映画『百円の恋』は面白い?感想と動画配信サイトで無料で見る方法

邦画

わずか4館の上映からスタートした「百円の恋」は、口コミで評判となり、瞬く間に全国で上映されて大ヒットを記録しました。その「百円の恋」の魅力はどこにあるのでしょうか。ここでは「百円の恋」の見どころと作品情報を紹介します。

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「百円の恋」は痛カッコいい映画

「百円の恋」は2014年に公開された武正晴監督の作品です。主演女優に安藤サクラ、相手役に新井浩がキャスティングされています。

安藤サクラ演じるアラサーの一子(いちこ)は弁当屋を営む実家にひきこもりの状態で、自堕落な生活を送っていました。

そんなあるとき、一子の妹が子どもを連れて戻ってきたことが転機となります。一子を軽蔑しきっていた妹と喧嘩になり、実家を出ることになったのです。働き先はいつも利用していた百円ショップ。しかし、そこは経済的にも人間的にも底辺の人々の巣窟でした。

一子の唯一の楽しみは、ボクシングジムで汗を流す引退間近のボクサー狩野を窓からのぞき見することになります。

そんな狩野は百円ショップの常連でもあり、ふとした偶然から、一子にとって遅すぎるロマンスが始まります。

しかし、狩野の試合を観戦にいった一子でしたが、結果は惨敗。さらに一緒に観戦にいった野間から一子は暴行を受けてしまうのです。

また、ボクシングを引退した狩野は新しい女を見つけ一子のアパートを出て行ってしまいます。

痛すぎるロマンスの結末でしたが、一子の中で何かがはじけました。ボクシングをはじめた一子の日常が変わり始めます。

「百円の恋」は、当初は4館だけで公開されていましたが、口コミで大評判となり、全国78館以上に拡大された作品です。

メイン館のテアトル新宿では立ち見が出るほどの異例な状態となり、この勢いそのままに、主演の安藤サクラは、第39回日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞を受賞。他に、最優秀脚本賞も受賞します。

製作費が多く人気俳優が多数出演している映画が受賞することが多いのが日本アカデミー賞であり、しばしば、出来レースのように感じる受賞もあるなかで快挙といえるでしょう。安藤サクラや監督たちが「マジ?」といった表情を浮かべていたのが印象的といわれました。

この作品の最大の魅力は、安藤サクラのカッコよさです。引きこもりの冴えないアラサーのどこがカッコいいのと思うでしょうが、それはこの作品を見れば必ずわかるでしょう。

映画を見終わった人なら、しばらく経った後で映画のポスターなどを見るだけでも、目頭が熱くなるような感動を覚える人も少なくないようです。

その理由の1つには、引きこもりで、男もいない、人とまともにコミュニケーションもできない「痛すぎる」一子が徐々に変わっていく様子でしょう。

ぽっこりしたお腹の一子が一変し、スピーディなシャドーボクシングをする様子はしびれます。なお「百円の恋」は本格的なボクシングシーンも高い評価をされています。

あまりにも過酷な撮影に、エキストラとして参加したボクシングファンからも悲鳴があがるほどだったといいます。

ここまで読むと「ボクシングに出会って全てが変わりました」のような直球映画なのかと思う人もいるでしょう。しかし、このような綺麗な作品とは全く違い、独特の深みやユーモアがあるのも魅力です。

けろっと他の女を作って出ていくダメ男を新井浩文が見事に演じています。家族のなかでなんの力を持たない一子の父親や、心に問題のある百円ショップの店員たちなども登場します。

このようなダメ人間・クズ人間のオンパレードでありながら、なぜか人間に対する愛情が湧いてくる不思議な作品です。

安藤サクラは、この作品は監督や俳優陣の「人間力」でできているとコメントしていますが、全編を通じて確かに「人間力」が満ちている骨太の作品といえるでしょう。

「百円の恋」は傷つきながら、それでも立ち向かう人間の美しさがしっかり描かれた作品です。

結末も痛いものでしたが、一子が狩野の胸のなかで乙女のように「ウェ~ン」と泣く姿は見る人にとってはこれ以外ないと思わせる完璧なハッピーエンド。動画を見終われば、希望や勇気がきっともらえる作品といえるのです。

