映画『悪人』は面白い?感想と動画配信サイトで無料で見る方法

邦画

映画「悪人」は、2010年に公開された日本映画です。監督はフラガールなどで有名な李相日がつとめ、原作は、芥川賞作家である吉田修一の同名小説です。主人公役の清水雄一に妻夫木聡、ヒロイン役の馬込光代に深津絵里など、そうそうたる豪華なキャスティングと、高い演技力が話題となりました。

ここでは、映画「悪人」を見た感想とそのあらすじ、無料で見ることのできる動画配信サイトなどを詳しく紹介します。

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息を飲む感動ヒューマンストーリー、映画「悪人」とは

映画「悪人」は、毎日映画コンクール 日本映画大賞をはじめとした国内の映画賞を総なめし、海外でも数々の賞を受賞した名高い作品です。

まず、原作である吉田修一の同名小説も、第61回毎日出版文化賞と第34回大佛次郎賞をダブル受賞しており、海外でも翻訳されています。

また、映画はモントリオール世界映画祭ワールド・コンベンション部門に正式出品されており、その結果ヒロインを演じた深津絵里が最優秀女優賞を受賞しています。

映画が公開されたのは、この女優賞を受賞した直後ということもあり、非常に話題となりました。

悪人は、ジャンルでいうと、人間の内面を描いたヒューマンドラマです。どの登場人物も、それぞれ心に闇を抱えて生きており、見ている人にとっては「自分にも当てはまる」「こういう人いるよなあ」と共感することも多いでしょう。

まず、妻夫木聡演じる主人公の清水祐一は、祖父母の家で暮らす寡黙な青年です。田舎での生活はつまらなく、毎日淡々と仕事をこなすしかなく、周りには老人しか住んでいません。友人も恋人も周りにいない祐一は、出会い系サイトで知り合った女性に癒しを求めています

そして、ヒロイン役である深津絵里が演じた馬込光代も、紳士服売り場で寡黙にスーツを売っている女性です。同居する妹は恋人と華やかな生活を送る一方、自分は三十路を過ぎても男性経験すらありません。この先生きていても、自分に楽しいことなどあるのだろうか、光代はいつも閉塞感を抱えながら生きています

また、出会い系サイトで祐一と知り合う、満島ひかり演じる石橋佳乃は、一見明るい女性に見えますが、周りに虚勢を張って生きています。仕事も恋人づくりもうまくいかない佳乃は、つい友人に「カッコいい彼氏がいる」とうそぶき、このことが原因で殺害されてしまうのです。

また、金持ちでカッコ良い青年である、岡田将生演じる増尾圭吾も、順風満帆な人生というわけではありません。常に周りから勝ち組とみられたい増尾は、いつも虚勢を張って、自分を大きく見せたがっています。

最後に、脇役である祐一の祖母や、殺されてしまう佳乃の両親も、子供のことを案じ、このままの生活を続けていて良いのか、常に葛藤を抱えています

悪人は、こうした心に闇を持った人物を非常にうまく絡ませ、1つのストーリーに仕上げています。モテる華やかな増尾に憧れを持つ佳乃、そんな佳乃に近づきたい祐一、寂し気な祐一に急速に引かれていく光代など、どの人物の気持ちにも共感できることが多いでしょう。

ストーリーの内容は殺人事件をモチーフにしているものの、見ている方はそれぞれの登場人物の心情が痛いほど分かり、とても切なくなります。

とくに、脇役である祐一の祖母(樹木希林)や、殺されてしまう佳乃の父親(柄本明)の演技には泣かされます

祐一は母親に捨てられた経験があり、祖母は母親に変わって幼いころから祐一を育ててきました。しかし、祐一が殺人を犯したことにより、連日マスコミから追われる立場になります。

また、殺されてしまった佳乃の父親は、出会い系サイトで知り合った男性によって殺されたことが公になり、マスコミや親せきから非難の声を浴びせられるのです。殺人という出来事は、その加害者、被害者の両方の親にとっても、人生を狂わせる暗い影を落とすでしょう。

悪人は、事件を犯した当事者のみならず、その周辺への影響も淡々と描いています。

また、悪人では、それぞれの登場人物が「出会い系サイト」を通じて出会っているのにも注目です。これは、現代における若者が、閉塞感が漂う老人の多い田舎に住んでしまうと、なかなか同年代の友人や恋人ができないことを物語っているのかもしれません。

他人との接触を避け、SNSでしかつながりを持たない人が増えた現代、このような似た事件が起こる可能性はあります。悪人の動画を見ることにより、いかに他人とのリアルな付き合いが大切なのか、再確認できることもあるでしょう。

