そんな「ニワトリ★スター」の魅力と見どころとお得に見られる方法をご紹介していきます。
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目次
映画「ニワトリ★スター」の魅力とは?
映画「ニワトリ★スター」とは、東京の片隅にある古ぼけた奇妙なアパート「ギザギザアパート」で、自堕落な共同生活を送る若い草太と楽人の2人と彼らを取り巻く個性的な面々との交流を描いた、かなた狼監督の映画デビュー作です。かなた狼監督は、玉木宏主演の殴者 NAGURIMONOの原作も手がけています。
ジャンルとしては、バイオレンスファンタジーと呼ばれていますが、エログロあり、心温まるシーンも満載です。
草太と楽人の2人は、深夜のバーでアルバイトをしつつ、実は大麻の販売も手掛けていました。そんな2人の周囲を街の不良たちや彼らを束ねるヤクザ集団、DV被害にあいながらも必死に生きる母と子、バーに出入りする個性的な面々が取り巻きます。
これまで何の目標もなく中途半端に生きてきた2人でしたが、ある事件をきっかけに、まったく予想もしなかった事態に巻き込まれていきます。約2時間の映画ですが、オープニングから約30分と後半部分が全く違う映画のような感覚に陥ります。
リズムとテンポが全く違うというか、オープニングでバイオレンス、エログロ、アウトレイジ的な見せ場が非常に多かった映画が、後半はうって変わって心温まるヒューマン・ドラマ風に変わってしまいます。
前半と後半のふり幅が大きいことがこの作品を魅力的なものに仕上げています。おそらく数多く映画を鑑賞してきた方でも、こういう内容は滅多にお目にかかれないのではないでしょうか?
それでも妙にまとまった感じで最後まで見られるのは、おそらくは弱者への温かい視線が映画全編を通して貫かれているからではないかと思われます。
主人公で大麻の売人、草太を井浦新が、その相棒の楽人を成田凌、DV被害に苦しみながらもシングルマザーで頑張る月海役を紗羅マリーがそれぞれ演じます。また、強面のヤクザ役を津田寛治や阿部亮平、エロい管理人をLiLiCo、草太の大阪の実父に奥田瑛二などそうそうたるメンバーが脇を固めています。
主演の井浦新はこれまで多くの国内映画に出演し、日本映画には欠かせない存在になっています。また今をときめく若手スターの成田凌ファンにとっては、自堕落で少し乱暴で、でもやはり優しい「楽人」という役で新たな一面を見せた彼を見逃せないのではないでしょうか?
また前述の個性的な面々のファンにとってもチェックすべき作品と思います。
前半部分では、アニメーションが導入されており、そのアニメーション部分で無音になると次の展開をかたずをのんで見守るといったような効果があり、そこは斬新でした。何か視覚に刷り込まれるような感じがあります。
また舞台は東京の片隅だけかなと思っていたのですが、後半、大阪や沖縄も出てきて物語に幅を持たせていました。
映画制作にあたってはクラウドファンディングを利用しています。斬新なアイデアを盛り込み、構成に工夫が見られ、個性的な俳優たちがそれぞれの役回りでベストパフォーマンスを見せることによって、独特の魅力を放つ一作に仕上がっています。
本作品は制作年が2018年とできて間もないので、動画配信サイトで無料で見放題というわけには残念ながらいきません。ですが一部サイトでは安価でレンタル可能ですので、是非興味がある方はチェックしてみてください。
個人的な感想としても、思わず涙がこぼれそうになるシーンもあり、ただの騒々しい映画ではなく、絶対に後悔しないと自信をもっておすすめします。
映画ニワトリ★スターの3大ポイントとは?
おすすめポイント1:成田凌がやたらイケメン!
主人公は、井浦新演じる雨屋草太ですが、同時に、いやそれ以上に相棒役の成田凌演じる星野楽人がいい味を出しています。
もともと180cmを超えるモデル体型の彼が、この楽人という役作りにおいて、いろいろな意味で相当絞り込んだようにみえます。自堕落で、乱暴で、でも少し優しくて、影があって…そんな楽人の魅力プラスもともとの成田凌の魅力も合わさってとても魅力的なイケメンです。
本作品で彼の赤に染めたちょっと変わったヘアスタイルに「ニワトリ★スター」の秘密が隠されています。
おすすめポイント2:映画の構成が斬新すぎる!
