映画『夢売るふたり』は面白い?感想と動画配信サイトで無料で見る方法

邦画

数々の名作で主演を務めてきた女優「松たか子」とコミカルなキャラクターでお馴染みの「阿部サダヲ」が夫婦のドロドロとした内面をえぐるように表現した作品が「夢売るふたり」です。監督は「ゆれる」で邦画界に衝撃を与えた女性監督「西川美和」、その他にも「田中麗奈」「鈴木砂羽」「香川照之」など豪華俳優陣が総出演しています。「最大の謎は男と女」西川美和監督の攻めた姿勢が全面にでた「邦画らしい邦画」が夢売るふたりという作品です。ここでは夢売る2人の感想と簡単なあらすじ、動画配信サイトで無料で見る方法までを解説します。

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夢売るふたりってどんな映画なの?

夫婦で小さな居酒屋を営んでいた市澤里子(松たか子)と市澤貫也(阿部サダヲ)は規模は大きくないものの繁盛する店を経営していました。店は常連客で溢れ、忙しいながらも充実した日々を送っていたのです。しかし、ある日、店の焼場から出火し店は全焼してしまいます。

10年間もの間積み上げてきた自慢の店は一瞬で崩れ去り、里子と貫也は路頭に迷います。仕事もせずただ毎日酒を飲み続ける貫也を後目に、里子は近所のラーメン屋でアルバイトを始めました。必死で働く里子に対して貫也は「よくそんな適当なラーメンを出す店で働けるな」と毒を吐きます。料理にこだわってきたプライドが邪魔をしてアルバイトもまともにこなせません。

そして、酒に酔った勢いで店の常連客だった玲子と浮気をしてしまうのです。玲子は同じ会社で不倫をしていた部長から手切れ金として数百万円を渡されており、貫也の話を聞いてお金が入った封筒を渡します。「これで店が再開できる目処がつく」喜びを抑えきれない貫也は一目散に家に走って帰りました。里子に「近くで同級生とばったりあってさ、神様っているんだな」と嘘をつく貫也。

「この服どこで洗濯したの?」匂いで直感した里子は貫也を問い詰めます。誤魔化そうとする貫也ですが、里子の鋭い尋問に白状してしまいます。この瞬間、里子の貫也への気持ちは一気に冷めてしまいました。「何でもいいから復讐したい」そんな邪心が芽生えた里子は貫也に結婚詐欺を行わせて寂しい女性からお金を巻き上げる計画を立てます。「良心と罪悪感のはざまで悶え苦しめばいい」貫也を精神的に追い詰める目的でした。

実際に結婚詐欺を実行に移すと、貫也はあれよあれよという間に次々と女性を騙してお金を巻き上げていきます。最初は貫也への復讐のつもりだったはずが、いつの間にか貫也が落とそうとする女性に嫉妬している里子。男と女はどうすれば幸せになれるのか、複雑な人間の感情が渦を巻くように展開されていくのが「夢売るふたり」という映画です。主演を務めるのは数々の作品を大ヒットに導いた松たか子です。

日本アカデミー賞最優秀主演女優賞読売演劇大賞最優秀女優賞など、その実力は折り紙つきですよね。動画の中でも陰鬱とした女性の複雑な感情を細かな演技で見事に表現しています。映画を見れば分かりますが、里子は松たか子以外は演じれないんじゃないかと思うほど感情移入させられる迫真の演技です。

松たか子の旦那役を務めるのは「舞妓Haaaan!!!」「マルモのおきて」で一躍有名になった阿部サダヲです。阿部サダヲといえば少し間の抜けたコメディ役のイメージが強いですが、今作では内気で職人気質な料理人を演じています。

自分の店を持っているときはバリバリと働き、料理の腕も確かだったので客が付いてきていました。しかし、店が火事で無くなった後は典型的なダメ男に成り下がってしまう役どころです。元気な役だけでなく、ダメ男を演じさせてもしっかりとこなす阿部サダヲは本当に演技の幅が広い俳優ですね。特に、ラーメン屋で里子に毒を吐くシーンなんかは「こんな男いるいる」と一気に親近感を感じさせてくれます。

松たか子と阿部サダヲの周りを固める俳優・女優も実力者揃いの完璧な布陣です。結婚できない事を悩む実家暮らしの30代OLに田中麗奈、バリバリのキャリアウーマンに鈴木砂羽、医者役として香川照之、探偵の笑福亭鶴瓶と演技派として名を馳せている人達ばかりです。これらのキャストを独自の世界観で1つにまとめているのは女性監督の西川美和氏。

「蛇イチゴ」や「ゆれる」などの作品で有名な監督ですが、西川監督の邦画らしい人間の心情をえぐるような場面の切り取り方は今作でも存分に生かされています。日本映画界でも独特な光を放つ西川作品の真髄がこれでもかと表現された映画「夢売るふたり」は要チェックの作品です。

夢売るふたりで見逃せない見所ポイント3選!

