まるでびっくり箱を開けたときのような驚きが盛り込まれている映画『ファイト・クラブ』

洋画(海外映画)

1999年に公開されたにもかかわらず、いまだに根強い人気を誇る映画『ファイト・クラブ』です。U-NEXTやビデオマーケットなどの動画配信サイトで視聴できます。

アカデミー賞の受賞歴こそありませんが、過激な内容がアメリカでも反響を呼んでさまざまな議論を呼び起こした作品です。公開当初はそれほど話題にはなっておらず、製作費が回収できないという始末でした。

しかし、徐々に口コミで評判を呼んで人気が高まり、2008年にイギリス最大の映画雑誌のアンケート調査では、歴代最高の映画ランキングでベスト10に選ばれているほどの作品です。

映画好きならこの話題作を必ず見ておくべきでしょう。そこで、この記事では映画『ファイト・クラブ』のあらすじや無料で視聴できるお得な方法について感想を交えながら紹介します。

1分でわかる!公式ライター・トキエスによる映画解説

エドワード・ノートンとブラッド・ピットが共演した名作『ファイト・クラブ』。私個人的に、「衝撃」という言葉が一番似合う映画だと思う。1999年に日本で公開され、20年たった今でも世界中のサスペンス好きに愛され続けている。

平凡で退屈な生活を送るジャック(エドワード・ノートン)は、ある日テイラー(ブラッド・ピット)と名乗る謎の男と出会う。彼に誘われるがまま秘密組織「ファイト・クラブ」のメンバーになったジャック。そこは、男と男の拳がぶつかり合い、血しぶきが飛ぶ過酷なクラブだった。

平凡な生活を送るジャック――。それだけを聞くと、ごく一般的な男性像を思い浮かべるかもしれない。しかし、彼にはとんでもない癖…というか、趣味がある。それは、末期がん患者や結核患者などを装い、セルフヘルプグループへ通うことだ。

平凡だけど、どこか歪んでいる…そんなジャックをうまく演じきったエドワード・ノートン。『真実の行方』での怪演が注目され、その後さまざまな話題作に引っ張りだこになったエドワード。彼の怪演っぷりは、もちろん本作でも発揮されている。

まるでびっくり箱を開けたときのような驚きが盛り込まれている作品。本作が放つ危険な魅力に、アナタも吸い込まれてしまうことだろう。

トキエス
ライター:トキエス
映画ライター。兵庫県出身。サスペンス・スリラー作品記事をメインに執筆。趣味は海外映画のロケ地巡り。

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『ファイト・クラブ』を鑑賞するべきおすすめポイント3

おすすめポイント1:過激な演出が盛りだくさん

この映画には、派手なアクションシーンはあまり登場しませんが、暴力的なシーンはたくさんあります。基本的に『ファイト・クラブ』は素手で殴り合ってストレスを発散することを目的にした会なので、なかには血みどろになって格闘するシーンも映し出されます。

そのため、そのようなシーンが苦手な人は気をつけましょう。ただし、『ファイト・クラブ』内の戦いでは基本的に銃やナイフといった武器の使用はありません。そのため、男らしく素手同士で戦うシーンが多数登場するのも見どころです。

また、作品中盤ではタイラーが「僕」の右手を水酸化ナトリウムで焼くシーンや、オーナーに殴られたタイラーが相手に自分の血を浴びせるといった過激なシーンもあります。

それらはすべて、退屈な毎日をよしとしないタイラーの信念が取らせた行動です。新しい行動を起こすためには、痛みこそが重要だと考えているタイラーの言動はかなり過激ですが、「一理ある」と思う人も多いのではないでしょうか。

『ファイト・クラブ』の人気はこのタイラーの破天荒な行動に影響されているといっても過言ではありません。公開から20年近くが経過しても、一部の間に根強いファンのいるタイラーの行動には度肝を抜かれることでしょう。これまでに見たことのない刺激的な描写を動画で味わってみましょう。

