映画『さよなら渓谷』は面白い?感想と動画配信サイトで無料で見る方法

邦画

この映画の「さよなら渓谷」というタイトルに、どこかさみしげな印象を受ける人も多いのではないでしょうか。日本のどこかに実際にこういった地名があるわけではありません。この動画は、緑豊かな渓谷に暮らすひと組の夫婦を描いたものです。仲睦まじく幸せそうに見えるふたりは実は犯罪の加害者と被害者で、ある事件をきっかけに彼らの人生が動き出します。

ここでは、もの悲しさを持ちつつ多くの問いを投げかける作品「さよなら渓谷」のあらすじや、視聴可能な動画配信サービスについてくわしく解説します。

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映画「さよなら渓谷」をご紹介!

海外でも高く評価された作品

「さよなら渓谷」は2013年に公開された日本映画です。原作は芥川賞作家の吉田修一週刊新潮にて連載していた同名小説で、映画化にあたって大森立嗣が監督を務めました。

原作小説は純文学とサスペンスの要素をあわせ持つ傑作であり、映画もその雰囲気を十二分に表現しています。

公開当時には世界的な映画祭である「モスクワ国際映画祭」のコンペティション部門に出品され、審査員特別賞を受賞。日本映画がこの賞に輝くのは実に48年ぶりのことで、映画ファンを大いににぎわせました。

原作・吉田修一という魅力

原作者の吉田修一は、その著作の多くが映像化・映画化されている人気作家です。殺人を犯した男と彼に心を寄せ一緒に逃げる女の物語「悪人」(2010年公開)、殺人事件の容疑者に似た3人の男たちと周囲の人々を描く「怒り」(2016年公開)など、枚挙に暇がありません。

また、凄惨な事件を題材にしたサスペンス的な作品もあれば、「横道世之介」(2013年公開)のように青春や人間の温かみを描くものもあり、ひとつのジャンルに限定されないのも特徴です。

15歳未満は鑑賞できない、大人のための映画

「さよなら渓谷」は映画倫理機構(映倫)のレイティングシステムで「R15+」に指定されています。これは、「15歳以上が見られる映画(15歳未満は観覧禁止)」という意味で、テーマそのものや描写について刺激が強い作品につけられる制限です。

「さよなら渓谷」は、「刺激の強い性愛描写及び集団レイプの描写がみられる」という理由からこの区分となりました。劇中には何度も濃密なラブシーンがあり、主演の真木よう子は一糸まとわぬ姿を披露しています。そのため、家族で和気あいあいと見るような映画では決してありません。

単純なサスペンスとは違う闇を描く

「さよなら渓谷」の物語はひとつの殺人事件から始まります。それは、幼い男の子が遺体で発見され、実母が容疑者として逮捕されるという痛ましいものでした。

これが純粋なサスペンス映画であれば、「犯人は本当にこの人なのか」「なぜ殺害したのか」「犯行の方法やトリックはどんなものか」といったことが焦点となるでしょう。主役は警察官や弁護士、容疑者、もしくは事件を追いかけるマスコミというのが定石です。

しかし、「さよなら渓谷」の主人公は「殺人容疑で逮捕された女の隣人」なのです。このことからも、よくあるサスペンスものとは一線を画していることがわかります。

さらに、「本当に母親が幼い息子を殺したのか」という、多くの視聴者が抱くであろう疑問に対する答えは、動画の中では用意されていません。殺人事件は、ストーリーのきっかけにすぎないのです。

しかし、物語が進み主人公たちの真実や過去が明らかになっていくにつれ、人間が抱える「闇」や「現実の残酷さ」が浮き彫りになっていき、見る人の心理を大きくゆさぶります。

舞台は緑豊かな渓谷

主人公の尾崎俊介とかなこが暮らしているのは、東京都内でありながら豊かな緑に覆われた渓谷。きれいな川が流れ、山あいの道を路線バスが走るのどかな場所です。実際に東京の奥多摩地方などで撮影が行われました。