もともと出演者をみるだけで、面白そうとは思いましたが実際映画を見て感じたのは、2時間で1本の映画を見たはずなのに何か複数の違う映画を見た感じがしたことです。それだけ前半と後半の内容が変わっていました。
前半は、バイオレンスエログロファンタジーといった感じで、後半は感動ヒューマン・ドラマといった内容です。
とにかく前半は刺激的で激しく感情を揺さぶられます。固唾をのむとよく言いますが、文字通り緊張してこちらの呼吸が止まるのではないかという場面もありました。また、サンプリングやコラージュ、アニメーションなどの異なる素材を共存させ凝縮し、これまでにない日本映画を誕生させました。
後半は、家族との交流、親友への熱い思い、家族を持つ意味や悲しい別れなどなど涙なしには語れない内容になっています。
構成の斬新さという意味においては、前半部分と後半部分との振り幅の大きさ、感じる温度差が大きいということです。
また、前半部分でアニメーションを導入してあり妙に画面に引き寄せられたり、成田凌とLiLiCoの濃厚な濡れ場シーンがあったりと何となく落ち着きませんが、最終のエンドロール後であぁこんな終わり方でよかったなと思わず唸ってしまうような決め方です。
この作品は、自主作品でありながら、最終的に全国46館での公開になりました。まだ見ていない方は、是非動画配信サイトをチェックして見てみてください。
おすすめポイント3:魅力的なキャラが大量に出てくる
主人公は、雨屋草太で大麻の販売を手掛けている裏社会の住人ですが、そうは思えないほど穏やかで物静かな性格です。喋り方もこてこての大阪弁というより、どこか京都弁のような優しい話し方です。
一方、その草太と同居している沖縄出身の楽人は、作中のセリフからも想像できるように自由奔放で楽天的な性格です。しかし、幼少の頃、父親から虐待を受けたことによる心に闇を抱えているようでもあります。
同じく沖縄出身の知花月海は、大都会東京で偶然楽人と再会するなど、深い縁を持った女性です。シングルマザーとして必死に生きますが、ちょっとした心の弱さを露呈したときに、覚せい剤に手を出しその依存に苦しみます。
草太の実父は、猫とたばこが好きな、息子とよく似た穏やかな性格ですし、お母さんも穏やかで優しい人です。一方でアパートの管理人は、いきなり下着姿で楽人と濃厚な濡れ場シーンを繰り広げますし、半グレの面々やそれを束ねるヤクザの八田や爬部井も強烈なインパクトがあります。
大麻の販売から宇宙旅行まで、いったい何の映画かなと思うところもありましたが、それぞれの魅力的なキャラクターがその役回りをきちんとこなしながら、映画全般に流れる一貫したテーマを理解していたからこそ、最終的にまとまりのある一作に仕上がっているのです。
映画ニワトリ★スターはこんな人におすすめ
バイオレンスファンタジーが好きな人
前にも書きましたが、この映画「ニワトリ★スター」という作品、前半と後半が全く違う内容にも思えます。登場人物や舞台は変わらないのに不思議です(舞台は、東京から大阪や一部沖縄も出てきますが)。
その作品の前半部分は、基本的にバイオレンスエログロファンタジーといった内容であり、そういう映画が好きな方にはとても楽しめると思います。
舞台は、東京のある奇妙な雰囲気のそしてかなり古ぼけたアパートです。自堕落な生活を続ける2人の男性が主人公ですが、大麻の販売の関係で自称ラッパーのJAYと関わったためにそれがきっかけで、本物のヤクザとつながってしまいます。
ヤクザや半グレ集団が出てきて大麻の販売絡みなので当然、バイオレンス満載ですし、またアパート管理人との濃厚な濡れ場シーンもあります。途中、普通の映画ではあまり見られないアニメーションを導入しているシーンもあり、刺激的な何か息苦しい感じで前半は進みます。
ヒューマン・ドラマが好きな人
中盤から後半にかけてですが、主人公の草太が楽人との共同生活を解消して大阪の実家に帰ったり、楽人が月海やその息子との生活をスタートさせたり、それぞれの人生に変化がおとずれます。
