最後に散りばめられた謎が全て繋がり、その爽快感は癖になる映画『ユージュアル・サスペクツ』

洋画(海外映画)

現在、複数の動画配信サービスで映画『ユージュアル・サスペクツ』を見ることが可能です。『ユージュアル・サスペクツ』は、サスペンス要素の含まれたクライムストーリーとして知られている作品で、アカデミー賞では脚本賞と助演男優賞を受賞しています。緻密なストーリー展開や実力派の俳優陣の演技も見どころのひとつであり、映画ファンならば一度は見ておきたい作品だといっても過言ではないでしょう。

そこで、今回は感想や見どころの紹介も交えながら、『ユージュアル・サスペクツ』について詳しく説明します。また、無料で見ることのできる配信サービスがあるかどうかなど、お得な視聴方法も紹介します。

1分でわかる!公式ライター・トキエスによる映画解説

巧妙かつ難解なストーリーラインで爆発的ヒットをかました『ユージュアル・サスペクツ』。

ストーリーはカリフォルニアのサン・ペドロ埠頭で船が大爆発する事故から始まる。27人が死亡し9100万ドルが消えた中、生き残ったのはたった2人。しかし、そのうち1人ロジャー・ “ヴァーバル”・キントまさかの無傷だった。関税特別捜査官のクイヤンは事件の真相を探るためロジャーを尋問する。

約2年前にセクハラ問題が浮き彫りになり、現在は俳優業をストップしているケヴィン・スペイシー。連日報じられたニュースのイメージが強く、彼に対してマイナスな感覚を持つ人も少なくない。しかし、彼が正真正銘の名優なのには間違いない。本作でケヴィンが演じたのは左足が麻痺した男・ロジャー。ケヴィンは独自に医者へ助言を求めるなど努力を重ね、第68回アカデミー賞で助演男優賞、第53回ゴールデングローブ賞で最優秀助演男優賞を受賞。彼の素晴らしい演技は、巧妙な本作のプロットに彩りを加えている。

本作は、まるで刑事が有力な証拠映像を手に入れ、何度も確認して真相を探るような、そんなワクワクを私たちに提供してくれる。最後に散りばめられた謎が全て繋がり、その爽快感は癖になるはず。複雑な内容にも関わらず、何度も繰り返し観たくなるのが本作最大の魅力なのかもしれない。

トキエス
ライター:トキエス
映画ライター。兵庫県出身。サスペンス・スリラー作品記事をメインに執筆。趣味は海外映画のロケ地巡り。

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『ユージュアル・サスペクツ』はここが面白い!絶対見るべきおすすめポイント3

真相には触れていませんが作中のストーリーについて触れているため、これから鑑賞する人はご注意ください。

おすすめポイント1:アカデミー賞を受賞した脚本に導かれる秀逸なストーリー展開

冒頭で描かれる船の大爆発のなか、生き残ったのは左半身に麻痺のある詐欺師のヴァーバル・キントでした。

映画のストーリーでは、そのヴァーバルに関税局のクイヤン特別捜査官が話を聞くことになります。ただし、映画を見る者は船の爆発が起きるまでのいきさつを、ただヴァーバルが話しているのを聞いているだけではありません。ヴァーバルの話す内容は回想として具体的に映像化されて描かれます。

クイヤン特別捜査官とヴァーバルの言葉のやり取りから、実際になにが起こったのかをリアルに感じられる回想の映像へ、そしてまた2人の場面へと移り変わりながらストーリーが展開されるのです。

アカデミー賞の脚本賞を受賞するだけあり、その緻密なストーリー展開は秀逸。違和感なくクイヤン特別捜査官とヴァーバルが話をするシーンと、回想シーンが織り交ぜられています。

おすすめポイント2:演技派の俳優陣の演技が見どころ

元汚職警官のキートンを演じたガブリエル・バーンは、教師をはじめさまざまな職業を経て20代後半から俳優を目指すようになりました。

80年代後半から本作に出演した90年代、そして2000年以降もコンスタントに映画出演を続け、制作に携わることもあります。また、ブロードウェイの舞台に立ち、トニー賞の主演男優賞にもノミネートされたこともある実力派です。

『ユージュアル・サスペクツ』が公開された1995年当時、フェンスターを演じたベニチオ・デル・トロはまだ無名の俳優でした。出演シーンもキートン役のガブリエル・バーンやヴァーバル役のケビン・スペイシーなどに比べると少ないです。

