映画『二十六夜待ち』は面白い?感想と動画配信サイトで無料で見る方法

邦画
映画「二十六夜待ち」は、「海辺の生と死」の越川道夫監督が手掛けるヒューマン・ドラマです。

このタイトルは、江戸時代に庶民の間でよく行われていた、夜中に月が出るのを待ちながら願いごとをする行事が由来となっています。この記事では、「二十六夜待ち」のあらすじやみどころ、動画配信サイトで視聴できるかどうかを紹介します。

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「二十六夜待ち」はどんな映画なの?

切ない二人を主役にした大人のラブストーリー

2017年12月23日に公開された「二十六夜待ち」は、佐伯一麦による同名小説を映画化した作品です。

震災によって心の傷を負った男女が互いに惹かれ合い、心と体を求め合う大人のラブストーリー。井浦新と黒川芽以によるダブル主演で、お互いを思いやりながらも微妙にすれ違ってしまう、切ない二人が見事に演じられています。

井浦新が演じる杉谷は、記憶を失っていて自分がどこの誰なのか、どこから来たのかもわからない。一方、黒川芽以が演じる由実は、震災で何もかも失ってしまい、封印してしまいたい過去を抱えている。

記憶を失い苦しむ男と、忘れたい記憶を持つ孤独な女が出会うところから、ストーリーは動き出します。

杉谷のぎこちなさや戸惑い、ときおり見せる由実の孤独感、そして二人の微妙な距離感。切ない雰囲気が丁寧に描かれていて、二人の過去や未来に想いをはせずにはいられません

二人は心の傷をいやしてお互いを理解し、それぞれの居場所を見つけることができるのでしょうか。杉谷は記憶を取り戻し、自分自身を受け入れることができるのでしょうか。二人の行く末に、最後まで目が離せません。

R-18指定の濃厚なベッドシーンが見逃せない!

「二十六夜待ち」には大胆なベッドシーンがあり、R-18に指定されています。その濃厚さは、のちに井浦新が「あそこまでの生々しいラブシーンを演じるのは、初めての挑戦だった」「爆発的にラブシーンを表現できた」と語るほど。

二人が全力でラブシーンに挑戦していて、杉谷と由実がお互いに激しく求め合うさまを見事に描き出しています。

ベッドシーンの中では、井浦新の大きな背中やきれいな手にくぎ付けになってしまうでしょう。黒川芽以の肌の露出や、色っぽい視線も必見です。

さらに、ベッドシーンが単なる愛情表現だけで終わらないのも、この作品のおもしろいところ。むさぼり合うようにお互いを求め合いますが、その途中でも杉谷は過去の記憶がないことに悩まされ、突然自分の心にブレーキをかけてしまいます。

濃厚な愛情表現の狭間にただよう二人の気まずさや微妙な空気感が、この作品の何ともいえない魅力を作り上げているといえるでしょう。

過去作品で高評価を得ている越川道夫監督による作品

監督を務めたのは、多くの作品のプロデューサーを手掛けてきた越川道夫です。越川道夫監督は、劇場での勤務や演劇活動などを経て、映画配給会社での宣伝や映画配給などを行ってきた経歴を持っています。

1997年に自身の映画製作・配給会社を設立してからは、多くの映画や動画をプロデュースしてきました。代表的なプロデュース作品には、2001年公開の「路地へ 中上健次の残したフィルム」や2010年の「海炭市叙景」、2012年の「かぞくのくに」などがあります。

初めて監督を務めた作品は、2015年に公開された「アレノ」です。監督としての代表作品には、ほかにも2017年公開の「海辺の生と死」、2018年公開の「月子」などがあり、どれも高い評価を受けています。

さまざまなテーマを取り上げていますが、中でも得意とするのは、人の生と死や、性についての表現です。「二十六夜待ち」は、越川道夫監督の得意分野にスポットライトが当てられた作品なので、その手腕が遺憾なく発揮されているといえるでしょう。

第30回東京国際映画祭では、「二十六夜待ち」が日本映画スプラッシュ部門に選出されました。

映画「二十六夜待ち」はここに注目!3つのみどころ

おすすめポイント1:全体にただようやさしい空気感

「二十六夜待ち」は、テンポよく話が進んだり、手に汗を握るような迫力あるシーンが次々出てきたりするような作品ではありません。

ベッドシーンは濃厚で迫力がありますが、それ以外のストーリーの展開はゆっくりしたものです。ワンシーンワンシーンがとても大切にされていて、二人の心情が丁寧に描き出されています。微妙な間や、繊細な空気感がとても大事にされているのです。

二人がつらい過去を抱えているからこそ、見ている側としてはその過去を乗り越えられるのかが気になりますよね。特に、杉谷がどこの誰なのか、過去の記憶を取り戻せるのかどうかは非常に気になるポイントです。

しかし、作品の中ではその重要なポイントに関わるストーリー展開も、とてもゆっくりしたものです。

少しもどかしくも感じますが、それによって周囲の人のサポートの温かさや、二人がお互いを思いやるやさしい気持ち、すれ違う微妙な心情などがいっそう浮かび上がっているといえるでしょう。

