映画を見て心の底から感動したいと思うことはありませんか。「戦場のピアニスト」は、2002年に公開された名作で、極限の状況下でも生きることを諦めず、自分の才能を存分に活かして生き抜くピアニストを描いています。涙なしには見られない感動作なので、まだ見たことがない人ももう一度見たい人も、ぜひ動画配信サイトを使って鑑賞しましょう。
動画配信サイトの中には、定額見放題のものもあります。つまり、基本料金を払うだけでこの作品を実質無料で見られるのです。また、今回は戦場のピアニストのあらすじや感想もあわせて紹介していきます。
目次
戦場のピアニストが気になる!どんな映画なの?
第二次世界大戦中のポーランドを舞台としたノンフィクション作品
戦場のピアニストは、実在したポーランド人ピアニスト・作曲家のウワディスワフ・シュピルマンによる体験記をもとに作られています。つまり、劇中で起こるさまざまなエピソードは、もちろん映画として脚色されているものの、実際に起こった出来事なのです。
ストーリーを追うごとに起こるハプニングやハートフルな話が現実に起きた出来事だと知ることで、作品の見え方は変わってくるでしょう。
戦争という極限状態においては人間の醜い部分が多く出てしまいがちですが、どのような状況であれ人間性を決して失わない人もいるのだと、この作品は伝えてくれます。
シュピルマンはユダヤ系のポーランド人で、ワルシャワのショパン音楽院とベルリンのベルリン音楽大学でピアノを学んだ人物です。彼はエリートの音楽家で、戦場のピアニストのストーリーでは、ピアノの才能が彼の運命を変えるので必見です。
「芸が身を救う」を体現した人物といえますね。劇中は素晴らしいピアノの旋律が物語に深みを与えてくれるので、彼が歩んだ数奇な運命とともに動画でしっかりとチェックしておきましょう。
戦争映画だけれどテーマはそれだけじゃない!
第二次世界大戦をテーマにした映画はとてもたくさんありますよね。戦争映画の多くはさまざまな視点から戦争の残虐さや、戦時中の人々が織りなす人間模様について描いています。
戦場のピアニストも第二次世界大戦を主題にした映画と同じく、戦争の恐ろしさや人間の残酷さ、逆に助け合う人々の美しさなどが描かれています。
しかし、それらにプラスして「音楽の持つ力」をテーマにしていることがユニークです。「戦争映画だから見たくない」と決めつけるのではなく、ぜひ新鮮な眼差しを持って動画を鑑賞しましょう。
劇中で演奏されるピアノの曲は多くがショパンであり、これはシュピルマンがワルシャワのショパン音楽院を出ていることとも関係しているのでしょう。
しかし、それだけではなく、美しくもはかない感じのするショパンの旋律が、この映画の雰囲気や世界観にとてもよく合うというのも理由のひとつなのではないでしょうか。
音楽をテーマにした映画作品だけあって、劇中を流れる曲は感情を揺さぶるパワーがあります。物語の冒頭には、シュピルマンを演じるエイドリアン・ブロディが直接ピアノを弾いているシーンもあるので注目しましょう。
人々の心に大きな感動を与えた名作!世界中で映画賞を受賞
良い映画を知る目安のひとつに、映画の賞があります。興行的に成功したかどうかではなく、映画を芸術作品として見たときに価値があるかどうかがわかるのが専門家による判断です。
戦場のピアニストは、世界の映画賞を51部門で受賞した、誰もが認めざるをえない名作です。第75回アカデミー賞では監督賞と主演男優賞、脚色賞の3部門を、第55回カンヌ国際映画祭では最優秀作品賞に送られるパルムドールを受賞しています。
日本でも、第27回日本アカデミー賞では最優秀外国語映画賞を獲得し、第77回キネマ旬報ベストテンでは外国映画部門ベスト1に選出されました。
局地的に評価されるのではなく、世界中から賞賛される映画はそれほど多くありません。これだけでも戦場のピアニストは、見る価値がある作品といえるでしょう。
監督は波瀾万丈の人生を送ったロマン・ポランスキー
戦場のピアニストを監督したのは、映画好きなら一度は名前を聞いたことがあるだろうロマン・ポランスキー。彼もユダヤ系のポーランド人で、ゲットーの生き残りのひとりです。
父親の助けによって彼はゲットーから逃れることができましたが、母親は収容所で亡くなったそうです。ポランスキー自身もシュピルマン顔負けの体験を戦時中にしています。
こういった経緯もあってか、映画にたびたび登場する街の様子や廃墟には、力強いリアリティがあります。墓場に持っていきたい作品を問われたポランスキーの答えはこの作品でした。戦場のピアニストは彼の渾身の力作なのです。
戦場のピアニストのここを見よう!おすすめのポイント3選
やっぱり劇中に流れる曲に注目!