しかし、ベニチオ・デル・トロは本作への出演で注目され、翌年公開された「バスキア」では第12回インディペンデント・スピリット賞の助演男優賞を受賞しています。

さらに、2000年の「トラフィック」や2003年の「21グラム」では、アカデミー賞の助演男優賞にもノミネートされました。

その後、革命家のチェ・ゲバラを描いた2008年の映画「チェ」では、実在の人物であるチェ・ゲバラを演じ、第61回のカンヌ国際映画祭で男優賞を受賞しています。

出世作となった『ユージュアル・サスペクツ』では注目されただけあり、その後の活躍の片鱗を見せているのです。

ヴァーバル・キント役のケビン・スペイシーは、カメレオン俳優と呼ばれることもあるように、さまざまな役柄を演じ分ける演技派の俳優です。

本作では一見パッとしない障がいを持つ詐欺師の役ですが、実はキーパーソンとなる人物を演じています。本作でアカデミー賞の助演男優賞を受賞し、1999年の「アメリカン・ビューティー」ではアカデミー賞主演男優賞も受賞しました。

もともとは舞台を中心に活躍していた人物で、トニー賞の受賞経験もあるなど実力は折り紙つきです。

さらに、クイヤン特別捜査官を演じたチャズ・パルミンテリは、自伝的な1人舞台で演劇賞を受賞し、ロバート・デ・ニーロウッディ・アレンといった大物にもその実力を認められた俳優。

1994年に公開されたウッディ・アレン監督の映画「ブロードウェイと銃弾」ではボディーガードのチーチを演じました。そして、チーチ役でアカデミー賞にノミネートされたほか、インディペンデント・スピリット賞の助演男優賞を受賞しています。

『ユージュアル・サスペクツ』の動画は、映画界や演劇界で実力を認められたキャストの演技をまとめてみることができる作品です。誰がどんな演技を見せるか、その後の活躍をうかがうこともできる贅沢な作品だといえます。

おすすめポイント3:最後に意外などんでん返しが待っている

『ユージュアル・サスペクツ』は最初に船が爆発するという事件が描かれ、そのあとにどうしてそんな状況に至ったかという話が展開していきます。

そして、次第にストーリーでは、カイザー・ソゼという謎に満ちた人物がかかわってきます。

実在する人物なのか、誰かが隠れ蓑にしているだけなのかすらわからない存在ですが、そもそも犯罪者5人がニューヨークの面通しで集められたこともソゼが仕組んだことだったことがわかってくるのです。ただ、誰がソゼなのか、謎は最後の最後まで明かされません

しかし、クイヤン特別捜査官のヴァーバルへの聴取が終わり、ヴァーバルが警察署を立ち去った後、クイヤン特別捜査官は気づくのです。意外な人物が実はカイザー・ソゼだったのではないかということを。

「え?そういうことだったのか!」と、最後になって面食らうどんでん返しが待っているのが見どころのひとつなのです。

そして、実はストーリーの中にさまざまな伏線が張られていたことも、後になってわかり、見終わった後にはもう一度映画を見直したくなるかもしれません。

『ユージュアル・サスペクツ』はこんな人が楽しめる!

犯罪映画が好きな人

『ユージュアル・サスペクツ』の登場人物5人は犯罪の常習者です。ストーリーも主要登場人物のひとりディーン・キートンが撃たれ、船が爆発するシーンから始まります。

そして、トラックの強奪事件の容疑者として5人が集められ、その後、5人が犯罪を重ねていくという展開です。

ただ、犯罪をテーマにした映画といっても、実際の内容はどの映画でも同じようなものとは限りません。やむを得ない事情から犯罪に手を染めてしまう人間臭さが描かれた映画があれば、周囲の人との人間ドラマも同時に描かれる映画もあります。

しかし、『ユージュアル・サスペクツ』は善は勝つ、というハッピーエンドでもなく、登場人物が犯罪に手を染めるのを後悔することもほとんどありません。むしろ、強盗や殺人などの罪を犯すことを躊躇しない様子がうかがえるシーンも多く出てきます。

また、犯罪映画のなかには、派手な銃撃戦やカーチェイスが繰り広げられるシーンが満載という映画もあるでしょう。

ただ、『ユージュアル・サスペクツ』にも銃撃シーンなどはあるものの、それが主にはなっていない映画です。そのため、ほかの犯罪映画とはすこし違ったテイストのストーリーを見ることができます。