おすすめポイント1:松たか子の迫真の演技が見逃せない!

夢売るふたりの一番の見所は何といっても松たか子の演技です。西川監督が女性ということもあって「ここまで1人の女性の内面を深く表現した作品はないんじゃないか」と思わさせられます。特に、西川監督の場面の切り取り方は非常に独特でセリフを喋るシーンと何も話さないシーンが交互に差し込まれた形で展開していきます。

この何も話さず松たか子の表情だけで心情を表現する部分が何ともいえない作品の雰囲気を醸し出しているのです。この役者の実力が試される難しいシーンも松たか子は迫真の演技で応えています。里子は本来、貫也のことが好きで10年以上一緒に店を切り盛りしてきた過去があります。

しかし、一度の失敗でめげる貫也に失望、再起しようとしているさなかの貫也の裏切り。普通なら別れる選択をするところが、貫也への復讐として結婚詐欺を行わせることを思いつきます。里子の複雑な感情の移り変わりを1つ1つを丁寧に演じている松たか子の演技は自然と作品の世界観に観客を巻き込んでいきます。

貫也が店の常連客と浮気をしたときに貫也を問い詰めるシーンなどはあまりの迫力に男性は見ていて肝が冷える感覚になるかもしれません。逆に、女性目線からみれば里子の感情は納得のいくものであり、里子の計画も「現実ではここまでできないけど、でもこれぐらいやりたい」と思うのかもしれませんね。西川監督の難しい要望にも女優魂で応えた松たか子の演技は必見です。

おすすめポイント2:阿部サダヲに頼りない男を演じさせれば天下逸品!

今作では阿部サダヲは職人気質でプライドが高いが、一度折れると弱い腑抜けの料理人の役を演じています。今作の阿部サダヲを見た感想は「不甲斐ない男をやらせたら右に出る者はいないな」というものでした。阿部サダヲの行動や仕草、表情などがあまりにもリアルで「絶対、こういう人いる」と思わせられてしまいます。里子に結婚詐欺を働かせられた貫也は当初は罪悪感を感じていました。しかし、「心の隙間がぽっかりと空いた女性は世の中にたくさんいる」「そういう人たちに夢を売っている」と自分を肯定し始めるところなどは「いかにも」という感じですね。

また、阿部サダヲの一見、どこにでもいそうな風貌が逆にリアルで、実際の結婚詐欺でもそれほどパッとしないような人がしているのかもと思わせられます。もちろん、結婚詐欺は仕掛ける方が悪いですし、法律でも禁止されている行為です。しかし、世間体を気にする女性や寂しさを紛らわせたい女性、お金で解決させようとする女性などいろいろなタイプの寂しい女性が世の中にはいます。そういった人たちに束の間の夢を売る、その対価として「自分たちの夢」も売ってしまっていた。そんな悲しい役どころを阿部サダヲは見事に演じきっています。

おすすめポイント3:人間の弱さを徹底的に掘り起こしている!

映画の中では結婚詐欺に引っかかる女性がたくさん登場します。特に、田中麗奈が演じる「棚橋咲月」という女性は共感できる人も多いのではないでしょうか。咲月は出版社に勤める仕事一筋のOLです。仕事はできますが、実家に暮らしていることから親に結婚をせがまれます。世間体も気にする性格なので「30代になっても結婚できないと思われたくない」そう感じていた矢先、貫也が現れます。

心の隙間をそっと優しく埋めてくれる貫也に少しづつ好意を抱く咲月、もちろん貫也は最初から咲月の持っているお金が目当てです。動画の中では田中麗奈が少しずつ騙されていく女性の心理を上手く表現しています。電車での別れ際のシーンなどは「騙されないで!」と思わず言ってしまいそうになるほど気持ちが入っていってしまいます。

夢売るふたりはこんな人に見てもらいたい!

