映画『冷たい熱帯魚』は面白い?感想と動画配信サイトで無料で見る方法

邦画

鬼才・園子温監督が描く、暴力と愛欲にまみれた物語が「冷たい熱帯魚」です。本作は、これまでの日本映画ではありえなかったようなグロテスク描写が話題を呼びました。この記事では、「冷たい熱帯魚」の魅力を紹介していきます。

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平凡な男が家庭をのっとられていく!映画「冷たい熱帯魚」ってどんな映画?

映画「冷たい熱帯魚」は実際にあった「埼玉愛犬家連続殺人事件」をモデルにしたスリラーです。

埼玉の事件では、ペットショップ経営者が愛犬家相手に詐欺を働き、トラブルになった相手を殺害していました。本作では犯人を熱帯魚ショップ経営者に置き換え、さらに過激な脚色を盛り込んでいます。

主人公の辻本は平凡で大人しい男です。彼は、後妻の妙子と娘の美津子がいがみ合っていることに気をもみ、家族が平和に暮らせるよう願っていました。しかし、彼の思いとは裏腹に家庭は崩壊の寸前です。

そんな辻本一家を救ったのは熱帯魚ショップを経営している村田でした。愛想がよく、周囲からの人望も厚い村田に辻本一家は心を許していきます。

しかし、それは村田の罠でした。村田はマインドコントロールの達人であり、辻本一家を利用しようとしていただけだったのです。村田の目的は、辻本に犯罪の片棒をかつがせることでした。

やがて明らかになってく村田の正体に、動画視聴者は息を飲むでしょう。村田は顔色一つ変えず、面倒になったビジネスパートナーを毒殺します。驚く辻本の前で村田は何事もなく「これで58人目だ」と言います。

村田とその妻は、すでに常識や倫理観を超越していました。そして、真面目一筋で生きてきた辻本は村田夫妻によって、今まで体験してこなかった世界の闇を見せつけられるのです。

「冷たい熱帯魚」は見る人の価値観を根底から揺さぶる作品です。たとえば、辻本はいつか家族がまた一つになれると信じています。

しかし、村田の手によって、家族はいとも簡単に洗脳されてしまいました。妙子も美津子も辻本のことなど眼中にありません。

2人は村田に心酔し、辻本は家族を事実上の人質にされてしまうのです。当たり前のように人々が感じている「家族の絆」がいかにもろいかを、本作は突きつけてきます。

また、「人を殺すこと」の善悪についても本作は言及します。淡々と死体を解体し処理していく村田夫妻には罪悪感のかけらもありません。

村田は死体処理を「ボディを透明にする」と表現します。そして、死体さえ見つからなかったら殺人は立証できないので、犯罪にならないというムチャクチャな論理です。

しかし、村田の言葉には奇妙な説得力があり、いつの間にか視聴者は彼のカリスマ性に引き込まれていきます。

「冷たい熱帯魚」は視聴者を地獄のような光景へと誘います。しかも、その地獄は我々が生きている世界と表裏一体といえるものです。

悪意や暴力は遠い世界の出来事ではありません。目をこらせば身近に、視聴者自身の心の中にすら巣食っています。

本作は、自分が良識人だと信じて疑わない人に強烈な問題提起をしています。そもそも、「良識とは何なのか」と。終盤、自らも暴力に目覚めていく辻本は、視聴者自身にもあてはまるかもしれない姿なのです。

本作を語るうえで、俳優陣の熱演は無視できません。主役の吹越満は本来、バイプレーヤーとして知られた俳優です。だからこそ、平凡な父親の役にハマりました。

そして、終盤の変貌ぶりで視聴者を恐怖の底に突き落とします。黒沢あすか、神楽坂恵といった女優陣の奮闘も圧巻です。

しかし、なんといっても村田役のでんでんでしょう。まるで暴力的なイメージがなかったでんでんが殺人やセックスを繰り返し、他人を意のままに操る様子には戦慄が走ります。

彼は本作の演技で日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を獲得しました。でんでんの怪演だけでも本作を見る価値はあります。

真に迫った暴力描写に衝撃!映画「冷たい熱帯魚」の注目ポイント3

じわじわ家族が洗脳されていく恐怖!