こういった説明だけを見ると「のんびりした田舎」「都会の喧噪から逃れられる静かな場所」といったほのぼのとするイメージを抱きがちですが、実際の映画にはそういった雰囲気はみじんもありません。それとは逆に、人里から離れた場所のうら寂しさ、世間から距離をとって生きる人の影の部分ばかりが強調されるのです。

人生は山あり谷ありのものだとはよくいわれますが、この場合「谷」は「どん底」という意味で使われます。俊介とかなこが一緒に暮らしている理由を知ると、ふたりが住み家に選択した「渓谷」という場所すら意味深に思えてきます。

15年前、大学の野球部に所属する男子大学生たちが起こした残酷な事件。俊介はその加害者であり、かなこは被害者なのです。観客は、このふたりがなぜ一緒に暮らしているのかを追いかけながら、愛や幸福について考えさせられることになるでしょう。

ここに注目!「さよなら渓谷」の必見ポイント3

おすすめポイント1:社会と人間のゆがみを表現したストーリー

主人公のかなこは集団レイプの被害者で、事件以来悲しみの多い人生を送っていました。両親は離婚し、恋人には性犯罪の被害者という過去を理由に捨てられ、職場で噂を流されて仕事も失います。

その後、すべてを受け入れてくれる男性と結婚するものの授かった子どもを流産。相手からはDVを受けて体と心に大きな傷を負うのです。DVのシーンでは「大勢にやられたほうが気持ちいいのか」と心ない言葉を浴びせかけられ、殴られます。

いっぽう、加害者である俊介とその仲間たちは普通の人生を送っていました。俊介には恋人がいましたし、仲間のひとりはとある企業の御曹司として社会的にも成功しています。彼は「俊介が起こしたレイプ事件に巻き込まれた」などと吹聴し、反省などしていません。

性犯罪で被害者のほうが大きく人生を狂わされ、加害者はのうのうと生きているという、現実でも起こりうる現象を淡々と描いています。

ひどい犯罪が発生すると、「犯罪に巻き込まれた被害者にも悪いところがあったに違いない」などと語る人は必ず出てきます。「さよなら渓谷」ではそれを客観的かつ具体的に見せられるわけですが、その論調に複雑な思いを抱かずにはいられません。

俊介が罪の意識を抱き続けていることが唯一の救いにも見えるでしょう。かなこが多くの人から傷つけられたのちに加害者の俊介と一緒にいることを選んだのも、その事実にだけ注目すれば理解しがたい行為です。

ただ、かなこの心情を知るにつれ、人間とは多くの相反するものを抱えながら生きているのだと実感するのではないでしょうか。

おすすめポイント2:子どもは視聴できない濃密な演出

「さよなら渓谷」は映倫のレイティングシステムで「R15+」に指定されています。そのため、15歳未満は見ることができません。

視聴可能な年齢が限定される理由は「刺激の強い性愛の描写」と「集団レイプの描写」です。

映画の冒頭も、俊介とかなこが抱き合っているところから始まります。外には真夏の晴天が広がっていますが、ふたりが暮らす部屋は薄暗く、世間から隔離された別世界のようにも見えます。

ふたりが裸で睦み合っていると、誰かが自宅のドアを激しくたたく音がします。音の主は隣人の立花里美でした。

彼女は逮捕される直前で、宅配便が来るので代わりに受け取ってほしいとかなこに頼みにきたのです。情事の最中だったかなこは素肌に薄いワンピースだけを着て気だるげに応対しますが、立花里美は動じません。

この短いシーンで、壁の薄そうなアパートに住む隣人にとっても尾崎夫婦の営みは日常的なものだったことが想像できます。

セックスシーンは俊介が二度目に警察に連行されるまでの間に何度も出てくるうえ、尺も長く、リアルかつ真正面から撮られています。なぜそこまでの描写が必要だったかは、物語が進むにつれおのずとわかってくるでしょう。

もうひとつの理由である「集団レイプの描写」は、目を背けてしまうようなものです。ストーリーの根幹にある事件とはいえ、見たくないと思う人がいてもおかしくないほど。

残酷なシーンもごまかすことなく描いているのがこの映画の魅力ですが、視聴することで精神的につらくなってしまう人は気をつけたほうがいいかもしれません。

そのほか、かなこが過去にDVを受けるシーンや自殺未遂をするシーンも出てきます。DVを受けて入院をしているかなこの姿は生気がなく、まるで幽霊のようで、痛々しいというほかに表現が見つかりません。そういった描写も含め、総じて大人向けの内容となっています。