サスペンスや謎解きが好きな人

『ユージュアル・サスペクツ』は、犯罪者も恐れる伝説の人物カイザー・ソゼという存在がストーリーの糸を引いており、最後までその存在は謎に満ちています

また、最初はなぜ犯罪常習者である5人がトラック強奪事件の容疑者として集められたのかすらわかりません。

しかし、ストーリーが進むにつれて、徐々に5人が集められた理由も明らかになり、カイザー・ソゼがかかわっていることもわかってきます。そして、映画の冒頭で描かれる船の爆発を引き起こした事件につながり、ラストでは意外な展開が待っているのです。

また、映画ではクイヤン特別捜査官の聴取を受けるヴァーバル・キントの話す内容をもとに事件のいきさつが描かれていきます。

しかし、最後になってから、これまで聞いてきたヴァーバルの話そのものが真実だったのかさえもわからなくなってくるのです。

ただ、実は、ストーリーのなかには、さまざまな箇所で伏線が張られています。

たとえば、登場人物の1人として出てくるコバヤシという弁護士の存在もそのひとつです。コバヤシという苗字は明らかに日本人の名前であり、コバヤシの事務所に漢字で小林弁護士という表記が出ているのが一瞬だけ見えるシーンもあります。

しかし、映画に出てくるコバヤシ弁護士はどう見ても日本人ではありません

そんなかすかな違和感をはじめ、あとからもう一度動画を見返せば、ヴァーバルの話が作り話だったのではないかと思う伏線がいくつか隠されています。

どこまでが本当なのか、すべては作り話だったのか、ある意味見る者を裏切る展開もこの映画の面白いところでしょう。

個性的な登場人物が交錯する人間ドラマが面白いと思う人

『ユージュアル・サスペクツ』の登場人物のうち主要な役割を占めるのは面通しのために集められた5人です。全員が犯罪に手を染めたことがあるという筋金入りのワルですが、それぞれ個性が全く違います。

スティーブン・ボールドウィン扮するマクマナスは、犯罪から足を洗おうと考える様子は全くない人物です。ただ、ストーリー途中でチームを組んでいたフェンスターが遺体で発見されたときは、情を見せる一面が描かれています。

また、汚職警官だったキートンは弁護士の恋人もいて、まっとうな生き方をしたいともがいています。しかし、マクマナスたちとかかわってしまったことで、結局その思いも潰えてしまうのです。

ストーリーが進むうちに、再び犯罪に手を染める状況に陥っていき、過去からは逃れられない悲哀やあきらめが色濃くなってきます。

一方、ワル5人とは対極の存在として、関税局のクイヤン特別捜査官も登場します。クイヤン特別捜査官は最初、キートンを調べ、追い続けていました。

しかし、ストーリーが進むなかでカイザー・ソゼという謎の人物を知ることになります。ただし、カイザー・ソゼは結局捕らえられることなく映画は終わるのです。

そのため、クイヤン特別捜査官はこの先どうするのか、きっと今度はカイザー・ソゼを追い続けるのではないか、ユージュアル・サスペクツはそんな想像の余地さえ残してくれます。

クイヤン特別捜査官はヴァーバルの話を聞くことがなければ、カイザー・ソゼのことなど知る由もありませんでした。しかし、カイザー・ソゼを知ったことで、この先クイヤン特別捜査官の人生は変わってしまうかもしれないのです。

『ユージュアル・サスペクツ』は、あるときは犯罪者同士、あるときは犯罪者と捜査官など、さまざまな個性を持つ人物たちが交錯します。

そのなかで、犯罪映画ではあるものの、登場人物たちが互いにかかわるなかで生まれる人間ドラマを感じることもできる映画なのです。

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『ユージュアル・サスペクツ』はこんな映画

真相には触れていませんが作中のストーリーについて触れているため、これから鑑賞する人はご注意ください。

『ユージュアル・サスペクツ』は、1995年に本国アメリカで公開され、日本では翌年の1996年に公開された映画です。

この映画を監督したブライアン・シンガーは、『ユージュアル・サスペクツ』以前に撮った「パブリック・アクセス」でサンダンス映画祭の審査員グランプリを受賞していました。

