映画『凶気の桜』は面白い?感想と動画配信サイトで無料で見る方法

邦画

ありきたりな娯楽映画ではなく、何か心にグッとくるような映画を探しているのならば、この凶気の桜がおすすめです。

この映画は、日本の歪んでしまった愛国心、多種多様化した人々の価値観、倫理観などをテーマとした問題作でした。過激な描写が多い映画ですが、見るものに色々と考えるきっかけを与えてくれます。

そんな凶気の桜の見どころと無料で見られる方法、感想をご紹介していきます。

凶気の桜を見てみる


映画凶気の桜ををざっくり紹介

凶気の桜は、鳶がクルリやヒップホップアーティストのキングギドラ、ライムスター、RYO the SKYWALKERのPVなどで知られる薗田賢次監督の代表作の1つで2002年に初公開されました。

本作は、作家のヒキタクニオの著書である「凶気の桜」を原作としています。そして、本動画の主演である窪塚洋介が原作を読んでそのコンセプトに共感し、企画の段階から参加したと言われています。

映画の内容は本格的な社会派映画であり、主人公の山口ら3人の若者がネオ・トージョーと名乗る組織を作り、街の不良を排除することにより「平成維新」を目指します。

アメリカナイズされた日本の現状を嘆き、歪んでしまった愛国心や多種多様化した日本人の価値観、そして倫理観を取り戻すために暴力によって社会を浄化しようとしていきます。主に渋谷の街を主戦場として、不良狩りを日々行い、彼らの思想や思考の矯正を行っていました。

暴力の行使はいただけないところですが、確かにこの映画を見て、日本の現状について考えさせられる機会を持つことができるでしょう。

主人公の山口たちのような20代前半の若者がイデオロギーや愛国心といった言葉を全面的に押し出すことは、通常ありません。日本の社会では、それらの言葉を口にするとすぐに「右翼」だとか何か危ない人と見なされるのが関の山です。

しかし、この映画では若いながらも愛国心に満ち溢れた山口の生き様を目にすることで、普段あまり考えることのないイデオロギーや愛国心について考えさせられる機会を持つことができます。

そして、本作で音楽を担当したK DUB SHINEが歌った映画タイトルと同名の「凶気の桜」の歌詞も映画の内容との相乗効果でグッとくるものがあります。

2002年の映画ですが、インターネットが一般に普及して、世界中のさまざまな考え方や価値観に触れることができるようになった昨今こそ、若者が今の日本のあり方について考えるきっかけとなる映画です。

主人公の山口を演じるのが、映画「GO」で日本映画界の賞を総ナメにした当時若手ナンバー1の俳優窪塚洋介でした。そして、ネオ・トージョーの仲間の市川と小菅に、俳優が本職ではないモデルのRIKIYAや格闘家の須藤元気をキャスティングします。

フレッシュな顔ぶれのネオ・トージョーの3人組の脇を固める形で、ベテランの名優たちが味を加えます。山口の父親のような存在でもある青田会長を演じるのが、往年の盟友である原田芳雄、そして、消し屋三郎の役が江口洋介であり、映画スワロウテイルと同様に殺し屋の役を演じ、作品に大人の味を添えてくれます。

彼らベテランの俳優たちがしっかりとして安定した大人の演技をすることによって、窪塚ら若者たちの若さとの対象が浮き彫りとなり、この映画のテーマの1つである若者たちの生き方の悲劇を表現しました。

特に、作中を通して山口と三郎の二項対立が、子供と大人の対比を想起させて興味深いです。

真っ白な戦闘服に身を包む山口と真っ黒な服の三郎、スキンヘッドの山口と長髪パーマの三郎、素人の山口とプロの殺し屋の三郎。こうしたさりげない作り込みも本作品の魅力です。

週末にリラックスして楽しむ類の映画ではありませんが、現代の日本人が忘れかけているものを思い出させてくれる社会派の映画です。ストーリーとしてもよく練られてあり、出演する俳優陣の演技も申し分ない凶気の桜は一度は見ておいて損はないでしょう。