おすすめポイント3:実力派俳優陣の説得力ある演技

「さよなら渓谷」はどちらかといえばセリフの少ない、静かな映画です。たとえば、かなこと俊介が逃避行を続けるシーンでは、これといったセリフもなくふたりが歩き続けるシーンが続きます。だからこそ、役者はほんのわずかな目の動きや表情、しぐさなどで多くを表現しなくてはなりません。

この動画に出演しているのは、真木よう子、大西信満、大森南朋、鈴木杏といった実力派ばかり。説明のいらない演技は圧巻で、役者魂を感じさせるものです。

なかでも、真木よう子はDVのシーン撮影後に体調に異変をきたすほど役にのめり込んでいたそうで、その演技には鬼気迫るものがあります。

「さよなら渓谷」はこんな人におすすめの映画

大人向けの映画を見たい人

「さよなら渓谷」はR15+というレイティングがついているため、大人向けの映画であることは明白です。そのうえで、ともすれば動きの少ないシーンが続くこともあり、登場人物の心情に共感できないと退屈に感じるかもしれません。

そういった静かなシーンでは、何が表現されているのかを役者の演技や演出から感じとるしかなく、ラストシーンの意味も含め、観客に多くのことがゆだねられている作品なのです。

「さよなら渓谷」の上映時間は116分と、映画としては標準的な長さですが、とてつもなく長く感じる人もいることでしょう。それは、この映画が観客の心を揺り動かし、さまざまなことを考えさせる作品だからにほかなりません。

さらに、この映画の登場人物たちの心理は複雑です。俊介は許されたいだけなのか、罪を償いたいのか、それとも本当にかなこを愛してしまったのか。彼の心は時の流れとともに少しずつ移り変わり、つねに矛盾を抱えているようにも見えます。

周囲の人間から大きく傷つけられたかなこは、もっとも憎むべきであるはずの俊介を求め、体の関係も厭いません。DVで入院中は死んだような目をしていたのに、俊介といるうちに憎しみや怒りといった感情から生気を取り戻す姿も描かれています。そこからは、まるで毒を食べて生き延びるようなしたたかさも感じとれるのではないでしょうか。

幸せになることを諦めたようにも、すでに幸せを手に入れたようにもみえるかなこ。その言動には、俊介を許すことなく不幸にたたき落としたいという思いや、俊介ならば自分に新たな傷をつけることはないという一種の安堵も垣間見えます。

人の感情や思いは一定ではなく、つねに揺れ動き、多くの矛盾をはらんでいることを「さよなら渓谷」は克明に描いています。たまには答えのない、考えさせられる映画を見たいという人におすすめです。

純文学が好きな人

この動画の原作は吉田修一の小説です。原作のある映画では、映像化したことで原作の持つ魅力を損なってしまったり、テーマを大きく逸脱したりして原作ファンを失望させるものもあります。

しかし、映画「さよなら渓谷」は、多少の省略などはあるものの小説の持つテーマや雰囲気をほぼ忠実に描いているといえるでしょう。全編を通して原作へのリスペクトも感じられます。

華美な演出や現実感のない大げさなシーンなどはなく、役者陣の迫真の演技を根幹とした、わびさびすら感じさせる映像美は実に文学的です。

また、主人公のかなこと俊介のほか、雑誌記者の渡辺や彼と一緒に働いている小林にも、「人生」を想像させる描写があります。

彼らには物語を動かすという役目があるわけですが、決してそれだけに終始していません。渡辺はスポーツを断念した過去を持ち、それを遠因として妻と不仲です。渡辺が妻の寝室に入り込むシーンで、彼は妻から激しく拒絶されます。

こうやって渡辺の私生活や、もうひと組の夫婦を描くことでぐっとリアリティーが増し、「エンターテイメント」というよりも行間や描かれていない部分を想像させる「文学」に仕上がっているのです。そのため、「普段本は読むけれど映画はあまり見ない」という人にもおすすめです。