楽人は、生活の糧を得るために働こうとしますが上手くいかなかったり、そのためにヤクザの仕事に手を染めたり、そんな展開で物語は進んでいきます。
もともと自分の人生に不安を抱いていた草太は、大阪の実家に帰り、その実家が営むお好み焼き屋の跡を継ごうと働きだします。ありきたりの日常ですがそこに小さな幸せを見出します。
一方の、楽人はヤクザの仕事で徐々に追い込まれていきますが、あることがきっかけで沖縄に月海と息子と3人で逃げることになります。逃亡先の沖縄でつかの間の幸せを感じる3人ですが、楽人は病魔に侵されて…後半は家族との交流や生きることの大切さ、まさにヒューマン・ドラマになっています。
前半が刺激的だったので、徐々に落ち着いて画面に集中できるのではないでしょうか?最終場面に向けては涙を誘う場面も用意されています。
一風変わった作品が好きな人
先にも書きましたが、この映画「ニワトリ★スター」は監督の初制作でしたし、自主制作でしたが最終的には全国46館で公開されるなど素晴らしいパッションとエネルギーに溢れる作品です。
映画としてひとつのジャンルに分類されにくいバイオレンスあり、一部エログロあり、ファンタジーあり、後半はヒューマン・ドラマといったようなさまざまな要素を含む作品です。
普通は、1つの作品にいろいろなテーマを詰め込みすぎると、場合によっては消化不良を起こして結局何を言いたいのかわからないということにもなりかねません。
しかし、本作品はおそらくは全編を通じて社会的弱者への、温かい視線を投げかけているといった、一貫したテーマが流れているがゆえにうまくまとまったのではないかと感じます。
前半部分にはアニメーションを導入するなど斬新なアイデアが盛り込んでありますし、一番驚いたのはエンドロール後の展開に「あ、こういう終わり方をするのか!」と思わず感心して、妙に心地よい感動をおぼえる仕掛けがほどこされていることです。
映画鑑賞が趣味の方で、いろいろなジャンルを知っている方でもなかなかお目にかかれない傑作でしょう。一風変わった作品が好きな方に是非お勧めしたい作品です。
動画配信サイトで見られます。エンドロール後にも注目ですよ。どうぞお見逃しなく。
映画館で見逃した人必見!映画ニワトリ★スターをお得に見られる方法とは?
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映画ニワトリ★スターのあらすじと魅力「※ネタバレ注意」
東京の片隅にある奇妙なアパート「ギザギザアパート」の一室に住みながら、明確な目標もなく自堕落な生活を続ける大阪出身の草太と沖縄出身の楽人が主人公です。
鶏のように尖った髪を赤く染め上げた、楽人のニックネームはニワトリ★スターでした。彼らは、そのアパートの一階にあるバー「FUS]で深夜のアルバイトをしながら共同生活を送っています。
もともとは、バーのマスターが楽人を連れてきて草太に会わせたのがきっかけです。草太には一つ秘密があります。それは、大麻の販売をやっているということです。実際は小遣い稼ぎ程度の半端な売人です。
大きな夢や目標といったものはないけれど、それなりに幸せな生活を送っていた2人ですが、そんな生活が長続きするわけはありません。
ある日、草太の大麻を卸していた半グレ不良ラッパーのJAYが、ヤクザの八田の名前を出して調子に乗っていました。怒った八田やその部下の爬部井達が、勢い余ってJAYを殺してしまうと、次にJAYから大麻を買っていた草太たちが目を付けられます。
ヤクザの下働きをさせられるとすっかりビビった草太は、楽人との共同生活にピリオドをうち、実家のある大阪に戻ってしまいます。
行くあてのない楽人は、同じ沖縄出身で元恋人の月海と偶然再会したことをきっかけに同居生活を始めます。月海はシングルマザーで、覚せい剤に溺れていましたが、楽人が何とか立ち直らせようと努力します。
楽人は、月海とその息子のティーダを支えるため就職活動を始めますが、赤毛とタトゥがネックになって上手くいきません。髪の毛を黒髪に戻しても仕事が見つからない彼は、仕事を紹介してもらおうと八田の元を訪れます。
