映画『嫌われ松子の一生』は面白い?感想と動画配信サイトで無料で見る方法

邦画

2006年の公開時に大ヒットとなった国産ミュージカル映画「嫌われ松子の一生」。全体的に高く評価されていますが、人によってはかなり違和感をおぼえる問題作でもあります。見るかどうか迷ったら、無料で視聴できる動画配信サイトを探してみてはいかがでしょうか。初回登録時に無料お試し期間を設けている動画配信サイトや作品の内容について、くわしく紹介します。

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極彩色のミュージカル映画「嫌われ松子の一生」

動画「嫌われ松子の一生」は、「松子。100%を生きた女。」をキャッチコピーとして東宝・ホリプロ・TBSなどが共同制作し、大ヒットした映画です。作中では昭和22年(1947年)生まれの女性・松子が平成13年(2001年)に53歳で亡くなるまでの波乱万丈な人生がテンポよく描かれています。松子はまじめで純粋な女性ですが愛情に飢えるあまりアンバランスで不器用なキャラクターであり、そのために致命的な失敗を重ねて身を落としていくのです。

全体的にサイケデリックな色彩とディズニー映画のような多重合成のアニメーションが使用されており、ポップでファンタジックな映像が魅力となっています。また、松子の心理描写として歌謡曲がたっぷりと使用されており、感覚的に楽しむことができる作品です。

監督・脚本はCMディレクターとして高い実績を誇る映像作家・中島哲也が務めました。人の目を引き付けて離さない映像づくりのテクニックは、さすがCM畑出身の映画監督といえるでしょう。1つ1つのシーンにおいて映像表現が細部までこっていて美しく、何度も見たくなってしまいます。1988年、森田芳光プロデュースの映画「バカヤロー!私、怒ってます」の第2話「遠くてフラれるなんて」が劇場映画監督としてのデビュー作でした。

中島哲也は「下妻物語」(2004年)で映画監督として高く評価され、それに続く監督作品がこの「嫌われ松子の一生」です。人生のドラマをコミカルな軽いタッチで描いているという面では「下妻物語」と「嫌われ松子の一生」は共通しています。ただし、ヒロインの人物設定が大きく異なるため、「下妻物語」のようにハートウォーミングなストーリーを期待して見たら、がっかりするかもしれません。いくらコミカルでライトな表現で描かれていても、松子の人生はあまりにハードで悲惨です。エンディングの感想も人によって大きく異なり、救いや爽快感を感じたという人もいれば、後味の悪さしか残らなかったという人もいます。

映画「嫌われ松子の一生」の原作は山田宗樹による同名の小説(幻冬舎、2003年)です。巨編ミステリー小説で書かれている内容を2時間強の映画に凝縮しているため、ストーリー進行のテンポは速め。原作では松子の悲惨な一生をシリアスに描いていることに対し、映画ではミュージカル仕立てで明るくポップに表現しています。思わず口ずさみたくなるような名曲が映画全体を通じてふんだんに使われているので、130分とやや長めのストーリーですが、最後まで飽きずに見ることが可能です。

映画「嫌われ松子の一生」は第30回日本アカデミー賞(2007年)において各部門で高く評価されています。中島哲也は優秀監督賞と優秀脚本賞を受賞。ヒロインの松子を演じた中谷美紀の熱演は特に高評価を受け、みごとに最優秀主演女優賞を受賞しました。その他、撮影賞・照明賞・美術賞・録音賞・編集賞部門でもそれぞれ優秀賞を獲得しています。

また、2017年にはアメリカでも高評価を得ました。映画サイト「テイスト・オブ・シネマ」において映画評論家のペドロ・モラータが選んだ「あなたが見逃したかもしれない21世紀最高の映画十傑」の1つに選ばれたのです。ペドロ・モラータいわく、ディズニー映画と同様の「悲劇から救いへの流れ」やアニメ映画のような極彩色の映像が西洋人向けであり、「ラ・ラ・ランド」と同じ系譜に属するのだとか。作品中にさりげなく賛美歌や聖書が登場し、神の愛が説かれるシーンがあることも、クリスチャンが多い文化圏の人に受け入れられる要素かもしれません。

「嫌われ松子の一生」のおすすめポイント3

映画「嫌われ松子の一生」は見る人によって感想が大きく異なる動画で、おすすめポイントも多数ありますが、今回は3点に絞って紹介します。

ヒロイン松子を演じた中谷美紀の女優魂がすごい!