おすすめポイント2:ブラッド・ピットのカッコよさ

ブラッド・ピットというと一時期トム・クルーズレオナルド・ディカプリオなどと同じく、女性から絶大な人気を誇ったカリスマ俳優です。『ファイト・クラブ』に出演したときの彼の年齢は、30代中盤でまさに男性として魅力的な時期だといえます。

しかも、ただでさえカッコいいブラッド・ピットが役作りのために鍛え上げられた肉体を披露するのですから、女性ファンは必見です。

『ファイト・クラブ』ではルール上、戦う人物たちは「シャツと靴を脱ぐこと」と決まっています。つまり、ジーンズだけで戦うことがルールで決まっているのです。

そのため、物語中盤にかけてはブラッド・ピットの肉体美をたくさん堪能できます。その肉体美は女性だけでなく、男性から見ても理想的なものに感じることでしょう。

また、ブラッド・ピット演じるタイラーはカリスマ性を持った人物で、自分の思うことを実行し、それを成功させていきます。一方、主人公であるはずの「僕」はどこか気弱な性格で、いまいちぱっとしません。

この映画では彼ら2人の対比が見事で、カッコいいタイラーとさえない「僕」という構図が終盤まで続きます。その結果、ブラッド・ピットのカッコよさが際立つのです。

2008年に行われたイギリス最大の映画雑誌の「最高の映画キャラクター100人」で1位に輝いたブラッド・ピットのカッコよさをぜひ動画で確認してみましょう。

おすすめポイント3:見事な演出

この映画は最後にどんでん返しがあるので、サスペンスに分類されます。しかも、そのどんでん返しに気づく仕掛けは、よく見てみると物語の比較的早い段階から登場しているのです。

しかし、その演出の巧妙さが絶妙で、ほとんどの人は違和感を覚えながらも疑問にまで発展することなく、物語を鑑賞してしまうことでしょう。どんでん返しの内容については、これまでの映画にもあった展開なので、勘のいい人は途中でおかしいなと思うかもしれません。

しかし、どんでん返しの内容になんとなく気づいていたとしても、まさかそうくるとは思わせない演出の巧妙さがこの映画の特徴です。演出の巧妙さにはサブリミナル効果が与えている影響が大きいのでしょう。

おそらくほとんどの人が「サブリミナル効果がある」と認識した状態で動画を鑑賞しなければ気づかないほどです。知らず知らずのうちに、本来は存在しないはずの彼が存在していることを視聴者に意識させています。

果たして、本来は存在しないはずの彼とはだれのことなのでしょうか。

『ファイト・クラブ』を楽しめる人って?

どんでん返しが好きな人

『ファイト・クラブ』は一見するとアクション映画だと思う人もいるでしょうが、実はストーリーに大きな矛盾を抱えています。注意深くストーリーを見てみると、うまく話題を変えたりカメラの角度を変えたりして気づかせない工夫を凝らしています。

そのため、あらかじめネタをわかっていないと、どんでん返しの内容に気付けない人がほとんどでしょう。サスペンスにありがちな、最後の最後でこれまでのストーリーがひっくり返るという展開が好きな人は、ぜひ動画で視聴してみるべき映画です。

サスペンス映画のなかには、びっくりさせようとしすぎてネタバレ要素がふんだんに演出され過ぎているものもあります。しかし、『ファイト・クラブ』のネタバレ要素は本当にさりげなく演出されているのが特徴です。

サスペンス映画を見ていても、途中でおおまかな結末がわかって飽きてしまうという人も、『ファイト・クラブ』についてはきっと「やられた」と感じることでしょう。

最近、驚くような映画が少なくなったという人は、『ファイト・クラブ』を視聴してみるとよいです。きっと想像していなかった結末が待っているはずです。

刺激的な映画が好きな人

この映画の根底にあるテーマは、退屈な日常を脱出するためには痛みを伴うことが必要だというものです。そのため、演出については必要以上に過激なシーンも多く含みます。

主人公の「僕」は現在の生活に不満があるわけではありません。仕事自体は忙しく、飛行機で各地を飛び回っていますが、それなりの収入はあります。

時間があるときには、家具や食器類などのショッピングをして、とくに不自由があるというわけではありません。恋人がいればいいとは思いますが、特別無理して欲しいというわけでもありませんでした。