共感、感動できる映画「悪人」をみてほしいポイントとは

おすすめポイント1:悪人とは誰か、考えさせられる

悪人では、そのタイトル通り、出てくる人物はそれぞれ「悪」を抱えています。まず、佳乃を事実上殺してしまった祐一は、確かに悪人でしょう。いかなる理由があるにせよ、人を殺してしまうのはいけないことです。

しかしその一方、被害者である佳乃も、優しさを見せる祐一に対し逆ギレし、「あんたを訴えてやる!」「襲われたって警察に言ってやる!」と暴言を吐きます。

友人に虚栄を張り、祐一を見下してバカにする態度を取ったせいで、結果的に殺されてしまうのです。かわいそうな存在ではあるものの、彼女もまた悪を抱えていたと言わざるを得ません。

そして、殺人を疑われた増尾は被害者でもありますが、佳乃を車から蹴り落としたことにより、佳乃はその場所で違う人物に殺されてしまいます。彼が佳乃に暴力を振るわなかったら、この殺人事件は起きていないのです。彼の暴力的な面は悪人といえるでしょう。

また、疑いが晴れた増尾は被害者を冒とくしつづけ、佳乃の父親をひどく傷つけます。映画のなかで、もっとも分かりやすい悪人として描かれているのは、この増尾かもしれません。

そして、犯罪者である祐一をやさしくなぐさめる光代は、警察に自首するという祐一を引き止め、逃避行をはかります。彼の犯した犯罪を知りつつ、罪を償わせないよう提案することは、悪人であるといえるでしょう。

このように、悪人は、本当に殺人を犯した祐一だけが悪人なのか問うている映画です。だれの心にも、自分を守りたいという気持ちはあり、自分を守るためなら他人を傷つけても構わないと考えることはあるでしょう。この動画を見て、本当の悪人とは誰なのか、自分なりにじっくりと考えてみてください。

おすすめポイント2:豪華すぎる俳優陣!

悪人は、その豪華なキャスティングでも非常に話題となりました。

主演の祐一を演じた妻夫木聡をはじめ、海外の映画賞で最優秀女優賞を受賞した深津絵里、国内外から高い演技力を評価された満島ひかり、見ている側を非常に不愉快にさせた、演技力の高い岡田将生など、そうそうたるメンバーが勢ぞろいしています。

また、出演シーンは少ないものの、被害者である佳乃の父を演じた柄本明、祐一の祖母を演じた樹木希林の存在感は、非常に大きいです。この映画は、この2人のベテラン俳優が出たことで、非常に重厚感が増しています。どの出演者も演技力が高く、見ている方を圧倒させます。

また、監督には「フラガール」などの作品で有名な 李相日、プロデューサーに「億男」などで有名な 川村元気、音楽はジブリ映画でもお馴染みの久石譲など、映画作りには欠かせない超一流が勢ぞろいしています。

これだけ豪華なキャストやスタッフがそろえば、まず失敗映画になるはずはありません。見て良かった、そう思える作品に仕上がっています。

おすすめポイント3:小説も映画も何度も見たくなる

悪人は、映画も小説も、何度も繰り返しみたり読んだりすることで、「ああ、こういうことか」というのが分かります。ラストシーンは、あまりにも切ない展開がまっているのですが、映画を初めてみた人にとっては、「結局、祐一が一番悪人だったのでは?」と思う展開になります。

しかし、もう一度映画を見てみると、祐一が起こしたとんでもない行動が、実は彼の優しさから行っていることが分かるでしょう。悪人は、何度も見ることで、ストーリーの奥深さを知ることになります。

また、小説を読んだことのある人も、そうでない人も楽しめる映画です。小説をベースに作られているので、映画と小説の内容にはそれほど大きな違いはありません。

しかし、映画の方が視覚から情報を得られる分、登場人物のそれぞれ行動が分かりやすく、時系列をさかのぼっても、理解しやすいことがあるでしょう。

悪人は、実力派演技俳優を見たい人、感動したい人におすすめ!

