アイドルと芸人のガチ演技対決・櫻井翔主演『ザ・クイズショウ 第2シーズン 6話』

おたのしみ

みなさん、日々の喧騒のなかで連続ドラマを見る余裕があるでしょうか。全10話、時間にして500分、これだけの時間を捻出するのは前澤社長から100万もらうくらい難しいことでしょう。そこで数ある連続ドラマのなかから「単話だけ見ても楽しめる」1話完結型のテレビドラマを紹介しようと思います。

今回は嵐・櫻井翔主演『ザ・クイズショウ 第2シーズン 6話』です。

『ザ・クイズショウ』は叶えたい夢を持った挑戦者がその夢を叶える権利を賭けて全7問のクイズに挑むという架空のクイズ番組を舞台にしたドラマ。

1問ごとに獲得できる賞金が上がっていき、全問クリアすると挑戦者の願いをなんでもひとつ叶えてくれるというシステムなのですが、櫻井翔演じるクイズ番組のMC・神山の出題される質問が徐々に「挑戦者の隠したい過去」に関する質問へと変化していき、普段は決して出すことのない業(カルマ)100パーセントの裏の顔があぶり出されていく、というヒューマンサスペンス。

このドラマの魅力はなんといっても櫻井翔が演じる神山のキャラクターにあります。
番組中は常に笑顔の明るくひょうひょうとした性格と人を食ったような言動で挑戦者を追い詰めていくエンターテイナー、しかしその目の奥は決して笑っていない。この櫻井翔、どこかで見覚えがありませんか…?そう、僕も大好きなアフラックのCMのときの櫻井翔そのものなのです。「へぇ~~~…大変でしたよね…」「悔しい…ですよね…?」めっちゃ親身に聞いてるようで全然話入ってきてないだろお前って言いたくなるようなあの絶妙な表情、僕はもうアレはほぼ「ブッダ」だと思って見てるんですけど、そんなA・RA・SHI、ではなくHO・TO・KEの櫻井翔をほぼ50分フルで毎話拝むことのできるのが『ザ・クイズショウ』なのです。チキソウソウ。

そんな神山とそれに相対する毎話ごとの挑戦者との対決が魅力の『ザ・クイズショウ』、第6話のクイズ挑戦者は働きもせず母親の金で暮らす穀潰しアラサーニートの桂木誠、そんな人間の腐った部分だけを100パーセント凝縮したワールインワンクズ男を演じるのはなんと、お笑い芸人ネプチューンの堀内健。

このホリケンの演技が最高にサイコ。良い意味でも悪い意味でもふざけ散らかしているホリケンの普段のキャラクターと人生に絶望している桂木という人物がこれ以上ないほど合致していて、ブッ飛んだ演技がもうめっっっっちゃくちゃ腹立つし自然。もはや「演じてる」っていう感覚すらない、画面を通して本当に「桂木誠」っていう人間が存在してるんじゃないかって思うくらいの「本当」。特になぜこの桂木が働かなくなったのか、過去になにがあったのかの回想シーンがあるんですけどリアルすぎて、見てて変な声出ますし脳みそから変な汁出てきます。まさかこっちがジュンジュワ~するとは思いませんでした。

この回の最大の見どころは「番組放送中に起きるイレギュラーな事件」にあります。この桂木のある行動が引き金となり、いつもはMCである神山が挑戦者を徹底的に追い詰める展開がデフォルトのこのドラマのなかで、おそらく唯一「MCと挑戦者の関係性が五分になる」のですが、この神山と桂木のやりとりが最高に面白いです。どっちも「攻撃はドチャクソ強いのに防御がペラッペラの紙」なので、攻めてるときの天心をボコボコにしてるメイウェザーみたいにイキイキした顔と攻められてるときの小学校入学式のときのオドオドした表情のギャップ、おそらく色々な癖の人にぶっ刺さることでしょう。そして共通して「笑顔がべらぼうに腹立つ」二人のドラマ史上まれに見るカオスな頭脳戦に見てるこっちの頭がパラグライダー、ポップコーンパーティーです。

キャスト陣の1本も2本もネジが外れたはじけりゃyea!な演技が堪能できるドラマ『ザ・クイズショウ』、1対1の頭脳戦、特に『VS嵐』でたまに突然はじまるババ抜きが好きな人はぜひチェックしてみてくださいね。

かんそう
ライター:かんそう
1989年生まれ北海道札幌市在住。ブログ『kansou』(king and soul)であらゆる「感想」を書いている。