男女の考え方の違いを知りたい人

俊介が過去に起こした集団レイプ事件を知ったとき、渡辺は「尾崎は若かった、女も自分の意思でついて行っている」という発言をします。若い女性である小林はそれに反感を覚え、「自分もナンパされたことがある。私もレイプされて当然だと思うのか」と問い返します。

このシーンで渡辺は俊介に同情的であり、「尾崎をレイプ犯としか見ていない」と非難めいた発言をしますが、小林から被害者がその後どうなったかを聞かされて言葉を失います。

ここでは、「ついてきたのだから同意があったはず」という男性の考えと、「男性に声をかけられて悪い気はしない」という女性の感覚の間にある深い溝を暗に示しているのではないでしょうか。

また、この映画のラストシーンは男性と女性では大きく解釈が異なるそうです。性別による考え方の違いが描かれているこの作品は、それを知るのに大きな手がかりとなるでしょう。

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多くを問いかける映画「さよなら渓谷」のあらすじ※ネタバレ注意

ここでは「さよなら渓谷」の動画のあらすじを解説します。ネタバレが含まれているためご注意ください。

渓谷で起きた事件

東京都内でありながら緑豊かな渓谷で、尾崎俊介と妻のかなこは暮らしています。

ある夏の日、2人の隣に住む立花里美警察に連行されました。里美の幼い息子は2週間前に遺体で発見されており、実子を殺害した容疑者として逮捕されたのです。

家の周りで大騒ぎするマスコミを尻目に、俊介とかなこは命を落とした幼い男の子のことを言葉少なに語り、そして抱き合うのでした。

尾崎俊介の秘密

里美の取材に来ていた渡辺一彦は、あまりぱっとしない雑誌記者です。社内では年下の女性社員・小林よりも影が薄く、家庭内では妻と不仲。

里美の逮捕後、隣人である俊介も警察で取り調べを受けていると知り、俊介とかなこの取材を開始します。そこで16年前、大学生だった俊介が野球部に所属していたことをつかみ、当時は将来を嘱望される選手だったことを突き止めました。

自身も大学時代はラグビーの選手で、社会人選手となったのちにケガで断念した過去のある渡辺は、俊介に自分と近いものを感じ取ります

しかしあるとき、俊介はほかの野球部員3人と一緒に退部していたのです。退部の理由は、俊介と部員たちが集団レイプ事件を起こしたからでした。

そして今回、俊介が事情聴取を受けたのは、里美と男女の関係にあったのではと疑われたためでした。

渡辺が取り調べから戻った俊介に近づくと、俊介は「隣の女とは何の関係もない」と否定。渡辺はさらに「あなたの過去を知っている」と声をかけますが、俊介は何も言いません。

ある日渡辺は、小林から尾崎にレイプされた女性のことを聞きます。被害者の女性は水谷夏美といい、当時は高校生でした。被害に遭ったあとに転校や両親の離婚を経験し、就職先で恋人ができ結婚の約束をするも相手に過去を知られ、それを理由に破談されます。

さらに、相手の男が社内で噂を広め退職。次の職場で知り合った男性と結婚しますが、流産してしまったうえに夫からDVを受け、入退院を繰り返します。そして、2度の自殺未遂を経て失踪し、現在は行方知れずとなっていたのです。

被害者の状況を知った渡辺は言葉を失いました。小林は、もう水谷夏美は生きていないだろうとつぶやきます。

かなこと俊介の本当の関係

渡辺は集団レイプ事件当時の共犯者に会いにいきます。彼は社会的に高い地位を得て、あっけらかんと事件のことを語るような男でした。

さらに、俊介のもとへ再度警察がやってきます。妻のかなこが「俊介と里美は男女の関係だった」と通報したためで、それを知った渡辺は驚きました。渡辺の目には、俊介とかなこは仲睦まじい夫婦に映っていたからです。

警察は、子どもの存在が邪魔になった俊介が里美をそそのかして息子を殺させたとにらんでいました。俊介はかなこが警察にそう告げたのだと知ると、あっさりと容疑を認めてしまいます