映画凶気の桜で見逃せないおすすめポイント3

おすすめポイント1:窪塚陽介の圧倒的な存在感

本作の大きな魅力の一つは、俳優窪塚洋介の唯一無二の存在感です。スキンヘッドに真っ白な戦闘服を着るそのビジュアルもさることながら、愛国心が強すぎるあまり暴力に手を染める、その演技はまさに怪演と呼べるでしょう。

逆にいうと、この作品の山口をキャスティングするにあたり、窪塚洋介以外考えられないほどのはまり役となっています。ギラギラとした目力が、どうしようもない日本社会を変えるために、暴力で世の中の変革しようとする狂気すら感じる青年の心理をこの上なく表現していました。

話題となった池袋ウエストゲートパークにおけるキング役同様、どこか狂気を感じ、気違いじみた役柄を演じさせる上で、窪塚洋介以上に適役な俳優はそうはいないでしょう。

そして、窪塚の生まれながらの身体の線の細さを活かした、ひとつひとつの動きに無駄がなくしなやかな身のこなしも、喧嘩やガラスのドアを突き破るなどのアクションシーンで存分に発揮されます。

そして、この窪塚洋介の怪演に負けず劣らず、存在感を示すのがベテランの江口洋介です。もともとトレンディ俳優として名をとどろかせた江口洋介ですが、ベテランとして善人から悪人まで幅の広い演技をこなし、本作では消し屋三郎という殺し屋の役を演じます。

冷静沈着で淡々と消し屋としての仕事を遂行するプロの殺し屋としての顔と、山口の仲間であった市川を自分に傾倒させるような人あたりの良さが共存した不思議なキャラクター。こうしたクールで強いキャラクターの三郎が、若く荒々しい山口と良い対照を生み出し、作品全体に深みを加えます。

圧倒的な演技力とその個性的なキャラクターで一躍、日本の俳優のトップとなった窪塚洋介の若い頃の怪演を見たい人にこの凶気の桜は大変おすすめです。

おすすめポイント2:BGMで使われるヒップホップ

動画凶気の桜には、日本人ヒップホップアーティストによるヒップホップがふんだんに使われています

この音楽を担当したのが伝説のヒップホップユニットであるキングギドラK DUB SHINEです。キングギドラは、90年代半ばに日本のヒップホップシーンに大きく勢いをつけたグループで、日本語のラップを広く認知させました。

メンバーのK DUB SHINE、ZeebraそしてDJ Oasisは、社会への思いや矛盾、今起きている現状をリアルにラップに乗せて吐き出す日本語ラップに強いこだわりを持っています。そして、こうしたスタイルがまさに本作の凶気の桜の伝えたいメッセージで合致し、全編を通じてそのラップミュージックが使用されることになりました。

映画と同タイトルの「凶気の桜」、「ジェネレーションネクスト」「アウトロー」「平成維新」など、コンセプトが映画のテーマとうまくリンクした、硬派で緊迫感のある音楽を楽しむことができます

おすすめポイント3:日本人としてのイデオロギーを扱ったテーマ

この映画のテーマは、戦後アメリカの文化や思想に大きく影響されてしまい失ってしまった日本人としての愛国心や倫理観、思想、つまり日本人としてのイデオロギーを取り戻そうというものです。

そのための手段として、主人公の山口が結成したネオ・トージョーや右翼団体の青田会長は暴力による変革を選択します。それが、正しいのかは横に置いておくとして、考え方自体はあながち間違えてはいません。

日常生活をしているとなかなか考える機会のない日本人としてのイデオロギーを考えるきっかけとして、この映画は良いでしょう。

映画凶気の桜にハマるのはこんな人

社会派映画が好きな人

この動画作品のキャッチコピーは「真っ白な怒り」であり、アメリカナイズされて日本人としてのアイデンティティを失いつつある日本の現状を嘆く若者のストーリーです。

そして、戦後アメリカ軍が進駐し、日本のあらゆるものがアメリカナイズされてしまい変わってしまった中、日本社会でこれだけは変わっていないものとして、主人公の山口は桜の美しさをあげます。

