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目次
ピンポンは人気脚本家による人気漫画が原作の映画
ピンポンは、人気漫画家である松本大洋さんの同タイトルの漫画が原作になっている映画です。「月刊ビッグコミックスピリッツ」に連載されていた作品で、タイトルで想像できる通り、卓球が題材になっています。
映画として公開されたのは2002年のことで、人気俳優の窪塚洋介さんが主人公の「ペコ」役を演じたことで話題になりました。漫画原作の動画はその世界観をどう表現するかが見どころの1つですが、ピンポンは主人公の性格や人間関係、コミカルな部分まで、脚本を担当した宮藤勘九郎さんが見ごとに仕上げています。
ピンポンは撮影方法や映像処理も話題になった映画です。監督の曽利文彦氏は「タイタニック」のVFXにも参加している人物で、その技法はピンポンの冒頭部分をはじめ、さまざまなシーンに使われています。
VFXとは、通常では撮影が難しい部分をデジタルカメラやCGを駆使して再現する技法のことで、卓球の試合のシーンでは白熱する臨場感を表現したり、バタフライジョーの羽根をCG加工したりといった部分に出ています。
個人的に印象深いのは冒頭シーンのペコが橋から川に飛び込む部分で、これは当時の海外アーティストの音楽PVにも使われていたことの多い技法の1つです。空中に静止したペコをぐるっと360度から撮影することで、これから始まるストーリーへの期待感が高まる演出になっています。
もう何回も見ている動画ですが、毎回このシーンでは「始まる!」という感じでワクワクします。
ピンポンは、幼なじみであるペコとスマイルが所属する卓球部が、インターハイに出場する様子を軸に描いている映画です。
そしてもう1人、幼なじみには「アクマ」と呼んでいる仲間もいます。アクマは卓球の強豪校で知られる他の高校に進学し、ペコたちとはライバル同士です。
この3人は子どものときに一緒に遊び、卓球を始めているのに、成長すると実力や性格に違いが出るようになり、それがそれぞれの葛藤にもつながっていきます。その葛藤からペコは一旦卓球から離れてしまうのですが、そこから意外な展開を見せるのも見どころなのです。
ところで、スマイルはその名とはまったく違い、一切笑いません。笑わないキャラです。ではなぜスマイルと呼ばれるようになったのか、その辺りの秘密も見ているうちに解明されるのもピンポンの楽しみ方と言っていいでしょう。
そして、アクマが憧れる先輩ドラゴン役を演じている中村獅童さんの演技も、この映画の見どころです。実はこの頃、歌舞伎役者としても俳優としても低迷期にあった中村獅童さんが、役者生命を賭けたのがこのピンポンだったのです。
今でこそ歌舞伎役者としてゆるぎない存在感を出している中村獅童さんですが、当時は役者としてどうあるべきか葛藤していたと言います。
役者として最後のチャンスにしようと挑んだのがピンポンでした。みごとオーディションに合格し、独特な雰囲気を放つ難しい役どころを魅力的に演じています。筆者は公開当時に劇場でも見ていますが、オーディションではなくオファーを受けての出演だと思うほど、素晴らしい演技でした。
ピンポンは、卓球を通じてさまざまな人の思いが交錯する映画です。
若き日に途絶えてしまった夢をスマイルに託そうと躍起になるバタフライジョー、卓球場を経営し、ペコの指導をするオババ、スマイルに実力を超されて動揺するアクマと、それぞれの思いはインターハイに向けて激しく炸裂します。
物語の所どころに登場する「ヒーロー」もピンポンのキーマンになっています。ヒーローとは誰のことか、そしてスマイルとペコの友情はどうなるのか、ピンポンはいろいろな角度で楽しめる動画です。
ピンポンはここがおすすめ!見るべき3つのポイント
ピンポンはジャンルで言えば青春ものでストーリー全体が楽しい動画ですが、その中でもぜひ見て欲しいところがあります。
もちろん、出演する俳優のそれぞれのファンであれば「見たい」と感じるのは当然でしょう。しかし、ピンポンは細かい部分にも面白さが隠されているのです。その辺りは脚本を担当した宮藤官九郎さんならではの魅力なのかもしれません。
面白いだけでなく気迫を感じる部分もあるので、どの辺が面白いのか、どの辺りがおすすめポイントなのかを紹介していきます。
おすすめポイント1:窪塚洋介さんのオカッパがかわいい
窪塚洋介さんは、カラーギャングのようなキレ役から純粋で大人しい男の子までをドラマや映画で演じ、幅広い演技を得意としてきた俳優です。
年齢を重ねた現在は渋みのある役として登場することが増えていますが、10〜20代の頃の役はバリエーションに富んでいて、しかもどのような役もはまっていたのは彼の魅力であり個性でしょう。
個人的にどの役柄も好きですが、ピンポンのペコはそれまでの役の中間のような印象を受けます。いい加減な面もありますが、基本は普通の高校生であるペコの髪型はオカッパで、これが窪塚洋介さんにかなり似合っていますよね。