渡辺は、水谷夏美の元夫に接触した小林から「水谷夏美は生きていた」という情報を得ます。元夫がつい数カ月前、立川のデパートで男と一緒に高校野球の中継を眺める水谷夏美を見かけたというのです。

それを聞いた渡辺はあることに思い至ります。それは「尾崎かなこは水谷夏美ではないのか」という衝撃の事実でした。渡辺と小林はかなこのもとを訪れ、そこで彼女の過去を知ることとなります。

水谷夏美が結婚していた当時、彼女が夫から暴力を受け悲惨な人生を送っていることを知った俊介は、罪の意識から何度も手紙を出していました

離婚し、着の身着のまま失踪した水谷夏美は金銭を要求するために俊介を呼び出し、「何でもするんでしょう、それなら私より不幸になれ」と叫びます。あてもなく電車に乗る水谷夏美に、俊介は黙ってついていきました。

とある町で宿に泊まったとき、水谷夏美は宿帳に自分の名を「かなこ」と記します。それは、集団レイプ事件の際にそこにいたもうひとりの女の子の名でした。

「かなこ」は俊介たちが何をしようとしているのかを目撃しつつも、水谷夏美を置いて先に帰ったのです。「私はあの夜、先に帰ったの」。それは、つらい過去からの逃避にほかなりません。

この逃避の果てに俊介と「かなこ」は、緑豊かな渓谷にあるアパートで暮らし始めたのでした。

かなこと俊介の選択

かなこが証言を撤回し、里美も俊介との関係を否定したことで俊介は釈放されます。俊介はうその通報をしたかなこを責めることも怒ることもありません。

渡辺はかなこに、俊介と暮らしてそれで幸せなのかと尋ねますが、かなこの返答は「私たちは幸せになろうと思って一緒にいるんじゃない」というものでした。

しばらく経って渡辺が渓谷を訪れると、かなこは俊介のもとから姿を消していました。その理由を、俊介は「幸せになりそうだったから」と答えます。「一緒に不幸になると約束したから、だから一緒にいられたんです」。

しかし俊介は、どんなことをしても必ずかなこを見つけ出すと語ります。渡辺はそこで、答えを出す意味のない、ある問いを投げかけるのでした。

「さよなら渓谷」の主な登場人物とキャストをご紹介

「さよなら渓谷」の動画には演技派の俳優が多数出演しています。登場人物とキャストの一部をご紹介しましょう。

【尾崎 かなこ役】真木よう子

尾崎俊介の内縁の妻で、温泉施設で働きながら俊介と2人で暮らしています。

演じる真木よう子は「ベロニカは死ぬことにした」「ゆれる」(ともに2006年公開)などの主演作を持つ女優です。「さよなら渓谷」での演技は高く評価され、日本アカデミー賞優秀主演女優賞をはじめとする数々の映画賞に輝きました。

また、この映画の主題歌「幸先坂」(作詞作曲・椎名林檎)も歌っています。

【尾崎 俊介役】大西信満

かなこの内縁の夫で、かなこの通報により男児殺害の容疑者との関係を疑われる男性です。

演じている大西信満は「赤目四十八瀧心中未遂」(2003年公開)でデビューした俳優で、このとき映画初出演でありながら主演を務めました。そのほかに「止められるか、俺たちを」(2018年公開)など、話題作のキャストに名を連ねています。

【渡辺 一彦役】大森南朋

元ラガーマンの雑誌記者で、男児殺害事件の取材をしているうちに俊介とかなこの素性を知ることとなります。

大森南朋はNHKのドラマ「ハゲタカ」(2007年放送)で一躍名を上げた俳優です。「さよなら渓谷」を監督した大森立嗣の弟でもあります。

実力派が集う「さよなら渓谷」の作品情報をチェック!

原題:さよなら渓谷

公開年:2013年

監督:大森立嗣

脚本:大森立嗣

プロデューサー:森重晃

エンディングテーマ:真木よう子(歌)・椎名林檎(作詞作曲)

原作:吉田修一