ストーリーの展開がゆっくりしている分、料理店の中にただよう穏やかさやおいしそうな料理、時の流れの過酷さなど細かな点が見事に強調されているのです。切ないストーリーですが、その中にどこかほっこりと安心するような、やさしい空気感が流れています。

おすすめポイント2:その日の気分や状況によって受ける印象が違う

「二十六夜待ち」は、見る人によって感想や受けたイメージが大きく分かれる作品です。テンポのよいストーリー展開や、起承転結がはっきりしているようなわかりやすいストーリーが好きな人は、どこか物足りなく感じるかもしれません。

杉谷や由実の行動の理由がはっきり明かされない部分もあるので、もどかしく感じることもあります。

「人生の中で今が絶好調」というような、ポジティブで元気いっぱいの気分のときは、闇を抱えている二人の心情に感情移入しにくいこともあるでしょう。

しかし、うまくいかないことが多くて悩んでいるときや、ちょっと今はゆっくりしたいな、という気分のときにはおすすめの映画です。

惹かれ合うのに積極的になれない二人の繊細な気持ちや、隠しきれないほどの深い心の闇に悩まされる心情に、深く感情移入できるに違いありません。

作品の中で随所にある微妙な間にも、さまざまな思いをはせることができます。数カ月や数年経った後にもう一度見てみるなら、そのときの自分の状況や気持ちによって、また違った感想を持つはずです。

映像を見ながら自分でイメージしなければならない部分が多いので、何度見ても楽しめるでしょう。

おすすめポイント3:二人が過去の傷をどのように乗り越えるかが必見!

この作品の見どころは、やはり二人の過去の傷がどのようにいやされていくのかというところです。二人の抱える心の傷はまったく違う種類のものですが、孤独感を抱えているところや記憶に悩まされているところは共通しています。

杉谷は、自分が誰なのか、家族がいるかどうかもわかりません。由実は、津波で家族も家財も失ってしまっています。深い悲しみや喪失感、絶望、自分が生きていることに対する疑問など、さまざまなものを背負って生きていかなければならない杉谷と由美。

まるで真冬の夜空のような暗闇の中にいる二人は、生きる希望を見出すことができるのでしょうか。動画配信サービスを利用して、二人がわずかな光を見つけられるかどうか、ぜひチェックしてみましょう。

映画「二十六夜待ち」を楽しめるのはこんな人!

変わりたい、または一歩踏み出したいという気持ちのある人

杉谷と由実は、互いに心を通わせるうちに、だんだん今後のことや将来について真剣に考えるようになります

将来について考えるということは、二人にとって心の傷と正面から向き合うことも意味していて、つらいことです。それでも、杉谷は失った記憶を取り戻そうとして、行動を起こすようになります。

一方の由実は、杉谷との出会いを通して孤独感や喪失感がしだいにいやされ、自分の居場所を見つけられるようになります。

新しい行動を起こすのは、とても勇気がいることですよね。過去の傷と向き合うのであれば、なおさらです。杉谷と由実の行動や成長は、今の状況を変えたいと思っている人や、何か新しいことを始めようと思っている人には、共感できる部分が多いでしょう。

また、杉谷の記憶はふとしたことをきっかけに戻り始めますが、それが原因で由実との間に距離が生じてしまいます。新しいことを始めると、すぐにはうまくいかずに悩んでしまうこともあるでしょう。しかし、その中でも二人は少しずつ前に向かって進んで行きます

こうしたストーリーは、新しいことを始めるときに感じるこわさや戸惑いの気持ちに寄り添いながらも、一歩踏み出す勇気を与えてくれるはずです。

直接描かれていない部分をイメージするのが好きな人

「二十六夜待ち」には、言葉で表されていない表現やストーリー展開が多くあります。なぜ杉谷がこのときにこう行動したのかなど、自分でイメージして結論を出さなければならないシーンもあります。

お互いに関する心情も、しぐさや視線、ふとした表情などから読み取らなければならないことが多いでしょう。

こうしたはっきりされていない、あいまいな表現からいろいろなイメージができる人は、この映画を最後まで楽しみながら見られるはずです。

現在だけでなく、二人の過去や未来にまで思いをはせながら、それぞれに感情移入しながら応援してあげることができるでしょう。直接的ではない、微妙な空気感を楽しめる人はぜひ動画をチェックしてみましょう。

全力の演技を楽しみたい人

この作品は、キャストの全力の演技も十分に楽しめます。まず、ダブル主演の井浦新と黒川芽以は、濃厚なベッドシーンからわかるように、体当たりの演技にチャレンジしています。

喜怒哀楽をはっきりとは出さずに、奥底にしまいながらもしぐさや微妙な間などで感情をうまく表しているところは、見事としかいいようがありません。言葉ではなく空気感や雰囲気が大切にされた映画だからこそ、二人の演技力が随所で光っています。