彼は、八田達からまともな仕事を紹介してもらえると思っていましたが、結局はバイト的な感覚で合法ドラックをさばくように説き伏せられます。
いったんは八田から寮と称して高級マンションを貸与される楽人でしたが、非合法の仕事を強要されます。どんどん深みにはまっていく彼と、何か不安そうな表情の月海です。
そんなある日のこと、楽人の直属の上司にあたる川下から楽人の様子を聞き、八田達が楽人のマンションに向かいます。そこで新たな事実が分かります。
実は月海は爬部井の元娼婦で、彼に薬漬けにされていたのでした。川下が日曜日で仕事が休みの楽人にお茶しようと誘います。いやいやながらも、マンションの出入り口に向かうと、あろうことか同じマンションの住人で自らを神と名乗る狂人が、八田と爬部井を日本刀で斬殺しているところでした。
何が起こっているのかさっぱりわからない楽人です。狼狽しながら月海とティーダを連れて沖縄行きを決めたのでした。
その後、沖縄でつかの間の幸せを満喫した3人ですが、楽人にガンが見つかってしまいます。あっけなく最期を迎える楽人。
楽人は生前、草太に誕生日プレゼントを贈ろうとして、たまたま飛び込んだおもちゃ屋でプラネタリウムを購入していましたが、仕事が忙しく、また神の男事件などで贈れずにいました。
そんな楽人の思いを胸に残された2人は、大阪に行き、草太に会いプレゼントを渡します。それには手紙が添えられており、それを読んだ草太は涙を流しながら映画は終わります。
エンドロール後に素敵な展開があって物語は終わります。ひとつはティーダが大人になってサッカー日本代表でW杯で活躍するのです。
もう一つは、草太は生前の楽人と語った夢を実現させ宇宙旅行へ旅立つのでした。当然、動画でもこのエンドロール部分は見逃せません。
映画ニワトリ★スターを面白くする主な登場人物キャスト
【雨屋草太役】井浦新
大阪府出身で実家はお好み焼き屋です。東京に出てきて特に夢や目標がある訳でもなく、深夜のバーでバイトをしながら中途半端な大麻の売人を続けていました。
半グレ不良ラッパーから大麻を卸してもらっていましたが、ある時ひょんなことから本物のヤクザとかかわりを持つ事態に陥りました。ビビった彼は、相棒の楽人との共同生活を解消し大阪に戻ります。
その後は、実家のお好み焼き屋を継ぐべく頑張ります。この映画ニワトリ★スターの主人公です。
【星野楽人役】成田凌
沖縄県出身で天真爛漫で自由を好む性格です。幼い頃、父親からの激しい虐待を受け、それが心の傷になっているようです。
草太との共同生活を解消した後は、月海との同棲、ヤクザの元での仕事、沖縄への逃亡など波乱万丈の生活を経て、病気の為亡くなります。
この映画ニワトリ★スターのもう一人の主人公で、映画の題名は彼のトサカのような赤髪からきています。
【知花月海役】紗羅マリー
沖縄出身で、以前楽人と恋人関係で、東京で偶然再会しました。シングルマザーであり頑張っていますが、実は以前、ヤクザの爬部井の娼婦だった過去がありました。彼にヤク漬けにされて中毒になりましたが、楽人との出会いや彼の献身的な努力もあって立ち直りをみせました。
【八田清役】津田寛治
広域暴力団三次団体の組長を務めています。残忍かつ攻撃的な性格で、半グレ不良ラッパーのJAYを残忍なやりかたで殺してしまいました。
この作品には、他にもたくさんの人物が登場します。月海の息子のティーダや、主人公草太の実家の両親、ギザギザアパート管理人、バーのオーナーやお客たち、強面のヤクザの面々、そして謎の男、神の男などです。
とても全員は紹介できませんが、この魅力的な面々を是非、動画配信サイトでチェックしてみてください。
映画ニワトリ★スターの作品情報をお知らせ
公開年:2018年
配給:マジックアワー
監督:かなた狼
原作:たなか雄一狼
脚本:いながききよたか
動画配信については、別途記載していますが、2018年の作品ということもあり完全無料のサイトはありませんでしたが、安価でレンタルできるようです。
この映画ニワトリ★スターは、原作は「たなか雄一狼」、監督は「かなた狼」。名前が似ているので調べたら同一人物でした。