戦争映画からはイメージしづらいほど美しいクラシック音楽の曲が流れるのが、戦場のピアニストの特徴です。映画を鑑賞中は「何となく美しい音楽が流れている」と思うだけではなく、ひとつひとつの音楽に注意深く耳を傾けてみましょう。
とりわけ劇中で注目しておきたいのは、「バラード第1番 ト短調 作品23」です。この曲はストーリーの中でシュピルマンの人生を変える運命の一曲なので注目です。
ドイツ人の将校ホーゼンフェルト大尉の前で披露するのがこれなのですね。シュピルマンが自分の置かれた状況を深く理解しているのか、映画の中では魂の演奏を披露します。
演奏の素晴らしさは、敵であろうが鑑賞者であろうが、聴き入ってしまうこと間違いなしです。音楽に込められた力を改めて感じさせてくれます。
そのほかにも、物語ではシュピルマンが演奏するシーンがいくつかあります。とりわけ映画の冒頭は、この作品の中でも重要なシーンなので見逃さないようにしましょう。
シュピルマンの演奏中に外で爆発が起こるのですが、彼は演奏を止めずにピアノを弾き続けます。この部分を見るだけでも、彼の人間性がわかりますよね。
彼の演奏家魂は映画をより一段と感動できるものへと昇華させています。ここは映画の予告編でも見ることができるので、動画などでチェックして見てはいかがでしょうか。
曲だけではなく映像にも注目しよう
ゲットーやワルシャワ空爆を体験したポランスキー監督は、「私がこの映画で描いたことはすべて本当にあったこと」といっています。
劇中は目を覆いたくなるような悲惨で悲しい風景が映し出されます。監督自身もそういっているように、映像にはかなりリアリティがあるので要注目です。
つまり、わざとらしく悲惨な感じを演出するのではなく、ナチュラルに淡々と戦争や人種差別がもたらす残酷さを表現しているのです。この辺は実際にその場にいた人ではないと出ないリアリティといえます。
ポランスキー監督は1933年生まれなので、小学生という大変多感な成長期に第二次世界大戦を経験しています。彼の記憶に残る忌まわしい現実を、映画は丁寧に再現しているのです。
また、当時のゲットーの様子も繊細に再現されています。にぎわうレストランや有刺鉄線が張られた高い壁、ディナーの時間に突然訪れる虐殺やユダヤ人同士の食料をめぐる争いなどからは、生々しい様子がひしひしと伝わってくるようです。
さらに、ポランスキー監督自身がユダヤ人だからか、ユダヤ人同士の小競り合いや、同じユダヤ人に対して権力を盾に暴力を振るうユダヤ人警察官なども描かれています。こういうところが作品をよりリアリティあるものにさせているのでしょう。
戦場のピアニストは戦争の悲惨さを実にストレートに伝える、良質の資料として解釈することもできます。
人間の尊さにも注目!シュピルマンは人によって救われる
シュピルマンは、ストーリーの途中からたったひとりになってしまいます。しかし、さまざまな偶然や幸運が重なって生き延びます。
彼がたったひとりぼっちでも生き残れた理由は、さまざまな人の助けがあったからです。映画内には残酷だったり私服を肥やすことにしか目がなかったりする最低の人たちも登場しますが、何人もの善良な人々も登場します。
ユダヤ人を助けると、この時代のポーランドでは家族もろとも死罪です。そんな恐ろしい刑があった時代に、何人もの非ユダヤ人が彼に救いの手を差し伸べたのです。
特に、ドイツ軍に占領されたポーランドの人たちは、ゲットーに収容されたり収容所送りにされたりすることはなかったものの、完全に自由の身ではありません。それにもかかわらずシュピルマンを助けようとする姿勢には、感動を覚えないはずがありません。
映画のストーリーが実話をもとに作られたことを考えると、人間も捨てたものではないと思えるはずです。戦場のピアニストからは、人間の尊さも知ることができます。
戦場のピアニストを楽しめるのはこんなあなた
特に音楽好きにおすすめしたい!
映画は視覚と聴覚の総合芸術ですよね。映像の美しさや迫力もさることながら、劇中を流れる音楽に心を通わせたいと思う人も多くいるでしょう。
戦場のピアニストは、音楽映画としても価値がある作品です。劇中にはショパンの夜想曲やワルツ「華麗なる円舞曲」、バラードなどが流れます。
とりわけ、ショパンファンやクラシック音楽について造詣が深い人にとっては、曲のチョイスの素晴らしさに唸るのではないでしょうか。
しかし、クラシック音楽をそれほど知っているわけではない人でも十分に楽しめます。
物語の始まりで流れるショパンの「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」は、日本人にも馴染みがある有名な曲です。夜想曲とはノクターンのことですね。この曲の冒頭部分は、テレビCMやドラマなどで聞いたことがあるという人も多いでしょう。
また、戦場のピアニストでは、ショパンの曲以外にもベートーヴェンの「月光」や、J.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007」が流れます。これらの曲も大変有名なものなので、クラシック音楽に詳しくない人でも十分に楽しめます。
映画を鑑賞中に聞き覚えのある曲が流れると、より作品に没頭しやすくなるのではないでしょうか。
歴史好きやノンフィクション好きなあなたは必見!