井浦新は、杉谷の不器用さや心の中の葛藤をうまく演じています。黒川芽以演じる由実の、心の動きの変化やたたずまいの色っぽさも必見です。山田真歩演じる義足の女性も、さりげない会話の中で人間のたくましさをアピールしていて、映画の中では重要なエッセンスを加えています。

このほか、キャストは出演した作品で数々の受賞歴を持つ天衣織女や、さまざまな役柄を演じた経験のある鈴木晋介、映画だけでなくCMや舞台でも活躍中の杉山ひこひこなどです。

淡々と進むストーリーの中で、これらの登場人物の演技が、杉谷と由実に物事をじっくり考えるように促したり、前を向いて生きることの大切さを教えたりしています。

映画を見るときにはキャストの全力の演技に期待をするという人も、秀逸な演技を存分に楽しむことができるでしょう。

映画「二十六夜待ち」は無料で視聴できる?お得に見る方法!

映画「二十六夜待ち」は、動画配信サービスで視聴できるかどうか、調べてみました。

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映画「二十六夜待ち」のあらすじ!※ネタバレ注意

動画配信サービスでぜひチェックしたい、映画「二十六夜待ち」のあらすじを紹介します。

震災による津波で家族や家財、仕事など、大切なものをすべて失ってしまった由実。その悲惨な状況から逃れるように、福島県いわき市にある叔母の家に身を寄せます。

叔母は由実が負った心の傷を心配して、外に働きに出ることを提案しました。そこで由実は、アルバイト募集の張り紙を見て、路地裏にひっそりとたたずむ小さな飲み屋に面接に行きます。

そこで出会ったのは、一人で店を切り盛りする無口な店主・杉谷です。杉谷は人とまともに会話をしないどころか、目も合わそうともしません。実は、杉谷は山で遭難したことにより、過去の記憶を一切失ってしまっていました

自分が誰なのか、どこから来たのかなどを思い出すことはできません。失踪届や捜索願も出されていないので、誰なのかを特定できないままです。

記憶を忘れてしまってはいても、包丁の使い方や魚のさばき方など、手は料理をすることを覚えていたので、飲み屋の店主として働いていました。

新しい名前を使い始めて8年になった杉谷は、福祉課の木村などあたたかな人たちに囲まれて生活しています。それでも、自分が誰なのかわからないことで常に孤独におびえ、虚無感をぬぐい去れずにいました。

居酒屋の面接を受けた由実は、アルバイトで働き始め、杉谷との距離もだんだん近くなっていきます。心にぽっかりと空いた大きな穴を埋めるように、惹かれ合い、求め合う二人。

ある日、閉店後に杉谷は由実を突然抱きしめ、それをきっかけに二人は何度も体を重ね合うようになります。

抱き合いながら喜びを感じ、お互いの体温を感じることは、二人にとって自分たちが今ここに生存していることを確認させてくれるようです。

しかし、体の欲望を満たすことはできても、心に空いた穴まで完全に埋めることはできません。お互いを思いやる気持ちはあるのに、記憶を取り戻したい男と記憶を忘れたい女は、どうしてもすれ違ってしまいます。

常連客の理解や周囲のサポートなどにより、二人は夫婦のように過ごし、徐々に将来について真剣に考えるようになります。

ある日、杉谷は「東京へ行ってみよう」と由美を誘います。由実は、杉谷は東京から来た人ではないかと思っていました。東京へ行くと、杉谷の身元を特定する手掛かりをつかめるかもしれません。

しかし、杉谷の記憶が戻ると、杉谷は自分の元を去ってしまうのではないかと考えて、由実は心配になります。杉谷を愛するようになればなるほど、杉谷の記憶が戻ったときの不安も大きくなっていたのです。

一方の杉谷も、新しい生活がスタートすれば、過去の自分を失ってしまうのではないかと恐れます。

叔母が突然倒れたことや、義足の女性との出会いなどをきっかけに、東京行きを決心する由実。二人は上野駅に降り立ちますが、結局東京で手掛かりを得ることはできず、杉谷の身元を特定することはできませんでした。

杉谷の記憶は戻らないままですが、二人はそれでも前を向いて歩いていく決心をします。記憶は戻らなくても、記憶を失ってから今までの大切な8年間があるのです。

最後に、東京のホテルで二人は激しくお互いを求め合い、これまで以上に欲望を放出させます。思い出せない過去と、忘れたい過去を持つ二人は、かすかな光を見出すことができました。

すれ違う二人が、月と波が惹かれ合うようにお互いを愛し求め合う、切なくもあたたかい大人のラブストーリーになっています。

映画「二十六夜待ち」のメインキャスト

映画「二十六夜待ち」のメインキャストを紹介します。どの登場人物も秀逸な演技が光っているので、ぜひ動画配信サービスでチェックしてみましょう。

【杉谷役】 井浦新

【由実役】黒川芽以

【由実の叔母】天衣織女

【由実の叔父】鈴木晋介

【常連の客】杉山ひこひこ

映画「二十六夜待ち」の作品情報

動画配信サービスでおすすめの映画「二十六夜待ち」の作品情報です。

原題:二十六夜待ち

公開年:2017年

監督:越川道夫

脚本:越川道夫