映画『わたしを離さないで』は面白い?感想と動画配信サイトで無料で見る方法

洋画(海外映画)
ノーベル賞作家として有名なカズオ・イシグロが2005年に発表した小説「わたしを離さないで」は映画化もされています。切なくも命の大切さを描いた小説のテーマを巧みに映像化し、映画版も絶賛を受けました。また、イギリスを代表する若手俳優の共演も作品の出来に貢献しています。

本作は舞台やドラマにもなりましたが、短い時間で鑑賞するなら映画版がおすすめです。動画配信サイトを利用すれば映画版「わたしを離さないで」は自宅でも簡単に視聴できます。この記事では、映画「わたしを離さないで」の感想や無料視聴する方法を紹介します。

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ベストセラーを映像化!「わたしを離さないで」はどんな映画?

小説版「わたしを離さないで」が発表されたとき、世界中の批評家は驚きました。これまでカズオ・イシグロといえば英国文化や貴族社会をテーマにしてきた作家でした。しかし、「わたしを離さないで」は架空のイギリスを舞台にしたSF小説だったのです。

とはいえ、メカニックにこだわったり、豪華な都市が出てきたりするわけではありません。本作では、人間社会のために生み出されたあるシステムに従事する若者たちが登場します。物語はどこまでも穏やかで美しく、これまでのイシグロ作品の延長線上にあるものでした。

「わたしを離さないで」は読書ファンからも批評家からも受け入れられ、全世界でベストセラーとなります。

そして、マーク・ロマネク監督の手によって映像化されることが決まりました。ロマネクは本作のために、イギリスのフレッシュな俳優たちを集めます。

その結果、すでに大作映画で有名になっていた豪華なスターたちがオファーに応えてくれました。決してスケールが大きい映画でないにもかかわらず、旬の俳優を集められたのは原作の力だといえるでしょう。

本作は「寄宿学校」から物語をスタートさせます。高等な教育ときびしいルールの中で、それでもすくすくと育っていく少年少女たちが主人公です。ささいな日常を美しく切り取っていくカメラワークには心が動かされずにいられません。

しかし、物語が進むにつれて動画を見る人は違和感を抱き始めます。寄宿学校は何のためにあるのか生徒たちはどんな進路を取るのかが明示されないからです。

仲良し3人組は寄宿学校しか知らず暮らしてきました。彼らは外に出たことがありません。すでに人類の寿命は100歳を超え、人々は明るい日々を送っていると3人は聞きます。

ところが、寄宿学校出身の生徒に限っては、ほとんどが若くして死んでいるというのです。序盤の穏やかなトーンが徐々に重苦しくなっていき、視聴者は次の展開が気になりだします。

そして、中盤でようやく真実が明かされます。なんと、寄宿学校にいる生徒たちはすべてが人工的に作られたクローンでした。

彼らは18歳になると施設を出て、臓器提供の材料にされてしまいます。人類の健康はクローンの犠牲によって成り立っているのでした。

しかし、外の世界を知らず、幼いころから洗脳教育を受けてきたクローンたちは悲しい気持ちになっても、運命に抗おうとはしません

「わたしを離さないで」は若くして死んでいくクローンたちの姿に涙を誘われる映画です。彼らは短い間に外の世界のさまざまなものに触れ、恋をし、後悔のないように生きようとします。

残酷な運命の中で、クローンたちは人生の意味を視聴者に投げかけてきます。

メインキャストの3人はちょうど青春時代に本作へと出演し、鮮烈な印象を残しました。

影のある演技が特徴的なアンドリュー・ガーフィールドは本作で恋に悩むクローンを見事に表現しています。「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズで知られるキーラ・ナイトレイの可憐さも忘れられません。

何より、語り部を担うキャリー・マリガンの静かな演技が視聴者の胸に突き刺さります。彼女は襲い掛かる事件に対し、取り乱したり怒ったりすることがありません。淡々と日々をつむいでいく彼女の存在こそ、「1日1日を大切に生きよう」という本作のテーマを象徴しています。

「わたしを離さないで」は非常に繊細な演技と演出が組み合わさった傑作です。本作は公開後、世界中の映画ファンや評論家から絶賛を受けました。

映像面の完成度が高いことはもちろん、原作にある独特の語り口が失われていなかった点も評価されています。

カズオ・イシグロの小説は一人称による心理描写が特徴的であり、映画化が難しいとされてきました。しかし、アレックス・ガーランドの脚色は原作に忠実なまま、物語の魅力を映像に置き換えています。