戦場のピアニストは、物語の主人公でもあるシュピルマン本人が出版した体験記が原作です。そのため、作品のそこかしこで既存のホロコースト映画とは一味違った演出がなされています。
多くのホロコースト映画では、迫害されたユダヤ人たちは従順で善良に書かれていることが多いのではないでしょうか。しかし、この映画ではユダヤ人の描かれ方が妙に生々しいのが特徴です。
極限状態に置かれたユダヤ人たちは、ゲットー内に死体が転がっていてもほとんど気に留めません。ときには同胞同士で争うこともあります。
でも、それは特別おかしなことではないのではないでしょうか。一瞬一瞬を生きることに精一杯の人たちが、常に他者を気にかけることは難しいに違いありません。
皆自分が生きるのに必死なため、さまざまな部分の感覚が鈍ってしまうのは自然なことです。しかし、多くのホロコースト映画では、そういったユダヤ人同士の負の歴史を描くことは多くありません。
これは、原作が体験記であること、自身もポーランドで悲惨な体験をしたポランスキーが監督であったことの2つが合わさってはじめてできたことでしょう。
原作が一個人の体験記なので、この物語が歴史の教科書に載ることはないかもしれません。しかし、映画という表現手段を用いて、教科書以上に説得力のある内容となっています。
歴史に関心がある人やノンフィクションが好きな人、ドキュメンタリーをよく見る人などは、きっと戦場のピアニストが気に入るでしょう。ぜひ動画で教科書には載らない歴史をチェックしてみましょう。
家族で一緒に映画を見たい人にもおすすめ!ひとりももちろんOK
戦場のピアニストは、ポーランドのゲットーで何が起きたかを如実に伝える作品です。第二次世界大戦は、ドイツ軍がワルシャワに進行したことに端を発します。
この映画も舞台はワルシャワであり、この街は第二次世界大戦でもっとも被害を受けた場所のひとつです。戦争の悲惨さを映画という形で子どもに教えたいなら、戦場のピアニストは最適な作品でしょう。
ただし、R指定はないものの、いくつかのシーンでは暴力的だったり、かなり悲惨な状況が起こったりするので、小さな子どもがいる家庭では注意を払いましょう。ある程度年齢がいっていれば、反戦教育をする映画としてはぴったりでしょう。
一方で、戦場のピアニストはひとり静かに鑑賞することにも向いている作品です。時折流れる美しいピアノの調べに耳を傾けながら、物語について考えるのも映画の醍醐味といえます。
この映画は考えさせられる要素を多分に含んでいるので、静かに集中して見るのにも最適です。
戦場のピアニストを動画で見たい!無料で見られる配信サイトはある?
戦場のピアニストの動画を無料で見られるのは以下のサイトです。
配信している有料動画サービス比較
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戦場のピアニストのあらすじを押さえよう※ネタバレ注意
戦場のピアニストを動画で見る前に、あらすじを押さえておきましょう。一度見たことがある人も、ある程度のあらすじを読んでおくことで思い出せることもあります。ただし、以下にはネタバレが含まれる箇所もあるので、読む前には注意してください。
戦場のピアニストの大枠のあらすじ!※ネタバレなし
ウワディスワフ・シュピルマン(エイドリアン・ブロディ)は、将来を有望されているピアニスト兼作曲家です。
ラジオ局でピアノ演奏の録音をしていたところ、外で爆発が起こりました。それからはドイツ軍によるユダヤ人狩りが始まり、シュピルマンも家族とともにゲットーへと連れて行かれます。
日に日に不穏な空気が強まっていくなか、ついに多くの人々が収容所へ送られることになります。知り合いのユダヤ人警察官の助けによって、シュピルマンは家族と離れてゲットー内で強制労働につくことになりました。
毎日が恐怖との戦いである生活を強いられるシュピルマンは、あるときドイツがユダヤ人抹殺計画を立てていることを知ります。彼の運命はどうなってしまうのでしょうか。
ゲットーから逃げ出す!ここからは詳しい映画のあらすじ※ネタバレ注意
家族と離れてワルシャワゲットーで強制労働につくシュピルマンは、うっかりと背負っていたレンガを落とします。ドイツの軍人が彼を鞭で打ち、シュピルマンは気絶してしまいました。
