麻布プラチナクリニックという美容整形外科を調べていました。麻田は麻布プラチナクリニックを起訴しようと調査を進めるものの、顧客である政治家や富裕層の人間にもみ消されてしまいます。麻布プラチナクリニックを調べるうちに、浅田はりりこの存在に辿りつきます。浅田はりりこの顔の筋肉の動きが、表情と全く合っていないことから、整形に気がつきました。浅田はりりこと接触を図り、証言台に立ってもらおうと考えましたが、彼女という切り札は1回しか使えません。最も効果的な時期を狙うため、接触を図ることはできませんでした。

人気絶頂期にあるりりこの態度は傲慢で、付き人である羽田美知子に対しても嫌がらせをしたり、理不尽な命令を繰り返したりします。しかし、そうして散々困らせた後に「私、羽田ちゃんがいないとやっていけない」と甘えられ、羽田はすっかりりりこの言いなりになっていました。しかし、りりこの美貌を保つためには、永遠に整形を続けなければいけません。自宅で自分の姿を鏡に映していたりりこは、額に黒いあざができていることに気がつきます。それは、整形の後遺症でした。りりこが所属するモデル事務所の社長である多田寛子は、彼女の秘密を知っていました。りりこからあざのことを聞いた多田は、りりこのメイクを担当する沢鍋錦二に口止め料を渡したうえで、彼女が全身整形している事実を伝えます。

メイクであざを隠し、何とか仕事を終えたりりこは、そのまま麻布プラチナクリニックで再手術を受けることになりました。麻布プラチナクリニックの患者には、りりこのような芸能人や大企業の御曹司、御令嬢のほか、一般の顧客もいます。しかし、整形後の容貌をキープするだけの費用を払いきれず、やがて容貌が崩れ、自殺にまで追いやられる女性もいました。女医の和智久子は、そのような悲惨な事実を知っていながら、「綺麗にしたら定期的なメンテは必要になるのは当然。その分の費用は働いて稼げばいい」と告げます。

麻布プラチナクリニックで使われるプラセンタは、胎児の胎盤から得たものです。整形の後遺症が出るのも、このプラセンタが原因です。麻布プラチナクリニックで整形を受けると、後遺症を抑えるために免疫抑制剤を死ぬまで服用しなければいけません。しかも、免疫抑制剤は高額で、一般の女性が継続して治療を続けるのは困難です。再手術により元の美しさを取り戻したりりこでしたが、彼女は「この美しさはいずれ失われる」と自覚していました。その後もりりこの顔にあざは現れ続け、いくら繰り返してもきりがない整形や虚しさ、孤独感、無力感から、次第に心を病んでいきます。

それでも、彼女は美しさを保ち続けるために、何度も痛く苦しい手術を受けます。そんな彼女の様子を知って、麻田は「ヘルタースケルター(しっちゃかめっちゃか)だ」と呟くのでした。ストーリーはこの後も急展開に次ぐ急展開を経て、衝撃的なラストシーンへと続いていきます。気になる人はぜひ、動画サービスで続きを確認してみましょう。

映画ヘルタースケルターの登場人物たちと豪華キャストを紹介!

【りりこ役】 沢尻エリカ

本作の主役であり、ストーリーは彼女を中心に展開していきます。女性を中心に圧倒的な人気を誇るファッションモデルですが、実は全身整形の末に現在の容姿を手に入れたという、誰にも知られてはいけない秘密を抱えています。キャストは5年ぶりの映画出演を果たした沢尻エリカさんです。

【羽田 美知子役】寺島しのぶ

主人公であるりりこのマネージャーです。りりこのわがままや気まぐれに振り回されながらも、献身的に彼女に尽くします。演じるのは数々の映画やテレビドラマで活躍する寺島しのぶさんです。

【多田 寛子役】 桃井かおり

りりこが所属するモデル事務所の社長です。りりこが全身整形をするよう仕向けた張本人で、りりこの秘密を知る数少ない人物の1人でもあります。演じるのは数多くの映画やドラマ、CMに出演する女優の桃井かおりさんです。

【吉川 こずえ役】水原希子

りりこが所属するモデル事務所に入所した新人モデルです。生まれつき容姿に恵まれており、徐々にりりこの人気を脅かす存在へと成長していきます。演じるのはモデルとしても活躍する水原希子さんです。

【麻田 誠役】 大森南朋

本作のキーパーソンとも呼べる人物です。職業は検事で、胎児売買事件を追ううちにりりこの存在へ行き当たり、彼女との接触を試みます。演じるのは舞台や映画、テレビドラマを中心に活躍する俳優の大森南朋さんです。

ここで紹介した登場人物の他にも、ヘルタースケルターには多くの豪華キャストが登場し、物語を妖しく演出します。気になる人は動画サイトをチェックしてみましょう。

監督はあの有名フォトグラファー!映画ヘルタースケルターの作品情報

映画ヘルタースケルターは、キャストだけでなく、制作陣も豪華です。内容が気になったら、ぜひ動画サービスで視聴してみましょう。

公開年:2011年

舞台:日本

上映時間:127分

監督:蜷川実花

原作:岡崎京子

脚本:金子ありさ

配給:アスミック・エースカラー