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目次
ゲスな男女9人の恋愛模様!「恋の渦」ってどんな映画?
映画「恋の渦」はポツドールの舞台を原作として、2013年に公開された映画です。もともとは映画ワークショップ、シネマインパクト発の企画でした。
大根仁監督はワークショップ参加者内でオーディションを行い配役を決定、低予算の強行スケジュールで撮影を終わらせています。
そのため、本作はすべてのシーンが室内であり、場面転換の少ない会話劇となっています。また、有名俳優は出演しておらず、当初はヒットを誰も予想していませんでした。
しかし、いざ公開されると口コミが広がり、レイトショーが毎回満員になるほどの大ヒットを記録します。
やがて、本作は全国の劇場にも拡散し、2013年を代表する1本となりました。「恋の渦」が現象にまでなった理由は、これまで誰も見たことがない「ゲス限定のラブストーリー」という着眼点がユニークだったからです。
本作は男女9人の恋愛が描かれていく物語です。しかし、全員がゲスな性格で観客は最初、まったく共感ができません。
映画の冒頭、鍋パーティーを行っている9人はずっと下品な会話をしています。しかも、遅れてやって来た女性の容姿がよくないと、あからさまにテンションが下がる鬼畜ぶりです。
それから、物語はパーティーの後日談になっていくものの、9人のゲスさがますます引き立っていきます。平気で浮気をしたり、彼女に高圧的な態度をとったり、性欲だけで女性を口説いたり。映画史上、もっとも自己中心的な主人公たちだといえるでしょう。
それでも、「恋の渦」が素晴らしいのは、初めは嫌いだったはずの登場人物たちにいつの間にか感情移入しているからです。
恋愛をすると、誰もが美しい部分ばかりではなく、自分の醜さとも向き合わなければいけません。性欲や嫉妬心、浮気心などがまったくない人間はほとんどいないはずです。
「恋の渦」の主人公たちはあまりにも自分に正直であるがゆえ、恋愛の本質を動画視聴者に突きつけます。そして、視聴者は自分に近い登場人物を見つけずにはいられないのです。
そして、映画の後半になると意外な展開が押し寄せてきます。登場人物のそれぞれが大きな試練に直面し、決断を迫られます。そこで視聴者は、登場人物がゲスさで覆い隠してきた本性を目撃するのです。
ある者は元来の誠実さを取り戻しました。そして、ある者は自分が弱い人間だと実感します。ただし、試練を経てもなお、まったく生き方を変えない登場人物もいて、それもまた人間らしい選択だといえるでしょう。
本作を語るうえでは、俳優陣の頑張りも無視できません。「恋の渦」の好演をきっかけとして映画やドラマで顔を見るようになった出演者もたくさんいます。
もともと自主映画界ではポジションを確立していた後藤ユウミは、メジャーな作品にも呼ばれるようになりました。澤村大輔、國武綾らも個性派のバイプレーヤーとして知名度を高めつつあります。
彼ら、彼女らがブレイクした作品として、本作を押さえておいても損はないでしょう。
「恋の渦」は大勢でゲラゲラ笑いながら見られる映画です。しかし、登場人物をバカにしながら見ていると、途中から生々しいシーンが出てきてギクリともさせられます。
シェイクスピアの演劇で愚者や道化師が作品のテーマを語ったように、「恋の渦」はゲスな若者たちが視聴者に恋愛を教えてくれます。
本作には、きれいごとの台詞がほとんどありません。だからこそ、どんなに下品な台詞も見る人の胸を突き刺すのでしょう。
エッチで笑えてちょっと怖い!「恋の渦」のおすすめポイント3つ
全編に散りばめられた「ゲスさ」に失笑!