小説を読んだ人もそうでない人も、映画版「わたしを離さないで」は心に刻まれる1作となるでしょう。

切ないストーリーに泣ける!「わたしを離さないで」の魅力3

クローンたちが教えてくれる人生の意味

本作の大きなポイントはなんといってもクローンたちの人生についてでしょう。主人公のキャシーたちは臓器提供の材料にされることを前提として生を授かりました。そのため、世間からは人間扱いをされていません。彼女たちはいわば魂のない入れ物と同じなのです。

しかし、映画を見る限りキャシーたちは紛れもない人間に見えます。むしろ、真剣に恋をしたり将来に怯えたりする姿は人間以上に人間らしいといえるでしょう。

「わたしを離さないで」は「人生」や「人間」の意味を見る人に考えさせます。なんとなく日々を生きているだけの人間と、今日を一生懸命生きているクローンたちを比較させ、さまざまな考えを視聴者にもたらします。

キャシーたちは寄宿学校時代、毎日のように絵を描かされました。後半になって絵の目的は「クローンに魂があるかどうか」を見極めるためだったと判明します。

しかし、こうした実験を行わなくてもキャシーたちには十分魂がこもっているといえるでしょう。

「わたしを離さないで」は弱者に寄り添おうとしない体制側の無常さも克明に描きだします。本作は悲しい物語ですが、不思議と余韻は重苦しくなりません。

それは、キャシーたちの誠実な人生に視聴者の心が洗われる映画だからです。そして、自分の生き方を振り返るきっかけにもなるでしょう。

三角関係の切なさに胸が締めつけられる

本作の中盤、クローンたちの間である噂が広まりました。真剣に恋をするクローンは人間と同じだとみなされ、臓器提供を猶予されるというのです。そして、噂はキャシーたちに思わぬ亀裂をもたらします。

キャシーとルース、トミーの3人はいつも一緒にいた親友でした。寄宿学校を出ても共同生活を行い、提供の日が来る不安を支えあって生きています。しかし、強引なルースのアプローチによってトミーは彼女のものとなってしまいます。

実は、キャシーは心の奥でトミーに思いを寄せていました。そして、彼女もトミーからの好意を感じ取っていました。ルースはいわば、恋に横槍を入れた形です。

視聴者はルースの態度にあまりいい印象は抱かないでしょう。しかし、ルースは彼女なりに必死でした。ルースはキャシーと違って「介護人」としての優秀さがありません。

臓器提供のアシスタントを介護人と呼び、キャシーは介護人の腕を認められていたからこそ猶予を受け続けていたのです。ルースがトミーに接近したのは、彼女の生への渇望があったからこそでした。

友情と愛情、死の恐怖の間で揺れ動く三角関係の切なさに胸がつまりそうになります。特別な設定で展開される本作だからこそ、視聴者はほかの映画では味わえない感動を覚えるでしょう。

若手俳優人たちの輝かしい魅力

「わたしを離さないで」は主演3人の魅力によって支えられている映画です。

まず、美人で見栄っ張りのルースはキーラ・ナイトレイが演じました。本作公開の2011年ですでにナイトレイはハリウッド進出を果たしており、世界中で知られているスターでした。そのため、彼女のオーラがルースの役どころとあいまっています。

一方、トミー役のアンドリュー・ガーフィールドは体の弱い青年を見事に表現しました。ガーフィールド自身も暗いキャラクターを演じることが多く、本作のムードにぴったりとはまっています。ルースとトミーの美男美女カップルに目を奪われる視聴者も多いでしょう。

そして、本作のストーリーテラーともいうべきキャシーは、演技力に定評のあるキャリー・マリガンが担当しました。

マリガンは2009年の「17歳の肖像」で注目され、その後も数々の映画賞を獲得しています。撮影時ですでに20代半ばだったはずですが、少女のようにあどけないルックスがキャシーの性格にぴったりです。

マリガンが抑えた演技でほかの2人をひきたて、「わたしを離さないで」の世界観は作られました。メインキャストのアンサンブルを動画でも注目しましょう。

静かな作品が好きなら!映画「わたしを離さないで」はこんな人におすすめ!