変わらない美しさの桜と変わる日本人の対照、そしてその愛する日本を変革し、平成維新を起こすために山口たちの凶気が展開されていくという映画です。

社会映画といえば、問題提起としたい社会問題が複雑であることから、往往にして映画も難しいものになりがちです。本作は、日本人のアイデンティティという扱いの難しいテーマを取り上げて、窪塚洋介をはじめとした話題性のある俳優を起用し、暴力(アクション)を軸にどんな視聴者にもわかりやすい物語と仕立てています。

これによって、若者でも視聴しやすい映画となり、この日本人のアイデンティティの問題を一番伝えたい若者に届けることに成功しました。

作中には、目を背けたくなるような暴力表現もあり、また主人公の山口の思想も極端に振れている点も多々ありますが、今の日本人に大切な問題提起をしている点で非常に意欲的な作品と言えるでしょう。社会派映画を好んでみる人は、ぜひこの凶気の桜を視聴すると良いでしょう。

イケメンが好きな人

扱っているテーマは、日本人としてのイデオロギーという非常に硬いテーマではありますが、出演している俳優はイケメンが多いので、イケメン好きな視聴者の人にもおすすめです。

主演は、当時人気が絶頂であった窪塚洋介で、普段の爽やかな好青年の出で立ちとは異なり、ワイルドで狂気に満ちた役どころでいつもと違った魅力を発見できるでしょう。

そして、ネオ・トージョーのメンバーには、モデルのRIKIYAと格闘家の須藤元気が出演しており、戦闘シーンを始めとしてワイルドなかっこよさを存分に発揮しています。

さらに、元祖トレンディ俳優の江口洋介を始め、往年のスターである原田芳雄、本田博太郎といった大人の渋みを醸し出す名優たちの演技も、年上のダンディな男性が好きな人にはたまらないものとなっています。

一方で、この作品には女性はあまり登場してきませんが、その中でも紅一点の遠藤を演じる高橋マリ子はその容姿もさることながら日本の現状に嘆く強い女性を演じています。

緻密なストーリー、情景描写を楽しみたい人

この作品は、そのメッセージ性や主演の窪塚洋介をはじめとした俳優陣の演技のインパクトに隠れがちですが、ストーリーも非常にきめ細かくできています

本編のなかにさりげなく散りばめられた伏線が、ラストに向けて手際よく回収されていく気持ち良さがあります。

ネオ・トージョーの若者3人が、それぞれ心酔していくことになる大人3人(青田会長、三郎、兵頭)と作品最後の末路。また、登場人物の思想や外来品への考え方なども、例えば外国文化が嫌いな山口とスタバのコーヒーを飲む三郎というように象徴的に描きます。

さらに、青田会長が山口と三郎にそれぞれ与えた日本刀の価値と信頼度の結びつけ、山口が青田を決して会長と呼ばなかった理由など細かいところまで実に練りこまれています。

そして、生粋の愛国者であり、外来ものが嫌いで硬派な山口も、街で偶然出会ったハーフの美女遠山と交流していく過程で、少しずつ異文化を受け入れていくという構図も非常に面白い情景描写です。

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映画凶気の桜の詳しいあらすじを紹介※ネタバレ注意

ここからの映画凶気の桜のあらすじ紹介はネタバレを含みます。

山口進市川勝也小菅信也は、ネオ・トージョーという組織を結成し、たるみきった今の世の中を暴力によって是生すべく活動していました。

日本人の中で忘れられつつある愛国心を再び植え付けるため、渋谷を中心にカツアゲ、暴力、レイプを行います。

そんなある日、ネオ・トージョーの3人は右翼系政治結社の青修連合に呼ばれます。そこで、会長の青田、若頭の兵頭と会い、さらにその場には三郎という殺し屋も同席していました。