映画「恋の渦」は、登場人物の過激なゲスさに笑うしかない映画です。ほかの映画では悪役になってもおかしくない台詞、行動が続きますが、ここまで徹底されると逆に潔さすら感じるでしょう。
たとえば、コウジはトモコと同棲しているオラオラ系です。まともな仕事はしておらず、男友達や兄弟の前ではトコモの悪口ばかり話しています。しかし、本当は自分に自信がなくてトモコに依存しているのはコウジの方です。
終盤、高圧的な態度を豹変させてオロオロするコウジの情けなさに、視聴者は失笑してしまうでしょう。
また、コウジの弟であるナオキのゲスさもかなりのものです。ナオキにはサトミという彼女がいて、2人は深く愛し合っているように見えます。しかし、ナオキはサトミに隠れて浮気を繰り返していました。9人が集まった鍋パーティーでも、サトミがいるにもかかわらず気に入った女性にアプローチしています。
それなのに、ナオキはサトミの前だと優しい彼氏でいようとします。ナオキは演技をしているわけではなく、自分で自分を「理想の彼氏」だと思い込んでいるのです。コウジとナオキのゲスい言動に、動画視聴者はイライラさせられながらも思わず吹きだしてしまいます。
エッチな描写のリアルさにドキドキ!
「恋の渦」ではエッチなシーンもたくさん出てきます。ヌードこそないものの、描写がリアルなのでドキドキしながら画面を追ってしまいます。
たとえば、性に奔放なカオリは全編にわたりセクシーな雰囲気を放っていて、男性視聴者を釘付けにするでしょう。ナオキもカオリに一目惚れしてしまい、出会ったその日に連絡先を交換しました。そして、サトミがいない間に行為へと及びます。
まったく悪びれずに絡み合う2人の性悪さには腹が立つ一方で、カオリのような女性とベッドを共にできるのはうらやましくもあります。そんな風にして「恋の渦」は、視聴者の良識を揺さぶってくるのです。
一方、あまりうらやましくない関係を持つのが、オサムとユウコです。オサムはいわゆる「いじられキャラ」であり、リーダー格のコウジからいつもからかわれています。
だからこそオサムは決して容姿が良くないユウコと関係を持っていることを秘密にしたがります。ユウコはといえば、自他ともに認めるブスの自分に彼氏ができたと周りに言いたくて仕方がありません。
エッチが終わった瞬間に、彼女面をしてくるユウコに怒鳴りつけるオサムのクズぶりは、男性視聴者の反面教師としたいところです。
垣間見える女の本音が怖い!
トモコはコウジにほとんどDV同然の扱いを受けています。ただ、トモコもまったく非のない女性ではありません。
根っからの恋愛依存症であるトモコは、コウジに何を言われても受け入れています。それが結果、コウジを付け上がらせて態度をエスカレートさせているのです。
トモコはコウジを心から愛しているというよりも、誰でもいいから男性の側にいたいだけです。コウジとトモコのゆがんだ関係には視聴者も呆れ果ててしまいます。
しかし、よく考えれば彼らを心から見下せる人は少数派でしょう。コウジとトモコは多くの人間が抱えている暗い部分をさらけ出しているだけです。
そして、クライマックスでトモコはある選択を行います。これまでオラオラを続けていたコウジを一瞬で大人しくさせるほどの行動に、視聴者は驚かされます。
いわば、登場人物中でもっとも侮っていた女性が一矢を報いた形です。女性の本音はどこにあるかわかりません。「恋の渦」は楽しいだけでなく、怖い映画でもあります。
恋愛の本音を知りたい人に!「恋の渦」はこんなタイプにおすすめ
友達や恋人と映画を見たい人
動画は一緒に見る人がいるとより楽しめます。同じシーンで盛り上がっても、相手との好みの違いを確かめても面白いでしょう。
また、見終わった後に感想を交換すると映画の理解がより深まります。友達や恋人など、仲のいい相手とならなおさら映画について語り合いたいところです。