ヒューマンドラマが好きな人

夢売るふたりは「人間の弱さ」にスポットライトを当てた作品です。登場人物の1人1人がそれぞれに弱い部分を持っています。里子の悪いと思いながらも他人を巻き込んで貫也に精神的な苦痛を味わわせたいと願ってしまう部分や真っ当なやり方ができず結婚詐欺という安易な手段を取る貫也。世間体を気にするあまりお金を渡してしまう咲月など現実世界でもあるような人間臭さが鮮明に描き出されています。その他にも、男運が悪い風俗嬢や自分の体型にコンプレックスをもつウェイトリフティング選手などそれぞれの職業ならではの悩みを持った女性が登場するのです。

そして、夢売るふたりの人物描写で特徴的なのが「誇張された表現が一切ない」ということです。映画ではよく演出の一環として、現実よりも大げさに表現することがよくありますよね。この点、夢売るふたりにはそういった誇張された表現は一切ありません。どこまでもリアルを追及しています。もちろん、リアル一辺倒だと見ていて疲れるのでコミカルな要素も所々に差し込まれてはいます。

しかし、基本的には「リアルな生活をしている女性の内面」をえぐるように描写しているシーンが多いです。女性であれば共感できる部分もたくさんあるかもしれませんし、男性であれば「女性ってこんな風に考えているんだ」と思わされます。自分の存在意義や他人と関わり合いを持つ理由、多くの人間関係の中でもがき苦しむありのままの人間の姿が描き出されている作品です。

笑福亭鶴瓶が好きな人

幸福をもたらしてくれそうなえびす顔が特徴的な笑福亭鶴瓶は今作では元ヤクザの私立探偵を演じています。出てくるシーンは少ないですが、出番の数以上の圧倒的な存在感を放っています。咲月は貫也の結婚詐欺を暴くため、私立探偵の堂島哲治(笑福亭鶴瓶)に依頼をしていました。

複数の女性に手を出していたことがあっさりとばれてしまった貫也ですが、探偵につけられているとは知る由もありません。そこで、堂島は咲月に「刑務所に放り出すか、慰謝料請求するかどっちにする」と尋ねます。このシーンは何気ない1シーンですが、これだけでも笑福亭鶴瓶の関西弁と雰囲気が絶妙にマッチしていて作品によいアクセントを加えてくれています。

さらに、咲月を落ち着かせるために壁を殴るシーンではあまりの迫力にほとんどの人が息を飲んでしまうでしょう。普段、テレビで見るときはいつも笑っていて優しそうな雰囲気ですが、動画の中では圧倒的な威圧感を放っています。この迫力は北野武監督のアウトレイジなどのVシネマを彷彿とさせるほどです。笑福亭鶴瓶の俳優としてのいつもとは一味違う一面が見られる作品になっています。

西川美和監督の映画が好きな人

西川美和監督は2002年に典型的な日本の内向的な家族が崩壊していく様子を描いた「蛇イチゴ」で長編監督デビューした若手監督です。蛇イチゴでは、第58回毎日映画コンクール・脚本賞を受賞、2006年に発表した「ゆれる」ではカンヌ国際映画祭に日本映画で唯一正式出品されています。また、監督業だけでなく小説家としても活動しており、「きのうの神様」「永い言い訳」などの作品を発表しています。

西川監督の作品の特徴は何といっても「心理描写の表現が独特」という点です。言葉で表現するのは難しいですが、他の監督とは明らかに違う切り取り方をしています。その表現方法が斬新で、演じている本人ですら言葉にできない深層心理を映像として表現しています。一度、西川監督の作品に触れた人はその表現方法に魅了されること間違いなしです。

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夢売るふたりの簡単なあらすじと感想※ネタバレ注意!