映画「冷たい熱帯魚」は冒頭、すさんだ辻本家の描写から始まります。なんとも味気ない夕食がのった食卓と、娘と継母の罵り合いを見るだけで家族がバラバラになっているとわかります。

だからこそ、彼らの弱い心は悪の餌食になってしまいました。本作では、村田が徐々に忍び寄ってきて、辻本家を掌握していくまでのプロセスが見所です。

最初から村田は本性を明かすわけではありません。むしろ、辻本が出会ったばかりの村田は絵に描いたような善人です。

美津子がスーパーで起こした万引き事件を秘密にするよう、村田は店長にかけあってくれます。そして、非行少女になっていた美津子を預かり、自分の熱帯魚ショップで働かせてくれます。

辻本も妙子も、すっかり村田の人柄にほれ込んでしまいますが、それこそ村田の罠でした。心を開き自分たちの弱みを見せた瞬間、村田の魔手が襲いかかってきます。妙子は村田の虜になり、辻本は恐怖で彼に支配されてしまいます。

実際の事件でも行われていた手口を参考にしているだけあって、リアルな洗脳のプロセスに動画視聴者は凍りつくでしょう。

殺人から死体処理描写の生々しさ!

これまでも、多くのホラーや犯罪映画で死体を処理する場面は描かれてきました。しかし、ほとんどが大げさに演出しているか、上手くぼかしているかのどちらかでした。

「冷たい熱帯魚」は、徹底的に犯罪過程を映し出します。村田夫妻が邪魔者を殺してから、完全に死体を消してしまうまでの一部始終を丹念に描いていくのです。

そのため、グロテスクな描写が苦手なら最初はめまいを覚えるかもしれません。なにしろ、バラバラになった肉片も、血や内臓も容赦なく登場するからです。あまりにも生々しい映像は、視聴者の夢に出てきてもおかしくありません。

ところが、残酷シーンもずっと見ていると慣れていくのが不思議です。なぜなら、犯人であるはずの村田夫妻がまったく動揺していないからです。2人はまるで仕事のように淡々と死体を解体し、燃やしたり埋めたりします。ときには、死体の一部を使ってふざけるほど感覚が麻痺しているのです。

そして、視聴者も最後には村田夫妻のように暴力や死体を当たり前のように受け止め始めます。「冷たい熱帯魚」の真の恐ろしさは過激な映像そのものではありません。そんな環境にすら順応してしまう、辻本や視聴者の心なのです。

でんでん演じる村田役の存在感!

村田は作中もっとも重要な役であり、見終わった後はほとんど彼の印象しかないといっても過言ではありません。

そして、園子温監督は村田に強面の俳優や個性派ではなく、親しみやすい演技で知られるでんでんをキャスティングしました。結果的にこの起用が大成功となり、「冷たい熱帯魚」の面白さを倍増させています。

でんでんは、他者の懐に入り込む村田の愛嬌と、暴力に慣れきった残酷さを見事に演じ分けました。さまざまな映画賞を獲得しているのも納得です。

村田は凶悪犯であるにもかかわらず、映画ファンから絶大な支持を集めました。理由としては、彼の言葉が一々的確だからでしょう。

村田は臆病な辻本に「お前の人生なんて知れている」と言い放ちます。そして、「自分の足で立ったことがない」と猛烈に否定します。こうした台詞は辻本だけではなく、視聴者の心にも突き刺さりました。

弱さを克服し、人生を自分の力だけでコントロールしようとする村田にはアンチヒーローとしての魅力もあるのです。

スリルを味わいたいなら!「冷たい熱帯魚」はこんな人に見てほしい

刺激のある映画が大好きな人

映画を見る醍醐味のひとつが、日常ではできないことを疑似体験できる点です。ホラー映画や犯罪映画を面白く感じてしまうのも自分の生活から遠い物語だとわかっているからこそ、のぞいてみたくなるからです。