しかし、実際には誰もが一緒に見ていて退屈しない映画はさほど多くありません。映画は好みが違うと、まったく内容に興味を持てなくなってしまうからです。
その点、「恋の渦」はパーティームービーとしてぴったりです。本作のテーマは「リアルな恋愛」なので、多くの視聴者が共感できます。
また、登場人物が最低な行動を繰り返すため、ツッコミを入れたり腹を立てたりと話題が尽きません。そのうえ、最後にはしっかり恋愛について考えさせてくれるので鑑賞後の会話も弾みます。
そもそも公開当時、映画「恋の渦」がヒットした理由のひとつに映画館が爆笑に包まれていた点が挙げられます。
やはりコメディ映画は誰かと笑いながら見たいもの。「恋の渦」なら終始、お腹を抱えて笑い合えるでしょう。ただし、登場人物の行動が自分にも心当たりがある場合は、恋人とは見ない方が無難です。
男女の本音を知りたい人
ラブストーリーは映画や小説、あらゆるフィクションの王道ジャンルです。しかし、包み隠さず人間の本音が描かれている作品はあまり多くありません。ラブストーリーには幻想を求めている人がいるため、ロマンティックで現実離れした内容が量産されています。
また、設定はリアルだったとしても登場人物があまりにもいい人すぎるため、リアリティを感じられないケースも少なくありません。
こうしたラブストーリーに飽き飽きして、もっと男女の本音を見たくなったなら「恋の渦」はおすすめです。
「恋の渦」には本音しかありません。普通の男女が世間には見せない行動のみに焦点をしぼり、浮気や猥談、痴話ゲンカなどを次々と映し出していきます。
登場人物には一切のきれいごとがなく、欲望と打算だけで生きています。それなのになぜか胸がスカッとするのは、美しく飾り立てられたラブストーリーにはないリアリティを覚えるからでしょう。
周りの人には聞けない異性の本音をのぞきたいとき、「恋の渦」は非常に役立ちます。
自分の欠点を振り返りたい人
人は誰でも欠点があります。そして、人間的に成長しようと思うなら欠点を無視できません。弱さがわかって初めて、克服する方法を考えられるからです。
しかし、自分で自分を客観視するのはたいへんです。必要以上に自分を悪く評価したり、甘く見ていたり、なかなか冷静な判断は下せないでしょう。
そこで、欠点を抱えた人物を観察するのは自己分析につながります。他人の欠点を自分にあてはめていき、しっくりくるかどうか探ってみましょう。「恋の渦」のように欠点だらけの登場人物が出てくる映画は自己分析のテキストになりえます。
ほとんどの視聴者が本作の冒頭で、登場人物を見下してしまいがちです。しかし、辛抱強く視聴していると随所で冷や汗をかく瞬間があるはずです。
たとえば、ある人はコウジの不寛容さに、ほかの人はトモコの主体性の無さに自分を重ねてしまうでしょう。
そうやって、登場人物の行動を我が事のように追っていくと、気づかなかった自分の欠点も浮き彫りになっていきます。その後は、「恋の渦」の登場人物のようにならないよう、しっかり自分を変えていく努力をしましょう。
「恋の渦」は無料で見られる?動画配信中のサイト一覧
配信している有料動画サービス比較
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※ネタバレ注意!リアルすぎるラブコメ「恋の渦」のあらすじを紹介
以下の内容は動画配信中の映画「恋の渦」について、ネタバレを含むあらすじ紹介です。
あるマンションの一室。20代の男女が集まって鍋パーティーの準備を進めています。家の住人、トモコたち女性陣が支度を進める一方で、男性陣はまったく手伝おうとしません。彼らはゲームとバカ話に夢中です。
鍋パーティーの目的は合コンでした。トモコと同棲相手のコウジは、それぞれの友達を引き合わせようとします。
特に、冴えないオサムに彼女を作るのは男性陣のテーマでした。