仲間の機転により、シュピルマンは軽作業担当となります。食糧配給の仕事についた彼は、食糧に忍ばせた銃をゲットー内に持ち込む役割を担いました。
ゲットー内にいるユダヤ人たちは勇敢にも蜂起することを考えており、武器が必要だったからです。
しかし、シュピルマンはユダヤ人たちが蜂起する前にゲットーから逃げ出します。助けてくれたのは知人のヤニナと夫のアンジェイです。彼らは反ナチスの地下グループの一員でした。
ゲットー近くに住居を与えられたシュピルマンは、身をひそめるようにして細々と暮らします。
ある日、遂にゲットーで蜂起が起こりました。しかし、戦力の差は圧倒的で、ゲットー内の建物は火に包まれます。ユダヤ人たちはドイツの軍人によってほとんどが殺されてしまいます。
シュピルマンにも不幸が襲いました。皿を落としたことにより彼の存在が隣人に見つかってしまったのです。
憧れていた女性との再会と壊滅的な打撃を受けるワルシャワ
逃亡しなければならなくなったシュピルマンは、アンジェイからのメモを頼りに別の支援者のところへ向かいます。
着いた場所は、ワルシャワにあるかつて好きだった女性のドロタの家でした。彼女はすでに結婚しており、その夫のミルカの手引きによってドイツ軍の病院がすぐ目の前にある場所に隠れ住むことになります。
そして、1944年にワルシャワで蜂起が起こります。その結果、報復としてワルシャワの街は壊滅的な打撃を受けました。
シュピルマンはなんとか難を逃れますが、まるで彼以外の皆は死んでしまったかのようにワルシャワにはドイツ軍以外誰もいませんでした。
しかし、それでも彼は生きることを諦めません。知恵と勇気を振り絞って焦土と化したワルシャワの街をさまよいます。
やっと食糧として缶詰を見つけましたが、缶切りがないために開きません。なんとか開けようとするシュピルマンですが、音を聞きつけてやってきたドイツ人将校のホーゼンフェルトに見つかってしまいます。
「あなたの職業は」と問われたシュピルマンは「ピアニスト」と答えます。
渾身の演奏が彼の運命を変える
ホーゼンフェルトはシュピルマンに、近くにあったピアノを弾くようにいいます。
シュピルマンはこれが人生で最後の演奏になると思ったのでしょうか。足に怪我を負い指が凍えそうな寒さの中、また、すぐにでも自分を殺せる人物が隣にいる状況で渾身の演奏を行います。
彼の演奏はホーゼンフェルトの心を動かしました。ホーゼンフェルトは次の日に食糧と缶切りをシュピルマンに与えます。
そして、終戦の日がきました。シュピルマンは寿命までワルシャワで生きましたが、ホーゼンフェルトは1952年にソビエト連邦の戦争捕虜収容所にて亡くなりました。
戦場のピアニストで要チェックな登場人物
【ウワディスワフ・シュピルマン役】 エイドリアン・ブロディ(Adrien Brody)
戦場のピアニストの主人公で、ユダヤ系ポーランド人のピアニスト・作曲家です。ショパンの曲を得意とし、物語の中では何回も演奏を披露します。
ピアニストという職業柄体は丈夫なほうではありませんが、逆にそのことが彼を生き延びらせる結果になりました。人の助けを借りたり機転を利かせたりして、荒廃したワルシャワの街をひとりで生き抜きます。
【ヴィルム・ホーゼンフェルト役】
トーマス・クレッチマン(Thomas Kretschmann)
ドイツ軍の陸軍大尉です。登場するのは物語の終わり辺で、カメラに映る時間はそれほど長くはありません。しかし、シュピルマンの運命を左右する大変重要な登場人物です。
シュピルマンに対してピアノを弾くようにいい、その演奏に感動します。できた人物であり、シュピルマンに食糧や缶切り、自分のコートを与えて匿います。
【ドロタ役】 エミリア・フォックス(Emilia Fox)
シュピルマンの友人の妹で、シュピルマンが恋していた女性です。彼がゲットーに連れて行かれる際には再会を約束し涙しました。
しかし、その後はミルカと結婚します。紆余曲折を経て、意外なところでシュピルマンと再会しました。シュピルマンとドロタの切ない恋の行方は、ぜひ動画で確認してください。
戦場のピアニストの基本的な作品情報
原題:The Pianist
公開年:2002年
製作総指揮:ティモシー・バーリルルー・ライウィンヘニング・モルフェンター
監督:ロマン・ポランスキー
脚本:ロナルド・ハーウッドロマン・ポランスキー