また、映画からの刺激は本人の視野も広げてくれます。たとえグロテスクな描写に遭遇したとしても「こんな世界もあるんだ」と見識を改められます。そして、「冷たい熱帯魚」はまさに刺激を求める動画視聴者にこそおすすめの作品です。

本作は、世間で信じられている正義や道徳などおかまいなしに疾走していきます。中盤以降は暴力や愛欲にまみれたシーンが連続し、まったく心が休まりません。

しかし、同時に日常生活を忘れられる快感も味わえます。刺激のない毎日を送っているなら、なおさら「冷たい熱帯魚」からパワーを分けてもらいましょう。

村田をはじめとする悪役たちは、誰もが生命力にあふれています。彼らの大胆な生き様から刺激されれば、退屈を吹き飛ばす活力がわいてきます。

家族との絆を見直したい人

長年時間をともにしてきた家族ですら、完璧には理解しあえないものです。ときには、すれ違ってしまったりケンカをしたりすることもあるでしょう。しかし、そんなときに焦って距離を縮めようとすればますます傷口は広がっていきます。

どんなに仲のいい家族でも、究極的には「他人」でしかありません。何もかもすべてを受け入れてくれる相手だと思い込むのが間違いなのです。

逆に、家族に過剰な期待をしないようになれば関係が改善される可能性も出てきます。

「冷たい熱帯魚」は家族について見直したい人おすすめの1本です。

本作の主人公、辻本は胃炎になるほど家族との接し方に悩んでいます。辻本には「家族は助け合わなければならない」という信念があるにもかかわらず、それが実現できていないからです。

しかし、辻本の家族への執着はどんどん悲劇的な展開を招いていきます。辻本は自分が家族を守るのだと決め付けていました。そして、その発想からは家族の自主性を重んじる心が欠けています。

家庭円満のためには、お互いがほどよい距離感を保ち、干渉しないことも大切です。動画視聴者は辻本を反面教師として、彼の何が間違っていたかを考えてみましょう。

気が弱くて自分の意見を言えない人

組織に属していると、自然にメンバー内の序列が生まれてしまいがちです。間違った意見ですら無理やり押し通そうとする人もいれば、正しい意見ですら堂々と言えない人もいます。他人と争うことが怖くて自分が先に折れてしまうクセがついてしまっては、集団生活は非常に生きにくくなるでしょう。

こうしたタイプは嫌な仕事を押しつけられてしまったり、最初から意見を求められなかったり、雑に扱われる場面も少なくありません。内心では深く傷ついているはずなのに、「嫌だ」と言えないばかりに状況は悪化していくのです。

気が弱い自覚があるなら、「冷たい熱帯魚」を見て学びましょう。本作の主人公・辻本は小心者だったため、村田に支配されて逃げ道を失っていきます。

極論ではあるものの、自分の意見を持たない人間がどんな末路を辿るのかしっかり目に焼きつけておきましょう。

また、終盤に豹変する辻本の姿は視聴者に勇気を与えてくれます。どんな人間にも心の奥底に眠らせている衝動があるはずです。他人から理不尽な目にあわされそうなときは、辻本を思い出して自分の中の衝動も呼び覚ましましょう。

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ネタバレあり!崩壊する日常を描いた「冷たい熱帯魚」のあらすじ

以下の内容は、動画配信中の映画「冷たい熱帯魚」のネタバレを含むあらすじです。

小さな熱帯魚ショップを経営している辻本信行は、家庭崩壊の危機に瀕していました。後妻の妙子が前妻との娘・美津子に認めてもらえないからです。

美津子は毎日のように妙子をなじり、家の空気は最悪でした。外に居場所を求めた美津子は非行に走り、悪い仲間たちとつるんでいます。しかし、気の弱い信行には何もできません。ただただ事態が良くなるのを祈るのみでした。

ある日、美津子がスーパーで万引きをして信行と妙子は呼び出されます。店長はカンカンに怒っており、警察に通報するといって聞きません。まったく反省の色が見えない美津子も、さらに店長を苛立たせていました。