小料理屋「いちざわ」は今日も常連客で繁盛しています。東京築地市場の近くに店を構えているのは板前の市澤貫也とその妻、里子の2人です。小さい店ながらも常連客でいつも賑わっているお店は貫也と里子にとって人生そのものでした。しかし、ある日、焼き鳥の焼場から火が出ます。

最初は小さかった火も瞬く間に店中を焼き尽くし、10年かけて築き上げた自慢の店は一瞬で炭に変わり果ててしまいます。職人気質で料理に強いこだわりを持っていた貫也は店を失ったショックから酒に溺れてしまいました。一方、里子は店を再開するため少しでも資金の足しにと近くのラーメン屋で働き始めます。

酒に酔い終電を逃した貫也は駅のベンチで途方にくれていました。ふと、隣をみるとスーツ姿の女性も終電を逃しています。その女性は店の常連だった睦島玲子でした。玲子を家まで送った貫也ですが、酒によった勢いで玲子と浮気をしてしまいます。

事が済んだ後、玲子に事情を話す貫也。ちょうど玲子も同じ会社で不倫相手だった部長から手切れ金として数百万円を渡されていたところでした。貫也の様子を見た玲子はその手切れ金を貫也に渡します。「このお金で店をもう一回やり直してね」そういって分厚い封筒を貫也に渡す玲子。「絶対、返すから!」そういいながらも貫也は一目散に里子が待つ家に帰ります。

家に帰った貫也は里子に札束の入った封筒を渡しました。「これで店が再開できる!」喜ぶ貫也を後目に里子は異変に気付きます。「あなた、この服どこで洗ったの?」いつもと違う匂いに気付いた里子は貫也を問い詰めます。里子のあまりの迫力に洗いざらいを白状する貫也、里子は絶望に打ちひしがれました。「何でもいいから復讐したい」そう考えた里子は貫也に結婚詐欺を行わせる計画を思いつきます。

「この都会には自分の光を失った星たちがたくさん落ちている」「あなたが完璧である必要はない」「ただ、物事には万に1つのタイミングがあるのよ」里子は悲しそうに話します。「目映い星たち、そのきらめきに少し色をつけてあげましょう」「そうすれ、みんなあなたのために輝いてくれるわ」意味深な言葉を放つ里子。

この言葉を忠実に再現するように貫也は次々と寂しい女性の心の隙間に入り込んでいきます。実家暮らしで結婚できない事を悩む30代のOL、体型がコンプレックスなスポーツ選手、悪い男しか捕まえられない風俗嬢などいつの間にか貫也はアメと鞭を使いこなすプロの詐欺師になっていたのです。資金が貯まり店の着工にまで漕ぎ着けた貫也と里子ですが、事はそう上手くいきません。最初に騙した棚橋咲月が探偵を雇い、貫也の悪事を暴いていたのです。咲月は新しい女のもとで働いていた貫也に直接、会いに行きます。

実際に貫也の顔を見た咲月は怒りが噴出し貫也の顔を殴りつけます。咲月のあまりの行動に止めに入る探偵の堂島、しかし、次の瞬間、堂島の背中に熱い感覚が走りました。なんと、貫也が次に口説いていた女の子供が貫也の包丁で堂島の背中を刺したのです。

堂島は前のめりに倒れ込みます。子供は遊び半分だったので、事の重大さが分かりません。すぐに警察が駆けつけ、事情を説明する貫也ですが、子供がやったことにはせず自分が刺したと罪を被ります。刑務所で服役する貫也、里子は身分を偽り漁港で働き始めました。2人がふと空を見上げるとつがいのカモメがつかず離れずの距離を保ちながら、優雅に空を飛んでいるのでした。

夢売るふたりの大まかなあらすじは以上です。細かい部分のネタバレはしていないので、より詳しく見たい人はぜひ動画をチェックしてみてくださいね。

夢売るふたりに出てくる主要な登場人物とその解説!

夢売るふたりの動画に出てくる主な登場人物

【市澤里子役】松たか子

小料理屋「いちざわ」の女将で市澤貫也の嫁、貫也を10年間支えるも浮気され貫也に失望する。

【市澤貫也役】阿部サダヲ

小料理屋「いちざわ」の主人、料理の腕は本物だが店が焼失した後は腑抜けになりはてる。

【棚橋咲月役】田中麗奈

雑誌の出版社で働く30代のOL、結婚できない事を悩んでいる。

【睦島玲子役】鈴木砂羽

バリバリのキャリアウーマン、不倫相手の部長からの手切れ金を貫也に渡した。

夢売るふたりの押さえておきたい作品情報!

原題:夢売るふたり

公開年:2012年9月8日

監督:西川美和

脚本:西川美和

制作:大下聡、斎藤敬、豊島雅郎、平尾隆弘