そして、本作でさらに評価も高まり、その後、日本でもヒットした2000年のX-MEN、2003年のX-MEN2を手がけるに至っています。

また、脚本を担当したクリストファー・マッカリーはブライアン・シンガーの監督したパブリック・アクセスで脚本家としてのキャリアをスタートし、本作がシンガーと組む2作目でした。そして、本作の脚本でアカデミー賞の脚本賞を受賞しています。

『ユージュアル・サスペクツ』は、そんな2人がタッグを組んで製作した秀逸なストーリー展開が見どころのひとつです。

また、出演しているキャストも実力派ぞろい。体が不自由な詐欺師ヴァーバル・キントを演じたケビン・スペイシーは、本作の演技で助演男優賞を受賞しています。

さらに、フェンスターを演じたベニチオ・デル・トロや、クイヤン特別捜査官を演じたチャズ・パルミンテリも、のちに数々の賞にノミネートされたり受賞したりするなど、実力を発揮しながら活躍の場を広げているのです。

そんな実力派のキャストがそろい、一癖も二癖もある登場人物をそれぞれ演じている『ユージュアル・サスペクツ』は見ごたえがあります。

映画のタイトルにもなっている『ユージュアル・サスペクツ』とは、なにか事件がおこったとき常に容疑者として名前が挙がってくる者を指す言葉です。

映画では、ニューヨークで起こったトラック強奪事件の容疑者として、5人の犯罪常習者(ユージュアルサスペクツ)が警察に連行されるところからストーリーが展開していきます。

そして、集められた5人が面通しの場に立たされる場面。このシーンを、当初監督のブライアン・シンガーはシリアスなテイストで撮りたいと考えていたといわれています。

しかし、トラック強奪の犯人が言ったとされるセリフを1人ずつ言わされるところでフェンスターの番になったとき、残りの4人が笑いをこらえるというシーンになっているのです。

実際に映画で採用されたのは監督が考えていた当初のイメージとは異なるものですが、これはアドリブだったといわれています。実力派ぞろいのキャストの掛け合いを見ることができるシーンのひとつだといえるでしょう。

『ユージュアル・サスペクツ』はクライムストーリーの名作として、ハリウッド映画の歴史に名を残す作品となりました。

犯罪を描いた映画として、確かに銃を撃つシーンや人が殺されるシーンも出てきます。また、コメディ的な要素もあまり含んでおらず、クスっと笑えるシーンもほとんどない映画です。

ただし、必要以上に残忍なシーンや派手なアクションシーンがあるというわけではありません。どちらかというと謎が隠され、引き込まれていくというストーリー展開に重きを置いた映画です。

映画のなかでは、クイヤン特別捜査官に聴取を受けるヴァーバル・キントの話によって、一連の事件の顛末が少しずつ明らかになっていきます。

そして、裏社会で恐れられるカイザー・ソゼという謎の人物が、黒幕として事件を操っていることもわかってくるのです。聴取が終わり、ヴァーバルが立ち去ったところでストーリーは終盤を迎えます。

しかし、5人の犯罪常習者(ユージュアルサスペクツ)がかかわってきた事件の成り行きやカイザー・ソゼのことがわかったと思いきや、真実は違っていたのではないかというどんでん返しに意表を突かれるのです。

カイザー・ソゼは本当に実在する人物なのか、そして、それは誰なのか。そんな湧き上がる疑問を追いながらストーリーはさらに展開し、すべてをひっくり返すような衝撃のラストが待っている。『ユージュアル・サスペクツ』はそんな映画なのです。

そんな意外な展開を最後に見ることができる『ユージュアル・サスペクツ』を、複数の動画配信サービスで視聴することできます。

『ユージュアル・サスペクツ』のあらすじは?※ネタバレ注意

動画のあらすじにはネタバレも含まれるので、読むときは注意してください。

カリフォルニア州のサンペドロの船の上でディーン・キートンカイザーと呼んだ人物に撃たれ、船が爆発するシーンから『ユージュアル・サスペクツ』は始まります。

そして、その事件の発端が6週間前のニューヨークで起こった事件にさかのぼることが、爆発のなか生き残ったヴァーバル・キントの証言によって語られるのです。そして、ストーリーは6週間前にさかのぼります。