映画「嫌われ松子の一生」で、中谷美紀は成人した松子の30年間を1人で見事に演じました。23歳の新人教師に始まり、25歳のソープ嬢から前科持ちのアラフォー美容師、そして引きこもって廃人と化した53歳の独身女と、それぞれに深いドラマを感じさせる役柄です。いずれの時代の松子もかなり悲惨な目にあうのですが、それでいて汚れを感じさせないのは、中谷美紀の透明感がある個性によるところが大きいでしょう。中谷美紀本人が原作のファンであり、ヒロイン松子にかなりの思い入れを持って演じたといわれています。

また、中島哲也監督は出演者に厳しいことで知られ、中谷美紀も撮影中はひどくののしられて精神的に追い詰められたというエピソードが有名です。それだけに、「嫌われ松子の一生」は中谷美紀自身にとっても思い出深い作品となり、後に「一生、私の原点になる作品」と語りました。

映画そのものの評価や松子というキャラクターに対する感想は賛否両論あります。ですが、中谷美紀の熱演に関しては、映画レビューサイトに寄せられたコメントのほとんどが高評価です。第30回日本アカデミー賞では最優秀主演女優賞を獲得しました。中谷美紀が全身全霊をかけて演じたヒロイン像をぜひしっかりと目に焼き付けてみてください。

幅広いジャンルの歌曲が使われていて素晴らしい!

映画「嫌われ松子の一生」では童謡から昭和歌謡、現代ポップスやR&Bまで、多彩なジャンルの歌曲がふんだんに出てきます。映画に合わせて書き下ろしされたオリジナル曲も多く、それぞれが松子の心境を表現するために重要な役割を果たし、リズミカルなストーリー進行を支えているのです。ジャンルがばらばらな音楽でありながら作品を通して聞くと「松子の歌」として統一感を感じさせます。また、1曲1曲がそれぞれ魅力のある名曲となっており、映画のサウンドトラック盤もAmazonレビューで4つ星半と好評です。

出演ミュージシャンのプロモーションビデオのようなシーンもあります。脇役として木村カエラBONNIE PINK、AIなどが登場する短いシーンがあるので、各アーティストのファンにとっては見逃せないでしょう。映画のテーマソングはBONNIE PINKの「LOVE IS BUBBLE」ですが、個人的には松子が少女時代に朗々と歌っていた童謡「まげてのばして」がエンディングで流れるところで涙が出ました。松子が生まれ持った美しい性質を、最もよく表現している歌だと思います。

映像表現がとてもきれいでユニーク!

映画「嫌われ松子の一生」では、400カット以上のCGとアニメを実写に合成しており、サイケデリックな色彩にあふれた幻想的な映像表現が特徴です。花や星、チョウや小鳥が画面を縁取り、キラキラしたエフェクトも使われていて、漫画的またはディズニー映画的と評する人もいます。色彩に関するこだわりは、松子が交際する男たちにそれぞれテーマカラーを設定してセットが作られたほどでした。映像にはいつもどこかに色鮮やかな花が配置されていましたが、松子のライフステージに合った花言葉を持つ花が選ばれています。

ストーリーはかなり悲惨であり、ときには暴力的なシーンもあるのですが、それをファンタジックな映像で描いているところが非常にユニーク。この表現方法は好みが大きく分かれる要素で、映画レビューサイトのコメントでも評価が分かれていましたが、私はとても気に入りました。悲しくて情けない出来事も松子のフィルターを通して見れば、美しくなると感じたからです。「嫌われ松子の一生」公式サイトでは「松子の主観的な世界」を表現するためにCGを駆使したと書かれています。

「嫌われ松子の一生」を気に入りそうなのはどんな人?