しかし、人間というのは不思議なもので、現状の生活が安定していれば安定いているほど「これが自分の進みたかった道なのか」と疑問に思うことがあります。この疑問については心当たりのある人も多いのではないでしょうか。

確かに、安定した生活を手に入れる代わりに失っているものもあるでしょう。たとえば、安定して働くためには上司に怒られても我慢しなければいけない場合もありますし、当然法律だって守らなければいけません。しかし、それらを我慢してまで、安定した生活は重要なのでしょうか

人の価値観はそれぞれで、必ずしも安定した生活を送らなければいけないというものではありません。

主人公の「僕」は心のどこかで、その事実に気がついています。しかし、安定した生活がそれなりに気に入っているところもあるので、その事実に本気で目を向けようとしません。

その結果、タイラーと出会うことになるのです。タイラーの刺激的な言動は「僕」が普段できないことを実現しているので、彼に対して興味を持ちます。

主人公の「僕」と同じように、普段の生活に不満はないけど、刺激的な毎日に興味があるという人は、きっとタイラーの虜になるはずです。

ブラッド・ピットのファンな人

ブラッド・ピットはもとからカッコいいですが、結論からいうと『ファイト・クラブ』に出演しているブラッド・ピットは「めちゃめちゃカッコいい」です。

20代の若いブラッド・ピットもカッコいいですが、30代中盤になって大人の色気も出始めた彼はもはや無敵だといえます。『ファイト・クラブ』の一年前に公開された「ジョー・ブラックをよろしく」では、まだどことなくかわいらしさのあるカッコよさがありました。

しかし、『ファイト・クラブ』では演じるタイラーが破天荒な人間である影響からか、とてもワイルドなカッコよさを見せてくれます。そのカッコよさは女性ファンのみならず、男性から見てもぐうの音がでないほどのものです。

2008年に行われたイギリスの映画雑誌のアンケート調査で「最高の映画キャラクター100人」で1位に輝いた理由がよくわかります。タイラーの役作りが見事であったのもその理由ですが、個人的にはこの作品のブラッド・ピットのカッコよさが異常だったからだと思います。

『ファイト・クラブ』を視聴できる動画配信サイトは?無料で見られる?

映画『ファイト・クラブ』は以下の動画配信サイトで視聴可能です。基本的に追加課金が必要ですが、初回登録キャンペーンなどで付与されるポイントを使えば無料で鑑賞できます。

配信している有料動画サービス比較

サービス 配信
Hulu ×
U-NEXT 〇別途料金
Netflix ×
ビデオマーケット 〇別途料金
フジテレビオンデマンド ×
dTV 〇別途料金
dアニメ ×
auビデオパス ×
Amazonプライムビデオ 〇別途料金
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『ファイト・クラブ』ってどういう内容の映画?

『ファイト・クラブ』はアメリカで製作されたサスペンス映画です。配給元は20世紀フォックスで、1999年に公開されています。さまざまな映画賞にいくつかの部門でノミネートされていますが、受賞にいたったのはイギリスのエンパイア賞の「英国女優賞」だけです。

このことからもわかるとおり、公開された当初はそれほど評価の高い映画ではありませんでした。実際に興行収入では製作費用を賄えず、20世紀フォックスの役員が複数名解雇されるという事態が起こっています。

また、この映画の舞台はアメリカの都市のウイルミントンだと言われており、実際にそこでロケが行われる手はずとなっていました。

しかし、「周辺ビルを爆弾で爆破する」や、「『ファイト・クラブ』の内容」などを模倣する犯罪者が出ると困るという理由でウイルミントンでのロケが中止になったほどの問題作です。そのため、実際にはロサンゼルスなどでロケが行われています。