「百円の恋」のココにノックアウト!見どころ3

見どころ1:安藤サクラの演技

なんといってもこの映画の魅力は安藤サクラの演技でしょう。いろいろな映画評や口コミを読んでも、安藤サクラの演技の素晴らしさに触れていないものはありません。

実は、安藤サクラはテレビドラマ「ショムニ2013」などにも出演していますが、正直なところ、このときの彼女を知っている人はあまり多くないでしょう。安藤サクラが大ブレイクし、広く知られるようになったのが、この「百円の恋」なのです。

メディアでまず注目されたのは、太り気味の冴えないアラサーの女性から、ボクサー体型への変化の大きさです。

低予算の映画ということもあり、撮影期間は非常に短かったそうです。そのため、映画の撮影前に体重を減らし、映画の撮影が進むにつれて急激にダイエットするという荒業をやってのけたといえるのです。

体型が変わるのは、映画やドラマなどでしばしば見られますが、これほど説得力があり、リアリティがある体形の変化はそうはないでしょう。

動画のはじめのほうでは、一子はぽっこりしたお腹やボサボサの髪であり、話し方が小声でぼそぼそとし、猫背です。つまり、女性には失礼ですが、どうしようもなく不細工な女性といえます。

それが、映画の後半近くになると、ボクサーの体型になるとともに、内からの自信や強さをまといはじめ、目が澄んでくるところが非常に素敵です。

まるで別人に変わる様子は、この映画のとても大きな見どころといえるでしょう。

映画を見終わって力が湧いてくるという感想もたくさんあります。その理由のひとつとしては、自堕落でどうしようもない人間だった一子が、アラサーという年齢でありながら青春時代を生き直すかのように変わっていく様子です。ぜひ、安藤サクラの圧巻の演技を視聴しましょう。

見どころ2:目立たないけど完璧な脚本

百円の恋の脚本を担当しているのは、足立紳です。足立紳は映画を中心に活躍している脚本家で、「百円の恋」のほかに「スクールガール・コンプックス」や「お盆の弟」「嘘八百」などの脚本も担当しました。

実は、「百円の恋」の脚本は、映画製作の4年前に完成していたということです。しかし、映画業界ではオリジナルのシナリオが嫌われる傾向が強まっており、なかなか製作に取り掛かれませんでした。

確かに、人気漫画やベストセラー小説やリメイクものが日本国内だけでなく海外の映画でも多くなってきています。こうした事情から、映画製作になかなか取り掛かれず苦労したと武正晴監督は語っています。

しかし、映画製作が決まった後に、脚本の変更はほぼなかったといいます。脚本の完成度が高く、普遍的な内容を扱っていたため、いじる必要が全くなかったというのです。

「百円の恋」は、奇抜な展開もどんでん返しもありません。しかし、第39回日本アカデミー賞に最優秀脚本賞に輝いたように、見終わってはじめて「面白かった」「深かった」と実感できる映画といえるでしょう。

見どころ3:本格的なボクシングシーン

主演の安藤サクラはボクシング経験者です。そのため、ボクシングの試合のシーンや、トレーニング風景に非常にリアリティがあります。

脇を締めてジャブ・ジャブ・ストレートと放つ様子や素早いステップワークはまるでプロのようです。そのため、ボクシングに興味がある人も興味深く見られるのではないでしょうか。

映画のクライマックスの試合のシーンは、エキストラとして参加したボクシングファンも唸らせたといいます。あまりに過酷で命を削るような撮影風景に「映画ってこんなに大変なの」「役者ってすごい」という声が漏れ聞こえたといいます。

こんな人なら「百円の恋」が絶対楽しめる!