6週間前、左半身に麻痺のある詐欺師、ヴァーバル・キントはトラック強奪事件の容疑者の1人として他の4人とともにニューヨーク市警の面通しに呼ばれました。

ヴァーバルとキートンのほかに呼ばれたのは、チームとして2人で強盗などをしているマクマナスフェンスター、爆薬のプロであるホックニーです。

しかし、キートンは普通面通しで一緒に並べられるのは街から拾われてきたホームレスだといいます。前科のある筋金入りのワルばかりを集めて並ばせることはないと。

キートンは警察が札付きのワルばかりを集めたことには、なにか裏があるのではないかといぶかっているのです。

そんななか、面通しのあと5人が同じ留置場の中に入れられていたとき、マクマナスが目をつけているヤマがあると言い出します。しかし、弁護士の恋人がいて、まともに生きたいと考えているキートンは話に乗りません。

そして、場面は現在のサンペドロへ。関税局のクイヤン特別捜査官がサンペドロ警察署に出向いたところ、レイビン刑事からヴァーバルが軽い銃器不法所持で起訴されるだけだと聞きます。

また、レイビン刑事は、ヴァーバルには検事や市長、知事までがコロッと態度を変えてしまうくらいの黒幕がついているということを話すのです。

録音されるのを恐れて取調室にも入らないというヴァーバルに、せめて保釈されるまでの2時間だけでもいいから話をしたいとクイヤン特別捜査官はいいます。

密売されていた麻薬の行方と、ずっと追ってきたキートンが本当に死んだのかを確かめたいというのがクイヤン特別捜査官の目的です。

一方、FBIのジャック・ベア捜査官は、船の爆発で火傷を負ったハンガリー人の乗組員がうわごとで「カイザー・ソゼ」という名を叫ぶのを耳にします。

そして、レイビン刑事のオフィスでクイヤン特別捜査官はヴァーバルの話を聞くことになりました。

マクマナスが持ってきた話は、ニューヨーク市警の汚職警官が密輸業者からお金を受け取ってパトカーで護衛をするという不法なタクシーサービスを襲うというものでした。やりたがらないキートンを、どうしても金が欲しいというヴァーバルが説得します。

まともに生きたいと思っても過去がついてまわることに諦めを感じていたキートンは、5人いれば誰も傷つけない計画があるというヴァーバルの言葉で引き受けることを決めるのでした。

その結果、ヴァーバルたちは密輸業者の持っていた宝石を手にし、汚職警官たちは芋ずる式に逮捕されるに至ります。

現在のサンペドロ警察署では、クイヤン特別捜査官がキートンは在職中から証拠を残さずに数々の汚職を重ねて、自分の死をすら偽装したことがあると話します。しかし、ヴァーバルは、キートンは死んだと主張。

また、FBIのベア捜査官はハンガリー人の乗組員から、取引されたのはコカインではなく人だったとの証言を得ます。そして、カイザー・ソゼを見たから保護してほしいと訴えられるのです。

一方、キートンたち5人が買い取り屋のレッドフッドのもとにニューヨークで奪った宝石を持っていくと、レッドフッドから宝石商を襲う話を持ちかけられます。

5人はターゲットを襲いますが、持っていたのは宝石ではなくヘロイン。レッドフットを問い詰めると弁護士が持ってきた話だといいます。

そして、5人の前に現れたのはコバヤシという弁護士でした。彼は、1日で終わり、生き残ったら9100万ドルを手にできるという仕事を持ってきたといいます。

その依頼人はカイザー・ソゼで、5人はそれぞれカイザー・ソゼの仕事を邪魔した過去があるということを告げるのです。

カイザー・ソゼの持ち物を盗んだものの、知らずにしたことだから今まで殺さずにいた。しかし、借りを返してもらうというのです。

ソゼの商売敵であるアルゼンチンの組織が行おうとしているコカインの取引を阻止し、コカインには手を出さずに船を焼き払えば借りを清算できるといいます。そして、弁護士が置いて行った書類には、5人を徹底的に調査した記録が詳しく記載されていました。

そもそもカイザー・ソゼは実際に存在するかどうかもわからない謎の人物。しかし、コバヤシがきた翌日、カイザー・ソゼを恐れたフェンスターが姿を消し、死体で見つかりました

コバヤシを殺そうと決めた残りの4人はコバヤシの事務所へ向かいますが、コバヤシはキートンの恋人イーディに仕事を頼んだといい、実際にコバヤシの事務所にはイーディの姿が。