しかし、オサムに紹介するつもりでトモコが呼んだユウコの顔を見た瞬間、男性陣はテンションを下げてしまいます。しかも、タカシが空回りしてパーティーは気まずい雰囲気に。盛り上がらないまま一同は解散したのでした。
みんなが帰った後、コウジはトモコに説教を始めます。コウジは弟・ナオキの彼女であるサトミが居心地悪そうにしていたことをトモコのせいにしました。
ほかにも理不尽な言葉の暴力をトモコにぶつけます。それでも、恋愛依存症のトモコはコウジに捨てられることが怖く、言われるがまま謝罪するのでした。
ユウタ宅に居候しているタカシは、パーティーで会ったカオリが忘れられません。
そして、タカシは思い切ってカオリを呼び出します。ユウタが外出した隙に、タカシはカオリに告白をしました。酔っ払っていたカオリは告白を受け入れ、タカシにキスまでします。有頂天のタカシを、帰ってきたユウタはなぜか冷ややかにあしらうのでした。
その頃、オサムは自宅に消臭スプレーを吹きかけていました。ついに、オサムは女性を連れ込むことに成功したのです。その相手は、男性陣がさんざんバカにしていたはずのユウコでした。女性のあしらい方がわからないオサムと、自虐的に振舞ってきたユウコはそのまま結ばれます。
数日が経ち、タカシはカオリからまったく連絡が返って来ないことに気が気でなりません。トモコの家にいると聞いて駆けつけますが、すでに彼女は帰った後でした。
実は、カオリはナオキと肉体関係にありました。ナオキは同棲しているサトミがバイトに出ている間にカオリを呼び出し、行為を重ねていたのです
。そうとは知らず、タカシはカオリと付き合っていると思い込んだまま、空回りしていました。
コウジはタカシが家に来たと聞き、トモコの浮気を疑います。
その頃、ナオキもサトミに「浮気してるだろ」と怒鳴りつけていました。ナオキは自分が浮気するのはよくても、相手に浮気されるのは死んでも嫌だったのです。トモコもサトミも激高する彼氏になす術がなく、ただ涙を流すのでした。
時を同じくして、オサムもユウコに罵声を浴びせていました。オサムはユウコと関係を持っていると周囲に知られたくないため、恋人のように振舞ってくる彼女が許せなくなっていたのです。
ユウタは自宅にカオリを呼び出しました。そして、タカシとの関係を聞きだそうとします。カオリはユウタの元彼女であり、男遊びは寂しさを紛らわすためでした。
カオリはタカシの告白を受け入れたのは冗談だと言います。そして2人はよりを戻しかけるものの、すぐに体を求めてきたユウタにカオリは失望します。結局、2人は怒鳴りあって別れるのでした。
ナオキはサトミから妊娠を告げられます。狼狽するナオキでしたが、すぐに気を取り直しプロポーズをします。
サトミは了承し、2人は将来を語り合います。一方、その頃コウジも大きな局面に立たされていました。トモコが予想もつかなかった話を切り出してきたのです。
自己中なのに憎まない!「恋の渦」の登場人物とキャスト
以下、動画配信中の映画「恋の渦」登場人物です。
【コウジ役】新倉健太
出会い系サイトのサクラで生計を立てているオラオラ系男子。演じる新倉健太は映画やPV出演で活躍しています。
【トモコ役】若井尚子
コウジの彼女。若井尚子はモデル出身の女優です。
【カオリ役】柴田千紘
トモコの友達。美人。柴田千紘は映画やCM、舞台などで活動する女優です。
【タカシ役】澤村大輔
コウジの友達。澤村大輔は俳優として数多くのドラマや映画に出演しています。
【ユウコ役】後藤ユウミ
トモコの友達。抜擢された後藤ユウミは、演劇や自主映画を中心に活動している女優です。
低予算と思えない豪華スタッフ!「恋の渦」作品情報
公開年:2013年
原作:ポツドール「恋の渦」
製作:山本政志
監督:大根仁
脚本:三浦大輔
配給:シネマインパクトSPOTTED PRODUCTIONS