演技力の高い俳優を見たい人

悪人は、とにかく出演者の迫力のある演技が絶賛されています。主役を演じた妻夫木聡は、原作を読んだときに「この役をやりたい!」と強く思ったそうです。陰のある青年、祐一を演じ切った後、映画公開日には「自分の俳優人生を変えてくれた作品だ」と言って号泣していました。

映画を見ると、確かに、それだけ思い入れのある作品だということが分かります。彼の、ある意味狂気に満ちたような演技には脱帽です。

そして、悪人では女優陣の演技力にも注目が集まりました。普段は清楚な役柄が多い深津絵里ですが、この映画では祐一を愛する陰のある女、光代を丁寧に演じており、大胆な濡れ場にも挑戦しています。祐一と愛し合うシーンでは過激な性描写もあるとして、今作品はPG12に指定されています。

また、殺されてしまう佳乃を演じた満島ひかりにも注目です。被害者女性でありながら、祐一を見下す態度、友人に見せる大きな虚栄心などは、見ている方をとてもイライラさせました。彼女の演技がこの映画の大きなキーポイントになっており、悪人とは誰なのか、改めて考えさせられます。

また、小説にはあまり書かれていなかったのですが、殺人を疑われた岡田将生演じる増尾圭吾も、映画では大きな悪人となって登場します。彼は殺人を犯した犯人として、警察に厳しく取り調べられます。

はじめはかわいそうな存在として描かれていた増尾ですが、疑いが晴れたあとは、亡くなった彼女を罵倒し、周囲に悪口を広めていきます。自分の疑いが晴れたとたん、亡くなった人を侮辱する態度は、見ている方に怒りの感情を起こさせるでしょう。

彼は、柄本明演じる佳乃の父の逆鱗に触れ、ある出来事に発展します。この2人の関係性も見ものになっています。

久しぶりに泣きたい人

悪人は、ヒューマンドラマでありながら、感動できる動画としても有名です。感動系の映画はたくさんありますが、悪人のように感情移入して泣ける映画というのは、少ないかもしれません。

泣けるポイントとしては、大きく分けて2つあります。まず、祐一をはじめとした、登場人物の寂しさに共感できる点です。

祐一は、母親に捨てられた過去を持ち、大人になってからは肉体労働だけを行い、自分の祖父母だけでなく、近隣の老人の世話までしなくてはなりませんでした。あまりにも楽しみのない毎日を送る祐一にとって、出会い系サイトで知り合った女性との関わりは、唯一心を癒してくれるものです。

しかし、そこで出会った女性から罵倒され、脅され、自分を貶めるような発言をされたことが許せず、突発的に殺してしまいます。彼は自分が犯した行動を悔やみ、唯一信頼できる女性である光代に対し、懺悔をします。彼の辛さがひしひしと伝わり、見ている方は思わず涙してしまうでしょう。

そして、もう1つの泣けるポイントは「親」の存在です。殺されてしまった佳乃は、友人に嘘をつき、常に出会い系サイトを利用し、祐一を見下すという、あまり褒められた存在ではありませんでした。

しかし、それでも彼女の親は彼女を愛し、殺されてしまったあとは絶望します。しかも、殺された後は「出会い系サイト殺人」と周囲からバカにされ、被疑者であった増尾に冒とくされます。

自分の愛する娘を失った絶望感、そして、娘をバカにする周囲への反感、あまりにも悲惨な立場に置かれる佳乃の父親に対し、見ている方は非常に心が痛み、涙してしまうでしょう。

最後に、祐一の祖母役を演じた、樹木希林の存在も非常に涙をさそいます。殺人を犯してしまった息子のせいで、年老いた祖母は周囲から軽蔑され、次第に孤立していきます。それでも佳乃の父親と同様、彼女は祐一を愛し、見捨てることはできませんでした。

悪人は感動できる映画としても有名ですが、涙をさそうシーンは樹木希林の演技なしでは語れません。非常に大きな存在だけに、亡くなってしまったことが改めて悔やまれます。

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これを読んだら見たくなる!ネタバレなし!悪人のあらすじ

ここからは、悪人のあらすじを紹介します。ネタバレはしていないので、最後まで安心してお読みください。

主人公の清水祐一は、祖父母と暮らす27歳の青年です。彼は幼い頃に両親が離婚し、母親に灯台のもと置き去りにされた経験があります。「必ず迎えに来る」そう言い残して、祐一のもとを去った母親でしたが、結局彼女が祐一を迎えにくることはありませんでした。

祐一はそれ以来、人を信じることなく毎日を淡々と過ごしていました。また、祐一の祖父母は具合が悪く、祐一はいつも病院への付き添いや、近所の老人たちの介助も行っています。

まったく青年らしい生活を送ることができない祐一は、唯一自分の愛車である白いスポーツカーをドライブさせ、出会い系サイトで知り合った女性たちと一夜をともにするのが楽しみでした。