長らく会っていない友だちがいる人

友情とは固いようでもろい絆です。ある時期を楽しく過ごした親友ですら、何かがきっかけで音信普通になってしまいがちです。結婚や転勤、卒業など理由はさまざまですが、友達とはなれて寂しく感じている人は多いでしょう。

「いつかまた会えるだろう」と悠長に思っていると、後悔しかねません。「わたしを離さないで」は長らく会っていない友だちと連絡をとってみたくなる映画です。

本作では、キャシーたちがもっとも幸せだった時期として寄宿学校生活が描かれています。来るべき未来を知らず、ささいなことで笑いあっていた3人は無邪気そのものです。

酸いも甘いも知った後でできた大人の友だちも大切ですが、幼いころをともに過ごした友だちもかけがえがありません。

しかし、キャシーたちはすれ違いから疎遠になってしまいます。いつも一緒にいた友だちが去っていき、初めてキャシーは孤独を感じるようになりました。当たり前だと思っていた日常の美しさに彼女は気づいたのです。

キャシーがそうだったように、友だちの現在を知ってショックを受ける可能性はあるでしょう。あるいは、昔のような友情が蘇らない可能性もおおいにありえます。

それでも、ずっと会えないまま一生を終えるよりは悔いがありません。友だちに連絡をとるきっかけを得られないで悩んでいる人は「わたしを離さないで」の動画から勇気をもらいましょう。

静かな映画が好きな人

今、日本で大々的に公開される外国映画のほとんどは超大作に該当します。スター俳優がアクションを繰り広げたり、CGの怪物が暴れまわったりする映画ももちろん楽しいものです。

しかし、中には「静かな映画をじっくり鑑賞したい」というタイプもいるでしょう。「わたしを離さないで」はまさに、静かな映画が好きな視聴者にこそ見てほしい作品です。

本作はSFの設定ながら派手な描写はありません。むしろ、架空の1970年代から90年代を舞台にしているため、レトロな描写が続きます。外国映画ではあるものの、日本の観客が見ても懐かしい雰囲気が漂っています。

また、登場人物がののしりあったり、おおげさに愛を告げたりするようなシーンもありません。すべてのシーンが日常の延長線上として演出されています。

「わたしを離さないで」は残酷な設定ですが、直接的な映像はほとんど流れません。むしろ、台詞などで示唆するに留めることで、主人公たちの抱く得体の知れない恐怖を視聴者は共有できます。

もしも豪華絢爛なハリウッド大作に疲れたら「わたしを離さないで」に癒されてみましょう。ここには大作だと滅多に目撃できない、リアルな心理描写があります。

毎日にやりがいがないと感じている人

特に不満やストレスがあるわけでもないのに、毎日にハリを感じられない人はいるでしょう。仕事や学校、アルバイトなどを繰り返しているうちに目的を忘れてしまい、やりがいが薄まっていくケースは少なくありません。そんなときは「わたしを離さないで」を見るといい刺激をもらえます。

本作の主人公たちは明日さえわからないクローンです。3回から4回の手術で命を落とすだろうと告げられており、おそらくは中年まで生きられません。

だからこそ、少しでも今を充実したものに変えようと努力し続けます。

とはいえ、がむしゃらに何かをやり遂げようとするのではなく、日々を穏やかに生き、不安を心から追い出そうともがいている姿が健気です。

毎日がつまらない人は、周りの環境ではなく自分の心と向き合ってみましょう。そして、他人に感謝する気持ちを抱くようにすれば物の見方は変わっていきます。もちろん、こうした挑戦は突然だと難しいはずです。

そこで、「わたしを離さないで」のキャシーのような生き方が理想的な手本になります。

彼女が不平不満を言わないのは、そんな時間がもったいないと悟っているからです。本作は短い人生を精一杯過ごす方法を教えてくれます。

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ネタバレ注意!悲しくも美しい「わたしを離さないで」のあらすじ

以下の内容は動画配信中「わたしを離さないで」のネタバレを含むあらすじです。

架空の歴史において、1952年から人類は不治の病の克服に成功しました。そして、1967年には平均寿命が100歳を越えます。しかし、その裏には多くの犠牲が払われていました。

「介護人」として生きるキャシーは特に不満もなく日々を過ごしています。それでも、彼女には過去への後悔がありました。

1978年、キャシーはヘールシャムの寄宿学校にいました。そして、ともに過ごしたルーストミーのことを今でも思い出します。

3人は寄宿学校で親友として過ごしていました。幼いころから美貌を自慢していたルースと体が弱いトミーの間で、キャシーは目立たない少女でした。それでも、キャシーは3人でいられればそれでよかったのです。