動画「嫌われ松子の一生」は「Yahoo!映画」のレビューでは5点中3.88点で、人によって評価や感想が大きく分かれる映画です。松子の人生を客観的に眺めたら、あまりの不幸に気分が沈んでしまうかもしれません。しかし、何らかの形で松子や登場人物の気持ちに共感できる人にとっては非常に楽しめ、人生を見つめ直す機会を得られる映画です。特に、以下のようなタイプの人に向いています。

希望の持ち方がわからない人

21世紀に入ってからは生活の便利度が向上したことにひきかえ、経済面や精神面、社会面においては格差社会化が進んだのではないでしょうか。加えて、情報化社会になったせいで「幸福そうな他人と自分を比べて感じる不幸」も増え、夢を抱いたり幸福感を得たりすることが難しくなった時代ともいえます。

松子もしょっちゅう絶望するのですが、注目すべきなのは立ち直りの早さやポジティブさです。男に裏切られて人生の終わりだと思っても、数カ月から数年たてば幸福感で満たされて歌を歌います。恋人がひどい男でも一緒にいられることに幸福を感じ、明るい未来を夢見る松子は、愚かかもしれません。しかし、比較的恵まれているにもかかわらず上ばかり見て不幸を感じてしまうような人は、松子が自分の現実を丸ごと愛してひたすら生きる姿から学ぶものがあるでしょう。他人から見ればどんなに不幸な身の上であっても、人はそれなりに幸せに生きられるのです。

ADHDや家族のトラウマについて知りたい人

映画レビューサイトや個人ブログなどを見ると、松子を発達障害の1種であるADHD(注意欠陥多動性障害)の典型と述べるものが目立ちました。平成に入ってから子どもだけでなく大人のADHDも多いことが知られるようになり、うまく生きられない人とその周囲の人に解決の手がかりを提供する基準の1つとなっています。松子のように「いつも一生懸命なのに、どうしてうまくいかないの?」という人には、もしかしたらADHDの傾向があるのかもしれません。または、家族や友人、同僚に「どうしてあの人はあんなにオッチョコチョイなんだろう」と理解に苦しむような人がいたら、その人はADHDの可能性があります。

また、松子には家族とうまくいかなかったトラウマがあり、それが自己評価の低さを生んで人生を狂わせたといえます。すなわち、「父に愛されなかった」「妹に嫉妬していた」「弟から縁を切られた」などです。松子ほどではないにしても、家族に関する心の傷を抱えて生きている人は少なくないでしょう。自分はなぜか生きづらさを感じる、という人は「嫌われ松子の一生」を見て家族関係を振り返る機会を得るかもしれません。松子が生きているうちに気付けなかったことやできなかったことに気付けたら、映画を見た人は人生を好転できる可能性があります。あるいは、疎遠になった家族とまた手を取り合えるようになるかもしれないのです。

歌謡曲やミュージカルが好きな人

「嫌われ松子の一生」には書き下ろしオリジナル曲を含む30曲以上の歌曲やインストゥルメンタル曲が使われています。どの曲も親しみやすく魅力的で、サウンドトラック盤が2種類も作られたほどです(21曲を収録した「嫌われ松子の曲たち」と19曲を収録した「嫌われ松子の歌たち」)。童謡から昭和の歌謡曲風の曲、ロックやR&Bに現代ポップミュージックなどを総動員して、それぞれのシーンにおける松子の感情を代弁させています。明るい曲やかっこいい曲が多く、不運な松子の人生を軽快に表現することに成功しました。

「嫌われ松子の一生」は新しいタイプのミュージカルなので、欧米の古いミュージカル映画や宝塚歌劇団などに抵抗がある人にも親しみやすいといえます。もちろん、国内外の舞台公演を見に行くようなミュージカルファンにとっても、かなり楽しめるラインナップでしょう。

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「嫌われ松子の一生」のあらすじ※ネタバレ注意

「嫌われ松子の一生」では松子の波乱万丈な人生と松子死後のエピソードが前後し、ときには時空を超えて出てきます。動画を見る前にあらすじを知っておくとわかりやすいでしょう。

あらすじ1

2001年の東京。20歳の笙は福岡からミュージシャンを志望して上京しましたが夢破れ、恋人にもふられてしまいます。絶望して自堕落に生きていたところ、父の紀夫が骨つぼを持って訪ねてきました。お骨は紀夫の姉・松子のもの。音信不通だった松子が荒川河川敷で殺されて発見され、火葬のために紀夫が上京したのです。紀夫は「どうしようもない姉だった、つまらん人生だ」と言い、自分に代わって松子のアパートを片付けるよう笙に命じて帰っていきました。