一方、保険の外交員をする石橋佳乃は、仕事も恋愛もうまくいかない女性です。

ある日女友達2人と食事をしますが、自分の悲惨な状況を知られないよう、湯布院の老舗旅館の息子である、増尾圭吾付き合っていると嘘をつきます。増尾は実家が大金持ち、見た目もカッコ良い遊び人の男性でした。もちろん、本当に佳乃と付き合っている事実はありません。

しかし、見栄をはりたい佳乃は、友人に「これから増尾と会う」と嘘をついて帰っていきます。

しかし、実際に佳乃が会うのは、出会い系サイトで知り合った祐一でした。佳乃はその後行方不明になり、後日峠の下にて死体で発見されます。

友人の証言から増尾が重要参考人となり、増尾は警察に捕まりました。しかし、状況から佳乃を殺したのは別の人物と判断され、出会い系サイトで知り合った祐一へ疑惑の目が向けられます。

佳乃が殺された真相は、次のようなものでした。祐一と待ち合わせをした佳乃でしたが、偶然にも本命の増尾を見つけ、祐一を無視して増尾の車に乗り込みます。

金を払ってまで身体の関係を約束していたのに、目の前で他の男に乗り換えられた祐一は怒り、こっそり増尾の車を追跡します。

増尾は、恋人でもない佳乃が無理やり車に乗りこんできたため、機嫌が悪いです。しかも、実家のことや恋人の存在など、プライベートな質問を矢継ぎ早にされ、佳乃に対し非常に嫌悪感を抱きました。

人気の少ない橋の欄干につくと、無理やり佳乃を蹴り飛ばし、車から降ろします。このとき、佳乃は頭を橋の欄干にぶつけ、ケガをしました。置き去りにされた佳乃を祐一は見つけ、大丈夫かと声をかけました

一部始終を見られていた佳乃は、恥ずかしさとみっともなさのあまり、祐一に理不尽な怒りをぶつけます。「あんたみたいな男の世話にはならない、人殺し、襲われたって警察に言ってやる!」とわめき散らします。

そして「誰もあんたの言うことなんて信じない!」と言ったところ、幼少期に置き去りにされた傷がよみがえり、祐一は佳乃の首を絞めて殺してしまいます

その後は橋から死体を落とし、発覚が遅れるようにしました。数日後に死体は発見されるものの、そのときは増尾に疑いが掛けられていたため、祐一は警察の追手から逃れていました。

その後、祐一は出会い系サイトで「」と名乗る女性と知り合います。栞こと馬込光代は、紳士服売り場で働く独身女性です。仕事しかかやることのない毎日に絶望していた光代は、祐一と会ってすぐに一晩をともにしました。

彼女にとっては、男性経験が初めてでした。寝たあとに、2人はお互いの境遇について話し合います。お互い閉塞感を持っている2人は惹かれ合い、これまでにない、相手を思いやる気持ちへと変わっていきました。

その後、2人は互いの距離を縮め、本当の恋人同士のようになります。しかし、祐一は徐々に警察からマークされるようになりました。自分の立場を知った祐一は、光代に自分が犯した罪を話し、自首すると言いました。しかし、祐一を失いたくない光代は、2人で逃避行をしようと伝えるのです。

果たして祐一と光代は、警察の追手から逃れ、2人で生きていくことができるのでしょうか。続きはぜひ、動画配信サービスでお楽しみください。

映画「悪人」を彩る登場人物

動画「悪人」に出てくる主な登場人物は次のようになります。

【清水祐一役】妻夫木聡

祖父母と暮らす、寡黙な青年です。普段は仕事を黙々とこなし、近所の老人たちの世話も手伝うやさしい青年です。しかし、母に捨てられた悲しい過去を持ち、変化のない日常に苦しみながら、出会い系サイトで知り合った女性に癒しを求めています。

【馬込光代役】深津絵里

田舎の紳士服売り場で働く独身女性です。恋人がいる妹と同居しており、自分にはない華やかな妹の存在に苦しめられ、日々劣等感に苛まれています。祐一と出会ったことで、初めて人を愛することを知ります。

【石橋佳乃役】満島ひかり

祐一と出会い系サイトで知り合い、関係を持つ女性です。本命の増尾からは相手にされず嫌われ、恥ずかしい現場を祐一に見られたため、祐一に対し悪態をつきます。

【増尾圭吾役】岡田将生

カッコ良く、実家が金持ちということもあり、女性からモテる存在です。佳乃から一方的な好意を寄せられ、苛立ちのあまり車から蹴り落とすという、乱暴な一面を持っています。

悪人の作品情報と制作スタッフ

原題:悪人

公開年:2010年

監督:李相日

脚本: 吉田修一、李相日

プロデューサー : 仁平知世、川村元気

音楽:久石譲