この映画のすごいところは、公開から時間が経過してから再評価されてきている点です。2008年に行われたイギリス最大の映画雑誌のアンケート調査の対象は「読者1万人」「ハリウッド映画関係者150人」「映画評論家50人」という大規模なものでした。

しかも、歴代最高の映画ランキング500を選ぶという趣旨だったにもかかわらず、『ファイト・クラブ』は見事に10位に入ったのです。

トップ10にランクインしている映画のほとんどは、公開当初から名作と言われていたものばかりです。それに対して、公開当初はそれほど人気の出ていなかった『ファイト・クラブ』がこのランキングに入ってくるということは非常に珍しいケースだといえるでしょう。

ちなみに、ブラッド・ピット演じるタイラー・ダーデンは同年に同誌が行った「最高の映画キャラクター100人」というアンケートで見事1位に輝いています。

『ファイト・クラブ』の見どころは、「何をテーマに映画が製作されているかが最後のシーンまでわからない点」です。『ファイト・クラブ』というと、その名のとおり格闘シーンがメインだという印象を受ける人もいるでしょう。

しかも、映画の冒頭にまるでダイ・ハードを思わせるような爆弾によるビルの爆破が迫っていることを知らされます。このような演出から余計にアクション映画だという連想をしてしまう人も多いのではないでしょうか。

しかし、この作品のジャンルがサスペンスに分類されていることからもわかるとおり、実際には派手なアクションシーンはほとんどありません。むしろ、終盤に起こるどんでん返しの印象が強く残るためサスペンスに分類されています。

どんでん返しの内容に気付かせるような仕掛けは作中で随所に行っているのですが、その演出がさりげなさ過ぎてまったく気づかないのです。そのため、真実が明かされたときに感じる「あのときの不思議な言動はそういうことだったのか」という視聴者の驚きはこれまでに感じたことのないほど大きいものでしょう。

そして、真実を知ることによって、この映画で訴えたかった本当のことに気が付くことになるのです。真実の内容については、『ファイト・クラブ』以前にも、以降にも同じような真実が隠されている内容の映画はないわけではありません。

しかし、『ファイト・クラブ』ほど巧妙に、視聴者にわからないようにさりげなく演出に種明かしを組み込んでいる映画はないでしょう。

『ファイト・クラブ』では、さりげない演出を心がけるためにサブリミナル効果をさまざまな場所で使用しているのも特徴です。映画のさまざまなシーンである人物の姿を一瞬だけ写すことで、視聴者に彼の存在を上手に意識させることに成功しています。

しかも、それは不特定多数の人に紛れ込ませているので、視聴者にはっきりとその人物であることを認識させません。

この映画を何回も見てみると「そんなところにも写っていたの」と驚くこと間違いありません。動画配信サイトでは、期間内であれば何回でも無料で視聴可能なので繰り返し見てみることをおすすめします。

『ファイト・クラブ』には、それぞれの人生に何らかの不満を抱えている人たちがそれを吐き出すために集まってきます。

視聴者のなかには現在の生活にそれなりに満足していても、心のどこかでは今と違う自分になりたいと思う人もいるでしょう。平穏で退屈な毎日に嫌気がさしていて、刺激的な毎日が送りたいと思う人はぜひ視聴してみましょう。

『ファイト・クラブ』のあらすじについて※ネタバレ注意

ここから先は『ファイト・クラブ』のあらすじを紹介していきます。ネタバレを含んでいますので、閲覧には注意してください。

物語の始まりからマーラの登場まで

主人公である「」は大手自動車メーカーで働いている30歳の男性です。この映画は「僕」がタイラーという男に、なぜか銃口を咥えさせられているところから始まります。

どうやら、あと2分経過すると、「騒乱計画」が実行され、爆弾によって周辺のビルが吹き飛んでしまうようです。「僕」は「なんでこんなことになってしまったんだ。すべてはマーラのせいだ」と思い出し、回想シーンが始まります。

「僕」は金銭的には不自由していない、今の生活にそれなりに満足していました。ただ一つ悩みの種となっているのは、不眠症です。医者に相談すると「睾丸がん患者のセラピーに出てみたら「僕」の考えている悩みがいかに小さいものかわかるはずだ」と言います。