笙が松子のアパートを訪ねると、そこはゴミ屋敷。掃除するうちに笙は、松子の写真や松子がファンだった男性アイドルグループのポスター、「生まれてすみません」と書かれた文字などを発見します。また、アパートの隣人や松子の友人、松子の最後の恋人とも出会い、松子について知るうちに彼女の人柄や人生に共感をおぼえるのです。

あらすじ2

1971年の福岡。松子は中学生に合唱を指導するまじめな新人教師でした。しかし、修学旅行の夜に宿からお金が盗まれ、松子の担任クラスの生徒・龍洋一が疑われます。担任として処理しろと副校長に言われた松子は龍に「お金を盗った?」と聞き、否定されました。どう事態を収拾すればよいか困惑した松子は、自分がお金を立て替えて謝ろうと考えます。

しかし、お金が足りず、同僚のバッグから一時借りるつもりでお金を抜き取りました。店主にお金を渡して謝ると「盗んだ本人を連れてこい」と言われた松子は、ひょっとこのような顔になってしまいます。さらに怒られてパニックになった松子は、とっさに「私が盗みました」と言ってしまいました。土下座して謝っているところを副校長に目撃されて事情を話すと再び叱られます。

その後、同僚からデートに誘われた松子は浮かれて、妹の久美に話しました。久美は喜んでくれましたが、父は「寝たきりの久美にそんな話をしてかわいそうだと思わないのか」と松子を叱ります。松子は久美に「あんたなんか少しもかわいそうじゃないよ!」と怒鳴り、自転車に乗って家を飛び出すのでした。

あらすじ3

次に、松子の少女時代から中学校教師になるまでのエピソードが続きます。福岡に住む川尻家の長女・松子は歌が大好きな女の子。両親と弟の紀夫、病気で寝たきりの妹・久美と一緒に暮らしています。ある日、久美を見舞った帰りに松子は父と2人だけでデパートに立ち寄りました。父と一緒に屋上でショーを見物したのは松子にとって夢のように幸せな時間だったのです。ピエロがおどけた顔を作って観衆を笑わせるのを見た松子はその顔をまねて父を笑わせることに成功しました。

以来、変な顔をして父を笑わせるのが松子の喜びでした。松子は父の望みに従って教師となるも、結局は父の愛情を得られなかったと感じています。おまけに、ひどく追い詰められるとおどけた顔をしてしまう癖がついてしまっていたのです。

盗難事件後の中学校。旅館から連絡を受けた校長が盗難事件を知り、松子は追及されました。しかも、同僚から借りたつもりで抜き取ったお金のことも、うっかり忘れていたのです。松子が龍の盗んだお金を補填するために借りただけと訴えると、校長は龍に窃盗を認めさせろと言います。しかし、校長室に来た龍は「自分は盗んでいない、先生に自分がやったと言えと強要された」と言いました。松子は教師を解雇され、家にもいられないと思い詰めて家出します。松子の転落人生の始まりです。

あらすじ4

家出した後の松子はたくさんの男と交際しては捨てられ、その度に「人生の終わり」と思いつつも、しばらくすると次の生きがいを見つけて幸せを感じます。

作家志望の八女川には目の前で自殺され、次に交際した岡野からは不倫関係の末に捨てられました。岡野に「君の体はすごく良かった」と言われた松子は中州の風俗嬢になって人気が出るも、やがて落ち目になります。次は小野寺と同棲して雄琴の店で働きますが、浮気されて彼を殺してしまい、新幹線で東京へ逃走。玉川上水で自殺しようとするも水位が低くて死ねず、通りがかった理容師の島津に救われます。今度こそ幸せになれると思ったところで逮捕され、服役することに。松子は8年間の服役中に美容師の資格を取って出所後に島津を訪ねましたが、島津にはもう妻子がいました。

美容師として働く松子は刑務所時代の知り合い・めぐみと再会します。ストリッパーからAV女優に転身して強く生きていためぐみと松子は意気投合しました。めぐみは松子を「一緒にいると楽でなんでも話せる」と感じて大好きでしたが、松子は成功しているめぐみにだんだんと複雑な感情を持ちはじめ、距離を置くようになります。

そんなある日、松子は成人してヤクザになった龍と再会し、好きだったと告白されて龍と同棲を始めました。めぐみは「そんなやつと一緒にいたらだめになる」と忠告しますが、松子は「この人とだったら地獄に落ちてもいい、それが私の幸せなの」と答えます。めぐみが次に松子を訪ねると2人は姿を消していました。