窪塚洋介さんは、映画やドラマの中で坊主頭になったり女装したりとさまざまな髪型を披露してきました。端正で男性的な顔立ちでありながら、若い頃はきれいに整った可愛い顔立ちでもあったので、オカッパ頭もかなり似合っています。
窪塚洋介さん演じるペコの独特な話し方もペコの雰囲気を作っていて、髪型とイメージが合っているのも好きな部分です。ペコの役を窪塚洋介さんにしたのは正解と言えるでしょう。
いろいろな髪型が似合う俳優は他にもいますが、かっこいい髪型もかわいい髪型もこなせるのは窪塚洋介さんが一番ではないでしょうか。
おすすめポイント2:卓球部の部員や応援が笑える
個人的に気に入っているのはペコとスマイルが所属する卓球部の部員たちです。全体的にどこかやる気のない感じの部員たちは、スマイルによく叱責されています。その際の反応や返し方が何とも言えず笑いのツボにはまるのです。
部員の1人を演じているのが荒川良々さんであるという時点で、笑ってしまう人もいるでしょう。この辺りの俳優を起用するのは、やはり宮藤官九郎さんだからでしょうか。
荒川良々さん率いる部員たちは、試合中の応援を冷ややかな目で見られたり、部費の使い方を注意されたりとスマイルとの確執ができていきます。不満を抱えながらも正論のスマイルに強く出ることができない部員たちですが、最後は1つになるというお約束の展開もあります。
おすすめポイント3:中村獅童さんの異様な存在」
中村獅童さん演じるドラゴンが率いる卓球部は全員スキンヘッドが基本です。ユニフォームも全身真っ黒と、どこか異様な怖さを放っているのですが、中でも独特な怖さを放っている中村獅童さんの存在感は見ごたえがあります。
基本は寡黙な人物ですが、いかに自分の高校が他校より強くなるかを常に考えている人物です。試合前のルーティンとしてトイレにこもるのですが、そのこもり方も想像を超えています。
スキンヘッドにしているとどの人も特有の怖さは出ますが、中村獅童さんの場合はある部分が無いことで一層怖さを増しています。
一体何が無いのか、なぜ異様な雰囲気になっているのかは、ぜひ動画を見て確認してみましょう。
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ピンポンにハマる人や楽しめる人はこんな人
ピンポンは実際どんな人がはまりやすいのか、または楽しめるのはどんな層かをまとめてみました。青春ものではありますが、基本的に幅広い層が楽しめる動画です。その中でもどんな人に向いているかを紹介していきます。
窪塚洋介さんが好きな人
まず一番は、窪塚洋介さんが好きな人でしょう。やはりこれに尽きます。30代からはドラマや映画に出演することも減ってしまい、ミュージシャンとしての活動が増えているので、俳優としての窪塚洋介さんが好きなファンの中には寂しいと感じている人もいるかもしれません。
彼がデビューしたときからファンの人はもちろんですが、最近窪塚洋介さんを知ったという若いファンにとっても、俳優として脂の乗っていた時期の作品としてハマるのではないでしょうか。
オカッパのペコもかわいいですし、卓球を離れて不良化しているペコも見ものです。不良化していると言っても、どこかかわいいのも当時の窪塚洋介さんの持ち味ですね。
現在は二児の父親でもある窪塚洋介さんは、大人の男性の魅力にあふれています。時折出演している映画を見ると、演技力に迫力が加わっている印象を受けます。何というか、大人の落ち着きと経験から到達した演技という感じです。
今からペコのような役柄を演じるのは難しいと思いますが、だからこそ、若かった頃の演技を楽しんで欲しいと感じます。窪塚洋介さんのファンであればほとんどの人がすでに見ているかと思いますが、劇場で映画を見ただけという人はぜひ動画で見て欲しいですね。新しい発見があります。
「家族や友達と楽しみたい人」
ピンポンは、脚本を手がけた宮藤官九郎さんの持ち味が至るところに出ています。宮藤官九郎さんの世界観が好きな人にもぜひ見て欲しい動画です。
卓球に真面目に取り組んでいるかと思えば、ふとした場面で笑える要素を絡めてくれます。難しいストーリーでもなく、卓球を知らない人でも気楽に楽しめる作品という点がピンポンの魅力でしょう。
脇役の俳優陣は夏木マリさんや竹中直人さんというベテラン勢なのもおすすめ点です。竹中直人さんは実力派の俳優ですが、その一方でユーモアのセンスも完璧なので、どこかコミカルな演技もうまいですよね。ピンポンでは竹中直人さんの持ち味も十分活かされています。
ヒーローという子どもの頃にありがちなテーマが根底にあるのも、共感しやすいかもしれません。もちろん、男性と女性の違いはあると思いますが、子どもの頃に自分だけのヒーローがいたという人は多いのではないでしょうか。
