DC最新作『アクアマン』は大ヒット間違いなし!?先駆けてその魅力を伝えます

おたのしみ

アメコミ・DCコミックスのヒーローたちの物語をドラマチックな実写映画にしていく「DCエクステンデッド・ユニバース」シリーズの最新公開作『アクアマン』。

『ジャスティス・リーグ』で、バットマン、スーパーマンらととともにチームとなったアクアマンことアーサー・カリー(ジェイソン・モモア)を主人公に、時系列としては、『ジャスティス・リーグ』のステッペンウルフとの戦いの後に起こった出来事を描いたこの作品。今回は、2月8日の公開に先駆けて、その魅力をお届けしたいと思います。

『アクアマン』は海底王国アトランティスの王位継承をめぐる戦いと冒険の物語

物語の始まりは、灯台守のトム・カリー(テムエラ・モリソン)と海から地上に流れ着いたアトランティス帝国の女王・アトランナ(ニコール・キッドマン)の出会いから。二人は恋に落ち、やがて、長男のアーサーが誕生。

しかし、幸せなときは長く続かず、アトランティスの追手たちが突如彼らの家を襲い、愛する家族を危険にさらすわけにはいかないと悟ったアトランナはトムとアーサーを残して、海へ戻っていきます。

地上で育ったアーサーは、少年時代から魚たちと交信できる不思議な力を発揮し、海底人のバルコ(ウィレム・デフォー)に教えを受けてたくましく成長。水中を呼吸しながら驚異的なスピードで泳ぐ“アクアマン”として活躍するようになります。

そんなアーサーの前に、突然姿を現したのが海底人の女性・メラ(アンバー・ハード)。彼女との出会いで、アトランティスが地上を侵略しようとしているのを知ったアーサーは海底へ。そして、自身の異父弟にあたるアトランティスの王・オーム(パトリック・ウィルソン)と対決し、伝説の武器・トライデントを求めてメラとともに旅立っていきます。果たして、彼はトライデントを手に入れて、地上と海底を救うことができるのか――。

孤独を乗り越えて使命のために立ち上がる“タフ・ガイ”アクアマン

アクアマンというヒーローの魅力を一言で言い表すならば、“タフ”。

ジェイソン・モモア演じるアクアマンことアーサー・カリーは、強靭な肉体と明るく熱い心を持つ頼れるヒーローです。

しかし、彼は決して強いだけの男ではない。実は心の奥に深い傷を抱えています。それは、陸にも海にもなじめないという孤独。

自分は地上人とも海底人とも違うはみ出しものだと考えているアーサー。それだけに、アトランティスの王位継承に興味を持たず、最初はアトランティスのために力を貸してほしいというメラの話にもとりあいません。

しかし、アトランティスの脅威を目の当たりにし、弟であるオームと対峙していくことで、アーサーは次第に地球人と海底人の懸け橋となる自身の使命を自覚し、自分と母のルーツである海底、自分が父と暮らした地上の両方を守るために立ち上がります。

生まれて間もなく最愛の母と生き別れ、海と陸の狭間で孤独に陥り、海底王国を守る使命を負ってしまう、数奇で過酷な運命と立ち向かいながらも、孤独や重圧を乗り越えて、終始タフな男であり続ける。それこそが、ヒーロー・アクアマンの何よりのかっこいいところなのです。

この映画、筆者は、最初から最後まで非常に明るく楽しく素直に楽しませてもらいました。

なんといっても、主人公がむやみにうじうじしていないところが好き。

悩めるヒーローも悪くはないです。けれど、ヒーロー作品で、ヒーローが悩んでばかりいると、正直イラっとしてしまうときがあります。常人ならぬパワーで危機に立ち向かう活躍が見たいのに、いつまでうじうじしているんだよと。

本作のアクアマンは、基本明るいヒーロー。悩むこともあるけれど、変に内向したり、苦悩し続けて物語の進行を止めたりすることはない。なので、こちらも終始楽天的な気持ちで物語の展開を見守りながら活躍を応援することができました。

「DCエクステンデッド・ユニバース」として先に公開された『マン・オブ・スティール』や、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』は、どちらかというとヒーローたちが苦悩するシリアスな作品。シリーズ通算6作目の公開作となるこの『アクアマン』で、やっと王道らしい王道ヒーローの物語を見ることができたように思いました。やっぱりヒーローは明るく強くタフじゃなくちゃね。

痛快なヒーローが好きな人なら、本作をきっと楽しめます。ワイルドな海の勇者の奮闘に心が熱くなるはずです。

幻想的でスペクタクルな海底映像はファンタジー好き必見!