松子は龍のせいで心労も多く、犯罪の片棒をかつがされたり売春させられたりもしますが、龍との明るい未来を夢見て幸せを感じる日々でした。しかし、龍は組の金を使い込んで追われる身となり、逃れるために警察に自首して服役します。4年後、松子は出所した龍を迎えに行きますが、服役中に「離れるのが松子のため」と考えるに至った龍は松子を殴り倒して逃げていきました。龍はすぐにまた別の罪を犯して逮捕され、服役します。

あらすじ5

龍にも裏切られた松子は「もうだれも愛さない」と決心し、故郷の川に似た荒川近くの安アパートで一人暮らしをするようになりました。暴飲暴食と引きこもり生活の結果、松子は肥満して髪も肌もボロボロに。そんなある日、松子はテレビで見た男性アイドルグループに心を奪われて熱烈なファンとなり、自分の人生を語った長いファンレターを送りますが返事はもらえません。

精神科に通院していた病院で偶然、めぐみと再会。めぐみはなつかしそうに声をかけてきて仕事を紹介すると言いますが、松子は拒否します。そんな松子にめぐみは名刺を握らせ、「その気になったらいつでも連絡して」と言いました。松子はその名刺を丸めて荒川河川敷に捨てます。しかし、その夜、松子は妹の髪をカットする妄想をして「あたし、まだやれる!」と叫び、捨てた名刺を探しに走りました。

あらすじ6※ネタバレ注意

暗い河川敷で名刺を見つけた松子は、遊んでいる中学生たちに気付きます。「あなたたち何時だと思ってるの。中学生でしょう? 家に帰りなさい」と声をかけると中学生たちは嘲笑。そして、立ち去ろうとしていた松子の頭を後ろからバットで何度も殴りました。中学生たちが去った後、一度は立ち上がった松子でしたがまた倒れ、もう起き上がることはありませんでした。

松子の人生の情景が走馬灯のように巡ります。最後は福岡の実家で、家族の平和な日常風景です。久美がいる2階への階段を上がる松子は天国への階段を上がっていくかのよう。頂上で久美が「おかえり」と迎えてくれ、松子が「ただいま」と答えてエンディングです。

「嫌われ松子の一生」主な登場人物

映画「嫌われ松子の一生」には登場人物が多く、豪華な顔ぶれがチョイ役として出演しているのも魅力です。ここでは主な登場人物に絞って紹介します。

【川尻松子役】中谷美紀

「嫌われ松子の一生」の主人公。愛情と夢を渇望する性格で、追い詰められたときにその場しのぎで後先を考えない選択をしてしまうため、悲惨な目にあってきました。少女時代におどけた顔をしたら父が笑顔になったことを忘れられないせいで、強い不安にかられるとおどけてしまう癖があります。

【少女時代の川尻松子役】奥ノ矢佳奈

主人公の少女時代。歌を歌うのが好きで夢見がちな少女でしたが、家族が病弱な妹にばかり注目するのでさみしさを感じていました。

【川尻笙役】瑛太

松子のおいで20歳。福岡からミュージシャンを目指して上京しましたが早々に夢をあきらめ、恋人にもふられて自堕落な生活を送っていました。松子の死後、父親に命じられてアパートの部屋を片付けているうちに、松子の人柄や人生について知っていきます。

【川尻恒造役】柄本明

松子の父親。病弱な末娘を心配するあまり、長女の松子には厳しく抑圧的に接していました。

【川尻紀夫役】香川照之

松子の弟。松子のせいで川尻家がめちゃくちゃになったと思っており、松子の死後も「とんでもない姉だった。つまらない人生だった」と言います。

【龍洋一役】伊勢谷友介

松子が教師をしていた頃の教え子で、松子の人生が狂う最初のきっかけを作った人物です。成人後にヤクザとなってから松子と再会し、同棲します。

【沢村めぐみ役】黒沢あすか

松子が服役していたときの知り合いで元ストリッパー・AV女優。出所後に松子と再会して親友になりましたが、18年前から疎遠になっていました。

「嫌われ松子の一生」作品情報

原題:嫌われ松子の一生

公開年:2006年

監督:中島哲也

脚本:中島哲也

原作:山田宗樹

音楽:ガブリエル・ロベルト/渋谷毅