例えば、鉄棒が上手だったとか絵を描くのがうまかったとか、いつもオシャレだったとか、そんなヒーロー的存在の友達を思い出して懐かしくなる作品でもあります。
「卓球やスポーツが好きな人」
ピンポンは卓球に燃える主人公たちの葛藤や思いを描いた作品なので、卓球やスポーツが好きな人も楽しめる動画です。学生時代にスポーツに熱中した経験のある人なら、自分の思い出と重なるかもしれません。
特殊な映像処理をしている部分もあるので、実際には難しい動きもありますが、試合前の緊迫感や負けたときの喪失感、相手に勝ったときや目標を貫いたときの達成感など、共感できる部分は多いでしょう。
部員だけでなく、かつて卓球に賭けていたバタフライジョーやオババの存在は、選手として第一線にいることを諦めた人の悲哀が感じられます。卓球をはじめ、スポーツの部活に入っていた経験のある人も楽しめる動画です。
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見どころ満載!ピンポンのあらすじ※ネタバレ注意
ピンポンは、星野裕ことペコと幼なじみの月本誠ことスマイルを中心に、卓球に青春を賭ける高校生たちが全国大会を通して葛藤し成長する姿を描いたお話です。
同じ高校に進学したペコとスマイルは、一緒に卓球部の部員として日々の練習にいそしんでいますが、ふとしたことでペコはスランプに陥ってしまいます。
ペコが卓球から離れている間、スマイルはある人物の登場でペコとは違う方向へ進んでしまうことになります。
一方、ペコは完全に卓球を諦めてしまうのでした。しかし、スマイルによって自分を取り戻したペコは再び卓球を始め、スマイルの期待に応える、というのがあらすじです。
ここからはネタバレなので、動画を見るまで内容を知りたくない人は読まないほうがいいかもしれません。
ペコとスマイルは同じ高校の卓球部に所属していますが、幼い頃はアクマこと佐久間学と3人で遊ぶことが多く、実はスマイルに卓球を教えたのはペコです。
教えても上手にできないスマイルをアクマはいじめますが、優しく教えるペコはスマイルにとって特別な存在でした。ところが、高校に進学する頃にはスマイルの方が格段に腕を上げてしまいます。
しかし、ペコは特に気にすることもなく、オババが経営する卓球場に入りびたっては客を相手に試合を挑み、勝っては賞金をせしめるなど気ままに卓球を楽しんでいました。ペコはペコで卓球には自信があったのです。
そんな中、入学して最初の全国大会が開催されます。ペコの対戦者は幼なじみのアクマでした。自信満々だったペコですが、なんとアクマにあっさり負けてしまうのです。
この敗北感に打ちひしがれ、ペコは卓球を辞めてしまいます。部活には顔を出さなくなり、オカッパの髪は伸び、毎日街をうろつく生活が日課になっていました。
一方、卓球部の顧問として1人の男がやってきます。竹中直人演じるバタフライジョーは、卓球部のコーチとしてスマイルに固執します。実は、スマイルに自分の果たせなかった夢を託し、理想の選手に育てようとしていたのです。
バタフライジョーに理想を押し付けられ、スマイルも卓球を続けることに疑問を抱くようになります。
一方、卓球の強豪校に進学し、憧れのドラゴンこと風間竜一率いる卓球部に入部していたアクマですが、ドラゴンがスマイルを部員として引き抜きたいと考えていることを知り、スマイルに激しい嫉妬を覚えます。
スマイルは子どもの頃は大人しいうえに卓球が下手でした。そんなスマイルに勝てないアクマは、焦りを覚えます。「どこで、つまずいた?」そう、自分に問いかけるアクマは、次の年の全国大会を待たずに卓球部から去って行きます。
実は、スマイルは子どもの頃のヒーローをずっと待っていました。自分に強さを教えてくれたヒーローです。そして、スマイルが自分を待っていることはヒーロー自身も知っていました。スマイルのヒーローはペコだったのです。
スマイルに応えるために、オババにゼロから卓球を教えてもらい、鍛え直したペコは翌年の全国大会に出場を果たします。
特訓中の無理がたたり、試合中、膝を痛めてしまったペコに激しい痛みが襲います。棄権をすすめるオババですが、ペコは受け入れようとしません。膝を痛めることは卓球選手の命取りになるとオババは懸念します。
足の激痛に耐え、自分を奮い立たせて試合に挑むペコは、結果的にスマイルの期待に応えることができます。そして、真のヒーローへと成長していくのでした。
ピンポンの魅力的で個性的な登場人物たち
ピンポンの主な登場人物を紹介します。出演している俳優陣で動画を見る前にイメージもふくらませてみましょう。
【ペコ(星野裕)役】 窪塚洋介
【スマイル(月本誠)役】ARATA
【ドラゴン(風間竜一)役】 中村獅童
【アクマ(佐久間学)役】大倉孝二
映画ピンポンの作品情報
原題:ピンポン(漫画原作)
公開年:2002年7月20日(渋谷シネマライズ他にて公開)
監督:曽利文彦
脚本:宮藤官九