そして、コバヤシはキートンたちが勝手なことをすればイーディは殺されるというのです。カイザー・ソゼからは逃れられないと悟った4人は船を襲う覚悟を決めます。

船に乗り込む前、キートンはヴァーバルには残るようにいい、9100万ドルを手にしたらそれを持って逃げ、イーディになにが起こったかを話せというのです。しかし、キートンたちが実際に船に乗り込んでみるとなにかがおかしい。

そんななか、頭を撃たれたアルゼンチンの麻薬業者の遺体が発見され、本国への送還手続きを行うなかでカイザー・ソゼの名前も挙げていたことがわかります。

そう、船にはコカインなど積まれておらず、カイザー・ソゼのことを知っている麻薬業者を亡き者にすることがソゼの本当の目的だったのです。

そして、ホックニーとマクマナスも死に、スーツを着た男がキートンを撃つところを見たとヴァーバルが話します。しかし、クイヤン特別捜査官はキートンは恋人さえ殺す冷酷な男であり、キートン自身がカイザー・ソゼだと考えたのでした。

クイヤン特別捜査官はヴァーバルに検察側の証人になることを勧めますが、ヴァーバルは密告はしないと取り合わず、警察を後にします。

ヴァーバルが去ったあと、乱雑にさまざまな紙が貼られている壁のボードを見ていたクイヤン特別捜査官の顔色が変わります。イリノイでカルテットを組んでいた、バリトンのデブ男がいた、グアテマラのコーヒー園で働いていたなど、ヴァーバルの話に出てきた単語が目に入ったのです。

そして、飲んでいたコーヒーのカップに書かれていた製造元の名前はコバヤシ陶器。慌ててヴァーバルを追いかけるクイヤン特別捜査官ですが、時すでに遅し。

さらに、火傷を負ったハンガリー人の証言をもとに作成したカイザー・ソゼの似顔絵はある人物にそっくりでした。

『ユージュアル・サスペクツ』の主な登場人物と演じるキャストは?

【ディーン・キートン役】ガブリエル・バーン(Gabriel Byrne)

ディーン・キートンは汚職を働いていた元警官で、犯罪者の間では堅気になったと噂されていた人物。

演じるガブリエル・バーンはアイルランドのダブリン出身で、俳優として活躍しているのはもちろん、製作にも携わることのある人物です。

【ヴァーバル・キント役】ケビン・スペイシー(Kevin Spacey)

船の大爆発で1人生き残った人物で、左半身が不自由な詐欺師。映画内では主要な登場人物の1人で、彼の話をもとにストーリーが進んでいきます。

演じるケビン・スペイシーはこの役でアカデミー賞助演男優賞を受賞しているほか、1999年に出演した「アメリカン・ビューティー」では主演男優賞も受賞しました。

【マイケル・マクマナス役】スティーブン・ボールドウィン(Stephen Baldwin)

フェンスターとはチームを組んでいる強盗のプロで、警察の取り調べではふざけた態度を見せるクレイジーな人物。

演じるスティーブン・ボールドウィンの兄であるアレックウィリアムダニエルの3人も俳優として有名です。

【フレッド・フェンスター役】ベニチオ・デル・トロ(Benicio del Toro)

マクマナスの相棒。演じるベニチオ・デル・トロは、プエルトリコ出身の俳優です。本作の出演で一気に注目を集め、数々の賞を受賞しています。

近年ではスター・ウォーズ最後のジェダイにも出演しており、複数の動画配信サービスで彼の出演作品を見ることが可能です。

【トッド・ホックニー役】ケビン・ポラック(Kevin Pollak)

ホックニーは爆薬のプロで、自分さえよければほかはどうでもいいというタイプ。

演じるケビン・ポラックはサンフランシスコ出身の俳優です。

【デビッド・クイヤン捜査官役】チャズ・パルミンテリ(Chazz Palminteri)

関税局の特別捜査官。演じるチャズ・パルミンテリはイタリア移民の子としてニューヨークで生まれた人物です。自伝的な1人舞台を上演し、数々の賞を獲得した経歴を持ちます。

『ユージュアル・サスペクツ』の基本作品情報

原題:The Usual Suspects

公開年:1995年

製作総指揮:ロバート・ジョーンズ、ハンス・ブロックマン、フランソワ・デュプラ

監督:ブライアン・シンガー

脚本:クリストファー・マッカリー

※本ページの情報は2019年4月時点のものです。