新井浩文が好きな人

安藤サクラに注目が集まった「百円の恋」ですが、安藤サクラに次いで登場シーンが多いのが新井浩文です。そのため、新井浩文が好きな人にとっては見どころが多い映画といえます。

新井浩文はダメ男をやらせると上手いというのは、映画評のなかでよく書かれていますが、この作品はまさにそのように感じさせてくれる映画です。反省のかけらもないダメ男ぶりを上手に演じていますが、子どものような純粋なところがキラリと見えます。

そこがまた不思議と非常に魅力的であるといえるでしょう。

映画のラストでは、一子のボクシングの試合を観戦していた新井浩文演じる狩野が、一子に声をかけるシーンがあります。このシーンは安藤サクラが今でも映画を見るとハッとなるほどの演技といい、胸がキュンとなるそうです。

このシーンは一子が乙女に戻る場面でもありますが、演技でなくても乙女になれたであろうことは間違いありません。新井浩文が好きな人なら、ダメ男なのに惚れてしまう一子の気持ちにきっと共感できるでしょう。

新井浩文にキュンとなりたい人は、ぜひ「百円の恋」を動画配信サービスなどで視聴してはどうでしょうか。

カッコいい女性が好きな人

強い女性はカッコいいものです。「百円の恋」では、特に同性の人から、安藤サクラがカッコいいという感想が多数ありました。

はじめは、どうしようもない女性だったのに、映画が進むにつれて身心ともに強くたくましい女性に変わっていく様子に憧れる人も多かったのでしょう。たとえば、ダイエットして美しい体になりたいという人が共感しています。

また、プライベートや職場などで心が弱い自分が嫌いという人は励まされたり、勇気をもらえたりするシーンがたくさんあるでしょう。

ある意味、自業自得とはいえ、一子の周りはダメ人間ばかりです。たとえば、うつ病で嫌味な店主や、一子に暴行を働く先輩店員などです。

ネタバレになるので詳しいことは書きませんが、ボクシングの技術を身につけた一子が彼らにスカッと一発やりかえすシーンも、見どころの1つといえるでしょう。

アラサーという設定もとても説得力があります。これより年齢が若いと青春ものとなってしまいますが、自分がどんな人間か知っており、現実にも若いころほど幻想を持っていないのが30代といえます。

そんな自分や現実でありながら、あえて苦しいことに立ち向かっていく様子に、大げさにいえば人間の強さといったことすら感じさせてくれるのが一子です。そんなカッコいい女性を見たい人は、ぜひ「百円の恋」を視聴してはどうでしょうか。

毎日の生活がグロッキー状態な人

見終わって勇気をもらえるなどと書かれることの多いこの映画ですが、映画前半はかなり疲れます。実家で親のすねをかじってゲーム三昧の一子などが描かれるせいもありますが、ダラダラと続く日常というものを重く感じさせる演出が、何度も繰り返されるからです。

それは、百円ショップで働く姿であったり、一子の家族の姿であったりしますが、非常にリアリティがあって、普段の仕事や日常を思いだし、嫌な気持ちになる部分があるのは確かです。

また、少し頑張っても、モグラたたきのように、現実に跳ね返されるところもよく描かれています。そのため、日常生活や仕事にうんざりしている人は、共感できる部分も多いでしょう。

また、これらの演出が入念な布石となっているので、映画の後半で震えるような感動を覚えるはずです。人生経験が増えてきたアラサー以降の人におすすめの、大人のための再出発映画といえます。

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「百円の恋」のあらすじダイジェスト※ネタバレ注意

女を捨てたアラサーの一子

斎藤一子は32才のアラサー女子。実家にひきこもって生活しており、外出といえば百円ショップに行く程度です。

ゲーム三昧の自堕落な生活のため、お腹はぽっこりと出て、髪はぼさぼさで、姿勢が悪く、目がよどんでいます。

映画の冒頭あたりにおいては、おそらく一子に好感を抱く人は誰もいないでしょう。口コミを読むと「胸糞が悪かった」など散々に言われています。

一子家を出る

あるとき、子どもを連れて一子の妹、二三子が出戻りしてきました。もともと仲が悪かったうえに二三子は喧嘩っ早い性格。いい年をして親のすねをかじっている一子を罵り、たちまち喧嘩となってしまいます。