実際に睾丸がん患者のセラピーに出席してみると、自分でも思っていた以上に彼らの苦しみが理解でき、驚くことに「僕」は一緒に泣くこともできました。

号泣して気分が軽くなったおかげか、その日の夜はぐっすりと眠ることができたのです。この体験に味を占めた「僕」は、いろいろなセラピーの会合に出席することを決めます。

その結果、不眠症の症状が良くなっていることを実感していた「僕」でしたが、あるセラピーでマーラという女性と出会ったことで、状況が一変します。マーラはやせすぎていて、ひょっとしたら精神を病んでいるのかもしれないと思うような女性です。

しかし、セラピーにおいては観光気分的な雰囲気が感じられ、とても患者であるようには見えません。

どうしてもマーラのことが気になってしかたがない「僕」は、徐々に不眠症の症状が再発してしまいます。困った「僕」は、マーラにセラピーの分担を決めるように頼むことにしました。

タイラーの登場から『ファイト・クラブ』誕生まで

無事にセラピーの分担も決まり、普段の日常生活が戻ってきた「僕」でしたが、仕事先へ向かう飛行機内である人物と運命的な出会いをします。それが、偶然にも同じカバンを愛用していたタイラーという男性です。

彼は石鹸の製造や販売の仕事をしているということでした。同じカバンを愛用していたこともあって、意気投合した「僕」はタイラーと連絡先を交換して別れます。

しかし、自宅に帰ろうとしたところ、驚くことに自宅マンションが何者かに爆破され、帰る家がなくなっていたのです。途方に暮れた「僕」は先ほど知り合ったタイラーに電話をかけて会う約束を取り付けることに成功しました。

約束していた店で「僕」はタイラーの家に泊めてもらうことを承諾してもらいますが、店を出たところで「俺を力いっぱい殴ってくれ」という変なお願いをされてしまいます。

暴力的な行為にためらいのある「僕」は躊躇しますが、タイラーに重ねてお願いされるので殴りました。殴られたタイラーは、僕に殴り返してきます。そして、「もう一度殴ってくれ」とさらにお願いしてくるのです。

それを何度も繰り返して殴り合った2人はぼろぼろになっていましたが、妙な連帯感を覚えます。そして、タイラーが住んでいるという、廃墟へ移動して寝食を共にするようになるのです。

共同生活を始めてから毎週末には「ルーの店」で一緒に飲んだ後、その店の駐車場で殴り合いをすることが2人の暗黙の了解となります。しかし、その殴り合いは2人だけのものではなく、徐々に見物人が集まるようになり、規模が大きくなっていきました。

そして、頻繁に開催されるようになったある日、ルーの店の地下室に場所を移して毎晩格闘大会を行うようになります。その格闘大会の名前は「ファイト・クラブ」でした。

『ファイト・クラブ』の暴走から衝撃の事実を知るまで

『ファイト・クラブ』に入会するにあたって必ず守らなければいけないルールが決められます。「『ファイト・クラブ』のことは決して口外するな」というのもそのルールの一つでした。

そのため、『ファイト・クラブ』の会員同士が街中で偶然出会ったとしても赤の他人のフリをすることが暗黙のルールとなっていたのです。そして、会員はどんどん増えていき、不眠症の症状も改善していきます。

気が付けば「僕」はセラピーに通う必要がなくなりました。そんなころ、会合に参加しなくなった「僕」の理由を知りたくなったマーラが電話をかけてきます。

マーラに興味のなくなった「僕」は無視しますが、タイラーが彼女を気に入ってしまい、部屋へ連れ込むようになってしまいました。せっかくの新しい生活がまたしてもマーラに邪魔されたように感じた「僕」は、彼女をさらに嫌いになります