三郎は、消し屋と呼ばれ、人を殺すだけでなく、殺した人間の今まで生きてきた痕跡などを含めて全て消すことを仕事としている殺し屋です。

この会談をきっかけに、ネオ・トージョーと青修連合が交流を持ち始めることになりました。

あるとき、山口が一人で渋谷の街を歩いていると突然男たちに囲まれて襲われます。山口は隙をついて逃げ出しましたが、男たちも後を追いかけます。

逃走中に山口は、女子高生の持っていたラクロスのクロスを借りて、それを武器にして追いかけてきた男たちを倒しました。この出来事をきっかけに山口は女子高生の遠藤と出会い、お互いのことが気になり始めます

山口はある日の青田会長との会話を思い出します。山口と青田会長はアメリカに侵食された日本の現状を嘆いていました。

一方、遠山はバスに乗車しているときに、子供を抱えて立っている母親が苦しそうにしているのを見て、近くの席に座っている男性に席を譲るよう頼みます。しかし、その男性は寝たふりをして席を譲らず、遠山は親切心のない日本人の現状を嘆きます

その道中、遠山は街中で若者をしめている山口を見かけました。レストランで騒いでいた若者を暴力で教育しようとする山口に対して、遠山は口頭で注意すればいいと言葉を残し、その場を去ります。

ネオ・トージョーの3人は青田会長らに誘われて一緒に食事をします。市川は憧れの三郎と会話を楽しみ、小菅は兵頭から組への入会を誘われます。そして、山口は悩んでいたおじのことを青田会長に相談し、それを聞いた青田会長は今度自宅に来ないかと山口を誘いました。

ネオ・トージョーの3人はそれぞれ、青田・三郎・兵頭に魅力を感じ、心酔していきます

ある日、山口たちは、クラブで外国人によって麻薬の売買が行われているとの情報を得ました。麻薬取引の現場を取り押さえ、外国人たちと戦います。屈強な外国人との戦いに苦戦したネオ・トージョーはなんとかクラブから脱出します。

しかし、この件を機に山口と小菅が衝突をはじめました。喧嘩の結果、山口に負けた小菅は、もともと山口に対して劣等感を持っていたこともあり、ネオ・トージョーを去ることを決心します。

事件後、山口らが襲撃したクラブは青修連合と敵対関係にある小西組の仕切る場所であることが発覚、クラブを襲撃したことを山口と市川は、青田会長から咎められます。

ネオ・トージョーが青田会長と関係のあることから青修連合が小西組に攻撃を仕掛けたと思われるのが非常にまずいと叱責を受けました。この状況を利用して、若頭の兵頭が謀略をはりめぐらせていきます。

そして物語は、山口たちがあらゆる思惑がうずまく抗争に巻き込まれていきます。

山口は青田会長のボディーガードに、市川は三郎に弟子に、小菅は青修連合に入り兵頭の部下になります。市川は、三郎の殺した小西組組長のスケープゴートにされ捕まり、小菅は兵頭にはめられて件のクラブに行き外国人にリンチにあって下半身付随となりました。

こうした状況を受けて、キレた山口は兵頭を殺しに向かいます。

映画凶気の桜の魅力的な登場人物たち

【山口進役】窪塚洋介

ネオ・トージョーのリーダー的存在で本動画の主人公が、窪塚洋介演じる山口進です。

【市川勝也】RIKIYA

ネオ・トージョーの一員で、一番喧嘩が強いのが市川勝也です。

【小菅信也】須藤元気

ネオ・トージョーの一員で、山口への劣等感から途中で青修連合に入るのが小菅信也です。

映画凶気の桜はどんな作品?

原題:凶気の桜

公開年:2002年

監督:薗田賢次

製作:黒澤満、早河洋

脚本:丸山昇一