自分が出ていくと啖呵を切った一子は、実家の近くのアパートで一人暮らしをはじめることにします。しかし、一子は生活のためにお金を稼がなくてはなりません。そこで、いつも行っていた百円ショップで働きはじめます

百円ショップは、人間的に問題のある人ばかりでした。店長の岡野はうつ病ぎみで愚痴ばかり、先輩店員の野間はバツイチで自分の話ばかりするうえ、ときおり一子を変な目で見ています。

そんな冴えない生活のなかで、一子が唯一ときめきを感じていたのが、ボクシングジムでストイックにトレーニングをしている狩野です。一子は路上から狩野の姿を覗いていました。

百円の恋をする

あるとき百円ショップに現れた狩野は、バナナを買いますが、それを忘れて店を出て行ってしまいます。バナナを届けに狩野を追いかけると、おもわぬことが起こります。狩野は一子を動物園に誘ったのです。

しかし、変わり者の二人の会話はかみ合わず、デートは全く盛り上がらずに終わりました。ただ、ボクシングについて情熱を持って語る狩野に、あいかわらず一子は引かれます。

一子ボクシングをはじめる

デートの後、百円ショップに現れた狩野から、一子はボクシングの試合のチケットを受け取ります。試合を応援しに行った一子でしたが、結果は惨敗。狩野は引退に追い込まれてしまいます。

そして、試合の帰り、一緒に試合を観戦した先輩店員の野間から暴行を受けてしまうのです。

警察に通報しますが、野間はすでに百円ショップのお金を持って逃走した後でした。絶望した一子は、何かがはじけたかのように、ボクシングをはじめようと決意します。

一子の恋終わる!ボクシングへの情熱

狩野は一子と付き合うようになります。実は、野間から「一子は自分に惚れている」と聞かされ、身を引いていたのでした。

しかし、ストイックなのはボクシングだけの狩野は、女にいい加減でした。次第に一子を疎むようになり、他の女を作って、一子のアパートを出て行ってしまいます。

こうしたこともあり、ボクシングにかける一子の情熱は高まっていきました。

動画のなかでは、ほとんど説明はありませんが、自分を変えたいという一子の願いや、何かと必死に戦っている姿がヒリヒリと伝わってくるすばらしい映像ばかりです。また、映画のはじめとは一変して、引き締まった一子の体の変化も見どころの1つです。

左フック炸裂なるか!試合と恋の行方は?

一子はすでにボクシングの試合ができるまでに成長していました。はじめての試合の前に髪をばっさりと切り、自分は失うものが何もない「百円の女」だという意味も込めて百円ショップのテーマソングを入場曲に選びます。

一子のフィニッシュブローは左フック、しかし左フックを決めても相手は倒れてくれません。次第にサンドバッグのようにされはじめる一子は、朦朧とする意識のなかで、狩野の姿を観客のなかに見つけます。

はたして一子は勝利するのか、そして百円の恋の行方はどうなるのでしょうか。結末まであらすじを書くと、ネタバレしすぎになるので、続きは動画配信サービスで視聴しましょう。

「百円の恋」の登場人物・キャスト

【斎藤一子役】 安藤サクラ

実家にひきこもって自堕落な日々を送るアラサーの女性。無愛想で愛嬌のないことから、男性との付き合いなどもありません。妹と喧嘩したことから、一人暮らしをはじめ百円ショップで勤めはじめます。狩野と付き合うようになり、やがてボクシングを習うようになります。

【狩野祐二役】 新井浩文

ボクシングに対してストイックな引退間近の中年ボクサーです。百円ショップの常連であることから一子と知り合い、付き合うようになります。

【斎藤佳子役】 稲川実代子

弁当屋を営む一子の母親。動画では子どもに甘い登場人物として描かれています。

「百円の恋」作品情報まとめ

公開年:2014年

監督:武正晴

脚本:足立紳

製作:間宮登良松

企画監修:黒澤満

エグゼクティブプロデューサー:加藤和夫