ときを同じくして自宅マンションのドアが爆発物で破壊されたということを刑事から教えられた僕は、その刑事に「ダイナマイトを作れる人物を知っているか」と聞かれます。

しかし、そんな人物にまったく心当たりなどない「僕」は、刑事に帰ってもらいました。すると、その日の夜にタイラーが石鹸を作るといい始めるので、手伝うことにします。

その際に石鹸の製造過程で出るグリセリンという物質が爆弾の原料になることを聞かされます。また、石鹸を作る材料の一つである水酸化ナトリウムをタイラーが「僕」の右手の甲にわざとかけてくるのです。

皮膚が焼けて痛みに悶絶する「僕」に向かってタイラーは「すべてを失ってこそ本当の自由が手に入る」と訴えてきます。「僕」が「タイラーのほうこそ、この痛みが理解できるのか」と聞くと、彼は黙って自分の右手を見せてきます。タイラーの右手には「僕」とまったく同じやけどの跡が残っていました。

時間が経過するにつれて『ファイト・クラブ』の人気はますます高まり、会員数も増加していきます。しかし、『ファイト・クラブ』の創設者がタイラーのみだという噂が広まっていることに「僕」はいい気がしません。『ファイト・クラブ』は「僕」とタイラーの2人で創設したはずだからです。

ついには、タイラーから会員に対してさまざまな指令が飛ぶようになります。それは最初のうちは「見ず知らずの他人に喧嘩を売って負けろ」という程度のものでしたが、徐々にエスカレートしていきます。

タイラーは自分の指令を聞く会員たちに黒い服を着せて「スペース・モンキーズ」という名称まで与えていて、どう見ても暴走しているようでした。

そして、ついに周辺のビルを爆破する「騒乱計画」を実行に移してしまうのです。どうにかして彼を止めようとする「僕」はタイラーに連絡をとろうとしますが、彼がいきなり失踪してしまいます。

さまざまな場所を探しつくす「僕」は、『ファイト・クラブ』のある支部で「あなたがタイラーです」という意味の分からない言葉を聞かされます。

嘘をついているとは思えないその言葉がひっかかった「僕」はマーラに電話して聞いてみました。すると、彼女も「あなたはタイラーでしょ」と言うではありませんか。

そうです。実は「僕」とタイラーは同一人物だったのです。

タイラーは「こういう生き方がしてみたい」という妄想から作り出した、「僕」の頭のなかだけに存在する人物なのでした。

ここから物語は佳境を迎えます。「僕」はタイラーが考えた爆破計画を止めてハッピーエンドを迎えることができるのでしょうか。それは動画で確認してみてください。

『ファイト・クラブ』の登場人物について

【「僕」役】エドワート・ノートン(Edward Harrison Norton)

『ファイト・クラブ』の主人公。ただし、どちらかというと、『ファイト・クラブ』のもう一人の主人公であるタイラーの引き立て役に回ることが多いです。自分とは真逆の性格を持っているタイラーの魅力に引き込まれ、仲良くなって共同生活を始めます。最終的には主人公らしく活躍することになります。

【タイラー・ダーデン役】ブラッド・ピット(Brad Pitt)

『ファイト・クラブ』のもう一人の主人公ともいえる登場人物です。「僕」とは対照的に破天荒な性格を持っています。そのカリスマ性から『ファイト・クラブ』を通して大きな影響力を持つようになりますが、それがやがて大きな問題を引き起こしてしまうのです。なぜか、「僕」とは多くの共通点を持っていますが、その理由は物語終盤で明かされることになりますので、動画で確認してみましょう。

【マーラ・シンガー役】ヘレナ・ボナム=カーター(Helena Bonham Carter)

本人に悪気はないが、たびたび「僕」の邪魔をすることになり、「騒乱計画」の元凶となってしまう人物。「僕」からは邪魔者扱いされて毛嫌いされるが、同居人のタイラーからは気に入られ、何度も体の関係を持つ間柄となります。この映画で真実が明かされる時の重要なキーパーソンとなる人物です。

『ファイト・クラブ』の作品情報について

原題:Fight Club

公開年:1999年

製作総指揮:アーノン・ミルチャン

監督:デヴィット・フィンチャー

脚本:ジム・ウールス