ヒーローの物語は、アクションもさることながら、作品によっては超能力や魔法、幻想世界や空想上の動物などによるファンタジックなドラマが展開するのが魅力。

筆者は無類のファンタジー好きなのですが、これまでの「DCエクステンデッド・ユニバース」は、地上の人間たちの近くでリアルな戦いを繰り広げる作風が多く、ファンタジックな部分がちょっと足りないな…ともどかしさを覚えていました。

しかし、海底世界という地上と異なる別世界が物語の主軸になっている『アクアマン』が、ついにやってくれました。

本作に広がる海底世界は、まさに驚嘆の幻想世界。深く美しく眩い海の中で、人とは姿が異なる海底人たちや恐ろしい魔物のような生き物たちが織り成す映像に思わずため息が出てしまいます。そう、『アクアマン』は、これまでのシリーズに若干足りなかった非日常的な要素を補うかのようにファンタジー色の濃い作品にもなっているんです。ファンタジックな海底世界に筆者は大興奮してしましました!

この作品、ファンタジ-が好きな方にもぜひおすすめしたい。幻想的でスペクタクルな海底シーンは必見ものです!

『アクアマン』は家族の絆の物語

『アクアマン』の物語の全体を通して描かれるもの、それは家族の絆です。

主人公・アクアマンことアーサーは赤ん坊のときに別れた母親を恋しく思い、そして、自分のせいで父と母が離れ離れになってしまったと苦悩しています。そんな彼の前に敵として立ちはだかるのは弟のオーム。アーサーは同じ母から生まれた兄弟と争わなくてはいけなくなくなるのです。

『アクアマン』の物語は、このばらばらになってしまった家族の絆の行方を描くドラマでもあります。アクアマンの戦いは、海底と地上を救うためのものであると同時に自身の家族を守るためのものでもあるのです。

また、本作には、もう一つ、オームと並んでアクアマンの強敵となるもう一人のヴィラン・ブラックマンタ(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世)とその家族の物語も存在しています。

アクアマンを親の敵と復讐を誓うブラックマンタ。漆黒の鎧に身を包む恐ろしい戦士ですが、本作では彼が復讐鬼とかするバックボーンについてもしっかりと描かれています。ヴィランになるにも理由がある。ブラックマンタとその家族のドラマを見た人は、彼に単なる悪役という以上の何かを覚えることがきっとあるはずです。

アクアマンがオーム、ブラックマンタら強敵にどう立ち向かうのか、無事に家族の絆を取り戻すことができるかどうか、その答えはぜひ作品を実際に見て確かめてほしいと思いますが、筆者は物語のラストシーンで「ああ、ここに持ってきてくれたのだ」と、メガホンをとったジェームズ・ワン監督に思わず拍手を送りたくなりました。家族のために戦ったヒーローが手にした結末、それは、とても心を揺さぶるものでした。

ワイルドなヒーローのアクアマン。日本ではどのような評価に?

『ジャスティス・リーグ』に引き続き本作でアクアマンを演じるのは、『ゲーム・オブ・スローンズ』のカール役などで知られるジェイソン・モモア。彼自身、ハワイ生まれのアイオワ育ちという文化の異なる2つの土地で生きてきたため、アーサーが抱えるジレンマを理解できたのだとか。ワイルドな風貌に笑顔が優しく、気立てのいいタフなヒーローがよく似合っています。

ただ、モモア演じるアクアマンは、実のところ日本のヒーローたちと比べたとき、若干野性味が濃い感じがあります。というか、あくまで筆者の個人的感想ですが、彼の風貌は、日本のアニメや特撮の中でいうと、いわゆるヒーローというよりも、むしろヒーローを助ける兄貴分、あるいは豪傑な悪役などに多いタイプのような気がしてしまうのです……

すでに本国アメリカをはじめ世界各国で公開され、世界興収10億ドルを超える大ヒットを記録している『アクアマン』ですが、これから公開される日本でヒットするか否かは、アクアマンのワイルドさを日本のファンがどのように受け止めるかかがカギになっているような気がします。果たして、彼の日本での人気はどのようなものになるのか?

映画『アクアマン』は2月8日より公開予定。海中ヒーローの熱き活躍を、ぜひ映画館で楽しんで!

田下愛
ライター:田下愛
映画と文房具、音楽を愛するライター。取材、インタビューなど多忙な仕事に奮闘中。趣味はヴァイオリン。

 

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