寄宿学校では毎日、勉強や技能訓練が行われます。また、なぜか生徒全員にしばしば絵を描かせていました

生徒たちには親がいません。どこから自分たちが来たのかも知りません。しかし、外の世界を知らない生徒たちにとって、そんなことは気にすることでもありませんでした。

キャシーはトミーから音楽のテープをもらいます。その中の一曲、「Never let me go」をキャシーは大好きになりました。「わたしを離さないで」と何度も歌われるこの曲を、キャシーは生涯聴き続けることとなります。

キャシーたちは何度も健康診断を受け、外の世界で暮らす準備が始まります。しかし、寄宿学校の生活が終わりに近づいたある日、ルーシー先生が生徒たちに告白をしました。彼女は「外の世界での運命は決まっている」といいます。

キャシーたち生徒は臓器提供を目的として人工的に生み出されたクローンでした。

クローンは寄宿学校での教育を経て、外の世界で「介護人」として臓器提供の手伝いをします。そして、時期が来たら自らの臓器を提供し、誰かの一部にされます。

臓器提供はクローンが死ぬまで繰り返され、どんなに多くても3、4回の手術で人生を終えることは避けられません。

ルーシー先生はすぐに学校を辞めさせられました。キャシーたちは先生の告白が事実だったのだと確信します。

それでも運命の歯車は止められません。18歳になったキャシーたちは学校を卒業し、外の生活が始まりました。とはいえ、最初はコテージでの共同生活からです。キャシーたちはコテージに集まった少年少女と交流し、寄宿学校がイギリス中にあったのだと知ります。

コテージでの生活は楽しいものでした。しかし、ルースとトミーが恋人同士になったことでキャシーは共同生活がつらくなっていきます。

彼女は幼いころからずっとトミーを愛していたからです。それでも友情を壊したくないキャシーは思いを告げられませんでした。

トミーは、「真実の恋人と認められれば臓器提供をしなくてすむ」という噂を聞きつけ、興奮します。トミーは、ヘールシャムで描かされた絵がクローンに心があると証明する材料になっていると予想します。

しかし、ルースとトミーのそばにいることが耐えられなくなったキャシーはコテージを出て一人暮らしを始めるのでした。

10年後、優秀な介護人になったキャシーはなんとか臓器提供を先送りにされていました

キャシーはルースの居場所を知り、彼女の元を訪れます。ルースはすでに臓器提供が行われており、体は衰弱していました。

ルースはトミーとすでに破局しており、キャシーから彼を奪ったことを謝罪します。そして、友情を蘇らせた3人は旅行に出かけました

そこで、ルースはヘールシャムの経営者だった「マダム」の住所を渡します。マダムに絵を見せて、キャシーとトミーが真実の恋人だと認めてもらえれば2人は助かるはずだとルースは説得します。

旅行から帰ってまもなく、ルースは最後の手術によって命を落としました

キャシーとトミーはわずかな希望に賭けてマダムの家を訪問します。しかし、彼女から聞かされた真実はどこまでも残酷でした。

スターたちがずらり!「わたしを離さないで」の登場人物・キャスト

【キャシー役】キャリー・マリガン(Carey Mulligan)

本作の主人公です。物静かな女性で、自分の運命を淡々と受け入れていきます。キャシーには、演技派のキャリー・マリガンが抜擢されました。

【トミー役】アンドリュー・ガーフィールド(Andrew Garfield)

キャシーの親友であり、寄宿学校の出身者です。アンドリュー・ガーフィールドは「ソーシャル・ネットワーク」で注目を集めた二枚目俳優です。

【ルース役】キーラ・ナイトレイ(Keira Knightley)

キャシーたちと同じく寄宿学校の出身者で、気の強い女性です。登場人物一の美女、ルースにはキーラ・ナイトレイが抜擢されました。彼女の美しさは動画でも十分伝わります。

【エミリー役】シャーロット・ランプリング(Charlotte Ramplin)

物語の重要な局面で登場する老女です。「愛の嵐」で知られる名女優、シャーロット・ランプリングが画面を引き締めてくれました。

【ルーシー役】サリー・ホーキンス(Sally Hawkins)

キャシーたちに寄宿学校の秘密を教える教師です。サリー・ホーキンスはイギリスを代表する女優であり、アカデミー賞の常連にもなりつつあります。

気になる「わたしを離さないで」の作品情報をチェック!

原題:Never Let Me Go

原作:カズオ・イシグロ

公開年:2011

製作総指揮:アレックス・ガーランド、カズオ・イシグロ、テッサ・ロス

監督:マーク・ロマネク

脚本:アレックス・ガーランド