平謝りするしかない辻本夫妻たちに助け舟が現れます。村田という初老の男性がたまたまやって来て、仲裁してくれたのでした。村田は地元で信頼を集めている人物らしく、店長もあっさり引き下がってくれます。

しかも、村田は辻本のことも知っていました。村田は辻本の同業者であり、市内の熱帯魚ショップはすべて視察しているというのです。経営が上手くいっていない辻本は、自分のことを知ってくれていた村田に好感を抱きます

村田の誘いで、辻本一家は彼の店舗を見学にいきます。村田は「アマゾンゴールド」という巨大店舗を経営しており、中には高級魚の水槽もたくさんありました。

気さくな村田に、妙子も美津子もすっかり心を奪われます。そして、辻本の前では見せなくなっていた笑顔で店内を歩き回るのでした。

村田には愛子という年の離れた妻がいました。村田夫妻は感じよく辻本をもてなしてくれます。

そして、辻本が手を焼いている美津子を自分の店に預けてみるよう提案します。戸惑いながらも辻本は、美津子がアマゾンゴールドで住み込みバイトをすることに同意しました。

美津子がアマゾンゴールドの寮に入る当日、辻本と妙子は村田の事務所まで娘を送りにきました。信行を先に帰すと、村田は妙子に「悩みがあるのではないか」と切り出します。すっかり妙子が村田に心を許したところで、彼は「服を脱げ」と命令します。そして、暴力的に妙子を犯しました

しかし、すっかり村田に魅了されてしまった妙子は抵抗しないまま彼を受け入れてしまいます。

帰宅した妙子は辻本に、「ビジネスパートナーになってほしい」という村田の言葉を伝えます。戸惑う辻本は村田の事務所に行き、詳しく話を聞こうとしました。

しかし、村田には先客がいました。吉田という老人が強面の弁護士・筒井と一緒に熱帯魚の投資について話をしています。吉田は村田に投資額が高すぎると不満をもらしていました。すると村田は態度を豹変させ、脅しに近い形で書類にサインさせてしまいます

それから愛子が差し入れに栄養ドリンクを持って入ってきました。しかし、ドリンクを飲んだ吉田は痙攣を起こし、死んでしまいます

パニックになる辻本を前に、村田夫妻と筒井は平然としていました。そして、村田は辻本に命令し死体を処分する手伝いをさせます。

村田夫妻は辻本を連れて山奥の小屋へと死体を車で運びました。そして、死体を細かく刻んでいきます。すでに何十人も手にかけてきた夫妻の手際にはためらいがありません。辻本は怯えて2人を見つめるだけです。

やがて肉片は川に撒かれ骨は灰になり、死体はこの世から消滅しました。村田は辻本を家に帰します。いつの間にか辻本は普通の生活を取り戻せない領域に足を踏み入れていたのでした。

狂気に満ちた演技合戦!「冷たい熱帯魚」の登場人物・キャスト

以下、動画配信中の映画「冷たい熱帯魚」登場人物です。

【辻本信行役】吹越満

小さな熱帯魚店を営んでいる主人公。演じる吹越満はコメディからシリアスまでさまざまな役柄を演じる俳優です。

【村田幸雄役】でんでん

巨大熱帯魚ショップ「アマゾンゴールド」経営者。でんでんはこの役で多くの映画賞を獲得しました。

【辻本妙子役】神楽坂恵

辻本の妻。演じる神楽坂恵は本作公開後、園子温監督と結婚しました。

【辻本美津子役】梶原ひかり

辻本の娘。子役出身の梶原ひかりが抜擢されました。

【村田愛子役】黒沢あすか

村田の妻。黒沢あすか塚本晋也中島哲也といった個性派作家から愛されている女優です。

園子温の才気が爆発!「冷たい熱帯魚」の作品情報

以下、動画配信中の映画「冷たい熱帯魚」作品情報です。

公開年:2010年

監督:園子温

脚本:園子温、高橋ヨシキ